2015.12.01 (火)会員の皆様月刊東洋療法

    月刊東洋療法 260号

    月刊東洋療法 260号
    月刊東洋療法260号(12月1日号)
    公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会

    *****
    目次
    1 第14回東洋療法推進大会in愛知 開催報告
    大会報告
    2 都道府県師会会長会報告
    3 協同組合研修会報告
    4 視覚障害局ニュース サイトワールド2015
    5 認知症ミニ講座(5) 家族や周囲はどうすればいいの?
    6 医者いらず 健康長寿処方箋(23) 「腸内細菌との共在共栄」
    7 FOCUS 「償還払い」と「受領委任払い」
    8 Dr.タコの外来小咄(68)
    9 不快な症状を自分で治す簡単ツボ療法 最終回「自律神経失調症」
    10 インフォメーション 研修会・イベント開催予定
    11 27年度認定訪問マッサージ師講習会開催
    12 お知らせ
    13 協同組合ニュース
    14 編集後記
    *****
    以下本文

    1 第14回 東洋療法推進大会in愛知 開催報告
      特別講演「いつやるか? 今でしょ!」
      4象限マトリクス分析で生き残れ!

    【写真:会場風景・林 はやし 講師】

    10月25・26日、第14回東洋療法推進大会 in 愛知が開催され、第1日目に東進ハイスクール・東進衛星予備校専任講師の林 修(はやしおさむ)氏が、特別講演の講師として登壇。
    林(はやし)氏は、テレビコマーシャル出演時のご自身のセリフ、『いつやるか? 今でしょ!』が流行語大賞に輝き、本業の傍ら、著書やテレビ番組のレギュラー出演も多く、その知名度、人気は今や国民的とも言える。林(はやし)氏の講演を楽しみにされていた多数の市民も押し寄せ、会場は超満員となった。
    講演では、林(はやし)氏が予備校講師になり専門科目として現代文を選んだ理由や、トップに立ち続けるための戦略や思考方法について、実体験を例に挙げながら詳しく説明された。自分の腕一本でやっていくという点においては、鍼灸マッサージ師とも共通するものがあり、4象限マトリクス分析(※)を用いて、日常行動の基となる考え方や価値観を分析し、何でも対極で考えると、何が重要か、今、何をするべきなのかが見えてくるという。
    林氏にとっては、仕事と家族=必要、友達=不必要になるとのこと。
    自分が生きていく上で最も大切なものは仕事と家族であり、そのために使う時間も足りないくらいなので、友達と飲みに行くなど、それ以外のものごとに費やす時間は無駄、不満を持つことさえも無駄な時間となるようだ。
    また、予想外のことは起きない(大抵のことは十分予測ができる)こと、自分のポジションを客観的に知ること、生き残るためには将来を見据えること、自分の得意分野で勝負をすること、人の話は最後まで聞くこと等、確かに誰しもその道のプロとして生きて行くには欠かせない要素がたくさんある。プロは期待値を超えなければならない、とも力説されたが、随所にユーモアを交え、笑いの絶えない講演であった。
    (報告:岩永 秀一郎 いわながしゅういちろう)
    (※)縦横の軸に情報を並べることによって整理するという手法


    ☆大会報告

    ■プログラム
    10月25日(日)
    時間 プログラム 担当部局の順番で記載します。
    12:00~12:30 開会式 事業局
    12:40~14:10 第2部
    第1分科会 【招待講演】 外治と内治による妊孕性を上げる
    ~鍼灸治療と食改善による後天の精向上~ 愛知県師会
    第2分科会 ベビーマッサージの安全指針 無免許対策委員会
    第3分科会 【合同シンポジウム】在宅医療・介護・総合支援事業の現状
    ~今後の方向性を検討する~ 学術委員会&保険推進委員会
    14:20~15:50 第3部
    第4分科会 【学術講演】 基本鍼刺テクニック~緊張型頭痛~ 愛知県師会
    第5分科会 無免許者との差別化方策の方向性 無免許対策委員会
    第6分科会 オリンピック・パラリンピックを視野に入れた師会の取組み方
    スポーツ事業委員会
    16:00~17:30 第4部
    【特別講演】 いつやるか? 今でしょ! 事業局

