2014.09.15 (月)健康つくりのススメ簡単にできるツボ療法

    簡単にできるツボ療法 第47回「イライラ」part3

    自分の手で簡単にでき、しかも効果の期待できるツボ療法を症状別に紹介するコーナーです。もちろん、専門的な診断・治療は医師、鍼灸マッサージ師などに委ねなければなりません。ツボ療法は、あくまでも手軽な日常の養生法の一つとしてご活用下さい。
    板橋区三療師連合会会長 佐々木 邦男 監修

    第47回「イライラ」part3

    ノイローゼを治す胸・おなか・手首の灸

    【症状】
    ノイローゼは、精神的原因によっておこる心の病気で神経症ともよばれています。例えば、戸締まりしたかどうか気になり何度も確かめに帰るのは強迫
    神経症、昇進後周りの期待を裏切ることを恐れる昇進恐怖症、よく知られている高所恐怖症、先端恐怖症などもノイローゼの1種です。症状は精神面だけでなく、吐き気・動悸・食欲不振などでも現れます。

    【ツボ】内関、だん中、大巨、関元

    【治療】
    腕の手のひら側で手首の横紋の中央から上へ指3本分の内関は、心の病気によく効き、同時に吐き気や動悸、胸の痛み等の症状も取り除いてくれるツボ。内関を押してみて圧痛がある人は、胸の谷間のだん中にも圧痛があります。また、大巨、関元は、下痢や便秘等、消化器系の症状を取り除きます。これらのツボに毎日1回、3~5壮(回)ずつ灸をすると、ノイローゼになりにくい体質に改善され、社会の荒波も力強く渡っていけるようになるでしょう。
    健康はあなたの財産です。昔から「治療より養生」といいます。健康な時こそ身体を大切に。「疲労は万病の元」。その日の疲れはその日のうちに回復させましょう。