2014.11.01 (土)会員の皆様月刊東洋療法

    月刊東洋療法 247号

    月刊東洋療法 247号
    鍼灸マッサージ情報誌 月刊東洋療法247号(11月1日号)
    公益社団法人全日本鍼灸マッサージ師会

    目次
    *****
    1 第13回東洋療法推進大会in岡山 開催される
    大会テーマ「東洋療法と癒しの心
    ~世界に広げたい日本の鍼灸マッサージ~」
    大会報告
    2 平成26年度スポーツ鍼灸マッサージ指導者育成講習会後期
    開催案内
    3 医者いらず 健康長寿処方箋(10) 「病気の匂い」
    4 地域健康つくりニュース 介護保険制度改正情報
    5 学術トピックス13 「統合医療 ドクターとの連携」(6)
    6 Dr.タコの外来小咄(がいらいこばなし)(55)
    7 不快な症状を自分で治す簡単ツボ療法 第49回「不眠」
    8 インフォメーション 研修会・イベント開催予定
    9 編集後記
    *****

    以下本文

    1 第13回 東洋療法推進大会岡山開催される大会テーマ
      「東洋療法と癒しの心~世界に広げたい日本の鍼灸マッサージ~」

    【写真:会場風景、会長、ホテル外観、司会、質疑応答、会場の様子、
    ボランティア学生】

    10月19、20日の両日、岡山市のホテルグランヴィア岡山において(公社)全日本鍼灸マッサージ師会(会長 杉田 久雄 すぎたひさお)主催、(一社)岡山県鍼灸マッサージ師会(会長 松浦 浩市 まつうらこういち)共催による「第13回東洋療法推進大会in岡山」が開催され、一般市民をはじめ、鍼灸マッサージ師などの東洋療法関係者ら、参加者は500名を超えた。
    大会の目的は、国民に向けた良質な医療情報の提供と鍼灸マッサージ師の資質向上であり、開会式には、加藤 勝信(かとうかつのぶ)内閣官房副長官、大森 雅夫(おおもりまさお)岡山市長、他ご来賓もご出席された。杉田会長は「鍼灸マッサージを取り巻く情勢は大きな変革期を迎えようとしている。2日間、様々な分科会が企画され新しい情報もたくさんあるので、しっかりと吸収され、今一度業界に対するお力添えをいただきたい」と挨拶し熱気あふれる今大会の口火を切った。(広報局)


    ★大会報告
    【写真:会場風景、懇親会バンド演奏、懇親会踊り】
    ◇プログラム
    時間 プログラム 担当部局の順番で記載しています
    10月19日(日)
    12時~12時30分 第1部 開会式 事業局
    12時40分~14時10分 第2部 特別講演
    「医師が認め自らおこなう手技療法と代替医療のすすめ」
    講師:長尾 光城(ながおみつしろ)
    川崎医療福祉大学医療技術学部健康体育学科 教授
    市民公開講座 普及事業委員会
    14時20分~15時50分 第3部
    第1分科会 シンポジウム「在宅医療マッサージ
    調査・研究報告」~今後の方向性を検討する~
    学術委員会&保険推進委員会(合同)
    第2分科会 シンポジウム「無免許者との差別化
    方策の方向性」 無免許対策委員会
    16時~17時30分 第4部
    第3分科会 シンポジウム
    「かかりつけ鍼灸マッサージ師の役割」
    ~地域医療を担う専門職として地位確立を~
    学術委員会
    第4分科会 シンポジウム
    「東京オリンピックに向けて」
    スポーツ事業委員会

    10月20日(月)
    9時~10時30分 第5分科会は8時30分から開始 第5部
    第5分科会 「一般口演」(10題)学術委員会
    第6分科会 「社会保障制度抑制トレンドの中での
    鍼灸マッサージ」 保険推進委員会
    第7分科会 「日本型スパと東洋療法」
    スパ事業委員会
    10時40分~12時10分 第6部
    第8分科会 「地域で健康つくりの指導者となる
    ためには」
    地域健康つくり委員会
    第9分科会 「相談事業に見る治療院経営の現状と
    課題」
    視覚障害委員会
    第10分科会 実技講習
    「スパで実践する健康美容鍼灸」
    スパ事業委員会
    12時20分~13時 第7部 分科会報告/閉会式 事業局

    ☆特別講演
    「医師が認め自らおこなう手技療法と代替医療のすすめ」
    講師:長尾 光城(ながおみつしろ 川崎医療福祉大学 教授)
    【写真:講師】
    今回の特別講演は元々数学の先生をされていて、体育の先生が医者だったら面白いという発想で医師になられた変わった経歴をお持ちの長尾先生。軽快なリズムで90分の講演時間がとても短く感じました。先生は鍼灸・マッサージ師等の資格者と勉強会を開催されており、コンディショニング調整や痛み軽減の手技も習得されています。痛みを軽減する方法を科学的に考え、関節にスムーズな動きを取り戻す方法を考案され脊椎を中心に股・膝・足・肩関節に対してアプローチをした経験を踏まえ体幹から下肢にかけての手技とマッサージの持つ不思議な魅力について語られ代替医療の必要性を熱く伝えていただきました。会場は会員参加者はもちろんのこと、一般市民の方も多数来場されて会場満タンで笑いの絶えない素敵な市民公開講座となりました。
    (報告:古賀 慶之助 こがけいのすけ)

    ☆第1分科会
    学術委員会&保険推進委員会 合同シンポジウム
    「在宅医療マッサージ調査・研究報告」~今後の方向性を検討する~
    【写真:会場風景】
    在宅医療マッサージについて3名のシンポジストから発表があり、フロアと共に今後の方向性についてシンポジウムを行った。近藤 宏(こんどうひろし)学術委員から学術局が本年度おこなっている在宅医療マッサージのQOLとADL障害に対する効果についての中間報告。尾野 彰(おのあきら)学術委員からは具体的な事例を挙げながら在宅医療マッサージの実際についての紹介と認定訪問マッサージ師制度の概要についての説明。往田 和章(おおたかずあき)保険推進委員長からは、社会保障制度における鍼灸マッサージの状況や厚生労働省との保険制度等に関する交渉の進捗状況についての報告があった。討論では、在宅医療マッサージは社会保障制度抑制トレンドの中で、行政や医療機関に対してEBM(科学的根拠)に基づいた効果を積極的に示していかなければならないこと、地域包括ケアシステムが推進される中で、他職種との連携を強化するためには現代医学的に患者状態を評価し、情報を共有する必要があることなど、今後の方向性が示された。
    (報告:近藤 宏 こんどうひろし)

