2012.07.17 (火)健康つくりのススメ簡単にできるツボ療法

    簡単にできるツボ療法 第21回「下痢」part1

    自分の手で簡単にでき、しかも効果の期待できるツボ療法を症状別に紹介するコーナーです。もちろん、専門的な診断・治療は医師、鍼灸マッサージ師などに委ねなければなりません。ツボ療法は、あくまでも手軽な日常の養生法の一つとしてご活用下さい。
    板橋区三療師連合会会長 佐々木 邦男監修

    第21回「下痢」part1

    下痢にもよく効く足三里のツボ

    【症状】 食べ過ぎ、飲み過ぎ、食あたり、冷え腹、ストレス、などによる下痢の時。

    【ツボ】 足三里(あしさんり)、天枢(てんすう)、関元(かんげん)

    【治療】 正座してひざを曲げると膝蓋骨(しつがいこつ)の少し下に一つの突起した骨があり、この突起から指3本分下で、頚骨(けいこつ)の外ふちから指1本のところが足三里。押すとビーンとした痛みがあるところがツボです。
    ここを親指で強くしっかりと少し長めに6~7秒くらいずつ10回ほど指圧する。また、インスタント灸でかまわないので、灸をしましょう。普通は3~5壮ですが、少し多めに7~8壮すえると効果があります。市販の棒灸に火をつけツボに1~2センチまで近づけたり離したり繰り返す方法で15回ほどの温熱刺激するのも良い方法です。軽い下痢ならこれで治ってしまいますが、さらに、お腹の天枢、関元を少し強めに5~6秒ずつ7~8回指圧しておくとよいでしょう。
    健康はあなたの“財産”です。昔から「治療より養生」といいます。健康な時こそ身体を大切に。「疲労は万病の元」。その日の疲れはその日のうちに回復させましょう。

    以上