    10月26日(月)
    時間 プログラム 担当部局 の順番で記載します。
    9:00~10:30 第5部
    第7分科会 治療院経営セミナー~勝ち組になれる10の考え方~
    事業局
    第8分科会 医療機器の扱いについて臨床現場からの提言 視覚障害委員会
    第9分科会 臨床発表 学術委員会
    10:40~12:10 第6部
    第10分科会 社会保障制度の行方とあん摩マッサージ指圧・はり・きゅう療養費 保険推進委員会
    第11分科会 保健医療の専門職として新総合事業に関わるには
    地域健康つくり委員会
    第12分科会 臨床発表 学術委員会
    12:20~13:00 第7部
    分科会報告/閉会式 事業局


    ■御礼
    【写真:愛知県師会 山ノ下 やまのした 会長】
    全国大会にご臨席賜りました大村(おおむら)愛知県知事、河村(かわむら)名古屋市長のご来賓を始め、会員・学生・一般の皆様には全国各地よりご参集を賜り厚く感謝申し上げます。
    また、実行委員会の皆様を始め、関係各位の一人ひとりのご尽力に改めて心より御礼を申し上げます。この大会を通じまして、関係各位のご指導を賜りながら、新しい分野、新たな展開、新たな可能性につながることを切に希望いたします。加えて、この業界がやる気・元気が出るように「いつやるか?今でしょ」の愛知県出身の林 修(はやしおさむ)先生に特別講演をお願いした折、1000人を超える方々が笑顔を見せていただいたこともありがたく
    思われます。
    今後の全鍼師会の益々のご発展と皆々様のご繁栄を心から祈念申し上げ、御礼の言葉とさせていただきます。
    (一社)愛知県鍼灸マッサージ師会会長 山ノ下 藤美雄(やまのしたとみお)


    ■第1分科会
    〈招待講演〉「外治と内治による妊孕性を上げる」~鍼灸治療と食改善による後天の精向上~
    【写真:野崎 のざき 講師】
    講師:漢方の野崎薬局鍼灸院 野崎 利晃(のざきとしあき) 先生

    鍼灸が注目される分野の一つである不妊治療について、東洋医学の基本的概念である「先天の精」、「後天の精」、「五行の考え方」の解釈から、実生活に反映するためにはどうしたら良いのか、詳しく解説された。
    特に、内治(自らおこなう治療)、食生活の改善が非常に重要であることの説明は、食べてはいけない物、食べると良い物などの具体例を挙げ、一般の方にも大変分かりやすい内容でした。専門的には、外治(施術者のおこなう治療)として3件の症例を挙げ、督脈、任脈、衝脈を用いた治療、ツボとしては「神闕」、「命門」、「気衝」への温灸を紹介。不妊の治療は、次の段階である妊娠中のケア(安産灸、腰痛)から、出産(逆子の灸)、産後のケア、育児(小児はり)など、子供の成長に至る過程まで繋がっていくものであることを常に意識しなければならない。 (報告:今原正直 いまはらまさなお)


    ■第2分科会 無免許対策委員会
    「ベビーマッサージの安全指針」
    【写真:古田 ふるた 講師】
    講師:履正社医療スポーツ専門学校教員・医学博士 古田 高征(ふるたたかゆき)先生