    ☆第2分科会
    無免許対策委員会 シンポジウム
    「無免許者との差別化方策の方向性」
    【写真:伊藤委員長、シンポジストの皆さん、展示ブース】
    「差別化方策の方向性」と題し、以下の項目に関して説明・報告がされた。
    (1)有資格者の施術所において厚生労働省大臣免許を有する者である旨を広告・提示する。(2)施術所内に免許証または免許証の内容を記載した書面を掲示する。(3)患者が国家資格者による施術と認識できるようにするため、施術者自身も免許登録番号を記載したネームプレートを着用する。
    この(1)(2)(3)の周知等がおこなわれることが前提であるが、お招きした城本 正明(しろもとまさあき)厚生労働省医政局医事課医事専門官から厚労省の対応をうかがうと、
    1.都道府県に事務連絡を発出し免許証の内容を記載した書面を掲示していない施術所は「無免許者が施術をおこなう恐れがある施設」として必要があれば積極的な指導を依頼する。
    2.国民向けリーフレットを作成し、HPに掲示するとともに都道府県にもリーフレットを送付し国民一般に周知をおこなう。その際、無資格者による施術は健康保険の療養費の対象とならない旨も合わせて周知する、と説明された。
    杉田全鍼師会会長からは平成24年8月の国民生活センター報道発表通り、有資格・無資格が分かりにくいので、判別しやすくするために(公財)東洋療法研修試験財団と協議し「携帯用本人確認証」を発行することになり準備が始まっている。全鍼師会会員は全員がカードを所持してもらいたいと要請があった。
    また、法制局展示ブースでは各師会活動や資料を掲示しアピールした。
    (報告:山田 敏雄 やまだとしお)

    ☆第3分科会
    学術委員会 シンポジウム
    「かかりつけ鍼灸マッサージ師の役割」~地域医療を担う専門職として地位確立を~
    【写真:小川委員長とシンポジストの皆さん】
    「かかりつけ鍼灸マッサージ師の役割」をテーマにシンポジウムを開催。
    シンポジストの岡山県師会会長 松浦 浩市(まつうらこういち)先生、神奈川県師会の榎本 恭子(えのもとやすこ)先生、全鍼師会介護予防委員長の長嶺 芳文(ながみねよしふみ)先生、神奈川県師会副会長の沢田 昌子(さわだまさこ)先生、それぞれの立場から「かかりつけ鍼灸マッサージ師」のポスター内容「治療・予防・連携・相談」についてお話をいただいた。イメージを広めるために地域との信頼の構築は大事なことであり、また、シンポジストの先生からは治療院でおこなっている実践例を報告いただくなど、実りある分科会であった。
    (報告:西村 博志 にしむらひろし)

    ☆第4分科会
    スポーツ事業委員会 シンポジウム
    「東京オリンピックに向けて」
    【写真:スポーツ事業委員、シンポジストの皆さん】
    スポーツ事業委員会の分科会は京都府師会の田中 順一郎(たなかじゅんいちろう)先生から同師会のスポーツケア部の活動報告のあと、日本鍼灸師会(三浦 洋:みうらひろし 研修事業担当理事)・全日本鍼灸学会(櫻庭 陽:さくらばひなた スポーツ鍼灸委員会委員)から担当者を招いて「東京オリンピックへ向けて」をテーマにシンポジウムを開催。
    2020年に控えたオリンピック・パラリンピックについては鍼灸マッサージ業界として、当然参加に向けたアクションを起こすことは必須であるとの認識で一致。今後は団体間の連携協調した活動へシフトすることなどが提案され、これまでの各団体の取り組みを元にこれからのオリンピック参加に向けた具体的なアクションプランについて、ガイドラインの策定・共通した認定制度の構築・窓口を統一化するための専門委員会創設・戦略的な広報媒体の活用など多岐に渡り議論を交わした。
    今後は定期的な座談会・講習会などで意見交流を図り、オリンピックに向けた取り組みを一致協力していくという結論でシンポジウムを終えた。
    (報告:笹川 隆人 ささかわたかと)

    ☆第5分科会
    学術委員会
    一般口演
    【写真:発表者と委員で集合写真】
    一般口演分科会において、次の会員10名による臨床発表がおこなわれた。
    (1)「小江戸川越マラソン大会マッサージケアブースにおけるアンケート調査」 埼玉県師会:近藤 宏(こんどうひろし)先生
    (2)「通所型介護予防事業!治療院でおこなう疼痛の改善と機能向上」
    熊本県師会:青木 広光(あおきひろみつ)先生
    (3)「スポーツ選手をサポートするチーム医療としての鍼灸マッサージ師の立場」 石川県師会:田中 良和(たなかよしかず)先生
    (4)「スポーツ界における足関節捻挫の実態」 岡山県師会:辻 美穂子
    (つじみほこ)先生
    (5)「かかりつけ鍼灸マッサージ師の必要性と役割」 神奈川県師会:榎本 恭子(えのもとやすこ)先生
    (6)「手掌部の多汗に対するツボ治療の私見」 青森県師会:福井 宏郷(ふくいひろさと)先生
    (7)「温熱療法による妊孕性向上の検討」 岐阜県師会:野崎 利晃(のざきとしあき)先生
    (8)「胚移植前後の鍼治療で妊娠した症例について」 鳥取県師会:松岡 義人(まつおかよしひと)先生
    (9)「裏内庭を主とした対症療法による東洋医学的スコアへの影響」 大阪府師会:古田 高征(ふるたたかゆき)先生
    (10)「鍼刺激が慢性疼痛患者の脳機能活動にあたえる効果」鹿児島県師会:大勝 孝雄(おおかつたかお)先生
    今年度は昨年を上回る10題の応募があり、開始時間を30分早めて対応。発表は多様な内容となり、会員の皆様と活発な意見交換ができ、充実した分科会となった。 (報告:西村 博志 にしむらひろし)

