セミナー情報

このページでは茨城県鍼灸マッサージ師会が行なったセミナーと、関連学会の予定・報告です。



平成24年度 第5回生涯学習研修会 報告

 
 平成25年3月3日(日)、茨城県鍼灸マッサージ師会(仲澤進会長)主催第5回生涯学習研修会を水戸市福祉ボランティア会館(ミオス2階)中・小研修室において開催しました。
 今回は仲澤進先生(本会会長) による「リフレクソロジーの実技実習」。前回に引き続いての実技セミナーで、一回の治療におけるリフレクソロジーの一通りの治療内容の指導が行われました。東洋医学とは異なるリフレクソロジー独特の反射区の説明や全体の流れの習得、「キャタピラウォーク」のような一般的なあんま・マッサージ・指圧と異なる独特の手技などに参加者の興味が向けられていました。

(報告:菊池 健太郎)

平成24年度 第4回生涯学習研修会 報告

 
 平成25年2月3日(日)、茨城県鍼灸マッサージ師会(仲澤進会長)主催第4回生涯学習研修会を水戸市福祉ボランティア会館(ミオス2階)中・小研修室において開催しました。
 今回は治療室いなむら 稲村 洋志先生による「モビリゼーションの実技実習について」。今回は兼ねてから要望も多かった実技中心のセミナーで、本会理事でもある稲村先生が盲学校においても指導されている「モビリゼーション」に関する講義を行いました。揺する動きを利用した一見シンプルな手技ながらも、その即効性に参加者からも歓声が上がっておりました。また、メインで行った腰と頚部以外にも様々な部位で講義をしてほしい、というような声も出ておりました。

(報告:菊池 健太郎)

平成24年度 第3回生涯学習研修会 報告

 
 平成24年11月04日(日)、茨城県鍼灸マッサージ師会(仲澤進会長)主催第3回生涯学習研修会を茨城県総合福祉会館一階・コミュニティホールにおいて開催しました。今回は、第4回茨城県鍼灸マッサージ祭りの午前の部である県民公開講座として、神奈川衛生学園講師・朝日山一男先生を講師に迎え、「鍼灸治効理論と円皮鍼を使ったツボ療法の体験と経絡ストレッチ体験」と題した講演をしていただきました。
 講演では鍼灸の治効メカニズムに関わる免疫系の説明や陰陽五行など東洋医学の伝統的な思想の紹介をはじめ、美人のツボや花粉症のツボといった興味を惹く話題、経絡ストレッチ・円皮鍼の実技を交えながら鍼灸マッサージがなぜ効くのかということを楽しくわかりやすく解説していただきました。祭り後半の「鍼灸マッサージ無料体験コーナー」へ繋がる大変素晴らしい講演でした。
(報告:菊池 健太郎)

平成24年度 第2回生涯学習研修会 報告

 平成24年9月2日(日)、茨城県鍼灸マッサージ師会(仲澤進会長)主催第2回生涯学習研修会を水戸市福祉ボランティア会館(ミオス2階)大研修室において開催しました。
  午前は水戸医療センター整形外科医長・広瀬一郎先生による「腰部脊柱管狭窄症の手術治療について」 。我々鍼灸師にとっては関わることはできないものの、知っておかなければならない手術に関する講義。多椎間に渡っていても従来のものに比べて手術時間が大幅に短く済む、新しい方式の椎弓切除術のお話が中心でした。
 また、県内有数の手術の現場で活躍される方に直接質問できる機会とあって、質問の時間には脊柱管狭窄症以外の整形外科疾患に関することも含め、時間いっぱいまで熱心な応答が交わされました。
 午後は埼玉医科大学病院東洋医学診療科・山口智先生による「膝の痛みに対する治療について」。本会ではおなじみの山口先生。ユニークな語り口で膝疾患の病態やその鑑別、治療のポイントについて丁寧に解説していただきました。
 先生は医科大学勤務ということもあり、治療の話題に留まらず鍼灸を取り巻く医療の世界の現状や、海外の鍼灸関連論文、ご自身が関わられた高磁場MRIを利用した刺鍼の際の脳血流量を調べる治効実験についてなど、学術関連の話題に関してもお話いただきました。

(報告:菊池 健太郎)

平成24年度 第1回生涯学習研修会 報告
 平成24年6月3日(日)、茨城県鍼灸マッサージ師会(仲澤進会長)主催第1回生涯学習研修会を水戸市福祉ボランティア会館(ミオス2階)大研修室において開催しました。
 午前は富士山内科クリニック院長・山形俊昭先生による「リウマチについて」。軽妙なトークで最新のリウマチ治療についてわかりやすく解説していただきました。最新の治療法では早期発見や治療薬によってかなり良好な予後が期待できるようになったとのことですが、それでもまだまだ我々あはき師が必要とされる場面もあるとのことでした。
 午後は産業カウンセラー・先崎武先生による「よりよいサービスの4つの視点」。「客商売」という側面を持つ我々にとっては、何気ない表情や言葉遣いの改善など、治療以外にも知っておくべきことが多くあることを痛感させられる講演で、先生が最後に参加者に熱心に感想を聞いておられる姿も印象的でした。

(報告:菊池 健太郎)


