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第16回東洋療法推進大会in京都プログラム
先端医療と伝統医療の融合〜未来への期待
 9月24日(日)〜25日(月)、リーガロイヤルホテル京都において、公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会主催、公益社団法人 京都府鍼灸マッサージ師会共催による第16回東洋療法推進大会in京都が開催された。開会式には「鍼灸マッサージを考える国会議員の会」会長の衆議院議員伊吹文明氏、京都府知事、京都市長はじめ多数の御来賓が出席され、全国各地からの会員と一般京都府民・学生ら参加者は、600名を数えた。
 特別講演の理化学研究所、網膜再生医療研究開発プロジェクト 仲泊聡先生による「IPS細胞による網膜再生とロービジョンケア」を皮切りに、保険推進委員会、無資格対策委員会、学術委員会、地域健康つくり委員会(介護推進委員会)、スポーツ事業委員会、災害対策委員会、視覚障害委員会、AcuPOPJ(国民のための鍼灸医療推進機構)、京都府師会による分科会等があり、各会場は熱気に包まれた。
★第16回東洋療法推進大会in京都 プログラム
9月24日(日)
12:00〜12:30 第1部 
1 開会式

12:40〜14:10 第2部
2 特別講演
  「iPS細胞による網膜再生とロービジョンケア」
  理化学研究所 網膜再生医療研究開発プロジェクト 
  仲泊 聡 先生

14:20〜15:50 第3部
3 スポーツ事業委員会
  「2020東京オリンピック・パラリンピックに向けて」

4 AcuPOPJ (国民のための鍼灸医療推進機構)
  「AcuPOPJ の活動報告」

5 保険推進委員会(1)
  「いわゆる『不正請求対策』における対応について、
   及び受領委任制度導入後の取り扱いの変化について」

16:00〜17:30 第4部
6 京都府師会
  「京都府鍼灸マッサージ師会の活動紹介」

7 災害対策委員会
  「熊本地震災害医療派遣の報告」

8 保険推進委員会 (2)
  「あはき療養費の中長期展望を考える」

18:30〜20:30 
9 懇親会
 
9月25日(月)
9:00〜10:30 第5部
10 学術委員会
  「臨床発表」

11 無資格対策委員会
  「どうなる?あはきの広告規制—その意義と意味について—」

10:40〜12:10 第6部
12 地域健康つくり委員会
  「総合事業の実際(事業に関わるために)」

13 視覚障害委員会
  「視覚障害あはき師の現状と未来」

12:20〜13:00 第7部
14 分科会報告/閉会式
 
■御礼の言葉
(公社)京都府鍼灸マッサージ師会 会長 朝田 聖二
京都大会の御礼を申し上げます
各都道府県師会から京都大会に御参加頂き心より感謝申し上げます。
京都大会は新体制で最初の大会という事もあり、全国の会員が元気になる大会にしたい思いがありました。全国の仲間一人ひとりから勇気と感動を受けた事、大会前、終了後も全国から励ましや感謝のお言葉を頂いた事は、大会を通して強い絆を感じる事が出来ました。 我々の未来に期待しましょう。ありがとうございました。
第2部 記念講演
iPS細胞による網膜再生とロービジョンケア
講師:理化学研究所 網膜再生医療研究開発プロジェクト 仲泊聡先生
 仲泊先生の研究チームが現在行っている網膜移植治療(iPS細胞から作った網膜色素上皮という細胞を加齢黄斑変性という疾患の患者さんの目に手術的に植える)は、現在、改良を施して実際に行われています。この治療により全盲の人がわずかに見えるようになることは可能だそうです。また、治療後の不十分な見え方により、生活にまだ支障を残している状態(ロービジョン)の視覚障害者支援(ロービジョンケア)のための啓発活動を、本年12月に開業予定の神戸アイセンターにおいて行われる予定です。視覚障害者を支えてきた就労支援の代表であるあんまマッサージ指圧、はり・きゅうを視覚障害者の就労フィールドとして、より効果的に実現する方法についてもさらに検討していきたいと考えておられ、視覚障害者の今後に希望を感じることができました。
  (報告:中川 紀寛)
第3部
●スポーツ事業委員会「2020東京大会に向けて」
 開催まで3年に迫った「2020東京大会」、各自治体では人的や文化的な交流を図る「ホストタウン」が多数登録され、‘おもてなし’の準備が具体的に進められています。
 鍼灸マッサージに関係する4団体による準備協議会が組織され、大会期間中に選手村でのサポート活動が検討されている報告がありました。また、全国179市町村に各国の選手団が事前キャンプに訪れることが既に予定されており、各都道府県師会を中心にサポート活動の検討を進められるよう自治体への働きかけを始めようと提言中です。
 会場からは、活動時にマッサージ師以外の医療他職種が行うマッサージの取り扱い、施術者の技量の標準化、活動に必要な人員の推定数などに関する質疑がありました。
 最後に約50年ぶりの東京での大会、「歴史に残る活動を行いましょう!」と呼びかけ結びました。
  (報告:朝日山 一男)
 