    ☆第6分科会
    保険推進委員会
    「社会保障制度抑制トレンドの中での鍼灸マッサージ」
    【写真:保険推進委員の皆さん】
    保険局ではシンポジウム「社会保障制度抑制トレンドの中での鍼灸マッサージ」のタイトルで財政再建、人口減少の社会情勢の中での社会保障制度抑制
    トレンド下で鍼灸マッサージ業界はどのように国民に貢献していくべきか、データといくつかの案を示しシンポジストの意見を伺った。
    国民の社会保障負担増、可処分所得の減少、労働生産人口の減少といった中で、国民の社会保障制度に対するニーズは現在よりも高くなる事が予想される一方、今後少なくとも数十年は社会保障費の抑制は続いていくと考えられる。その中で法的位置付けも無く、エビデンスに乏しい鍼灸マッサージが社会保障の中で切り捨てられてしまうかもしれないという危機感を共有し、長期的展望に立った戦略を全鍼全体のみならず業界全体で取り組まなければ、長い歴史の中で日本人の健康に寄与してきた鍼灸マッサージに未来はないとの見解で一致した。
    (報告:往田 和章 おおたかずあき)

    ☆第7分科会
    スパ事業委員会
    「日本型スパと東洋療法」
    【写真:北川講師、荒深委員】
    近年、健康と美の維持、増進、回復を目的とした「スパ」(SPA)と呼ばれる施設が、世界各地で流行し、一大ブームを巻き起こしている。スパでおこなわれる業務の目的は、私たち鍼灸マッサージ師の業務と合致しており、新しい形態の職域としても大きな可能性と将来性を持っている。
    一方、日本には、古来より「温泉」における「湯治」という「日本特有のスパ」と呼べる文化が存在する。このような現状から、スパ事業委員会では、
    「日本型スパと東洋療法」をテーマとしたシンポジウムをおこない、スパという施設について解説し、スパ及び温泉地における鍼灸マッサージの可能性についての検討をおこなった。
    会場からは、非常に活発な意見と質問があり、スパと温泉を鍼灸マッサージ師の「職域」として認知する機会とすることができ、一定の成果を上げる
    ことができた。 (報告:荒深 公泰 あらふかきみひろ)

    ☆第8分科会
    地域健康つくり委員会
    「地域で健康つくりの指導者となるためには」
    【写真:山邊講師、活動事例発表、認定審査、認定証授与】
    「地域で健康つくりの指導者となるためには」と題し、地域包括ケアシステムの講演及び会員による地域での健康つくり活動の実例報告、最後に地域健康つくり指導者の認定審査がおこなわれた。講演では岡山市高齢者福祉課介護予防担当課長の山邊 浩樹氏をお招きし、地域包括ケアシステムや介護予防に関する具体的な取り組みをご紹介いただいた。なお、岡山市は厚生労働省のホームページ上で地域独自の取り組みをおこなっている好事例としても紹介されている。
    また、実際の健康つくり活動事例として千葉県師会の濵田 将光(はまだまさみつ)先生、京都府師会の木村 公一(きむらこういち)先生が発表した。認定審査では持ち時間内で健康講話をおこない、三重県師会の伊藤 文恵(いとうふみえ)先生と沖縄県師会の豊平 朝清(とよひらちょうせい)先生の2名が合格し閉会式で杉田会長より認定証が授与された。今後の国の介護保険や地域で必要とされる資源を知る機会はとても貴重であり、現在活動している先駆者の話は今後の臨床や地域活動においてとても重要である。更なる認定者の増加と、健康つくり活動がより多くの地域で開催されることを願う。
    (報告:高野 広行 たかのひろゆき)

    ☆第9分科会
    視覚障害委員会
    「相談事業に見る治療院経営の現状と課題」
    【写真:会場の様子】
    視覚障害委員会は、平成23年度から、訪問相談・電話相談等の相談事業をおこなっている。これまでの相談では、情報に関すること(PC環境・読書環境等)、講習会・研修会に関すること、就労に関すること等の相談を多くお寄せいただいた。
    中でも「無免許業者の横行で仕事を奪われ困っている」との相談に注目し、業績ダウンの原因は何処にあるのか、その根っこを探り、将来の業績拡大につなげたいのが、この度の分科会の狙いである。
    分科会では、初めに、全鍼師会副会長 堀 昌弘(ほりまさひろ)先生に討論の口火を切る意味で表題のテーマで講演をいただいた。後半は、全鍼師会副会長 山本 登(やまもとのぼる)先生に、助言を仰ぎながら、フロアの皆様と意見交換をおこなった。
    時間が限られ、当面の目標であった治療院経営の現状をきちんと検証したか、全ての課題を解決できたかどうか不安だが、ご参加の皆様方には、存念を語っていただけたと思う。今後も、明るい未来を拓けるようご意見を活用したいと思っている。
    ご参加の皆様方の熱意に、視覚障害委員会は新たな力をいただいた。
    (報告:梅宮 光男 うめみやみつお)

    ☆第10分科会
    スパ事業委員会
    実技講習「スパで実践する健康美容鍼灸」
    【写真:実技風景】
    「スパ」は健康と美の増進施設であり、全世界的に見た場合には美容に関する施術の需要と売上が高いことから、スパの業務では美容に関する施術が不可欠な要素となる。一方、美容を目的とする日本の鍼灸は海外の高級スパで高く評価されている。スパ事業委員会では、スパで行われる鍼灸のひとつの形態として、顔面部を対象とした美容鍼灸の実技披露をおこない、多くの方に体験していただいた。
    (報告:荒深 公泰 あらふかきみひろ)

    ☆総括
    【写真:山本副会長、受付スタッフ、大会旗は愛知へ】
    晴れの国で開催した「第13回東洋療法推進大会in岡山」が盛会裏に終了した。
    大会テーマは「東洋療法と癒しの心~世界に広げたい日本の鍼灸マッサージ~」。
    長尾 光城(ながおみつしろ)川崎医療福祉大学教授による特別講演「医師が認め自らおこなう手技療法と代替医療のすすめ」を始め10分科会がおこなわれ、どの会場も参加者の熱気に包まれた。分科会の模様は各担当者からの報告に委ねるが、今大会では無免許対策委員会がおこなったシンポジウムへ厚生労働省医政局医事課医事専門官が初めて出席されご指導いただいた。また、学術委員会分科会「一般口演」は開始時間を早めて10名の演者が臨床等熱心な体験発表で会場を盛り上げた。スポーツ事業委員会では東京オリンピック・パラリンピックに向けたディスカッションを開始するなど、今後の発展に繋がる多くの課題を発信した。全鍼師会は鍼灸マッサージの総合団体として、また一歩前進したに違いない。本大会開催にあたり早くから周到な準備をされた(一社)岡山県鍼灸マッサージ師会(松浦 浩市:まつうらこういち 会長)の皆様、事業局を初めとする実行委員の皆様、そしてご協力いただいたすべての関係者に厚く御礼申し上げ、総括といたします。(副会長 山本 登 やまもとのぼる)