    会場には100名を超える方が参加。無資格者施術による死亡事故報道を受け、大阪府師会で作成された「ベビーマッサージの安全指針」を紹介する講演でした。安全指針の冊子と追加資料が配布され、指針の作成手順からマッサージ手技の手順、身体への影響を詳しく聞くことができました。講師からは、「ベビーマッサージは『赤ちゃん』のためだけでなく、母親や家族にも影響を与え、大きくは日本の将来にも影響する。個々の参加者が県師会に持ち帰り、各地域で実践して欲しい」との発言がありました。すでにベビーマッサージの研修を予定されている師会もあるとのこと。今後、活動が全国的に広がり、次回は各師会からの活動報告が聞けることを期待しています。 (報告:秦 章 はたあきら)


    ■第3分科会 学術委員会・保険推進委員会
    [合同シンポジウム] 「在宅医療・介護・総合支援事業の現状」
    ~今後の方向性を検討する~
    【写真:会場風景】
    在宅医療・介護・総合支援事業の現状について、4名のシンポジストから発表があり、長嶺 芳文(ながみねよしふみ)地域健康つくり委員長から地域包括ケアシステムにおける鍼灸マッサージ師の役割に関する報告、尾野 彰(おのあきら)学術委員からは、通所介護事業の地域とのかかわりの事例から新たな取り組みに関する報告、近藤 宏(こんどうひろし)学術委員からは昨年おこなわれた「在宅医療マッサージ」に関するアンケートの調査結果報告がおこなわれた。また往田 和章(おおたかずあき)保険推進委員長からは、地域医療における療養費・鍼灸マッサージの課題と方向性に関する報告がなされた。今後、地域包括ケアシステムが本格的に始動していく現状を踏まえ、鍼灸マッサージ師としての専門性を活かしながら医療・介護分野に参入・貢献していくことの利点など、様々な視点からの意見交換がおこなわれた。
    (報告:西村 博志 にしむらひろし)


    ■第4分科会
    〈学術講演〉「基本鍼刺テクニック」~緊張性頭痛~
    【写真:吉崎 よしざき 講師】
    講師:日本臨床鍼灸懇話会理事 吉崎 和樹(よしざきかずき) 先生

    鍼治療には、様々な理論と方法があるが、共通点は、丁寧に鍼を打つこと。逆に言えば、きちんとした刺鍼法ができれば、治療法の選択肢がぐんと広がる。
    吉崎(よしざき)先生は、ご自身の修業時代の経験、師匠から指導されたことを交えながら、触診から選穴、刺鍼法の基本を、緊張型頭痛を例に挙げ詳しく解説された。
    また、「鍼のひびき」には「患者が感じるもの」と「術者が感じるもの 」の2種類があるが、特に術者が感じる「手の下感」は体質、病態、過敏かどうか、虚実等に関係なく、刺激量と抜鍼の時期の決定のために常に必要と説く。これが分からなければ、正しい処置がおこなえないからだ。学(学問)と、術(技術)が揃い、手の感受性が正確でこそ治療の幅が広がる、奥の深いご講演でした。 (報告:山本 友行 やまもとともゆき)


    ■第5分科会 無免許対策委員会
    「無免許者との差別化方策の方向性」
    【写真:パネリスト・司会】
    厚生労働省医政局から相馬 大輔(そうまだいすけ)医事専門官をお招きし、厚生労働省の考える以下の対策を直接ご説明いただきました。
    (1)施術所の外に厚生労働省大臣免許を有する者である旨を広告・提示する。
    (2)施術所内に免許証または内容を記載した書面を掲示する。
    (3)施術者本人が免許保有者である旨が証明されたネームプレートを着用する。
    内容はほぼ一貫しており、昨年と大きく変わりはないですが、(3)に関連する「厚生労働大臣免許保有証」が遂に発行されることになったので、全施術者がこれを着用することが無免許対策の第一歩だと思われます。杉田(すぎた)会長の言葉にも、「無免許者対策は長年続く問題であり簡単には進まないが、最近は厚生労働省の担当者も耳を傾けてくれるようになってきた」とありましたが、医政局との定期協議を通じて本当にその通りだと実感できました。本気で無免許者の反対を唱えるなら先ずは行動で示しましょう!
    (報告:石川 英樹 いしかわひでき)