平成23年度 第1回生涯学習研修会 報告
 平成24年2月5日(日)、茨城県鍼灸マッサージ師会(仲澤進会長)主催第1回生涯学習研修会を水戸市福祉ボランティア会館(ミオス2階)大研修室において開催しました。
 午前は全日本鍼灸マッサージ師会協同組合相談室長・河崎良一先生による「按摩・鍼・灸施術での過誤防止のために」 。起きてはならない治療過誤事故について、実際に河崎先生が関わられた事例を中心とした具体的なお話をしていただきました。
 午後は全日本鍼灸マッサージ師会・杉田久雄会長による「業界の現状と将来展望」。業界を取り巻く現状を全鍼師会のトップから語っていただけるというのはそれだけでも有意義でしたが、特に2月22日の緊急決起集会へ向けた杉田会長の並々ならぬ熱意が感じられました。

(報告:菊池 健太郎)


平成22年度 第3回生涯学習研修会 報告

 (社)茨城県鍼灸マッサージ師会(師会長 仲澤 進)では平成22年11月7日日曜日に、水戸市福祉ボランティア会館大研修室にて第3回生涯学習研修会を開催しました。午前と午後に分かれ、午前10時からは演題「変形性股関節症に対する最近の整形外科的治療」と題し、国立病院機構 水戸医療センター医師、松丸直人先生をお招きして開催されました。股関節が専門である松丸先生からは、最新の整形外科的なアプローチ法をパワーポイントを使用しわかりやすく説明していただきました。
 午後は演題「鍼灸臨床における下肢の痛みの診方と治療」と題し埼玉医科大学病院東洋医学診療科、山口智先生をお招きしての講演で毎年恒例の人気講師に会場からも質疑など活発に行われました。解剖的な所見から検査法、治療のポイント等丁寧にご教授いただきました。午前午後ともに下肢に対するテーマとなり、東西医学の捉え方の比較にもなり有意義でした。

(報告:伊藤 徳也・いとう のりや)

平成22年度 第2回生涯学習研修会 報告

 (社)茨城県鍼灸マッサージ師会(師会長 仲澤 進)では平成22年8月8日日曜日に茨城県総合福祉会館にて第2回茨城県鍼灸マッサージ祭を開催しました。この事業は鍼灸マッサージの日の関連イベントとして昨年から始まりました。
 午前10時よりコミュニティホールにおいて、市民公開講座「泣き笑い健康法」と題し、日本医科大学名誉教授 吉野クリニック院長 吉野慎一先生による講演を会員、一般含め100名近い参加者の中で行われた。泣いたり笑ったり眠ったりすることがストレス解消、免疫力向上、痛みの減弱につながることをわかりやすくお話しいただき当初予定になかった質疑応答が活発に行われました。また、先生がリウマチの専門医ということでリウマチ患者も相当数来場しておりました。今後の運営に役立てるため、参加者にアンケートを記入していただきました。その後、会員でもある村上守、村上真理子ご夫妻によるギターとフルートによるミニコンサートがあり、大好評でした。
 12時15分から15時までは「鍼灸マッサージ体験コーナー」を開設。1階では鍼灸治療を行いました。3階では畳の部屋に布団を敷いてマッサージ体験とフロアでは椅子に座ってのマッサージを行いました。当日は水戸の黄門祭りやひたちなかのロックフェスティバルと重なり、参加者数の心配する声がありましたので、今後は時期や場所など考慮しながら次年度以降も継続していきたいと思います。

(報告:伊藤 徳也・いとう のりや)

平成22年度 第1回生涯学習研修会 報告

茨城県鍼灸マッサージ師会(仲澤進師会長)では、平成22年6月6日日曜日に第1回生涯学術研修会を水戸市福祉ボランティア会館において開催いたしました。参加会員数は62名でした。
演題は「タイ式マッサージの理論と実技」と題し、茨城県立盲学校理療科教諭、武藤実樹先生による講演を午前中開催しました。タイの場所や歴史、文化等からタイのマッサージが国内でどのようにとらえられているのか、詳しく解説をしていただきました。午後からは実際に各自ペアを組んで実技を行いました。術式については多種ありますが、体験版ということでスタンダードな術式や独特な手技などを披露していただき大変有意義な研修となりました。

(報告:伊藤 徳也・いとう のりや)

平成21年度 第5回生涯学習研修会 報告

 2月7日、茨城県師会(仲澤 進:なかざわすすむ 師会長)では水戸市福祉ボランティア会館において、生涯研修会を開催、51名が参加した。茨城キリスト教大学食物健康科学科准教授の小林 君枝(こばやしきみえ)先生による「生活習慣病の食事療法」の講演、続いてパネルディスカッション形式で「変形性膝関節症の東洋医学的治療」と題し、歴代会長がパネラーとなり、鍼・手技・経絡治療を活用したさまざまな治療法が紹介され、質問が相次ぎ活発な研修会となった。

(報告:伊藤 徳也・いとう のりや)

平成21年度 第4回生涯学習研修会 報告

 茨城県師会(仲澤 進 なかざわすすむ 師会長)では23日、生涯研修会を県福祉会館において開催。「あはき法を考える」をテーマにしたシンポジウムとセタガヤ治療室の佐藤 信雄 さとうのぶお 院長による「視力回復のはり治療」の講演がおこなわれた。専門分野の治療法確立など今後の臨床や経営に役立つ内容であった。