    ☆お礼
    【写真:松浦師会長、スタッフ集合】
    大会にご参加いただきました一般・会員の皆様を始め、委員会の諸先生方には大変お世話になり、ありがとうございました。この度は岡山県師会が実行部隊として、委員会・全鍼師会本部と連携を取りながらの大会、2年をかけやっとの思いで開催にこぎつけた感がありました。500人を超える業友らの皆様に参加していただき、ご期待に添えたかどうかわかりませんが、なんとか最後までとりおこなうことができました。これもひとえに会員の皆様と委員会の先生方のおかげと感謝いたします。
    今後ますますこの大会が盛大になることと鍼灸マッサージが盛んにおこなわれるようになりますことを祈願いたしましてお礼のご挨拶とさせていただきます。
    (一社)岡山県鍼灸マッサージ師会 会長 松浦 浩市(まつうらこういち)

    2 平成26年度 スポーツ鍼灸マッサージ指導者育成講習会後期 開催案内

    スポーツ鍼灸マッサージ指導者育成講習会後期は下記要項で開催されます。
    (スポーツ事業委員会)

    日時 後期 平成26年12月20日(土)~21日(日)
    後期会場 東京ビッグサイト 会議棟 (605・606号室)
    〒135-0063 東京都江東区有明3-11-1
    TEL 03-5530-1111
    http://www.tokyo-bigsight.co.jp
    受講資格 前期講習を受講した者、またはA級・S級認定済みの更新者(学生可)
    登録更新料 5000円/年会費
    (S級・A級認定済者で登録更新料を未納の方はお振り込み下さい)
    ※お振り込み先についてはお問合せ下さい。
    前期に納付済みの方は不要。
    来年度より認定制度が変わる予定ですので、今期更新をおこなわない場合、認定取り消しとさせていただきます。新制度での更新希望の場合は今期中に更新料をお納め下さるよう、よろしくお願いいたします。
    申込方法 スポーツ鍼灸マッサージ指導者育成講習会後期出欠確認票(該当者には郵送します)に必要事項を記載し、郵送・FAX・メールのいずれかの方法で申込むこと。
    申込受付期間:平成26年11月17日~12月5日
    ※20日講習会終了後に懇親会も予定(会費5000円前後)されています。
    多くのご参加をお待ちしています。

    受講科目 ★20日12:00~受付
    ○B級後期
    スポーツ鍼灸実技2
    スポーツマッサージ実技2・3

    ○A級後期
    アスレティックリハビリテーション2
    スポーツマッサージ実技4
    スポーツ鍼灸実技3

    ○合同講習
    ドーピングコントロール
    トピックス
    特別講演

    お問い合わせ・お申し込み先 (公社)全日本鍼灸マッサージ師会 事務局
    TEL 03-3359-6049 / FAX 03-3359-2023 /
    メールアドレス zensin@zensin.or.jp

    3 医者いらず健康長寿処方箋(10)

    医学博士 井上 正康(いのうえまさやす 健康科学研究所所長&大阪府鍼灸マッサージ師会学術顧問)

    井上 正康(いのうえまさやす)先生は、癌や生活習慣病を「活性酸素」やエネルギー代謝の観点と、地球や生命の歴史という大きな視野で研究されている国際的研究者です。
    専門書、一般書のご執筆をはじめ、マスメディアでも大活躍、「予防医療」の研究と普及に取り組まれています。

    「病気の匂い」

    世界は様々な匂いに満ち溢れている。暗黒の世界では食物か毒物か、敵か否かなど、生存を左右する匂いは最も重要な情報である。五感の中でも嗅覚は他の感覚系と異なり扁桃体に直結している。下等哺乳動物では、嗅覚が情動、性、縄張り行動、攻撃性などに直結しているが、この原理はヒトでも色濃く保存されている。嗅覚は非情に鋭敏でありながら、すぐに脱感作されて感じなくなる特色を有する。しかし、場所や時間が代われば、極微量でも瞬時にその匂いが記憶としてよみがえる。建物が燃える煙の
    臭いなどはその典型である。例え、死んだように爆睡している真夜中でも、火事の煙の臭いに気付かなければ焼け死んでしまう。危険に満ちた野生の世界では、嗅覚の鈍い動物は淘汰されてしまうのである。様々な動物の中でも犬はヒトの数百万倍~1億倍も嗅覚が鋭い。これが警察犬や麻薬探索犬が活躍できる理由である。
    彼らの嗅覚は病気に対しても鋭敏である。1989年、ロンドンの皮膚科医がマリーンという10歳のラブラドールレトリバー犬を著名な医学雑誌Lancetで紹介した。その症例報告では「飼い主の足に皮膚ガンがあることを嗅覚の鋭いマリーンが気付かせた」と紹介されている。更にマリーンは、50症例以上もの子宮ガン患者の尿サンプルについて、感度100%で全て嗅ぎ当てたという。2004年には144名のヒト尿サンプルを用いた大規模二重盲検研究の結果がBritish Medical Journalに発表された(成功率は41%でマリーンよりも低い)。現在では、訓練した犬であれば肺がん、乳がん、子宮がん、大腸がんなどを尿の臭いで見分けることが出来ると報告されている。同様の結果が日本産科婦人科学会や日本乳癌学会学術総会などでも発表されている。一方、ガン探知犬が1日に識別可能なテストは多くても4~5サンプルが限度である。しかし、メタボローム解析などでガン患者尿中の特異的揮発性分子が同定されるのは時間の問題であり、やがて匂い物質の解析で多人数を対象とする新検診システムが開発される可能性がある。
    ガン患者以外にも多くの病気には特有の臭いがある。例えば、糖尿病では甘いケトン臭、肝臓病ではネズミ臭、ペストではリンゴ臭、メープルシロップ尿症では楓エキス臭、フェニールケトン尿症ではアミノ酸代謝産物の特有な臭いがあり、重篤な症状が頻繁に観察されていた昔は、病室に入った瞬間にその匂いに気付くことが少なくなかった。
    一方、様々な病気で嗅覚に異常が生じる。鼻炎患者の23%は嗅覚障害を有し、アレルギー鼻炎では嗅覚だけでなく味覚も鈍くなる。。。。アルツハイマー病の患者では初期症状として嗅覚障害があることが少なくない。このため嗅覚や味覚が変わった高齢者の場合、亜鉛不足に加え、脳の機能や脳血管の障害を疑うことも大切である。
    嗅覚と味覚は機能や感覚を相互に修飾し合う深い関係にある。このため嗅覚が鈍いヒトは一流のシェフやソムリエにはなれない。嗅覚を喪失すると食物中の芳香臭による満腹中枢へのフィードバックが消失し、過食により体重が増加することが多い。味覚や嗅覚のみならず、他の感覚や脳も総動員して美味しく食事をすることが健康長寿の基本である。ツボには鼻粘膜機能に関与する迎香や食欲に関与する地倉、神門、胃点、飢点などが知られているが、これらのツボや嗅覚、味覚、および大脳辺縁系との関係はどの様になっているのであろうか?

