2014.12.01 (月)会員の皆様月刊東洋療法

    月刊東洋療法 248号

    月刊東洋療法 248号
    月刊東洋療法248号(12月1日号)
    公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会

    目次
    *****
    1 平成26年度都道府県師会会長会開催
    厚生労働省定期協議報告と活発な意見交換
    2 代議員及び補欠代議員選挙告示
    3 医者いらず 健康長寿処方箋(11)
    「幸せな戦後世界とアレルギー大国日本」
    4 学術トピックス13-7 「統合医療 ドクターとの連携」(7)
    5 Dr.タコの外来小咄(56)
    6 不快な症状を自分で治す簡単ツボ療法 第50回「不眠」part2
    7 平成26年度「地域健康つくり指導者」研修会part2 開催案内
    8 インフォメーション 研修会・イベント開催予定
    9 お知らせ
    10 平成27年度行事カレンダー
    11 編集後記
    *****
    以下本文

    1 平成26年度 都道府県師会会長会開催
      厚生労働省定期協議報告と活発な意見交換

    【写真:会場の様子】

    11月9日午前11時より、ホテルルポール麹町において、都道府県師会会長会が開催され、全国から44名の各師会会長(代理含む)が出席した。開会に当たり杉田 久雄(すぎたひさお)会長は、「無免許者との差別化方策の方向性として厚生労働省から対応が示されていることを受け、東洋療法研修試験財団から携帯用本人確認証(カード)を発行する準備を進めている。会員の皆様にはできるだけ申請手続きを簡素化しますので、全員が申し込んでいただきたい」と挨拶した。
    その後、議長に島根県師会会長の持田 栄一(もちだえいいち)氏、副議長に岡山県師会会長の松浦 浩市(まつうらこういち)氏が選出され、各業務執行理事から報告事項、今年度下期の事業等、及び将来ビジョンの検討等についての審議がおこなわれた。特に保険局では、「一部負担金でかかれる制度」の協議が大詰めを迎えていること、消費税率が引き上げられた場合に療養費も手当をしてもらうために根拠となるデータを求められているので、アンケートに協力してほしいと呼び掛けた。次いで各師会からの提案事項について協議され、活発な意見交換ののち、大きな拍手の中で閉会した。東洋療法推進大会in岡山の熱気が冷めやらないような都道府県師会会長会であった。(広報局)

    2 代議員及び補欠代議員選挙告示

    公益社団法人全日本鍼灸マッサージ師会代議員及び補欠代議員の任期(2年)満了に伴う、代議員選挙及び補欠代議員選挙を、定款第4章第12条の規定及び代議員の選出に関する規程に基づき、下記の通り実施することをここに告示する。尚、各都道府県の代議員及び補欠代議員の定数は別掲の通り。
    平成26年12月1日
    公益社団法人全日本鍼灸マッサージ師会
    選挙管理委員長 池田 信幸(いけだのぶゆき)

    1.投票期間
    投票期間は平成27年2月7日(土)~14日(土)までに必着。
    投票できる会員資格は正会員に限る。各都道府県の代議員立候補者が定数以内であれば無投票当選とする。また、各都道府県の補欠代議員立候補者が1名の場合は無投票当選とする。
    2.立候補の届出方法
    立候補できる会員資格は正会員に限る。選挙管里委員会の定める所定の立候補届出書(立候補者は選挙管理委員会へ請求する)に、10名以上の正会員の推薦者を記入し届け出るものとする。立候補者、選挙管理委員は推薦者になることはできない。
    また、正会員が推薦できる立候補者は1名に限るものとする。
    3.立候補届出期間
    立候補の届出期間は平成26年12月15日(月)~平成27年1月13日(火)、立候補届出書は1月13日(火)までに全鍼師会会館内の選挙管理委員会へ郵便書留で必着のこと。
    4.立候補者名の公表
    代議員選挙及び補欠代議員選挙立候補者名の公表は、平成27年2月1日発行 月刊東洋療法第250号及び本会ホームページ上にておこなう。
    5.選挙運動期間
    選挙運動期間は平成27年2月1日(日)~2月6日(金)。
    選挙運動は「公益社団法人全日本鍼灸マッサージ師会代議員の選任に関する規定」等を遵守すること。
    6.投票の方法
    立候補者が定数を超える都道府県の投票は文書、ファクシミリ、電磁的方法のいずれかの方法で単記記名方式とし、選挙人の氏名、住所、所属する都道府県師会名を記入して投票するものとする。選挙人は、所属する都道府県師会が所在する都道府県の立候補者にのみ投票することができる。投票の方法や投票用紙は平成27年2月1日以降、選挙人個人宛に郵送する。
    7.選挙結果の公表
    選挙結果は平成27年2月23日(月)に本会ホームページ上に公表し、平成27年3月1日発行月刊東洋療法第251号にも掲載する。
    8.その他
    その他、選挙に関することは全鍼師会会館内の選挙管理委員会へお問い合わせ下さい。
    〒160-0004 東京都新宿区四谷三丁目12番17号 全鍼師会会館内
    (TEL 03-3359-6049 FAX 03-3359-2023
    E-mail zensin@zensin.or.jp)以上