(報告:伊藤 徳也・いとう のりや)

平成21年度 第3回生涯学習研修会 報告

 茨城県師会(仲澤 進:なかざわ すすむ 師会長)では、9月6日、水戸市福祉ボランティア会館ミオス大研修室において、第3回の生涯学習研修会を開催した。

 午前は、国立病院機構水戸医療センター整形外科医長 広瀬一郎(ひろせいちろう)先生による「変形性膝関節症の病態と治療」と題した講演。膝関節疾患の診察、最新の手術についてなど、臨床に、患者へのアドバイスに役立つ講演であった。

 午後は、埼玉医科大学 山口智(やまぐちさとる)先生による「鍼灸臨床における腰痛の診方と治療」と題した講演。腰痛についての病体生理と施術、最新の研究についてなど、施術力アップに役立つ講演であった。

(報告:村上 守・むらかみ まもる)

平成21年度 第2回生涯学習研修会 報告

 茨城県師会(仲澤 進:なかざわ すすむ 師会長)では、8月9日、県総合福祉会館において、茨城鍼灸マッサージまつりを開催した。

 午前の、生涯学習研修会を兼ねた市民公開講座では、神奈川衛生学園専門学校非常勤講師 吉岡潤(よしおか じゅん)先生による「操体法ってなぁに?」の講演が行なわれた。実技を交えたわかりやすい講演で、会員は臨床に、市民受講者は自己の健康管理に役立つ、有意義な講演であった。

(報告:村上 守・むらかみ まもる)

平成21年度 第1回生涯学習研修会 報告

 茨城県師会(仲澤 進:なかざわ すすむ 師会長)では、7月5日、県総合福祉会館において、生涯学習研修会を開催。学生も含めた73名が受講した。

 午前、茨城キリスト教大学看護部准教授 山岸 千恵(やまぎし ちえ)先生による「治療者のマナー」と題した講演で、臨床倫理や医療サービスとしてのマナーの大切さを学んだ。

 続いて午後は、県立医療大学付属病院臨床心理士 笹島 京美(ささじま きょうみ)先生による「うつ病とは・そのかかわりあい方」と題した講演で、医師とは違った側面からのうつ病を学んだ。

(報告:伊藤 徳也・いとう のりや)

平成20年度 第4回生涯学習研修会 報告

 茨城県鍼灸マッサージ師会(赤坂昇一あかさかしょういち会長)では、平成21年1月25日(日)、第4回生涯学習研修会を茨城県総合福祉会館 4階大研修室において、県内全域から50名の受講者の中に午前10時から開催された。

講演は午前午後通して全鍼師会介護事業推進員朝日山 一男(あさひやま かずお)先生による「経絡ストレッッチ」及び実技指導が行われた。
午前の講演ではスポーツ競技や介護予防現場における鍼灸マッサージのニーズの高さを強調され、その中に経絡テスト及び経絡ストレッチを導入することでかなり高い満足度を提供できることを強調された。
午後の実技指導では、受講者すべてが講師の指導のもと、経絡ストレッチを体感させてもらった。
関節の可動域が広がり、動きがスムーズになることを確認できた。
自らの健康管理や、日頃施術所に来院される患者への施術にも応用できるという声が多く、好評だった。

(仲澤 進 報)

平成20年度 第3回生涯学習研修会 報告
茨城県鍼灸マッサージ師会(赤坂昇一あかさかしょういち会長)では、平成20年11月2日(日)、第3回生涯学習研修会を水戸市福祉ボランティア会館ミオス大研修室において、県内全域から73名の受講者の中に午前10時から開催された。

講演は午前午後通して宮城県立盲学校非常勤講師 角田 茂(つのだしげる)先生による「カイロプラクティックの基礎と臨床」及び実技指導が行われた。
カイロプラクティックの基礎知識から始まり、今回は腰椎椎間板ヘルニアの診断から治療までの流れを実技を含めてご指導頂いた。
解剖学の基礎知識が非常に重要であることと、カイロプラクティックという言葉からイメージされる強い刺激とは裏腹に、軽微な操作で大きな治療効果をあげうる術式であることが確認できた。
平成20年度 第2回生涯学習研修会 報告
茨城県鍼灸マッサージ師会(赤坂昇一あかさかしょういち会長)では、平成20年9月7日(日)、第2回生涯学習研修会を水戸市福祉ボランティア会館ミオス大研修室において、県内全域から80名の受講者の中に午前10時から開催された。

午前の部は国立病院機構水戸医療センター整形外科医長 広瀬一郎(ひろせいちろう)先生による「腰痛に対する最近の整形外科的治療」という演題で、手術の必要な腰椎椎間板ヘルニア及び脊柱管狭窄症に対するお話があった。外科手術の必要性を聞くことによって三療の適応基準を明確に知ることができた。
午後の部は、埼玉医科大学 山口智(やまぐちさとる)先生による「頚肩腕症候群の鍼灸手技療法」についての講演があり、筋・骨格・神経・血管系の現代医学的生理病理から三療施術まで、最新の情報も含めたお話を頂いた。巧みな話術によりフロアー演者一体となり充実した研修であった。
平成20年度 第1回生涯学習研修会 報告
茨城県鍼灸マッサージ師会(赤坂昇一あかさかしょういち会長)では、平成20年7月6日(日)、第1回生涯学習研修会を茨城県総合福祉会館4階中研修室において、県内全域から67名の受講者の中に午前10時から開催された。