●AcuPOPJ(国民のための鍼灸医療推進機構)「AcuPOPJの活動報告」
 国民のための鍼灸医療推進機構(以下、AcuPOPJ)の組織体制及び実施事業について、AcuPOPJ委員である堀口正剛先生、津田昌樹先生より紹介があった。
 AcuPOPJは、質の高い鍼灸医療を国民(様々な疾患でお悩みの方々の症状改善や健康増進を目的とされている方々など)に提供し、社会に貢献することを目的として活動を行っている。(公社)全日本鍼灸マッサージ師会、(公社)日本鍼灸師会、(公社)全日本鍼灸学会、(公社)東洋療法学校協会の4団体が協力して設立した任意団体である。国民に鍼灸の効果を理解して頂き、症状の改善、健康維持増進のためのサポート活動をするために、普及啓発作業部会、鍼灸グランドデザイン検討委員会、研修作業部会を立ち上げ、各部会で作業を行っている。普及啓発作業部会では鍼灸netのポータルサイトの運営をはじめ、鍼灸の普及啓発に関する活動。鍼灸グランドデザイン検討委員会では、医療分野における鍼灸の将来像とその基本的な方針の検討。研修作業部会では、鍼灸師卒後臨床研修を実施。平成26年度より始まった研修は、鍼灸師が医療人としての人格を涵養するとともに、果たすべき社会的役割を認識しつつ、業務として取り扱う疾患などに適切に対応できるよう、基本的な臨床能力(態度、知識、技能)を身に付けることを目的に行っている。開講以降、毎年40〜50名程度の方々が参加し、現在、認定指導員を請け負う鍼灸師を募集している。詳しくはホームページ『鍼灸net(http://shinkyu-net.jp)』でご確認下さい。
 医療や福祉の分野で貢献できるよう鍼灸の業界が一致団結するとともに、AcuPOPJを有効に活用し、鍼灸師全体が医療や福祉に対する共通の認識や最新知識をもって他職種と連携し、国民の健康に寄与することが望まれる。
  (報告:近藤 宏)
 
●保険推進委員会(1)
「いわゆる不正請求対策における対応について、及び受領委任制度導入後の取り扱いの変化について」
講師:保険推進委員長 往田和章
 今回の東洋療法推進大会前に、社会保障審議会医療保険部会「あん摩マッサージ指圧、はり・きゅう療養費検討専門委員会」が開催されず、新たな情報に関しては、11月開催の協同組合第4回研修会で改めて報告をする。
 まず、現状について「あはき療養費」が年々増加し、後期高齢者医療制度における業者の不正請求問題が社会化しているため、あはき療養費に対して、不正を減らし質の高い施術を確保するために、不正請求対策や指導監督の強化が求められている。
 具体的には、(1)患者本人による請求内容の確認〜架空請求や水増し請求防止のため患者本人による請求内容の確認を徹底する。(2)医師の同意・再同意〜現在口頭同意での再同意が認められているが、一定期間ごとに医師が患者の状態や施術内容・必要性等を確認するために文書による方法が検討されている。(3)長期・頻回の施術〜1年以上かつ月16回以上の施術について、施術継続理由・状態記入書の書き方について説明があり、特に記載に関しては、16回以上の施術が必要となる医学的根拠を明らかにすること。単に患者の希望による理由ではだめである。また、真に16回以上の施術が必要なものには、意図的に回数を減らすことなく請求すべきであるとの注意もあった。(4)往療の問題〜施術料よりも往療料が多い現状を見直すことが検討されている。(5)審査体制〜療養費の審査体制の強化と請求書の電子化が検討されている。
 厚生労働省では、上記のことを関係機関との調整のうえ、さらに検討し、平成29年度内に制度設計を行い、平成30年度中に受領委任制度を実施できるよう準備を進めるという。
  (報告:常盤 和成)
第4部
●京都府師会「活動紹介」
 今回京都府師会では(1)スポーツケア(戸中照之理事・北川忠史理事)(2)無免許対策(田中光博理事)(3)災害対策(吉舎定良委員)のテーマ別活動の発表をしました。
 会場には多くの先生方にお越し頂き、また、京都府師会の取り組みに対する関心の高さを感じ、嬉しく思いました。これからも京都府師会は進んで行きます。
 他都道府県・他団体の先生方とも手を繋ぎ、鍼灸マッサージの明るい未来に向かって共に進んで参りましょう。(報告:京都府師会 吉舎 定良)
 
