2012.04.16 (月)健康つくりのススメ簡単にできるツボ療法

    簡単にできるツボ療法 第18回「腹痛」part4

    自分の手で簡単にでき、しかも効果の期待できるツボ療法を症状別に紹介するコーナーです。もちろん、専門的な診断・治療は医師、鍼灸マッサージ師などに委ねなければなりません。ツボ療法は、あくまでも手軽な日常の養生法の一つとしてご活用下さい。
    板橋区三療師連合会会長 佐々木 邦男監修

    第18回「腹痛」part4
    胆石発作の痛みを抑えるツボは京門(けいもん)

    【症状】
    胆石発作の特徴的な症状は、みぞおちから右のわき腹、へその上にかけておこる強い痛みを伴うけいれんです。痛みはしだいに右胸、右背中、右肩などに放散します。発作が激しい場合は医師の治療が必要。症状が軽いものや慢性化したものにツボ療法をおこなってください。

    【ツボ】
    京門(けいもん)、粱丘(りょうきゅう)、陽陵泉(ようりょうせん)

    【治療】
    まず、わき腹に四指をあてて、一番下の肋骨(第12肋骨)をさぐります。そして、その先端にたどりついたら、そのまま軽く押してください。胆石症の人は強い痛みを感じます。ここが京門という胆石発作のツボで、高さはウエストラインの少し上。ここを両手を腰にあて、親指の腹で左右同時に少し強めに指圧します。また、足のひざの皿の外側から上へ指三本分の粱丘や足の外側でひざ下へ親指幅のくぼみにある陽陵泉も親指でよく指圧します。また、陽陵泉には灸がよく効くので一日一回、三~五壮(回)ずつ灸をしても効果的です。
    健康はあなたの“財産”です。昔から「治療より養生」といいます。健康な時こそ身体を大切に。「疲労は万病の元」。その日の疲れはその日のうちに回復させましょう。


    以上