2013.11.15 (金)健康つくりのススメ簡単にできるツボ療法

    簡単にできるツボ療法 第37回「顔のけいれん」

    自分の手で簡単にでき、しかも効果の期待できるツボ療法を症状別に紹介するコーナーです。もちろん、専門的な診断・治療は医師、鍼灸マッサージ師などに委ねなければなりません。ツボ療法は、あくまでも手軽な日常の養生法の一つとしてご活用下さい。
    板橋区三療師連合会会長 佐々木邦男 監修

    第37回「顔のけいれん」

    ピクピクときたら耳の下を押す

    【症状】
    気持ちが苛立つと、顔がピクピクけいれんすることがあります。イライラがひどくなるほどけいれんも激しくなり、痛みを伴うことも。

    【ツボ】 翳風(えいふう)

    【治療】
    顔のけいれんは、顔面神経の異常な高ぶりによって起こります。治療には、翳風のツボ指圧が即効性があるので、ピクピクときたら、すぐに翳風を指圧する。ツボは、耳たぶの後ろのくぼみの中にある。耳たぶを顔のほうへ押しのけた時に、耳たぶのふちが耳の後ろの方の乳突起の下部につきあたるすぐ手前のくぼみの中。ここを、親指か人差し指で、頭の中心に向けてグイッと押してください。あっと言う間にけいれんがおさまるはずです。この翳風というツボは、ホルモン分泌を司る三焦経にあり、三焦経が病んでいる人は自律神経失調ぎみで、性格的にイラ立ちやすい傾向があるので、日頃から翳風をよく押しもみして、コリをとっておくといいです。
    健康はあなたの財産です。昔から「治療より養生」といいます。健康な時こそ身体を大切に。「疲労は万病の元」。その日の疲れはその日のうちに回復させましょう。