2011.12.15 (木)健康つくりのススメ簡単にできるツボ療法

    簡単にできるツボ療法 第14回「食欲不振」

    自分の手で簡単にでき、しかも効果の期待できるツボ療法を症状別に紹介するコーナーです。もちろん、専門的な診断・治療は医師、鍼灸マッサージ師などに委ねなければなりません。ツボ療法は、あくまでも手軽な日常の養生法の一つとしてご活用下さい。
    板橋区三療師連合会会長 佐々木 邦男監修

    第14回「食欲不振」
    おなかと足の米粒療法で食欲増進

    【症状】 特に消化器に病気があるわけでもないのに、なんとなく食欲がなくて・・・という症状は誰にでもありがちなことです。精神的なショックを受けたり、不安、イライラなどがあれば、胃は敏感な器官なのですぐに反応して食欲不振などをおこしやすくなります。

    【ツボ】 中かん(ちゅうかん)、足三里(あしさんり)

    【治療】 前回、「胃もたれ」でも登場したへそとみぞおちのまん中にある中かん(ちゅうかん)と、足の向こうずね外側でひざ下へ指四本分の足三里(あしさんり)は胃の調子をととのえる特効ツボです。精神面の症状を取り除いて食欲を回復するには、じっくりと気長に治療する必要があります。持続効果を狙って、米粒を一つ絆創膏でツボに貼り付ける米粒療法をおこないましょう。おなかの中かん(ちゅうかん)と足三里(あしさんり)に米粒を一つ貼るか、あるいは毎日指圧をします。そして、背中のこりをとるために、毎晩、
    寝る前に数分間、まくらを背部(肝兪、胃兪、胃兪周辺)にあてて、仰向けになり背をそらすとツボが適度に刺激されて消化器の働きが活発になります。ストレスも緩和され、しだいに食欲が出て朝食もおいしくなるはずです。
    健康はあなたの“財産”です。昔から「治療より養生」といいます。健康な時こそ身体を大切に。「疲労は万病の元」。その日の疲れはその日のうちに回復させましょう。


    以上