今回の講師は午前午後通して全鍼師会介護事業推進員 小河 真吾(おがわしんご)先生をお迎えした。
午前の部は「介護保険の現状と地域支援事業の取り組みについて」、午後の部は「健康体操」の実技が行われた。
いずれも「地域健康つくり指導者研修会」に準じた内容であり、鍼灸マッサージ師の知識と経験を活かした病体の評価法と介護予防に向けた機能訓練法に関する講演と実技であった。
我々にとって新職域に関する内容であったため、受講者の関心は非常に高かった。
平成19年度 第4回生涯学習研修会 報告

 茨城県鍼灸マッサージ師会(赤坂昇一会長)では、平成20年2月3日(日)、第4回生涯学習研修会を茨城県総合福祉会館4階大研修室において、県内全域から60名の受講者の中に午前10時から開催された。

 午前の部は「高齢者の骨折と転倒予防」の演題で、理学療法士 稲村 洋志(いなむら ひろし)先生より、患者さんに対する日常生活の指導事項、特に立位でどんなに時間をかけてでもパンツをはける人は転倒のリスクが低いというお話が印象に残った。

 午後の部では、全鍼師会副会長 根本博行先生による「全鍼師会中央情勢報告」があり、スパサービス専門技術者という名の下に今や入らんとしているタイ式マッサージに対する全鍼師会の取り組みについて、懇切丁寧な説明があった。

当日はみぞれ混じりの悪天候で予定していた講師においで頂けない事態となり、急遽根本先生に御登壇頂くことになってしまった。
悪条件の中、無事4回の生涯学習研修会を終了し、25単位取得の会員が30名(会員の1割強)を越す実績をあげることができた。


(仲澤進 報)
平成19年度 第3回生涯学習研修会 報告
平成19年度第3回生涯学習研修会開催報告

 茨城県鍼灸マッサージ師会(赤坂昇一会長)では、平成19年11月4日(日)、第3回生涯学習研修会を茨城県総合福祉会館4階大研修室において、県内全域から80名の受講者の中に午前10時から開催された。

 午前の部は「地域医療に於ける病院と鍼灸院の役割」の演題で、鹿島労災病院 和漢診療センター内科医師伊藤 隆(いとうたかし)先生より、先生が普段漢方診療合間に行っている鍼術式を紹介され、この施術を一般鍼灸院でも請け負って欲しいとのありがたいメッセージを頂いた。

 午後の部では、「生理学からみた刺激ポイント」の演題で、筑波技術大学保健科学部 野口栄太郎(のぐちえいたろう)教授より、鍼灸の客観性に繋がる研究データの報告があった。

(仲澤進 報)
平成19年度 第2回生涯学習研修会 報告
平成19年度第2回生涯学習研修会開催報告

 茨城県鍼灸マッサージ師会(赤坂昇一会長)では、平成19年9月2日(日)、第2回生涯学習研修会を茨城県水戸市福祉ボランティア会館「ミオス」において、県内全域から84名の受講者の中に午前10時から開催された。

 午前の部は「鍼灸手技臨床における頭痛の診方と治療」の演題で、埼玉医科大学病院 東洋診療科 山口 智(やまぐち さとる)先生より、初心者向けにはわかりやすい病体生理、熟練者には最新の高度な医療情報を提供頂き、すべての受講者が満足できる内容であった。

 午後の部では、「こころの時代 ご縁について」の演題で、曹洞宗長福寺住職 原 法苑(はら ほうえん)先生より、人は偶然に出会うように思われるが実は自然の力で必然的に巡り会っている、その関係を大切にしよう、という優しい女性の語り口に感動した。

また、全鍼師会副会長 根本 博行先生からは「中央情勢報告」の演題で、ハードなスケジュールで持ち時間が足りない中、コンパクトに全鍼師会の現状を分析された報告を頂いた。

(仲澤進 報)

平成19年度 第1回生涯学習研修会 報告
平成19年度第1回生涯学習研修会報告
 茨城県鍼灸マッサージ師会(赤坂昇一会長)では、平成19年7月1日(日)、第1回生涯学習研修会を水戸市福祉ボランティア会館ミオスに於いて、県内全域から70名の受講者の中に開催された。

まず、水戸消防本部救急救助隊4名による「AED(自動体外式除細動器)を中心とした心肺蘇生法」の講演。受講者1人1人に対し気道確保、人工呼吸、心臓マッサージ、そしてメインのAEDまでを丁寧に指導して頂いた。
次に、茨城県立歴史館 首席研究員 永井 博(ながい ひろし)先生による「斉昭(なりあき)・慶喜(よしのぶ)の養生訓」の講演。光圀(みつくに)公も含め、徳川水戸家代々の生活の様子をわかりやすくお話頂いた。
(仲澤進 報)