    4 地域健康つくりニュース
      介護保険制度改正情報地域健康つくり委員長
      長嶺 芳文(ながみねよしふみ)

    《報告》 9月17日、厚生労働省老健局老人保健課との定期協議。
    以前から本会で要望している「鍼灸師を機能訓練指導員にしてほしい」、「マッサージをリハビリの一環として介護保険のメニューに加えてほしい」件についての状況確認の為である。2015年介護保険制度が改正されるが、それまでに間に合うよう結果を出したい。今回の協議では、前日おこなわれた議員連盟との小委員会の席で「鍼灸師を機能訓練指導員にしてほしい」という要望について、質疑応答があったと聞く。厚生労働省側の担当者は、積極的なこちらからの質問にも真摯に対応いただき、今後も継続して協議していくことを約束した。

    *「地域包括ケアシステムの構築」について
    来年度の介護保険制度改正の大きな柱の一つ「地域包括ケアシステム」の内容について説明する。このシステムは少子高齢化、社会保障費の増加が社会問題となる中、国民に「介護状態になった時どこで暮らしたいか」というアンケート結果から、国民の「施設より在宅」の希望を叶えるためのシステムである。具体的には、医療・介護・生活支援・予防・住まいの5つの要素が盛り込まれ、それぞれが連携し切れ目のないサービスをめざし、住民が困った時に30分以内に駆け付けられる体制を構築するとし、1万人の人口当たり1システム(概ね1中学校区)と考えられている。医療介護連携では在宅において看取りが出来る体制づくり、予防では運動・栄養・口腔ケアのみならず住民が一緒に活動・ボランティア参加し、生活支援サービスに繋がることに期待。住まいでは「住まい方」が重要とされ、尊厳をもって暮らすという意味合いに繋がる。このシステムを構築することで、それぞれの地域にあった資源を活用、高齢になっても介護を受けずに健康寿命を延ばしたいと考える。岡山県倉敷市や埼玉県和光市など、すでにこのシステムを取り入れ、介護の移行率を抑制または低下させている好事例がある(詳細は厚労省HP)。ぜひ参考に。

    5 学術トピックス13-(6)

    平成25年度スポーツ指導者育成講習会後期講習会における
    「トピックス『日本型統合医療の理念と実際』」をお送りします。
    (広報局)

    統合医療 ドクターとの連携(6)
    (一社)日本統合医療支援センター 代表理事
    織田 聡(おださとし)先生
    【写真:織田講師、会場の様子】
    (前号につづき)
    今そのために何が足りないかというと、ネットワークとプロトコルだと思っています。プロトコルって、あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、これはデータ通信の専門用語で、ネットワークの中を流れる情報の取り決めのことです。つまり、プロトコルというのは、ネットワークを流れる共通言語なんです。私、最初に申し遅れましたけれども、実は鍼灸学校に行っていたんです。私は今医者をしているのですけど、昔は薬剤師だったんです。薬剤師免許を取得後、鍼灸学校に行って、その後医学部に行って、今の専門は和漢診療・漢方薬です。だから、東洋医学的言語は普通の医者より皆さんと語り合えると思っています。でも、普通の医者ってわからないじゃないですか。たぶん、肝・心・胃・肺・腎と言っても、たぶんわからない。そういう医者は最近は減ってきたかな?でもたぶんまだまだなんです。共通言語がないんですよ。医者も勉強しなければと思うんですが、皆さんも西洋医学的なことを、もっと知っていただきたいと思います。この共通言語づくりはとても重要な課題です。連携のためには、ネットワークも重要です。すでに、近所の医者と連携している方もいらっしゃると思いますが、きちんとしたネットワーク、カルテを共有できるような、何をしているのか、きちんと医者に伝えることができるような、そういったツールがあるといいと思いませんか?
    皆さんはカルテをしっかり書いていらっしゃいます?書かれていますよね。あまり書いていない方もいらっしゃいませんか?鍼灸師さんの中でメモ程度で。医学部ではカルテは「あなたのメモ書きではありません」と教育を受けるんです。カルテというのは、他の人が見ても、それが目の前の患者さんがどういった患者さんなのかすべて把握できるように書きなさいと教育を受けます。そういう書き方を皆さんにもできるようにしていただきたいと思っています。こういう理由で、日本統合医療支援センターでは、ネットワークとプロトコルを提供する事業展開をしています。鍼灸マッサージの業界というのは統合医療にとっては、最初に連携しやすい業種だと私は思っているんです。もちろん、鍼灸だけではないです。様々な選択肢が、統合医療に必要です。患者さんにとってはホメオパシーが必要な人もいるわけです。中には手かざしが必要な人もいるわけです。手かざしを排除すると隠れて手かざししますから排除しません。ステージ上にあがっていただきます。ちゃんと何をしているのかどういう効果を得ているのか見えるような形でやっていただこうと私は思っていますが、そういう舞台の上にあがっても、皆さんの業種というのは、きちんと業績もあげておられるし、今までの歴史とか勘案すると、まずは国家資格があるというのは他と全然違います。さっきアクセシビリティ・アビリティのお話をしました。
    どこにもあるというのもすごく重要である。あと対面診療をじっくりかけてやっていただけるというのは医者にできないことで、その辺は是非協力しあいたいと思う部分なわけです。ちょっと話がすごく飛びますけれども、今後の戦略について話します。超高齢化社会に入っていますけれども、団塊の世代の皆さんが、これから医療介護が必要になる。今後の20年間というのは、医療や介護の財政は益々厳しくなってきます。ほとんどが都市部で人口が増えるだろうと言われていて、国がどこにお金をかけようとしているかというと、在宅診療の方です。医者が足りない、病院が足りないので在宅にいきましょとなっている。保険診療報酬は限られたパイなんです。皆さん保険診療をやっておられたりしますか?保険診療に関しては厚労省も限られたパイと言っていますが、伝統医学より先進医療に興味があるんです。さらには在宅の方にお金を使いたいとなっていて、今の療養費の中で鍼灸治療をやるのはなかなか厳しくなりつつあると言えます。
    でもパイの外に大きな市場があって、現在の国民医療費は38.4兆円ですけれど、補完代替医療の市場って3兆円とか4兆円とかあるんです。でも、大半はどこに食われているかっていうと、健康食品です。通信販売で売りっぱなし、医師との連携もありません。私の診療の時にも「こんなの飲んでいますけどいいですか?」とか言って、よく相談にこられます。でも、それを売ってるところとうちが連携可能かっていうと、ほとんど不可能です。月に5000円健康食品に使うよりも、鍼灸マッサージの方に月に1回行ってメンテナンスしてもらって、医者との連携してもらった方が医者には、よっぽどありがたいです。そういう市場改革をどんどんおこなって
    いくのが大事だと思っています。医者との連携は、急務です。(つづく)

