2012.05.17 (木)健康つくりのススメ簡単にできるツボ療法

    簡単にできるツボ療法 第19回「生理痛」

    自分の手で簡単にでき、しかも効果の期待できるツボ療法を症状別に紹介するコーナーです。もちろん、専門的な診断・治療は医師、鍼灸マッサージ師などに委ねなければなりません。ツボ療法は、あくまでも手軽な日常の養生法の一つとしてご活用下さい。
    板橋区三療師連合会会長 佐々木 邦男監修

    第19回「生理痛」

    温湿布と下腹部指圧で生理痛がおさまる

    【症状】
    生殖可能期にある女性の子宮内膜は妊娠に備えて定期的に増殖・剥離を繰り返していて、妊娠しなければ不要になった子宮内膜が剥がれ落ち血液として体外に出ていきます。その時の痛みが生理痛。生理痛には個人差があり、ほとんど感じない
    人から下腹部痛、腰痛、お腹のはり、吐き気、イライラ、頭痛などが強く現れる人までさまざまです。そうした症状が、ある時から急にひどくなったとか、だんだんひどくなっていく、あるいは七転八倒するくらい痛むような時は、子宮内膜症などの疑いがあるので、一度、受診されることをお勧めします。

    【ツボ】 関元(かんげん)、三陰交(さんいんこう)

    【治療】
    生理痛はツボ療法でウソのように軽くなります。これまで鎮痛剤を飲んでいた人も、ぜひ試してみてください。まずお腹を温めます。蒸しタオルかホットパック、または茹でたコンニャクをタオルで巻き15分ほどお腹を温めます。その後、へそ下指四本分のところにある関元のツボを、四指でやわらかく、じっくりと10回ほど押します。
    もしそれでも痛みが消えない時は、足の三陰交を親指で軽く押してみてください。
    健康はあなたの“財産”です。昔から「治療より養生」といいます。健康な時こそ身体を大切に。「疲労は万病の元」。その日の疲れはその日のうちに回復させましょう。


    以上