2013.08.15 (木)健康つくりのススメ簡単にできるツボ療法

    簡単にできるツボ療法 第34回「ものもらい」

    自分の手で簡単にでき、しかも効果の期待できるツボ療法を症状別に紹介するコーナーです。もちろん、専門的な診断・治療は医師、鍼灸マッサージ師などに委ねなければなりません。ツボ療法は、あくまでも手軽な日常の養生法の一つとしてご活用下さい。
    板橋区三療師連合会会長 佐々木邦男 監修

    第34回「ものもらい」

    インスタント灸で再発も防げる

    【症状】
    まぶたやまぶたの周りにできるおできの一種がものもらいです。まつげの根元にある毛穴や皮脂腺に細菌が感染し化膿したものは、初期には、まばたきすると痛く、赤く腫れてくるが、約1週間で自然に膿が出て治る。まぶたの裏の結膜にものもらいができた時は、なかなか自然には治りにくい。

    【ツボ】
    合谷(ごうこく)

    【治療】
    気にならない程度のものもらいなら放っておいても自然に治るが、治るどころか次第に大きくなり、まぶたやまぶたの裏側全体に及ぶこともある。そうなると切開手術をしなければならないので、やはり早めにツボ療法で治しておくのが賢明。親指と人差し指のまたの間にある合谷への灸が特効を現します。米粒半分大のモグサで治るまで3~5壮(回)を毎日すえる。インスタント灸や棒灸でも効果あり。ぜひ早めに治療しましょう。灸をすることで再発も防げます。
    健康はあなたの“財産”です。昔から「治療より養生」といいます。健康な時こそ身体を大切に。「疲労は万病の元」。その日の疲れはその日のうちに回復させましょう