    6 Dr.タコの外来小咄(がいらいこばなし) (55)

    インフルエンザだけでなく、最近はデングにエボラにと、感染症のニュースが多く、なんだかカタカナだとみんな怖い気がしてきますね。老人ホームはある意味弱い方が集まっているのでかわりばんこに熱を出したりします。中には一度も風邪をひかない人もいるので、こっそり爪の垢を煎じようかしらん!

    ◎味噌汁・漬物は素晴らしい食文化
    「最近Tさん食欲がなくて、味が薄くて食べられないって言うんです、奥様が漬物を差し入れるんですけど、塩分制限があるのであんまりあげてないんですよ」
    Tさんは施設にいてガンを治療している90過ぎのおじいさんです
    「あれっ血圧高いんだっけ?」
    「いいえ」
    「じゃあいいじゃない好きなだけ食べてもらえば」
    「いいんですか?」
    「もちろん」
    「血圧はコントロールされましたが、本人は衰弱しました」じゃシャレにならない
    塩分・コレステロール悪者説にすっかり洗脳されているようです

    ◎卒病があってもいい?
    「あれお母さん施設に入ったんじゃなかったんですか」
    「ええ、でもまた家に帰すことにしました」
    「あわなかったのかな」
    「ええ、まあ」
    「薬もだいぶ変わりましたね」
    「そしたら昼間ふらつくようになって」
    「でしょう」
    「糖尿があるからって食事制限されて、家でも制限しなくちゃだめですか」
    「いいですよ、どうせそんなに食べられないし、好きなものを今まで通りで」
    するとおばあちゃん、うれしそうにニッコリ
    「娘さんは90歳になって食事制限されたいですか」
    「いやです絶対!」

    ◎伝言ゲームの危険
    「ダンナさんの検査結果ですが、血糖はだいぶ下がってますね、逆に低血糖の症状がないか聞いてみてください。かくかくしかじか。それがあるとお薬を減らさないといけません」
    と、奥様に説明。帰られたあと本人から電話です
    「先生、お薬を減らすと言われたんですが、私は減らしたくないんです」
    「今減らすとは言ってませんよ。かくかくしかじか。」
    「そうでしたか、私はてっきり・・・」
    「あいだに人が入るとこうなんです。ある意味予想通りですが」
    直接説明してもうまく伝わらないのに伝言になると意味がまるで変わったりする

    ◎伝言されないゲームの手間
    「もしもし、○○と申します、患者さんの紹介で問い合わせなんですが」
    「どういった患者さんですか」
    「かくかくしかじか」
    「ちょっとお待ちください内科の外来とかわります」
    「かわりました、外来です、どういった患者さんですか?」
    「かくかくしかじか」
    「じゃあ先生にかわりますので・・・はい、どうしました?」
    「患者さんの紹介ですが、かくかくしかじか、という病状なんですよ」
    私は予想してるし、慣れてるから良いですけど、患者さんだったらネエ

    ◎親ばかのシアワセ
    「ねー、パパはちいさいときなにになりたかったの?」
    5才になるうちの娘が突然きいてきました
    「パパかい、そうだなぁ、パパはおまえのパパになりたかったんだよ」
    なんの気なしに出てきたセリフにすこしビックリ
    「・・・」不思議そうな顔をしていた娘も、ニッコリ
    台所できいていたかみさんはニヤニヤしてます
    あんがいと、それも間違いでないようなきがしました

    +++++
    Dr.タコ 昭和40年生まれ、慶應義塾大学医学部卒。田んぼに囲まれたふるさとで診療する熱き内科医。

    7 不快な症状を自分で治す簡単ツボ療法

    自分の手で簡単にでき、しかも効果の期待できるツボ療法を症状別に紹介するコーナーです。もちろん、専門的な診断・治療は医師、鍼灸マッサージ師などに委ねなければなりません。ツボ療法は、あくまでも手軽な日常の養生法の一つとしてご活用下さい。
    板橋区三療師連合会会長 佐々木 邦男(ささきくにお)監修

    第49回「不眠」
    眠気を誘う特効ツボは失眠

    【症状】
    興奮したり、心配事があって眠れない状態が続くと不眠症ということになる。しかし、昔から「不眠で死んだ人はいない」と言われ、どんな重症の不眠症の人でも少しは眠っている。糖尿病や高血圧症等の病気によっておきている不眠症でなければ、心配することはない。ところが、不眠を非常識に深刻にとらえ、夜が近づくにつれて「また眠れないのではないか」と恐怖するため、ますます悪循環に陥ることが多い。
    【ツボ】失眠、足三里、三陰交
    【治療】
    足のかかとには、不眠症にとても効果がある失眠というツボがある。このツボには利尿作用もあるので、就寝前でなく、昼間起きている間に刺激する。刺激法としては、こぶしで200回ほど叩くだけでOK。そして就寝前にはドライヤーの温風で、足三里から三陰交、足の裏にかけて快適な程度に温め、ツボをじっくり指圧する。きっと眠れるようになります。
    健康はあなたの財産です。昔から「治療より養生」といいます。健康な時こそ身体を大切に。「疲労は万病の元」。その日の疲れはその日のうちに回復させましょう。