●災害対策委員会「熊本地震災害医療派遣の報告」
 平成28年4月に起きた熊本地震の現場に災害医療班として実際に派遣された4人の先生から、それぞれの立場で気付いた点、苦労した点など活動の詳細な報告がされた。
 (1)発災直後に現地に入られた山内敏司先生は、正しい情報を得て、連絡を取って出向いたこと、発災直後は生活の不安・1ヶ月後は肩こり腰痛など慢性症状の訴えが多かったこと。(2)仮設住宅でサロン的に活動した秦章先生は、仮設住宅でのサロン活動を通して、住民相互の繋がり、助け合いの醸成を支援したこと。(3)視覚障害者として活動した林和俊先生は、障害者故に様々に躊躇があったこと、晴眼者鍼灸師とチームとして活動した治療家としての意義を再確認する有意義な経験ができたこと。(4)被災県師会として活動された?橋武良先生からは、DMATと連携する医療班として活動し、避難所において1ヶ月で約1,000人の施術にあたったこと、その後は仮設住宅での活動までの経緯を報告された。
 会場の参加者からも今後の在り方への提言があり、意義深いディスカッションとなった。
  (報告:朝日山 一男)
 
●保険推進委員会(2)
「シンポジウム あはき療養費の中長期展望を考える」
 テーマ1 「医師による適当な治療手段のないもの」 初めに往田保険推進委員長より、過去の厚生労働省からの通知(昭和25年1月保発第4号・昭和42年9月保発第32号・昭和46年4月保険発第28号・平成9年保険発第150号・平成16年保医発1001002号)を整理し解説があった。
 この文言をどうするかという問題について、1つは、通知の解釈で円滑に取り扱いをする。2つめが文言の廃止。3つめが医科の保険に鍼灸を点数化する。すなわち、療養費の給付化。病院での鍼灸を認めるかという問題で各発言者から意見が述べられた。病院での鍼灸の是非については、賛否両論があり、今後さらなる議論が必要である。
 テーマ2 「療養費の改定(案)について」 現状、療養費の総額に対し、往療料に係わる費用が6割を占めている現状を是正するため、往療料を減らし施術料を増やすという案に対して活発な意見交換がなされた。
 テーマ3 「医師の同意書の拒否について」 この問題については、討論する時間がなくシンポジウムを終了。今後業団の発展と明るい未来を切り拓いていくためにも、今回の3つのテーマについて、さらなる議論が必要である。
  (報告:常盤 和成)
第5部
●学術委員会「臨床発表」
今年度は下記の会員9名による臨床発表が行われました。
1)「慢性的な腰痛や下肢の痛みを運動療法で改善」
   京都府師会 華学和博先生
2)「疼痛発生肢位における関節運動学的アプローチの有効性について」
   京都府師会 中神孝策先生
3)「介護予防運動教室と鍼灸マッサージ施術の実施からの報告」
   大阪府師会 古田高征先生
4)「経穴や人体構造を肉眼解剖学的方法で観察する」
   神奈川県師会 榎本恭子先生
5)「大腿神経に発生した神経鞘腫の術後後遺症に対する鍼施術」
   岡山県師会 倭田淳平先生
6)「頭皮鍼によるDLPFC(背外側前頭前野)活性の可能性」
   岡山県師会 吉田智恵先生
7)「スポーツ障害のてい鍼治療」
   静岡県師会 黒山幸男先生
8)「背臀位で軽減する慢性腰痛に対する鍼治療の一考察」
   石川県師会 坂北謙先生
9)「上頸神経節置鍼法による心因性頭痛への一症例」
   宮城県師会 山田幹夫先生
 今年度は朝8時30分からの開始時間にも関わらず、会場は満員となり、活発な意見交換もでき、実りある分科会となりました。皆様のこれからの臨床に活かして頂ければと思います。
  (報告:西村 博志)
 
