2013.05.15 (水)健康つくりのススメ簡単にできるツボ療法

    簡単にできるツボ療法 第31回「こむら返り」

    自分の手で簡単にでき、しかも効果の期待できるツボ療法を症状別に紹介するコーナーです。もちろん、専門的な診断・治療は医師、鍼灸マッサージ師などに委ねなければなりません。ツボ療法は、あくまでも手軽な日常の養生法の一つとしてご活用下さい。
    板橋区三療師連合会会長 佐々木 邦男 監修

    第31回「こむら返り」
    足の親指をつかんで強く反り返らせる

    【症状】
    ふくらはぎの筋肉が急に硬直し痙攣をおこすのが、こむら返り。夜寝ている時や泳いでいる時におこりやすく、足の疲れや冷えなどが原因。また、糖尿病やバセドウ氏病の症状としても現れることがある。

    【ツボ】
    承山(しょうざん)

    【治療】
    水泳中にこむら返りが起きるのは、水泳前の準備体操が足りないため。十分に準備体操をしてから水に入ることが大切です。もし水泳中にこむら返りが起きたら、早く水から上がることです。上がれない時は痙攣している方の足の親指をつかんで、思いきり強く反り返らせる。そうすると、ふくらはぎの筋肉がのびて、痙攣が止んできます。そして、できるだけ早く水から上がり、ふくらはぎを強くつかめば、たいてい治ります。陸で起きた時も同様に処置。水中よりは精神的に余裕があるので、治るまで親指をグルグル回してもOKです。その後、患部を蒸しタオルで20から30分温め、承山のツボを丁寧に指圧して再発を防ぎましょう。
    健康はあなたの“財産”です。昔から「治療より養生」といいます。健康な時こそ身体を大切に。「疲労は万病の元」。
    その日の疲れはその日のうちに回復させましょう。