    8 インフォメーション 研修会・イベント開催予定

    各地での研修会・イベント情報をお知らせいたします。多くの方のご参加をお待ちしています。詳細は各師会へお問い合わせ下さい。

    月日 師会名 時間 場所 内容 一般参加 参加費
    生涯研修単位の順番で記載します
    11月1日 北海道 14時~16時45分 釧路市ラスティングホテル 手で触れて、分かる腰痛症、療養費制度について 可 道鍼師会無料 会員外2000円 申込:0154-25-3599 小野 3単位
    11月2日 北海道 9時~12時 釧路市ラスティングホテル めまいに対する理療治療 可 道鍼師会無料 会員外2000円 申込:0154-25-3599小野 4単位
    11月2日 福島 10時~12時15分 会津若松市生涯学習総合センター 保険取扱での鍼灸マッサージ施術の効果、地域包括ケアシステムへの鍼灸マッサージ師の関わりについて 不可 無料 3単位
    11月2日 茨城 10時~16時 水戸市福祉ボランティア会館 訪問リハビリマッサージについて、各疾患に対する手技法について 可 2000円 6単位
    11月2日 神奈川 9時~17時 横浜文化体育館 体操フェスティバルヨコハマフィールドにおける鍼灸マッサージケア ― ― 8単位
    11月2日 石川 10時30分~12時30分 石川県社会福祉会館 筋骨格系の触診マニュアル通読と実技、現代鍼灸臨床論通読 可
    無料 2単位
    11月2日 長野 10時30分~16時 松本市 長野県視覚障害者福祉センター 関節モビリゼーションについて 可 会員3000円
    会員外有資格5000円 一般無料(資料なし) 6単位
    11月3日 神奈川 6時30分~14時 大磯プリンスホテル 湘南国際マラソンフィールドにおける鍼灸マッサージケア ― ― 2単位
    11月3日 広島 7時30分~14時 コカコーラウエスト 広島スタジアムひろしま国際平和マラソン大会ボランティア施術等 ―
    無料 5単位
    11月9日 北海道 13時~15時 札幌市民ホール 指圧の心は母心、押せば命の泉わく 可 道鍼師会・学生1000円 会員外2000円 申込:011-841-8048福良 2単位
    11月9日 宮城 10時~15時 宮城県立視覚支援学校 手技による全身調整の理論と実際(オステオパシー横隔膜病変) 可 会員・学生2000円 一般3000円(弁当付) 4単位
    11月9日 山形 13時~15時15分 鶴岡市ゆうあいプラザ かたぐるま 中村天風に学ぶ心身統一法 可 無料 3単位
    11月9日 神奈川 13時30分~16時45分 横浜市技能文化会館 サリコペニアについて、YNSAを理解するための基礎知識 可
    会員無料 4単位
    11月9日 新潟 10時30分~15時 新潟県鍼灸マッサージ会館 あはき師の行う介護予防運動 可 会員1000円 学生1500円 一般2000円 4単位
    11月9日 静岡 10時~15時30分 静岡駅ビル パルシェ 自律神経系疾患に対する東洋医学的診断と治療、皮膚と心 可 無料
    6単位
    11月15日 北海道 15時10分~16時 虎杖浜ホテルいずみ 生活保護者の保険対応及び鍼灸マッサージの往療について 可 会員1500円(昼食含) 申込:0138-27-0222 臼井 1単位
    11月16日 北海道 8時45分~12時45分 めまいに対する理療治療 可 4単位
    11月16日 山形 13時~16時30分 南陽市ワトワセンター宮内 私の治療体験過程 可 無料 4単位
    11月16日 福島 10時~15時15分 福島市保健福祉センター 今日から使える栄養学~身近な食材のすごい力を知ろう~、医療面接
    可 無料 6単位
    11月16日 神奈川 13時30分~16時30分 鎌倉市福祉センター 頭部と顔面部の症状を解決するむくみ取りマッサージ法 可
    1000円 4単位
    11月16日 新潟 10時30分~15時30分 レインボーセンター 手技療法 可 会員無料 一般1000円 4単位
    11月16日 新潟 10時~15時 東洋はり治療センター 手技療法について 可 会員1000円 学生1000円 会員外2000円 4単位
    11月16日 石川 13時~15時 白山市松任中央公民館 中央学術研修会 可 無料 2単位
    11月16日 岐阜 10時~13時 岐阜県鍼灸マッサージ会館 感染症予防の為の設備と消毒法、あなたも出来る簡単ツボ療法その1 可 無料 4単位
    11月16日 京都 10時30分~16時10分 京都テルサ 大往生したけりゃ、医療とかかわるな、Mテストによる診断と鍼治療、スポーツ障害治療 可 午前:無料 午後:京都会員1000円 学生500円 その他2000円 6単位
    11月16日 鳥取 10時~15時 米子市公会堂 自然鍼灸学その2~気管支喘息、片頭痛、うつ症状等に対する低周波治療器を用いる治療法~ 可 会員500円 会員外1000円 学生無料 5単位
    11月16日 愛媛 10時~15時30分 リジェール松山 お口の中からメタボの予防~メタボの予防は「よく噛む」ことと「口腔ケア」~、医療過誤について、姿勢改善運動で健康づくり 可(午前のみ)会員・学生無料 会員外3000円 5単位
    11月16日 高知 13時30分~15時30分 小高坂更生センター 認知症サポーター養成講座 可 無料 2単位
    11月16日 長崎 10時~16時 長崎市障害福祉センター 普通救命講習、ミクロの目が捉えた五臓六腑、未病を治す 可 会員2000円 7単位
    11月16日 鹿児島 10時~14時 宝山ホール スポーツ外傷とその応急処置~スポーツ鍼灸及びテーピング療法を中心に~ 可 1000円 4単位
    11月23日 宮城 13時~15時 宮城県立視覚支援学校 保険研修会(1)保険取り扱い全国情勢について、(2)保険取り扱い事務講習 可 会員1000円、一般無料 2単位
    11月23日 山口 10時~15時15分 周南市市民交流センター 小児鍼法 可 会員1500円 会員外2000円 学生1000円(昼食代込) 6単位
    11月23日 徳島 10時~15時 ふれあい健康館 癒しにおける皮膚の役割、子供のケアを考える 可 午前:1000円 午後:無料 4単位
    11月30日 宮城 10時30分~12時 岩沼中央公民館 中医学-生理 可 会員・学生1000円 一般2000円 2単位
    11月30日 宮城 10時~11時30分 北浦コミュニティセンター 医食同源-あなたの身体は食べたものでつくられる 可 会員1000円(弁当付)学生・一般無料(弁当無) 2単位
    11月30日 群馬 10時~12時15分 群馬県社会福祉総合センター 東洋医学からみた腰、膝の痛み、ダイエット 可 無料 3単位
    11月30日 埼玉 10時30分~17時30分 北浦和ターミナルビル ロコモティブシンドロームとリハビリテーション、鍼灸と神経免疫 可 会員事前1000円、当日2000円 一般事前2000円、当日4000円 8単位
    11月30日 大阪 13時~16時 天王寺都ホテル 在宅での看取り~終末期への取り組み~、社会と考えるiPS細胞 可 無料
    4単位
    11月30日 和歌山 12時30分~17時 和歌山ビッグ愛 衛生行政について、スポーツ鍼灸の基礎と臨床のコツ、膝痛の治療について 可 会員2000円 学生2000円 一般3000円 5単位
    11月30日 島根 10時30分~15時 大田市 東洋鍼灸院 糖尿病について 不可 会員1500円 6単位
    11月30日 岡山 10時~15時15分 朝日医療専門学校 鼻炎の最新医療と漢方、アレルギー性鼻炎に対する鍼灸臨床 可 会員2000円 学生1000円 会員外4000円 6単位
    12月7日 福島 13時~17時45分 山城屋別亭幻灯庵月の庭 森林浴による生体免疫機能への影響と鍼灸マッサージ治療効果の関係、体表解剖学/鍼灸・あん摩マッサージ指圧の生体に及ぼす生理作用 可 無料 6単位
    12月7日 石川 10時30分~12時30分 石川県立盲学校 筋骨格系の触診マニュアル通読と実技、現代鍼灸臨床論通読 可
    無料 2単位
    12月7日 岐阜 10時~13時 岐阜県鍼灸マッサージ会館 鍼灸の為になる話、他 可 無料 4単位
    12月7日 広島 10時~16時 広島市社会福祉センター 保険の取り扱いについて、経絡治療 可 会員無料、会員外3000円 5単位