    ◎都道府県別代議員及び補欠代議員定数一覧表
    基準日 平成26年10月31日
    (公社)全日本鍼灸マッサージ師会 選挙管理委員会

    都道府県コード゛ 都道府県名 師会名 正会員数 代議員定数 補欠代議員定数 の順番で記載。

    1 北海道 北海道師会 210 3 3
    2 青森 青森県師会 68 1 1
    3 岩手 岩手県師会 93 1 1
    4 宮城 宮城県師会 155 2 2
    5 秋田 秋田県師会 87 1 1
    6 山形 山形県師会 113 2 2
    7 福島 福島県師会 100 1 1
    8 茨城 茨城県師会 189 2 2
    9 栃木 栃木県師会 88 1 1
    10 群馬 群馬県師会 120 2 2
    11 埼玉 埼玉県師会 250 3 3
    12 千葉 千葉県師会 311 4 4
    13 東京 東京都師会 91 2 2
    49 東京 東京東洋師会 25 ― ―
    14 神奈川 神奈川県師会 835 9 9
    15 新潟 新潟県師会 138 2 2
    16 富山 富山県師会 152 2 2
    17 石川 石川県師会 134 2 2
    18 福井 福井県師会 43 1 1
    19 山梨 山梨県師会 40 1 1
    20 長野 長野県師会 136 2 2
    21 岐阜 岐阜県師会 246 3 3
    22 静岡 静岡県師会 332 4 4
    23 愛知 愛知県師会 127 2 2
    24 三重 三重県師会 167 2 2
    25 滋賀 滋賀県師会 146 2 2
    26 京都 京都府師会 360 4 4
    27 大阪 大阪府師会 1056 11 11
    28 兵庫 兵庫県師会 435 5 5
    29 奈良 奈良県師会 84 1 1
    30 和歌山 和歌山県師会 115 2 2
    48 和歌山 全和歌山県師会 64 ― ―
    31 鳥取 鳥取県師会 72 1 1
    32 島根 島根県師会 87 1 1
    33 岡山 岡山県師会 77 1 1
    34 広島 広島県師会 250 3 3
    35 山口 山口県師会 70 1 1
    36 徳島 徳島県師会 121 2 2
    37 香川 香川県師会 97 1 1
    38 愛媛 愛媛県師会 137 2 2
    39 高知 高知県師会 80 1 1
    40 福岡 福岡県師会 331 4 4
    41 佐賀 佐賀県師会 54 1 1
    42 長崎 長崎県師会 74 1 1
    43 熊本 熊本県師会 139 2 2
    44 大分 大分県師会 113 2 2
    45 宮崎 宮崎県師会 102 2 2
    46 鹿児島 鹿児島県師会 203 3 3
    47 沖縄 沖縄県師会 75 1 1
    ― 合計 ― 8592 109 109

    3 医者いらず 健康長寿処方箋(11)

    医学博士 井上 正康(いのうえまさやす 健康科学研究所所長&大阪府鍼灸マッサージ師会学術顧問)
    井上 正康(いのうえまさやす)先生は、癌や生活習慣病を「活性酸素」やエネルギー代謝の観点と、地球や生命の歴史という大きな視野で研究され
    ている国際的研究者です。
    専門書、一般書のご執筆をはじめ、マスメディアでも大活躍、「予防医療」の研究と普及に取り組まれています。

