2014.04.15 (火)健康つくりのススメ簡単にできるツボ療法

    簡単にできるツボ療法 第42回「アレルギー性鼻炎」part2

    自分の手で簡単にでき、しかも効果の期待できるツボ療法を症状別に紹介するコーナーです。もちろん、専門的な診断・治療は医師、鍼灸マッサージ師などに委ねなければなりません。ツボ療法は、あくまでも手軽な日常の養生法の一つとしてご活用下さい。
    板橋区三療師連合会会長 佐々木 邦男監修

    第42回「アレルギー性鼻炎」part2

    鼻づまりには後ろ首の指圧が大切

    【症状】
    風邪やアレルギー性鼻炎などで鼻水やくしゃみ等が続くと、しだいに鼻がつまってきます。これは鼻粘膜が充血して腫れ、空気の通りが悪くなるからです。

    【ツボ】 天柱(てんちゅう)

    【治療】
    鼻づまりによく効くのは、鼻の周囲のツボではなく、後ろ首にある天柱。後ろ首の髪の生え際で2本の太い筋肉(僧帽筋)の左右の窪みにあるのが天柱です。両手を組んで後頭部にあてた時に、ちょうど親指の腹があたる部分がツボです。そのままグッと頭を後ろに傾けてツボを強く押す。鼻粘膜の血管が収縮してスーッと空気が通り始めるのがわかるでしょう。鼻がつまると、鼻で呼吸ができなくなるということで、口呼吸するようになります。そうすると大気汚染物質が鼻の大気浄化装置である鼻毛を通過せず、直接口から飛び込んでしまいます。そのためのどを痛め、ひいては全身に悪い作用を及ぼすので、鼻づまりは早く治すことが大切。
    健康はあなたの財産です。昔から「治療より養生」といいます。健康な時こそ身体を大切に。「疲労は万病の元」。その日の疲れはその日のうちに回復させましょう。