    ※研修単位は会員のみ

    9 編集後記

    ちょっと頭の体操です。次の文章から読み取れる状況は、何通りあるでしょうか?
    「昨日、私は杉田さんと山本さんの息子さんに会いました。」
    自分にとっては、体験している事実なので当然一通りの状況しか記憶にないですが、先のような文章で誰かに伝えたとしたら、相手はどのように解釈されるでしょう?
    何通りもの解釈がありますので、聞き返されることによって説明を加えるなら正しく伝わるかも知れませんが、大抵は何となく適当な意味に解釈され本当の状況は伝わらないままになります。(笑)
    (広報局長代理:廣野 敏明 ひろのとしあき)

    以上本文
    以下広告
    ◇学校法人呉竹学園
    呉竹学園は、時代に適応した人材を育成し社会に貢献する努力を続けます
    設置学科: 鍼灸マッサージ科 鍼灸科 柔道整復科
    鍼灸マッサージ教員養成科(東京医療専門学校のみ)
    http://www.kuretake.ac.jp

    <東京医療専門学校>
    〒160-0008 東京都新宿区三栄町3番地
    TEL03-3341-4043
    <呉竹鍼灸柔整専門学校>
    〒222-0033 横浜市港北区新横浜2-7-24
    TEL045-471-3731
    <呉竹医療専門学校>
    〒330-0854 さいたま市大宮区桜木町1-185-1
    TEL048-658-0001


    ◇KANAHOT MOIST
    温熱+セラミック温熱により血行をよくする
    カナホット モイスト(日本製)
    “湿熱感”を持続させる特殊カバーを使用
    カナホットモイスト サイズ:640mm×380mm
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    総発売元 株式会社カナケン
    本社: 〒225-0002
    神奈川県横浜市青葉区美しが丘2-17-39
    TEL_045-901-5471(代)
    FAX_045-902-9262
    オンラインショップ http://e-kenkou.jp/
    E-mail info@kanaken.co.jp
    大阪営業所:TEL_06-6935-3016代表
    FAX_06-6935-3017
    新潟営業所:TEL_025-286-0521代表
    FAX_025-286-8870
    福島営業所:TEL_024-961-7211代表
    FAX_024-961-7221
    仙台出張所:TEL_022-287-6273代表
    FAX_022-287-6218
    千葉出張所:TEL_043-286-6466代表
    FAX_043-286-6366


    ◇こころ、育てる。そして、からだの声を聞く人になる。
    文部科学大臣認可/学校法人森ノ宮医療学園 厚生労働大臣認可・指定
    ・大阪府認可
    文部科学大臣認定 職業実践専門課程・医療専門課程(鍼灸学科・
    柔道整復学科)
    森ノ宮医療学園専門学校

    □医療専門課程【3年制】
    鍼灸学科
    コース 定員の順番で記載。
    【昼間部】 120名
    午前コース
    昼間コース
    (医療資格者コースを含む)
    【夜間部】
    夜間コース 60名

    □柔道整復学科
    コース 定員の順番で記載。
    【昼間部】
    アドバンスコース 30名
    昼間コース 60名
    ※アドバンスコースは「スポーツ整復学」など、履修科目が増えるコースです。
    【夜間部】
    夜間コース 60名
    詳しくは、WEBサイトへアクセス!
    http://www.morinomiya.ac.jp/

    〒537-0022 大阪市東成区中本4-1-8
    [TEL]06-6976-6889
    [FAX]06-6973-3133
    [E-mail]staff@morinomiya.ac.jp


    ◇産地直送 日本一の梅の里、紀州南部の完熟梅干(南高梅)
    お世話になったあの方に、健康を贈りませんか!!
    取扱商品 1 はちみつ入り 福豊梅
    2 さわやか 紀州の梅
    3 昔風 しそ漬梅
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    ご進物タイプ(包装、化粧箱入550g・1kg)
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    (送料全国一律540円)
    発売元:株式会社かわしま
    お申し込み:日本鍼灸マッサージ協同組合
    電話03-3358-6363




    以下奥付

    発行所 〒160-0004 東京都新宿区四谷 3-12-17
    全鍼師会会館内
    公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会
    TEL.03-3359-6049 FAX.03-3359-2023
    全鍼師会ホームページURL http://www.zensin.or.jp
    E-mail zensin@zensin.or.jp
    協同組合ホームページURL http://www.jamm.or.jp
    E-mail jamm@jamm.or.jp
    名称 鍼灸マッサージ情報誌 月刊東洋療法
    代表者 杉田 久雄(すぎたひさお)
    郵便振替 00160-8-31031
    銀行口座 りそな銀行 新宿支店 普通口座 1717115
    名義/公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会

    発行人 杉田 久雄(すぎたひさお)
    編集人/広報局長代理 廣野 敏明(ひろのとしあき)
    購読料 3600円 〒共(会員は会費より)

    口座名のフリガナは「シヤ)ゼンニホンシンキユウマツサージシカイ」となります

    以上