    「幸せな戦後世界とアレルギー大国日本」

    巷では「健康には免疫力を高めることが何よりも大事!」などと云って病気のリスクや予後を論じる事がある。これは間違いではないが、ことはそれほど単純ではない。人間界に陸・海・空の軍隊が有るように、ヒトの免疫系にも様々な外敵に対して特異的な任務を担う三種類以上の軍隊(自然免疫、細胞性免疫、液性免疫)がある。国防予算に限りがあるのと同様に、免疫軍隊にも総予算があり、三軍に割り当てられた予算内で軍事バランス(免疫バランス)をとりながら有効な生体防御反応を展開している。
    この免疫軍隊は個体の発育成長や環境に応じて巧みにバランスを変えるフレキシブルな軍隊である。子宮内の無菌的環境で育った胎児や新生児では液性免疫を担うTh2系が優位であるが、出産後に様々なウイルスや細菌などへ暴露されることにより細胞性免疫を担うTh1系が分化誘導される。この様に生活環境に応じて免疫系のTh1/Th2バランスを変化させることが生存の基本である。
    腸内細菌はTh1細胞の主要な誘導因子であるため、無数の腸内細菌が共生する消化管では細胞性免疫の軍事訓練が日常的に繰り広げられている。IFN-γなどを分泌するTh1系細胞はB細胞からIgGを産生して細菌やウィルスと戦い、IL-4やIL-5を分泌するTh2細胞はB細胞にIgEを産生させて寄生虫、カビ、ダニ、杉花粉などのアレルゲンを攻撃する。この為、Th1細胞が過剰になると自己免疫疾患を引き起こし、Th2系細胞が過剰だとアレルギー疾患が誘起される。
    日本人は人生50年と云われていた終戦直後から僅か70年足らずの短い期間に平均寿命を30年も延長させてきた。これは戦後に日本経済が驚異的な
    復興を果たし、衛生環境が劇的に改善されたことに起因すると考えられている。井戸水や路地裏の下水が主体だった戦後の下町生活は、瞬く間に上下水道の完備された衛生的環境に代わった。下肥の廃止や河川工事により寄生虫症が姿を消し、一般家庭の冷蔵庫の普及は食品由来の感染症を激減させた。昔は
    湿っぽい夏用対策として建てられた木と障子で風通しの良い日本家屋も気密性の高いマンションやツーバイフォー建築に取って代わられ、フローリングの床には絨毯が敷かれるようになった。この為、それまでは寄生虫などによる消化器感染症などで忙しく働いていた免疫系の仕事が激減して暇になり、Th2系細胞やIgEが主役を演じる杉花粉やダニなどに対するアレルギー反応を起こすようになった。免疫系バランスが激変して日本がアレルギー大国となったと云う「衛生学説」に関しては日本や中国で公衆衛生学的解析がなされ、中国などではそれが当てはまることが証明された。しかし、日本ではその様な証拠は得られなかった。
    戦後の短時間に日本がアレルギー大国となった理由に関しては「医原性疾患説」も提唱されている。戦後に驚異的な経済発展を遂げた日本は、医療分野でも先進国のトップランナーとなった。例えば、人口100万人当たりのCTやMRIなどの高額医療機器の導入率は世界一であり、米国や英国などの先進諸国と比べても圧倒的に高い。これと比例して抗菌薬の使用率もずば抜けて高くなった。多量の抗菌薬投与やワクチン接種により戦後の僅かな期間に結核などを激減させ、乳幼児死亡率も目覚ましく改善してきた。しかし、抗菌薬を安易に過剰使用すると腸内細菌叢が攪乱され、Th1系細胞の分化誘導が抑制されて免疫バランスが変化し、Th2主導型のアレルギー疾患が激増してくる可能性がある。
    日本の感染症患者から検出される耐性黄色ブドウ球菌の検出頻度は約60%と極めて高頻度である。一方、アメリカやイタリアでの検出頻度は約40%、ドイツでは10%以下、オランダでは殆ど検出されない。これらの事実から、日本での抗生剤乱用が耐性菌MRSAの院内感染が多発する原因と考えられている。乳幼児への不用意な抗菌薬投与が腸内細菌叢を変化させ、乳幼児期に確立されるべき免疫バランスを崩し、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患を増加させた一因となっている可能性が高い。免疫機構は約2歳までの抗原刺激によりほぼ確立されるので、この間に安易な抗生物質投与を止めて腸内細菌叢を発達させてやるとアレルギー疾患を回避できる可能性が考えられる。
    最近まで日本ほど安易に抗生物質を投与してもらえる国はなかった。しかし、現在では経済成長率が異常に高くなった中国の抗生物質使用率が世界一となった。中国では毎年20万トン以上もの抗生物質の原料が使われ、その大半が国内で消費されている。その結果、中国人は一人当たり毎年138gもの抗生物質を服用している計算になる。これは米国人の年間服用量(13g)の10倍以上もの量である。更に、中国では養豚や養鶏をはじめとする畜産業のみならず、農業や漁業にも抗生物質が乱用されている。この為、現在の中国ではあらゆる抗生物質に耐性を示すNDM-1遺伝子を持つスーパー耐性菌が蔓延し、その輸出大国となっている。戦後の日本が経験してきた道を、中国は遙かに深刻なスケールと速度で追体験しつつある。その影響は中国産の輸入食品などを介して日本人のアレルギー疾患などにも大きく影響しつつあると思われる。