●無資格対策委員会
「どうなる?あはきの広告規制−その意義と意味について」
 厚生労働省 医事専門官 佐生啓吾氏からホームページにおける虚偽誇大広告の規制を中心とした医療法の改正や違法広告の実態調査についての説明があり、広告の規制に関してあはき師の意見を聞きたいとのことでした。質疑応答では料金や効果・効能の表示、無資格施術所の併設などに関して議論が行われ、状況を変えていくためにも違法広告に関しては保健所や消費生活センターへ継続して通報していくことの重要性を認識し、現状にそぐわない法律は変えていくという伊藤会長の言葉で締めくくられました。
  (報告:工藤 司)
第6部
●地域健康つくり(介護推進)委員会
「総合事業の実際〜事業に関わるために〜」
 地域健康つくり委員会では、小川眞悟理事を座長に、3名のシンポジストによる分科会を開催した。
 狩野裕治地域健康つくり委員長からは、地域包括ケアのチームの中で自分の力を発揮していくために必要なこと、三重県師会の伊藤文恵氏からは地域健康つくり指導者研修会で学んだノウハウを生かし、介護予防教室「おたっしゃ筋力アップ教室」を立ち上げた経緯や内容、長嶺芳文介護推進担当理事からは地域包括ケアシステムについて、それぞれ発表が行われた。
  (報告:燒 広行)
 
●視覚障害委員会
「視覚障害あはき師の現状と未来」
 表題のようなテーマで、日本理療科教員連盟会長の栗原勝美先生にご講演を頂きました。
 これまでの歴史は、輝かしいものがあるが特に強調されていたのは、「視覚障害あはき師は世界遺産にも匹敵する」とのことです。フロアからの活発な質疑応答があり、視覚障害あはき師が社会で認められるためには、臨床・研究・教育の現場でなお一層の奮闘が求められると感じました。充実した90分を終え、新たな意欲を持って最終の分科会を終えました。
  (報告:仲澤 進)
 
◎懇親会報告
 舞妓さんの華やかで上品な祝舞で懇親会が始まった。伊藤会長は杉田前会長への感謝の言葉とともに花束を贈呈された。その後、ご来賓の衛藤晟一議員より祝辞を賜り、京都府師会 朝田会長による日本酒の乾杯、舞妓さんの歓迎の舞が披露された。サブステージではジャズバンドの生演奏、舞妓さんが各テーブルをまわられ大盛況でした。美味しい和洋折衷の料理と演出。センスの光る京都の夜でした。次回、東洋療法推進大会開催地の鹿児島県師会による三本締めがあり、最後に往田副会長より閉会の挨拶があり懇親会が閉会された。
  (報告:中川 紀寛)
 
■総括
 9月24・25日の両日、古都京都のリーガロイヤルホテルにおいて延べ1,110名のご参加を得て、盛大かつ有意義な大会及び京都府師会の粋な計らいによる優雅な懇親会が開催されました。今回は役員改正に伴う運営委員の変更や、申し込み方法のシステム化の導入など運営の刷新を試みた大会でもあり、今後の参考となりました。
 内容としては、各委員会の活動が一挙に展開され、フロアとの意見交換もあり非常に充実した分科会でした。また特別講演では理化学研究所の仲泊聡先生を講師に「iPS細胞による網膜再生とロービジョンケア」は先端医療そのものであり大変興味深いご講演でありました。
 全般としては、伊藤久夫新会長の下、大会の司令塔として活躍した廣野敏明副会長、司会進行を勤めた西島登貴子新理事を始め各部局・各委員、そして京都府師会とボランティアの皆様の活躍が輝いた大会でした。
 最後にご参加頂きました皆様が非常に真摯な態度で大会に臨んで頂きましたことに心から敬意と感謝を申し上げます。ありがとうございました。
 大会実行委員長 中野 義雄
 
 
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