2011.10.15 (土)健康つくりのススメ簡単にできるツボ療法

    簡単にできるツボ療法 第12回「吐きけ」part2

    自分の手で簡単にでき、しかも効果の期待できるツボ療法を症状別に紹介するコーナーです。もちろん、専門的な診断・治療は医師、鍼灸マッサージ師などに委ねなければなりません。ツボ療法は、あくまでも手軽な日常の養生法の一つとしてご活用ください。

    第12回「吐きけ」 part2
    嘔吐をうながす名穴は足の裏にある

    【症状】
    吐き気、嘔吐の多くは、胃の中にはいった腐敗物などの有害物を体外に排出しようとする作用として現れます。こんなときは、有害物は外へ出てしまったほうがよいので、無理に嘔吐を止めないほうがよいのです。

    【ツボ】
    裏内庭(うらないてい)

    【治療】
    まず、胃の内容物を吐けるだけ吐ききります。吐き気だけ続いてなかなか吐けないときは、指で舌のできるだけ奥のほうを押さえると嘔吐がうながされます。
    さらに、足の裏内庭(うらないてい)というツボに灸をすると、胃の内容物を吐ききるにも腸の内容物をくだすにも効果があります。
    裏内庭は、足の指を上へそらせたときに折れ曲がる位置の人さし指と中指の間にある内庭(ないてい)というツボの真裏にあたるところにあります。嘔吐のときは、このツボが冷えているので、ここに熱さを感じるようになるまで何壮(回)でも灸をすえ続けます。吐き気、嘔吐がスッキリ解消し、胃腸の調子もよくなる名穴なので、ぜひ試してください。
    健康はあなたの“財産”です。昔から「治療より養生」といいます。健康な時こそ身体を大切に。「疲労は万病の元」。その日の疲れはその日のうちに回復させましょう。

    以上