    4 学術トピックス13-(7)

    平成25年度スポーツ指導者育成講習会後期講習会における「トピックス『日本型統合医療の理念と実際』」をお送りします。(広報局)

    統合医療 ドクターとの連携(7)
    (一社)日本統合医療支援センター
    代表理事 織田 聡(おださとし) 先生

    (前号につづき)
    (株)IMSSというのは、センターと協力して現在、統合医療支援システムを開発しています。統合医療支援システム(Integrative medicine Support
    System; ImSS)とは何かというと、電子カルテです。皆さんに使ってもらう電子カルテです。クラウドで1カ所に情報を集めるようなことをやります。
    病院の電子カルテを作っているところが開発をしています。タブレット端末上ですべてやれるようにします。よく問診票なんかのチェックを患者さんにしてもらったりしますよね。スポーツの現場ってチェックはどうなんですか?つけてもらうとか、あまりしませんか?その人の体質であるとか、あまりチェックされたりしないですか?チェックされるともしかしたら何か見えてくることもあると思います。アスリートの人はだいたい体力もあって、筋肉も隆々としているわけですから、そういう人が虚証で冷えていてなんて人はいないかもしれませんけど、こういう問診票を、この中でやってしまおうと、患者さんに問診票の入力を自分でしてもらうとそのままデータとして電子化がすぐにできてしまうということです。タッチして音と色が変わることで、どんどん入力ができるようになります。後は患者さんに症状を自分で簡単に入力してもらい、舌診とか脈診とかも、これで入力できる。現在、一生懸命作業しているのは経穴人形をバーチャル3Dで作ってしまおうと、こんなふうにタブレット端末上で見えたらよくないですか?例えば天宗というのはどういう経穴なのかという情報が出てきたらよくないですか?例えば肩の故障について、どういう経穴が使われているかという情報もこの中で調べることができたらすごくないですか?こういう横断的情報も検索であるとか、そういうこともできるようにしようと思っています。後は天宗に何をしたかということ、例えば置き鍼何分したかとか、雀啄や旋捻を加えたとか、お灸なら何壮置いたかということも、このタブレット端末上で指1本で入力できるようにするシステム。電子カルテというよりは、皆さんの診療を支援するようなものを開発しています。タッチで簡単に入力できて、後は形式的に残すことができます。後は情報の一元集中。皆さんのところで集めた症例を1カ所に集める。これはビッグデータになると思いませんか?学会であるとか、業界団体であるとか、大学であることを共同研究して、新しいエビデンスの構築につないでいけたらいいなと思っているわけです。
    このシステムを開発しているのは、病院の電子カルテを作っていた会社です。作っていたところがやってくれている。カルテに明るい人達が開発してくれている、つまり、将来皆さんが医者と連携した時に密にできるようになったら、病院の電子カルテと接続することも可能なことも前提として開発しているわけです。
    私は薬剤師でもあるんですけれど、薬剤師も病院のカルテは見られないんです。調剤薬局って門前にあったりするじゃないですか?あそこは何を持って判断しているかというと、処方箋1枚です。処方箋の内容を見て、薬を見て、「今日はどうされました?」って病院と同じ事を聴くんです。その話を聞いて、薬の内容を見て診断名を想像して話をしているんです。最近は薬剤師も病院のカルテを読めるようにしようって試みが始まりつつあります。その流れを皆さんの業界もやることは可能だと思っています。連携がちゃんととれれば。そうすると、うちで作っている電子カルテで病院と接続できるという可能性を作れば、将来スムースに連携がとれると思っているわけです。皆さんの業界でもやることは可能だと思っています。紹介状作成を代理でするサービスもご提供しようと思っています。こういう端末があれば将来的に、簡単にできることがいろいろあります。顧客管理システムを簡単にできます。例えばフェリカで診察券を作る、オンライン予約システムなんて簡単にできます。すでにソリューションとしてあるので組み入れるだけ。クレジット決済システムなどもこれでやれたりできます。いろいろ便利なことはこのシステムに付随して、こういうのあまりメインじゃないですけれど、せっかくこういう端末を使ってすぐにやれるようになったらいいことです。
    結局、端末を使ってネットワークで医師との連携をとっていることが大事だと思うんです。こういうのを使うと皆さんのところで何をしているのか記録として残りますし、それを医者と共有する時に共有しやすくなるんです。さらに、うちのセンターでは、例えば皆さんが目の前の患者さんで、ちょっと
    医者に相談したいと思った時に医者に相談できる窓口を設けようと思っています。この端末内から相談いただけるようになります。それからさっき言いましたが、大規模な臨床試験というのは、通常すごくお金がかかります。新しい問診票を作り、調査票を作り、それを全国に印刷して配って、それにいろいろ記入してもらって、集めて解析しデータを入力し直して、とやらなければいけないんです。このシステムでやると、もうすでに電子化されていますから、それを1カ所に集めているので、例えば新しい何か勧誘であるとか、新しい問診を取り入れたい時は中央のサーバーで問診票の中に加えるだけで、用意ドンで臨床研究がスタートできるんです。皆さんの業界が新しいエビデンス構築に対して、お金をあまりかけずに、重要なエビデンス構築ができるようになります。作りたいのは世界初の鍼灸専用のタブレット端末なんです。世界初の誰も作ってないタブレット端末というのは、将来的に病院と連携できるものにしようと思います。実はこれを学校協会でもご協力いただいて教育の現場でも使っていただこうと考えているところです。強固なインフラさえできてしまえば研究とか連携であるとか広告にも大きく利用できると思います。一気に鍼灸マッサージの業界を近代化してしまったらどうかということです。多くの情報はセンターのHPに提示していますので、
    一度HPを覗いてみていただけたらと思います。先程のImSSというシステムは予約受付中です。予約=契約ではなく、開発ができそれをリリースできる時にすぐにご案内できよう準備するためのもので、HPにフォームがありますので、登録していただければと思います。たぶん、スポーツ現場でもできるものになると思います。開発中なので、例えばスポーツアスリートの皆さんを診るのに特化した機能を加えていくことも可能ですので、例えば関節の動きを見るとかはバーチャルで関節がどのように動くか可視的に見ることができるようにすることが可能です。そういった点でも皆さんにお役に立てる端末になるかと思います。ぜひ、利用していただければと思っております。
    (終わり)