平成18年度 第4回生涯学習研修会 報告
平成19年2月4日(日)、茨師会(根本博行会長)主催第4回生涯学習研修会をホテルテラスガーデン水戸4階に於いて県内全域から93名の受講者により開催された。

受講第1部 
 筑波技術大学保健学科鍼灸学教授坂井友実先生による「急性腰痛に対する鍼灸治療」の演題で開講された。坂井先生には腰痛治療に対する貴重なRDQ(評価表)とレジュメの開示までを頂き、また腰痛の最新情報をプロジェクタによるわかりやすい講演は明日への臨床に直結した有意義な受講であった。特に高齢化の中の「骨粗鬆症」と「急性腰痛と慢性腰痛の違い」など、臨床に必須の具体例を含めた最新情報を取得出来たことは有意義であった。

受講第2部
 杉田会長から力強く「全鍼師会の情勢と今後の課題」の演題で講演を頂いた。常に学術の研鑽と資質の向上を目指す上に生涯学習研修の実施と強化並びにその内容の充実を推進しようとあり、また茨城支部も更に協力して欲しいとあった。そして、「教員免許更新制度」の報道の中、我々も「免許の更新」という将来を見据えた目標をもって日々精進しようと全鍼大会IN山口に於いても話があった。
(報告 学術部 小室光義)

平成18年度 第3回生涯学習研修会 報告
茨城県鍼灸マッサージ師会(根本博行会長)では、平成18年11月5日(日)、2回生涯学習研修会を水戸市福祉ボランティア会館2階大研修室に於いて、県内全域から70名の受講者の中に午前10時から開催された。

 午前の部は「精神疾患と心身症の基礎医学の実際について」の演題で、大原神経科医師 大里 晃弘(おおさと あきひろ)先生。医大卒業後、視覚障害者となりあはき師免許取得、その後医師国家試験合格という経歴、私たちの臨床現場も知った上で特に軽症鬱病対策について有意義なお話を頂いた。

 午後の部では「最新医療の消毒法と感染症の実際について」の演題で、筑波技術大学教授 一幡 良利(いちまん よしとし)先生。国家試験の合格ラインは60点であっても感染症予防対策は100点満点でなければ防御できない。特にこまめな手洗いの重要性を強調された。
(仲澤進 報)

第59回 関東甲越ブロック協議会 神奈川県大会 報告
10月29日(日)・30日(月)、神奈川県箱根市のホテル南風荘において第59回関東甲越ブロック協議会が行われ、茨城県からは28名が参加した。

「組織と経営」というテーマでのシンポジウム、青年女性部会・観光地部会・学術部会・広報部会(ITを含む)の分科会が主な内容だった。

夜の懇親会及び各部屋に分かれての2次会では業繁栄に向けた熱心な議論も行われていた。

平成18年度 第2回生涯学習研修会 報告
茨城県鍼灸マッサージ師会(根本博行会長)では、平成18年9月3日(日)、第2回生涯学習研修会を茨城県立水戸盲学校大会議室に於いて、県内全域から70名の受講者の中に午前10時から開催された。

 午前の部は「灸施術に於けるその治療法と症例について」の演題で、助川城趾平戸(すけがわじょうしひらと)お灸院院長 平戸 幹四郎(ひらと もとしろう)先生より、
独自に開発した灸熱緩和器による熱くない透熱灸、視覚障害者でも可能な国リハ方式による透熱灸など、実技公開指導を受けた。灸施術に対して新たな術式を習得することができた。

 午後の部では、「最新の東洋医学と西洋医学の現状について」の演題で、埼玉医科大学病院東洋医学診療科 山口 智(やまぐち さとる)先生より主に脳血管障害に対する鍼施術の有効性についてご指導を頂いた。明快な語り口とフロアー一体となった学習にあっという間の2時間であった。
(仲澤進 報)

平成18年度 第1回生涯学習研修会 報告
茨城県鍼灸マッサージ師会(根本博行会長)では、平成18年7月2日(日)、第1回生涯学習研修会を、茨城県立水戸盲学校会議室に於いて、早朝より暑い中に90名の受講により午前10時から午後3時まで開催された。
 午前の部は、「世界を知っている人」。世界陸上短距離選手元日本代表伊藤喜剛先生による「最新のスポーツ情勢について」の演題で開講された。伊藤先生は水戸市内の(株)アトラス副支配人としてK-1選手をはじめ、マラソン並びにボクシング選手などのトレーナーとして現在活躍中です。伊藤先生には多くの理解ある力強いスポンサーの支援を受け、世界各国慣れぬ環境に於いて食事や健康と体力作り、そして競技手続きなどを単独でこなす中、世界一位を目指して基本となる瞬発力強化の90度スクワット及び170度ハイスクワットなどを通して筋力アップし、数々の世界記録を残されました。伊藤先生にはまた多くの難関にも遭遇しつつも屈せず、スポーツには水分の補給と栄養管理は必須と具体例をもって説き、多くの体験談をもって受講者の質疑に応答頂きました。時間が足りなかったとの声が多く得られ有意義なご講演を頂きました。
 午後の部は、東洋医学の経穴を用いた日々の臨床に直結した「明日より使える坐骨神経痛の手技療法実技」の演題で、筑波技術大学非常勤講師仲澤進先生の実技のご講演を頂き、また今回も受講の為に分かりやすい資料の用意の元に開講された。仲澤先生のパワーある実技指導の中に受講者は交替にペアを組み、
アキレス腱に対する二指や両母指揉捏による強刺激の循環改善による術式が特徴であり、患者としては多少の痛みがあるものの術後の爽快感を体得出来た。
会場の熱気の中に受講者も講師の仲澤先生ともに汗まみれになっての実技指導を頂いた。

