2012.09.15 (土)健康つくりのススメ簡単にできるツボ療法

    簡単にできるツボ療法 第23回「乗り物酔い」part1

    自分の手で簡単にでき、しかも効果の期待できるツボ療法を症状別に紹介するコーナーです。もちろん、専門的な診断・治療は医師、鍼灸マッサージ師などに委ねなければなりません。ツボ療法は、あくまでも手軽な日常の養生法の一つとしてご活用ください。
    板橋区三療師連合会会長 佐々木 邦男監修

    第23回 「乗り物酔い」 part1

    お腹のツボ刺激で酔いを予防できる

    【症状】 自律神経に失調がある人は乗り物に酔いやすくなります。ふだんは平気でも胃腸の調子を崩していたり、疲れている時には酔ってしまいます。酔って吐いてしまうと、その臭いで他の乗客まで巻き込んでしまうことがあるので、乗り物に乗る時は酔わない対策をしましょう。

    【ツボ】 鳩尾(きゅうび)、中かん(ちゅうかん)、梁門(りょうもん)

    【治療】 乗り物に乗ることが前もってわかっている時は、少なくとも一週間前から睡眠をたっぷりとり疲れをとって、飲食にも気を配って胃腸の調子を整えておくことが大事。そして、鳩尾(きゅうび)、中かん(ちゅうかん)、梁門(りょうもん)のツボに米粒を貼っておきます。もし乗り物の中で酔っていたら、早めにこれらのツボをつついて痛みを与えると吐き気がとまります。
    米粒の貼り方は、四角く切ったバンソウコウの中央に米粒を一個貼り、ツボに米粒がピタリとあたるよう貼り付けます。バンソウコウが剥がれたら新しいバンソウコウで貼り換えます。市販の磁気バンや粒針でもいいですが、磁気や金属に弱い人もいるので、米粒のほうが安全。健康はあなたの“財産”です。

    昔から「治療より養生」といいます。健康な時こそ身体を大切に。
    「疲労は万病の元」。その日の疲れはその日のうちに回復させましょう。

    以上