    5 Dr.タコの外来小咄(がいらいこばなし) (56)以上本文

    ワクチン接種の時期になると、子どもさんの数が急増して、待合室は賑やかに(騒がしく)なります。注射済ませた子にはアメ玉をあげたり、おもちゃや絵本を揃えたりと、退屈しないように気を遣います。老人施設を併設する医院も増えていますが、自分的には隣に冒険遊び場を作りたいと想うタコなのです。

    ◎熱で線は引けまセン
    「この子昨夜39度まで熱が上がったんですよ、インフルエンザ流行ってるし調べてもらおうと思って」
    「→はい、結果は陰性でした」
    「えっ!違うんですか?」
    「まあ、ふつうの風邪でしょうね」
    「私は37度ちょっとしか熱ないんですけど、インフルエンザだと仕事に行けないので調べていただこうと思って」
    「→はい、結果は陽性ですね」
    「えっ!微熱なのにですか?」
    「ええ、世間で言うほど症状は重くない人も多いです」
    「発熱外来」「発熱センター」と、熱で線引きすることの危険がわかります

    ◎早ければ早いほどいい、のかな?
    「30分前から熱っぽい感じがして、38度5分あったので来ました」
    「そうですか、で症状はどうですか?」
    「ちょっとだるいくらいですかね」
    「食欲は?」
    「あります、大丈夫です」
    「そうですか、う~んどうしますかねえ」
    「インフルエンザとかじゃないですか」
    「可能性はありますが、今検査しても早すぎて出ないでしょうね。職場の指示でどうしてもという場合は明日検査しても結構ですよ」
    「はい」
    『熱が出たらすぐに医療機関を受診してください』のアドバイスで受診は倍に(体力があり休める場合は自宅でしばらく安静にして…が抜けていますね)

    ◎恐怖を消す方法!?
    「ちゅうしゃコワイ、いやだっ!ぜったいにやらないっ!」
    すでに待合室で叫んでいます
    「大丈夫よ、痛くないから」
    「コワイっ!」
    「こわくないわよっ」
    「せんせいがコワイを消すいい方法を教えてあげよう、それはね…早く済ませてしまうことさ!」
    ブチッ!!「イターイ」
    「コワイ」が「イタイ」に変わっただけとも言えますが

    ◎カラダの燃費
    「うちの子は肉嫌いだって食べないし、すぐにおなかいっぱいになるんです」
    「体格も普通だし、元気そうだから問題ないでしょう、そのうち変わりますよ」
    「そうでしょうか」
    牛肉1キロつくるのに数キロの穀物や燃料が必要と考えると
    「肉をたらふく食べて、デスクワークしている大人(メタンガスも時々出す)」と
    「ご飯とお菓子、果物少し食べて一日中元気にしている子供たち」
    とは、燃費もエコ効率もえらく違います
    大人も燃費をもっとよくできると思うんですけどね