(報告 小室 光義)

平成17年度 第4回生涯学習研修会 報告
茨城県鍼灸マッサージ師会(根本博行会長)では、平成18年2月5日(日)、第4回生涯学習研修会を水戸市福祉ボランティア会館ミオスに於いて、県内全域から102名の受講者の中に午前10時から開催された。

 午前の部は「癌(死因第1位)の現状とその治療の最前線について」の演題で、茨城県地域がんセンター所長・医師雨宮隆太(あめみや りゅうた)先生より、最新のがん医療の診断と治療ならびにその実状を含めた中、アスベストは生活環境に常に存在し、がんは100人に20人の発症率であるなどの具体例を上げられた。がんの予防(生活習慣病予防)には、脂肪の摂取の制限および野菜やビタミンの摂取の改善等の食生活ならびに運動不足の改善が必須であるという。世界各国の食文化の違いにより、がんの好発部位も大きく異なり、早期発見と早期治療に努めて欲しいと結んで頂き、熱の入った質疑応答の中に有意義な講演を頂いた。

 午後の部では、「明日から使える五十肩の手技療法実技」の演題で、筑波技術大学 非常勤講師 仲沢進(なかざわ すすむ)先生の長年にわたる豊富な臨床の経験のもとに東洋療法の経穴を活用した実技を主として講演は進行した。また仲沢先生より用意された分かりやすい点字版および墨字版の資料を手元に、また読み上げる中に受講者は実技に挑み、明日より臨床に使えると仲沢先生の細やかな指導の元に受講者同士、真剣かつ積極的に実技を体験した。この東洋医学の経穴を用いた求心性に行う手技療法は短時間で大きな効果を得られることは、有意義な明日への臨床に直結したものと確信した。
(報告 小室 光義)

平成17年度 第3回生涯学習研修会 報告
茨城県鍼灸マッサージ師会(根本博行会長)では、11月6日(日)、水戸市福祉ボランティア会館ミオスにおいて第3回生涯学習研修会を開催し、80名の会員が集った。
午前中は日立さくらクリニック 院長 工藤純夫(くどうすみお)先生による認知障害の基礎知識とその対応について」で、脳梗塞は発症から3時間以内に適切な対処をすれば後遺症を残さず助かり、またアルツハイマー型認知症であっても早期の対応が良ければ悪化を遅らせることができる。
それらのために我々三療家でも可能なベッドサイドでの診察法(特に問診)を分かり易くご指導いただいた。午後は筑波技術大学 助教授 藤井 亮輔(ふじいりょうすけ)先生による「鍼灸マッサージ業の就労動向とその課題、対策について」で、精度の高い調査・分析結果に基づき、三療師とその業界の将来に向けて取り組むべき課題を提示していただいた。特に私共が最も得意分野である疲労回復の技術を伸ばし、一般社会にPRすべきことを強調されていた。

第58回 関東甲越ブロック協議会新潟県大会 報告
10月30日(日)・31(月)新潟県長岡市のホテル・ニューオオタニ長岡において第58回関東甲越ブロック協議会新潟県大会が行なわれ、茨城県からは付き添いを含め15名が参加した。大会の内容は台風による風水害、中越大震災と二つの大きな自然災害からの復興にいたるまでの苦労話。また、それぞれの県師会において会員勧誘による組織強化、無免許対策、施術所の経営合理化などについて、熱心な討論が行なわれた。

第31回 日本東洋医学系物理療法学会学術大会 報告
10月16日(日)・17日(月)静岡県熱海市の後楽園ホテルにおいて第31回日本東洋医学系物理療法学会学術大会が行なわれ、大会テーマは「予防医療の最前線を目指す鍼灸マッサージ」であった。本県から付き添いを含め8名が参加した。西洋医学を中心として、そこに様々な代替医療(鍼灸マッサージは重要な働きを果たしている)を組み合わせた医療を統合医療という。この医療システムにより病気の治療だけではなく、予防・治未病・健康増進・健康維持など、幅広い可能性を持っている。例えば慢性腎炎になりにくい体質を作り上げることから、その治療、そして人工透析療法を行なっているときの快適な体調維持まで、鍼灸マッサージは貢献できる。このように重要な使命を果たしうるためには、学理術式のレベルアップを図らなければならないし、ぞれぞれの分野に精通した認定医が必要になってくることも考えられる。今後、三療総合団体として社会のニーズに応えられるような研修を積み重ねなければならないと痛感させられた。

