2013.01.15 (火)健康つくりのススメ簡単にできるツボ療法

    簡単にできるツボ療法 第27回「寝ちがえ」part1

    自分の手で簡単にでき、しかも効果の期待できるツボ療法を症状別に紹介するコーナーです。もちろん、専門的な診断・治療は医師、鍼灸マッサージ師などに委ねなければなりません。ツボ療法は、あくまでも手軽な日常の養生法の一つとしてご活用下さい。
    板橋区三療師連合会会長 佐々木邦男 監修

    第27回「寝ちがえ」part1


    首の温湿布と腕のツボでじっくり治す

    【症状】
    寝ている間に首が冷えたり、枕が高過ぎたり低過ぎたり、無理な動きを首に強いたりした時に起きるのが寝ちがえです。首の筋肉が硬く緊張して、首を動かすことができず、無理やり動かそうとすると強く痛みます。

    【ツボ】
    外関(がいかん)、風池(ふうち)

    【治療】
    まず、首を温めて筋肉の緊張をとる必要があります。ヘアドライヤーの温かい風を心地良い程度に吹きつけるのも効果的ですが、ここでは蒸しタオルを使ってみます。首を蒸しタオルで温めながら腕の外関のツボを親指でグルグルと押しもみ。外関は寝ちがえの特効ツボなので、これだけで首が回るようになるでしょう。もしまだ回らない時は、蒸しタオルで15分程首を温めた後で、風池のツボに左右の親指をあて、頭の中心に向けて、こりやしこりをほぐすように押し揉みする。タオルは2枚用意して、冷めたらすぐに新しい蒸しタオルに取替える。冷めにくいように、上からビニールで覆っておいてもいいでしょう。

    健康はあなたの“財産”です。昔から「治療より養生」といいます。健康な時こそ身体を大切に。「疲労は万病の元」。その日の疲れはその日のうちに回復させましょう。

    以上