    ◎引きこもりの構造
    「外来も最近ずいぶんと人が来なくなったねえ、インフルエンザ・新型感染症・大型台風・凶悪事件…みんな怖くて家にこもってるんだろうね」
    「っていうか、おまえんとこの医院がはやってないだけじゃない」
    「おかげで、こうやって小咄を更新できるんじゃないか」
    「そこまでいくとおめでたいアホ野郎だよ!」

    +++++
    Dr.タコ 昭和40年生まれ、慶應義塾大学医学部卒。田んぼに囲まれたふるさとで診療する熱き内科医。

    6 不快な症状を自分で治す 簡単ツボ療法

    自分の手で簡単にでき、しかも効果の期待できるツボ療法を症状別に紹介するコーナーです。もちろん、専門的な診断・治療は医師、鍼灸マッサージ師などに委ねなければなりません。ツボ療法は、あくまでも手軽な日常の養生法の一つとしてご活用下さい。
    板橋区三療師連合会会長 佐々木 邦夫(ささきくにお)監修

    第50回「不眠」part2
    寝る前の安眠体操でスヤスヤ

    【症状】
    不眠症にはいろいろな原因があるが、寝る前はとにかく、身体の緊張をときほぐし、眠りに入れる状態にしなくてはいけません。安眠体操で身体をリラックスさせると、たとえ心配事があっても身体が眠りを要求し、自然に眠りに入れます。
    【ツボ】全身
    【治療】
    寝る前に、ふとんの上で安眠体操をしましょう。(1)あおむけになり、手足を思い切りのばし、しばらくのばしたままでいる。(2)両足を思い切り開いて、両足裏を合わせ、腹式呼吸をする。100以上数える。(3)両手を横に開き、右足を左手の先まで持っていく。左足も同様に。(4)腰に手を
    あてて両足を揃えたまま垂直に上げ、肩逆立ちになりながら両足先を頭上の床につける。(5)両手は拳をにぎり、両肘を身体の脇につけ、肘に力を入れながら胸を伸ばしきったら力を抜いてストンと落とす。
    健康はあなたの財産です。昔から「治療より養生」といいます。健康な時こそ身体を大切に。「疲労は万病の元」。その日の疲れはその日のうちに
    回復させましょう。

    7 平成26年度「地域健康つくり指導者」研修会 Part2 開催案内

    地域における健康運動指導の方法を初回者とステップアップ者の研修を同時開催します。
    また、来年度介護保険改正に伴い、地域包括ケアシステム構築に向けての新たな情報を得る機会であり、指導スキルを高める実技研修となります。
    是非多くの方のご参加をお待ちしています。
    ※審査希望者には認定審査を行います。ステップアップ修了者はお申し込み下さい。(地域健康つくり委員会)

    ☆要項
    日時:平成27年2月14日(土)(12時~受付開始)~15日(日)
    会場:BIZ新宿(東京都新宿区西新宿6-8-2)
    TEL03-3344-3011
    ※地下鉄丸ノ内線「西新宿駅」下車徒歩5分
    参加費:会員10000円 ※学生も同額
    一般(有資格者)の場合 20000円/回
    ※初めての参加者のみテキスト代(1000円)が別途必要。
    (資料CD-ROMを事前送付しますので、当日印字してご持参下さい)
    ※宿泊の設定はありませんので、各自宿泊先をご用意下さい。
    ※懇親会(予定あり・当日受付でお支払い下さい)
    申込み方法:申込用紙を全鍼師会HPからダウンロード、または各師会から受け取り、全鍼師会事務局までFAXまたはメールで申し込んで下さい。
    ご送金先:
    郵便局払込取扱票(青伝票にて):口座番号00160-8-31031
    加入者名:公益社団法人全日本鍼灸マッサージ師会
    通信欄:「健康つくり指導者研修会(2) ○名分」と明記のこと
    参加締切:1月16日(金)(厳守)

    ―― プログラム (10単位研修)――
    テーマ:知らないと困る地域包括ケアシステム
    (平成27年度介護保険制度改正)
    ○1日目 平成27年2月14日(土) 12時~ 受付開始
    12:30~13:15 【初回研修者 ステップアップ研修者+復習講習合同】 地域包括ケアシステムと予防の必要性
    13:20~14:50 【初回研修者】機能訓練指導法と評価法
    13:20~14:50 【ステップアップ研修者+復習講習】運動指導の復習(グループEX)
    15:00~16:30 【合同】ステップアップ~初回者へ運動指導
    16:30~18:00 【合同】講演・地域包括ケアシステム構築と連携
    (仮)シンポジウム・連携のためにどうしたらよいのか意見交換
    19:00~21:00 懇親会

