2011.11.15 (火)健康つくりのススメ簡単にできるツボ療法

    簡単にできるツボ療法 第13回「胃もたれ」

    自分の手で簡単にでき、しかも効果の期待できるツボ療法を症状別に紹介するコーナーです。もちろん、専門的な診断・治療は医師、鍼灸マッサージ師などに委ねなければなりません。ツボ療法は、あくまでも手軽な日常の養生法の一つとしてご活用下さい。
    出典『自分で治せる5分間ツボ療法』(佐々木 邦男氏監修)

    第13回「胃もたれ」
    芭蕉も詠んだ足三里は胃もたれの特効ツボ

    【症状】
    暴飲暴食や不規則な食事、酒の飲みすぎ、たばこの吸いすぎなどによる胃のもたれは、不摂生をした報いです。ツボ療法で治りますが、胃を痛め続ける生活スタイルは全身に悪影響をおよぼすので、大いに反省して生活を改める必要があります。

    【ツボ】
    足三里(あしさんり)、
    巨闕(こけつ)、
    中かん(ちゅうかん)

    【治療】
    松尾芭蕉が奥の細道の旅に出るときに『三里に灸して』と詠んだのが足三里(あしさんり)です。このツボは胃腸の働きをつかさどる胃経(いけい・胃に関係するツボの流れ)にあり、胃酸の分泌が少なくて胃がもたれるといった症状には欠かせない特効ツボです。場所は足の向こうずねの外側で、ひざ下へ指四本分下がったところ。ここを親指で、足先にジーンと刺激が伝わるくらいに強めに指圧します。三~五秒ずつ十回くらい押してください。次におなかのツボを四指でやさしく、じんわりと指圧します。巨闕(こけつ)はへそとみぞおちの直線上で、みぞおちにある尖った骨(剣状突起)の下指二本分の位置。中かん(ちゅうかん)はみぞおちの中央、天枢(てんすう)はへその両側へ指三本分のところです。
    あおむけに寝て両ひざを立て、呼吸に合わせて息を吐いたときに押すようにします。しだいに胃のあたりがスーッと気持ちよくなってくることでしょう。

    健康はあなたの“財産”です。昔から「治療より養生」といいます。健康な時こそ身体を大切に。「疲労は万病の元」。その日の疲れはその日のうちに回復させましょう。

    以上