2012.02.14 (火)健康つくりのススメ簡単にできるツボ療法

    簡単にできるツボ療法 第16回「腹痛」part2

    自分の手で簡単にでき、しかも効果の期待できるツボ療法を症状別に紹介するコーナーです。もちろん、専門的な診断・治療は医師、鍼灸マッサージ師などに委ねなければなりません。ツボ療法は、あくまでも手軽な日常の養生法の一つとしてご活用下さい。
    板橋区三療師連合会会長 佐々木 邦男監修

    第16回「腹痛」part2
    上腹部痛なら、おなかと手首のツボを押す

    【症状】
    胃はとても繊細な器官です。食べ過ぎや飲み過ぎ、酒、たばこ、コーヒー、辛いものなど刺激物の摂りすぎ、過度のセックス、ストレスなど胃にとって不都合な状態が生じると、シクシクと痛み出します。そんなとき痛むのは、主に、みぞおちからへその上あたりまでの上腹部痛であることが多いものです。

    【ツボ】
    巨闕(こけつ)、期門(きもん)、中かん(ちゅうかん)、内関(ないかん)

    【治療】
    胃が痛み出したら、まずおなかのツボを指圧しましょう。巨闕(こけつ)は、みぞおちの中央で胸骨の下部から指三本分下です。ここを四指で押します。次に乳首の真下で肋骨とおなかの境目にある期門(きもん)を肋骨に食い込ませるようにして指圧し、みぞおちとへその中間にある中かん(ちゅうかん)は、四指でやさしく指圧します。じんわりと十回くらいずつ指圧したら、最後に腕の内関(ないかん)を親指と四指でツボをはさむようにして親指で数回押しましょう。内関(ないかん)は、上腹部痛、吐き気などの特効ツボなので、外出先で急に胃がキリキリとしてきたときは、すかさず内関(ないかん)の指圧をするとよいでしょう。
    健康はあなたの“財産”です。昔から「治療より養生」といいます。健康な時こそ身体を大切に。「疲労は万病の元」その日の疲れはその日のうちに回復させましょう。

    以上