会長挨拶

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2011年度の定期総会において、第7代目の一般社団法人高知県鍼灸マッサージ師会会長として選任されました林道夫です。

私たちは、県民のみなさんの健康維持・増進のために、厚生労働大臣免許に基づく安心安全な鍼（はり）、灸（きゅう）、並びにあん摩・マッサージ・指圧などの施術を提供できる、高知県内最大の有資格者の団体です。

国家資格保持者としての誇りを持ち、皆様に安心して施術を受けていただけるよう、組織として学術研修会などを計画的に開催し、技術や資質の向上、職業倫理の高揚に日々取り組んでいます。

昨今、WHO（世界保健機関）でも東洋療法が注目されており、西洋医学と総合的に組み合わせる「統合医療」という考え方も広まりつつあります。日本においても、神経痛、五十肩、腰痛症、リウマチなど多くの疾患に対して、医師の同意のもとで健康保険の適用が認められており、通常医療の一端を担っています。

しかし一方で、私たちの歴史は「無資格業者」との戦いの歴史でもあります。「カイロ」「整体」「リラクゼーション」といった無資格類似業者の急増により、技能・知識不足による健康被害も報告されています。

車を運転するために免許が必要なように、人の体に刺激を与える施術には、解剖学や病理学などを学んだ上での国家免許が必須です。無免許運転の車に安心して身を任せることができないのと同様に、お体への施術も確かな資格の有無が重要です。

高知県や高知市では、法律に基づき届け出をしている治療院に「プレート」を配布しています。治療院をお選びの際は、入り口付近にプレートや「安心マーク」があることを必ずご確認ください。

有資格者は幅広い医学知識に基づき、患者さんの些細な病の兆候に気づき、時には適切な医療へと結びつける判断も行います。これが安心安全を支える誇りです。今後とも県民の皆様に信頼いただける会を目指し、会員一同努力して参ります。

一般社団法人高知県鍼灸マッサージ師会会長林道夫