    ○2日目 2月15日(日)(※会場には9時前には入室できません)
    9:05~10:35 【初回研修者】【グループ別】チェアーエクササイズ指導・経絡ストレッチ指導
    9:05~10:35 【ステップアップ研修者+復習講習】
    【グループ別】3分間スピーチ・3分間運動指導/それぞれの評価
    10:40~11:45 【合同】プレゼン能力向上の為に!(3分間スピーチ披露)または事例報告、認定審査、注意事項・連絡事項等(今後の指導者研修会)
    修了証授与
    *当日のプログラムに多少の変更が生じる場合があります。

    ★地域健康つくり指導者認定について
    認定審査対象者はステップアップ修了者で、現在までの地域活動(健康教室、運動教室開催、参加等)における実績を400字程度のレポートとして提出のこと。審査申込は1月19日まで。

    お問合せ・お申し込み 全鍼師会事務局 TEL:03-3359-6049
    FAX:03-3359-2023 E-mail:zensin@zensin.or.jp

    8 インフォメーション 研修会・イベント開催予定

    各地での研修会・イベント情報をお知らせいたします。多くの方のご参加をお待ちしています。詳細は各師会へお問い合わせ下さい。

    月日 師会名 時間 場所 内容 一般参加 参加費 生涯研修単位 の順番で記載します。
    12月7日 福島 13時~17時45分 山城屋別亭 幻灯庵 月の庭 森林浴による生体免疫機能への影響と鍼灸マッサージ治療効果の関係、体表解剖学/鍼灸・あん摩マッサージ指圧の生体におよぼす生理作用 可 無料 6単位
    12月7日 石川 10時30分~12時30分 石川県立盲学校 『現代鍼灸臨床論』通読、『筋骨格系の触診マニュアル』実技 可 無料 2単位
    12月7日 岐阜 10時~13時 岐阜県鍼灸マッサージ会館 鍼灸の為になる話、他 可 無料 4単位
    12月7日 広島 10時~16時 広島市社会福祉センター 保険の取り扱いについて、経絡治療 可 会員無料、 会員外3000円 5単位
    12月14日 青森 10時~14時45分 青森市 ふれあいの館 転倒予防のための運動指導 可 2000円 5単位
    12月14日 栃木 10時~15時 とちぎ福祉プラザ 妊娠期のあはき治療 可 無料 6単位
    12月14日 群馬 10時30分~14時30分 群馬県社会福祉総合センター 経絡テストの実際 可 会員・一般3000円 学生無料 4単位
    12月14日 埼玉 13時~17時 川口リリア 障害スポーツと競技支援について、臨床でも役立つ誰でもできる筋緊張抑制法テクニックⅡ(1)(2) 可 会員:事前3000円 当日6000円 一般:事前6000円 当日12000円 6単位
    12月14日 新潟 15時~17時 割烹 雅 灸頭鍼による腰痛治療 可 会員無料 会員外500円 2単位
    12月14日 鳥取 10時30分~15時30分 鳥取市障害者福祉センター さわやか会館 食養理論 可 会員500円 会員外1000円 5単位
    12月14日 徳島 13時~16時 シビックセンター 産前産後の予後・体操について 可 会員・学生・一般無料
    会員外(有資格者)3000円 4単位
    12月14日 高知 13時~15時15分 小高坂更生センター 医事法規をもう一度学ぼう!、実践のためのテーピング講座 可 1000円 3単位
    12月21日 宮城 9時~15時 宮城県立視覚支援学校 経絡治療の基礎と実際 その(1)基礎編 可 会員・学生2000円 一般3000円(弁当付) 4単位
    1月11日 北海道 9時30分~15時 函館総合福祉センター 自賠責保険の取り扱いと治療院運営、アスリートやスポーツ愛好者のためのアプローチ 可 一般1500円 学生500円 道鍼会員1000円
    申込:0138-27-0222 臼井 5単位
    1月11日 神奈川 13時~16時45分 ホテルKSP 痛みの分子メカニズムと画像(X-P、MRIなど)解析 可 川崎師会以外の会員1000円 準会員・学生500円【要事前申込】 4単位
    ※研修単位は会員のみ