平成17年度 第2回 生涯学習研修会 報告
茨城県鍼灸マッサージ師会(根本博行会長)では9月4日(日)に第二回生涯学習研修会を会員約90名出席し開催した。午前の部は「自然界における電磁現象と知覚の関係について」で、講師 茨城大学理学部長 理学博士 渡邉 尭先生、午後は日本トータルシステム(株)のご協力により鍼灸マッサージレセプト発行システムのソフトの紹介と、医療機器総合商社 関東医療商事の「物理療法の理論とその実際 治療室に必要な物理療法について」の講演があった。
特に午前中の渡邉先生のお話では大宇宙の中の地球、そして、その地球上の自然環境をどのように捉えるか、電波、磁波に視点を絞ってわかりやすいお話を頂いた。音声を交えた豊富なデータの紹介、また質問にも丁寧に回答して頂き、予定の時間はオーバーしたが、視覚障害者の会員も満足した様子だった。(仲沢 進 報)

第4回全鍼師会大会in古牧 報告
7月17日(日)・18日(月)、青森県三沢市古牧温泉渋沢公園において第4回全鍼師会大会in古牧が開催された。全国より約450名の会員が参集し、その熱気で東北地方では今年一番の暑さとなった。
以下、紹介する10の分科会会場では熱気溢れる討論が行なわれた 。

第1会場「はやる治療院をふやす会」−みんなで考える明日の経営−
第2会場「無資格対策部会」−金融ビックバンから医療ビックバンへ−
第3会場 特別講演「地域総合スポーツクラブとネットワークの拡大」
第4会場「スポーツセラピー部会」 −活動報告と現場での臨床−
第5会場「保険部会」−マッサージの保険取り扱いについて考えてみよう− 
第6会場「全国青年女性部会議」−青年女性部の新しい形−
第7会場「会員増強キャンペーン」 −強い全鍼を創るために−
第8会場「未病という名の介護予防」 −介護保険制度改正へ向けて−
第9会場「事務局担当者説明」 −せまりくる公益法人制度改革−
第10会場「観光地部会」 −再生、温泉リゾート、マッサージ−



平成17年度 第1回 生涯学習研修会 報告
茨城県鍼灸マッサージ師会(根本博行会長)では、7月3日(日)に第一回生涯学習研修会を行なった。会場は水戸市福祉ボランティア会館ミオスで、県内全域より約100名の会員が受講した。
10時より前茨鍼会会長 大和田征男(おおわだまさお)先生による「東洋医学鍼灸マッサージの本治、標治法の理論とその実際について」で、全身のバランスを整え生命力を強化する本治法と、主訴部の苦痛を緩和する標治法を行なうことによって西洋医学では難治とされている疾患も施術することが可能であり、痛くない刺鍼を行なうので軽症時にも来院していただけるとの事であった。
13時からは小豆畑(あずはた)病院理学療法室 RPT 稲村洋志(いなむらひろし)先生による「機能訓練指導員に必要な運動療法とその実際について」で、寝たきりから日常生活動作までの他動・自動介助・自動・抵抗運動法を丁寧に指導して頂いた。他動運動法とは、全く筋力のない患者さんの関節を施術者の力で動かす運動法、自動介助運動法とは筋力がわずかに回復した状態で自力運動をする前段階の動きを施術者が補助する方法、自動運動法とは一定の筋力の回復した状態で正しい動きを指導する方法、抵抗運動とは日常生活や仕事に復帰するために必要な筋力を養う方法である。本県でもかなり増加している訪問看護リハビリに役立つ有意義な内容だった。
両先生とも40年以上の臨床経験を実技を交えて披露して頂き、明日からの診療に即使える手ごたえを感じた。
(仲沢進報)

平成16年度 第3回 生涯学習研修会 報告
茨城県鍼灸マッサージ師会(根本博行会長)では2月6日県立盲学校において、茨城県鍼灸師会との共催で第3回生涯学習研修会を行なった。
テーマは「高齢社会の現状とリハビリテーション医療・ケアについて」で、午前10時〜12時まで茨城県理学療法士会会長 佐藤弘行先生で、表題の総論に関して分かりやすくまとめたお話をして頂いた。
午後1時30分からは県立医療大学付属病院院長 大田 仁史先生が県内の実状を踏まえた各論の部分を講演された。
具体的には中学生から90歳までの高齢者が、介護をする側と受ける側の気持ちを理解し、ホームヘルパー3級の資格を取得するなど、お金・施設・人材が不足した本県での県民全員参加型介護体勢の現場を紹介された。
2時間以上にわたる大田節の熱弁と説得力あるスライドは会場の耳と目を釘付けにした。
(仲澤 進 報)

日本東洋医学系物理療法学会 第30回記念学術大会【京都大会】 報告
大会テーマは「予防医療の最前線をめざす鍼灸マッサージ」で、平成16年10月17日(日)・18日(月)に京都のリーガロイヤルホテル京都で行なわれた。幸いにも好天に恵まれ、全国から400名の参加者を集め、盛大な大会であった。この大会で印象に残ったのはパネルディスカッションでの報告であった。このテーマは「あんまはりきゅうの未来を展望して」で、パネラーは学校教育の立場から仏眼鍼灸理療学校副校長 小林靖弘先生、臨床研究の立場から関西鍼灸大学講師 坂口俊二先生、開業者・経営者の立場から日本東洋医学系物理療法学会理事 中野義雄先生の三氏と、司会は京都府立盲学校 前理療科主任 大町賢先生であった。三氏の置かれている現状を分析し、その中から問題点・課題点を見いだし、将来の明るい展望に繋がる提言を頂いた。学会参加者の大半が臨床研究はもちろんのこと、施術所経営に関わっているので身近な話題であり、興味をそそるテーマであった。

