2013.07.15 (月)健康つくりのススメ簡単にできるツボ療法

    簡単にできるツボ療法 第33回「おでき」

    自分の手で簡単にでき、しかも効果の期待できるツボ療法を症状別に紹介するコーナーです。もちろん、専門的な診断・治療は医師、鍼灸マッサージ師などに委ねなければなりません。ツボ療法は、あくまでも手軽な日常の養生法の一つとしてご活用下さい。
    板橋区三療師連合会会長 佐々木 邦男 監修

    第33回「おでき」

    化膿するおできも、もぐさ灸で治る

    【症状】
    ブドウ球菌のような化膿菌が毛穴に感染して膿を持ち、炎症が皮膚の奥まで進んだものが「おでき」。感染初期は毛穴に丘疹ができて、しだいに赤く腫れて膿を持ち、痛みが強くなります。化膿が進むと、おできの口が開いて膿が出はじめ、中心部から膿の塊が排出されると自然に治るが、後に小さな傷跡が残る。この間、約10日。

    【ツボ】
    曲池(きょくち)、足三里(あしさんり)。

    【治療】
    おできには灸治療が優れた効果を現します。灸はできるだけ早くすえると、それだけ効果大。おできはできてから数日後に化膿するので、化膿前にすえることが大切。そうすると、化膿せず治ってしまうことがほとんどです。しかし、化膿した後でも、おできの口が早く開き早く治ります。腰から上の上半身にできたら曲池に、下半身のおしりや足にできた時は足三里に、それぞれ米粒大のもぐさで、朝昼晩と一日3回、30壮(回)以上、熱さを感じるまですえて下さい。
    健康はあなたの“財産”です。昔から「治療より養生」といいます。健康な時こそ身体を大切に。「疲労は万病の元」。その日の疲れはその日のうちに回復させましょう。