2012.10.15 (月)健康つくりのススメ簡単にできるツボ療法

    簡単にできるツボ療法 第24回「乗り物酔い」part2

    自分の手で簡単にでき、しかも効果の期待できるツボ療法を症状別に紹介するコーナーです。もちろん、専門的な診断・治療は医師、鍼灸マッサージ師などに委ねなければなりません。ツボ療法は、あくまでも手軽な日常の養生法の一つとしてご活用下さい。
    板橋区三療師連合会会長 佐々木邦男 監修

    第24回「乗り物酔い」part2

    ムカムカしてきたら手首を揉む

    【症状】 ふだんは乗り物酔いをしない人でも、体調が悪いと酔ってしまうことがあります。窓を開けて新鮮な空気を吸えば気分もよくなることが多いが最近の乗り物は窓が開かないタイプが増えていて困ります。

    【ツボ】 神門(しんもん)、手心(しゅしん)。

    【治療】 掌側で手首の横紋の小指よりの端にある神門と、掌の中央のくぼみにある手心が乗り物酔いによく効くツボ。乗車前にこの2つのツボをよく揉んでおくか、ボールペンやつまようじで10回ほどツンツンとつついておくと予防になります。乗車前にムカムカと来たときも焦らずゆっくりとこれらのツボを押し揉みすれば、しだいに気分がよくなってきます。
    日頃から乗り物酔いしやすい人は、乗り物に乗る1週間くらい前から、これらのツボに米粒を絆創膏で貼っておくとよいでしょう。つまようじを使う場合は1本でもかまわないが、5本か10本を輪ゴムで束ねます。

    健康はあなたの“財産”です。昔から「治療より養生」といいます。健康な時こそ身体を大切に。「疲労は万病の元」。その日の疲れはその日のうちに回復させましょう。

    以上