平成17年の第31回大会は静岡県の予定です。是非ご参加ください。

平成16年度 第二回 生涯学習研修会 報告
茨城県鍼灸マッサージ師会(根本博行会長)では、2004年9月5日(日)水戸市の福祉ボランティア会館ミオスにおいて第二回生涯研修会を行ないました。県内全域より会員80名が参加しました。
午前の部では「タイ・ドイツ・スウェーデンの手技療法等の理論とその実際について」講師はワキ鍼灸マッサージ整骨院院長 広畑憲子先生。
局所の病的所見に対し、タイ・ドイツ・スウェーデンの手技療法術式を組み合わせ、短時間で治す方法を伝授していただいた。

午後の部は「パーキンソン病の病態等とその臨床について」講師は県立医療大学教授 永井将司(ながいしょうじ)先生。
10万人に対して100人というわずかな罹患率ではありますが、鍼灸マッサージ師の補助的役割は大きいと思います。
専門医の立場から詳細な病態像についてお話を頂き、その理解を深めることは、今後の臨床研究を進める上で有意義な内容でした。
(仲澤進 報)


第3回全鍼師会大会in道後 報告
平成16年7月25日(日)・26日(月)、みんなで創ろう「明日の業界」という大会テーマで愛媛県松山市で行なわれた。
全国から500名近い業友が参集し、本会からも12名の会員が参加した。
この大会では以下の内容を真剣に討議し、地元に持ち帰り反映させることを誓った。
1.街角に溢れる無免許業者追放対策
最近になって無免許業界大手の会長・社長逮捕のニュースが報道された。その後も各地で無免許業者の摘発が相次ぎ、会場の議論は盛り上がった。
2.市民に歓迎される鍼灸マッサージ業のあり方(各種保険適応経営の近代化など)
来年の介護保険大幅見直しに向け、介護予防事業に関し鍼灸マッサージが大きく貢献できることを討議した。鍼灸マッサージは東洋医学の「未病治」すなわち病気になる前に治療して、健康を保つという考えを重視しており、養生・鍛錬・調整・治療の全体が融合する。この優位性を活かした活動を全国で行なうことを誓い合った。
3.鍼灸マッサージ業界の組織強化
1の無免許追放運動を進めるためにも多くの有資格者が心をひとつにし、健全な業団を構築する意欲が必要である。そのためにも各地方団体はそれぞれの組織をアピールする手段を話し合った。

仲澤進報

ちょっぴり観光も(正岡子規記念館)

平成16年度 第一回 生涯学習研修会 報告

水戸市消費生活センター 小鷹 美代子先生
 茨城県鍼灸マッサージ師会(根本博行会長)では、7月4日(日)本年度第一回生涯教育研修会を行なった。会場は水戸市福祉ボランティア会館ミオスにて、県内全域より会員80名が参加した。

 午前10時より「営業就業上の諸問題の現状とその対策について」水戸市消費生活センター所長 小鷹美代子先生の講演を聴いた。身近な話題で会員からの質問が殺到し、大半を質疑応答に費やした。

 午後1時からは「リンパドレナージ法の理論とその実際について」東京衛生学園専門学校 教諭 新井恒紀先生で、この術式は癌の手術に関わるリンパ節の切除や、打撲・捻挫により発生するリンパ浮腫に対し有効であることを強調され、受講生一人一人に丁寧な実技指導をして頂いた。

 なお、この術式については第三十回日東医京都大会でもテーマとして取り上げる予定ですので、詳しい事をお知りになりたい方は是非上記学会へ参加されることをお勧めします。(仲澤 進 報)

東京衛生学園専門学校 新井 常紀先生

平成15年度 第三回 生涯学習研修会 報告

佐々木先生による指圧の実技風景

 平成16年2月1日(日)、水戸市福祉ボランティア会館 ミオスにおいて県内全域より90人の会員が参加し第三回 生涯教育研修会が開催されました。

 午前の部は「指圧の理論とその実際について」という演題で、講師に佐々木 重雄先生(浪越指圧浅草橋センター)を迎え、実技では臀部の「浪越圧点」の施術が広範囲の症状群に効果が期待できることを肌身で感じ取る事ができました。
一方、講演では今注目されている無免許業者対策に触れ、取り締まりの強化はもちろんのこと我々有資格者がその実力・人格のレベルアップを目指さなければならないことを強調されました。

 午後の部は「経絡治療の基礎理論とその臨床について」 藤野 将昭先生(国立 身体障害者リハビリテーションセンター教諭)で、習得の困難な脈診を避け、腹診を中心とした触診法を駆使した講座で、経絡治療がより身近な存在となり、明日からの臨床に活かせる有意義な研修となりました。
また全盲の演者は独自の工夫で温灸にも取り組まれ、その実技を公開されたことが印象的でした。
視覚障害者はそのハンディに甘え、施術の幅を狭める傾向があるが、工夫次第で
はあらゆる治療法にトライできることを教えて頂きました。

(仲澤進報)


藤野先生による経絡治療講演
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