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![]() 第24号 平成22年2月24日発行 保険部便り ![]() 部長 濱崎倫宏 副部長 小山和宏 平成21年度全国保険担当者会議報告 濱崎倫宏 8月23日、東京BIZ新宿において行われた「全国保険担当者会議」に参加しました。今回は初の試みとして、午前中の時間を使い、保険取扱い実績の少ない都道府県担当者を対象に「平成21年度 取扱い事情座談会」が行われました。各都道府県ごとに事情がいろいろあるようです。県によって悩みもさまざまで東西に長細い県の場合、東部地域は取扱い額が少なく、中部地域は会員がいないので申請自体がなく、西部地域に至っては、そもそも同意書がもらえない・・・。という二重苦、三重苦に悩んでいました。 別の県では、会で取りまとめた申請でも会員個人に振込みされるそうで、振り込まれた会員個人から会に審査手数料が入る仕組みになるそうです。ある県では、組織化の遅れで申請額が少なく、銀行への振込み手数料分で赤字になるそうですし、別の県では前任者の時、団体委任を個人委任に戻されてしまい、1年がかりで交渉して、再び団体委任に戻してもらったそうです。総じて保険取扱い実績の少ない都道府県に言える事は「医師の同意書がもらいにくい」という問題で、ただでさえ貰いにくい同意書が昨今の柔道整復師の不正請求事件のとばっちりもあってか、更に厳しくなっている事だそうです。それに対して「個人に対してなのか、団体に対してなのか、わからない。医師に個人的に嫌われる何らかの事情があったのかもしれないので、『施術者番号をもらっているから、その人達には安心して同意書を与えてください』と会で働きかけると良い」との意見がありました。 同意書をいただいて、最初から「施術内容の説明と同意書のお礼」3ヶ月ごとに「経過報告と再同意のお願い」を欠かさず行っていれば信頼も得られるし、医師も安心して同意書を書けるのです。どこかで歯車が狂ってきたのでしょう。その他、委任払いしない保険者を会員に知らせるか?や自賠責の範囲でしか支払われない交通事故の保険、レセコンソフトについて、等など、さまざまな問題が話し合われました。午後からは、いつも通りの全国保険担当者会議になります。人数も増えて43人で会議室が一杯になりました。 まずは吉井保険局長より現在の状況報告がありました。最新が18年度の資料なのですが全国民医療費の対前年度伸び率がほぼ0成長なのに対して、柔整の伸び率が3.7%。はり・きゅうが15.6%、マッサージが17.1%とすばらしい伸びを見せています。しかし、療養費自体では柔整3212億円に対し、はり・きゅう207億円、マッサージ288億円、とかないません。続いて歴史の浅い保険担当者にむけての、これまでの保険部の交渉の歴史が年表で説明されました。昭和25年から始まる長い折衝の歴史で吉井保険局長を始め歴代の責任者の苦労が偲ばれます。 そこから料金改定の話になりますが、この医療費削減の波の中、往療料こそ10円の微減になりましたが、はり・きゅう、マッサージ共に5円ずつ上昇させたもので、100回を超える担当部署との努力の跡がみられます。これまで二桁の伸びを維持させていけたのも中央の交渉の結果なのですから、頭が下がります。 政権交代を経て、これからも順調に実績を上げていけるのでしょか?それとも事業仕分けみたいにバッサリやられてしまうのでしょうか?先行き不透明な時代に一抹の不安も感じます。かなり時間がかかりましたが、ここから各都道府県保険担当者による取扱いの動向などの報告会になりました。中には座談会でもあった同意書問題や、償還払いへの移行、手数料の安い他団体への会員流出、等もありましたが、昨年までと違って、件数増加、取扱い高増加、会員増加、などなど比較的、順調な報告が多かった様に感じました。 その他やはり全国標準のレセコンソフトについての話も出ましたがこれは地域ごとにクリアしなければならない問題も多く、まだまだ先になりそうです。今回の会議はグダグダになることも無く最後まで緊張感のある話ができました。
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