    9 お知らせ

    ○年末年始の休館のお知らせ
    平成26年12月27日(土)より平成27年1月4日(日)まで全鍼師会会館を休館させていただきます。年始の開館は1月5日(月)からになりますので、よろしくお願いいたします。(事務局)

    10 平成27年度行事カレンダー(予定)

    日程 行事名 場所 の順番で記載します。
    5月24・25日 総会等 東京(麹町)
    10月25・26日 第14回 東洋療法推進大会in愛知 愛知(名古屋)
    11月8日 都道府県師会会長会 東京(麹町)

    ※他に地域健康つくり指導者研修会、スポーツ鍼灸マッサージ指導者育成講習会等の予定があります。

    11 編集後記

    「一年、あっという間ですね。」師走になると、こんなセリフを毎年のように言ったり聞いたりします。まわりの時間が過ぎるのはよく分かりますが、自分も同じ分だけ確実に老いていることには気づきにくいものです。毎日を大切に生きたいと願うならば、何かを始めるのに遅すぎることはないと、自分に言い聞かせたりしながら今年はジョギングを再開しました。残された人生の中で今日の自分が一番若いのですから。(笑)
    先月の文章、解釈は少なくとも4通りあります。一年間、皆様ありがとうございました。 (広報局長代理:廣野 敏明 ひろのとしあき)


    以上本文
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    本社: 〒225-0002
    神奈川県横浜市青葉区美しが丘2-17-39
    TEL_045-901-5471(代)
    FAX_045-902-9262
    オンラインショップ http://e-kenkou.jp/
    E-mail info@kanaken.co.jp
    大阪営業所:TEL_06-6935-3016代表
    FAX_06-6935-3017
    新潟営業所:TEL_025-286-0521代表
    FAX_025-286-8870
    福島営業所:TEL_024-961-7211代表
    FAX_024-961-7221
    仙台出張所:TEL_022-287-6273代表
    FAX_022-287-6218
    千葉出張所:TEL_043-286-6466代表
    FAX_043-286-6366

    ◇こころ、育てる。そして、からだの声を聞く人になる。
    文部科学大臣認可/学校法人森ノ宮医療学園
    厚生労働大臣認可・指定・大阪府認可
    文部科学大臣認定 職業実践専門課程・医療専門課程
    (鍼灸学科・柔道整復学科)
    森ノ宮医療学園専門学校

    □医療専門課程【3年制】
    鍼灸学科
    コース 定員の順番で記載。
    【昼間部】 120名
    午前コース
    昼間コース
    (医療資格者コースを含む)
    【夜間部】
    夜間コース 60名

    □柔道整復学科
    コース 定員の順番で記載。
    【昼間部】
    アドバンスコース 30名
    昼間コース 60名
    ※アドバンスコースは「スポーツ整復学」など、履修科目が増える
    コースです。
    【夜間部】
    夜間コース 60名
    詳しくは、WEBサイトへアクセス!
    http://www.morinomiya.ac.jp/

    〒537-0022 大阪市東成区中本4-1-8
    [TEL]06-6976-6889
    [FAX]06-6973-3133
    [E-mail]staff@morinomiya.ac.jp

    ◇全鍼師会 110番補償制度 好評発売中!
    この制度は会員の先生方が、安心して日常の業務に専念いただけるよう、不慮の施術事故をはじめ院内施設の不備や日常生活中の事故により損害賠償責任を負った時に、その損害をお支払いするものです。
    ※会員以外の方は加入できません。(更新日6月1日)

    ・掛金と補償額についてはお問合せ下さい。

    お問合せ:日本鍼灸マッサージ協同組合
    TEL:03-3358-6363
    ■元受保険会社 三井住友海上火災保険株式会社



    以下奥付

    発行所 〒160-0004 東京都新宿区四谷 3-12-17
    全鍼師会会館内
    公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会
    TEL.03-3359-6049 FAX.03-3359-2023
    全鍼師会
    ホームページURL http://www.zensin.or.jp
    E-mail zensin@zensin.or.jp
    協同組合
    ホームページURL http://www.jamm.or.jp
    E-mail jamm@jamm.or.jp
    名称 鍼灸マッサージ情報誌 月刊東洋療法
    代表者 杉田 久雄(すぎたひさお)
    郵便振替 00160-8-31031
    銀行口座 りそな銀行 新宿支店 普通口座 1717115
    名義/公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会

    発行人 杉田 久雄(すぎたひさお)
    編集人/広報局長代理 廣野 敏明(ひろのとしあき)
    購読料 3600円 〒共(会員は会費より)

    口座名のフリガナは「シヤ)ゼンニホンシンキユウマツサージシカイ」と
    なります

    以上