    ■第6分科会 スポーツ事業委員会
    「オリンピック・パラリンピックを視野に入れた師会の取組み方」
    ~アンケートから見えるもの~
    【写真:会場風景・朝日山 あさひやま 委員長】
    朝日山(あさひやま)から全国の師会にスポーツイベント参加状況のアンケート調査をおこなった結果を発表し、全国では123(マラソン大会67)大会に参加の実態を紹介しました。パネリストは、全鍼師会理事・スポーツ事業委員仲嶋 隆史(なかじまたかし)先生から福岡スポーツ鍼トレーナー部会での多数の競技会の参加報告。山口県師会 林 和俊(はやしかずとし)会長の「ねんりんピック」参加報告。京都府師会理事 北川 忠史(きたがわただし)先生のインターハイ参加報告。石川県師会理事 田中 良和(たなかよしかず)先生のトレーナー部会設立と活動報告。スポーツ事業委員の古田高征先生による身体障害者スポーツへの参加報告がなされました。そして、これらの大会が継続的でおこなわれることと、各師会でのトレーナー部会設立、そして、各種大会参加をオリンピックの条件に結び付けたいといった発表になりました。
    (報告:朝日山 一男 あさひやまかずお)


    ■第7分科会 普及・国際委員会

    「治療院経営セミナー」 ~勝ち組になれる10の考え方~
    【写真:会場風景・古賀 こが 講師】
    講師:事業局 普及・国際委員長 古賀 慶之助(こがけいのすけ) 先生

    旧経営向上委員会時代から各地で講演をおこなった治療院セミナーの2015年度版。
    最新版に書き換えての初セミナーでした。
    [講演内容]
    (1)流行らない治療院10の予兆
    (2)患者さんをくどく10の作戦
    (3)患者さんが喜ぶ10のサービス
    (4)治療力がアップする10の秘訣
    (5)治療がスムーズになる10の方法
    (6)勝ち組になる10の考え方
    治療院経営をおこなうにあたって、知っていて損のない内容ばかりでした。
    (報告:齊藤 圭吾 さいとうけいご)


    ■第8分科会 視覚障害委員会
    「医療機器の扱いについて臨床現場からの提言」
    【写真:会場の様子】
    時代の変化に伴い日常の臨床をサポートしてくれる医療機器の発展は目覚ましく、視覚に障害を持つ鍼灸マッサージ師もそれらの医療機器を扱い毎日の臨床活動をおこなっています。しかしながら、そうした医療機器には、音声対応の設備がなかったり、点字表示の対応ができていなかったりと、視覚障害者が扱いに不便を感じる医療機器があるのも現状です。
    視覚障害委員会は、局が掲げる「全ての人が同じ土俵で」という崇高な理念を持って活動をしておりますが、この度の分科会では、仲澤・佐々木の両委員と日本鍼灸マッサージ協同組合の堀理事長の3氏が、不便さを解消するための解決策や、不便さが解消できにくい市場原理のあることなどを発言、特に同席をお願いした(株)カナケン大阪営業所長の墨 武司(すみたけし)氏と伊藤超短波(株)メディカル事業部中部・東海・関西ブロック長の櫻井芳樹(さくらいよしき)氏からは、表題に係る各社の対応についてのご発言をいただきました。
    フロアの参加者からは、角度計、タイマー、鍼、消毒器具などについての個々の医療機器の扱いについて質問や発言があり、新しい発見があったり、認識を新たにしたりと、有意義な分科会になりました。
    この度の分科会が、視覚障害者はもとより、だれにも優しい医療機器の開発に繋がることを願っています。 (報告:梅宮 光男 うめみやみつお)


    ■第9・12分科会 学術委員会
    【写真:発表者と委員 集合写真】
    今年度は下記の会員11名による臨床発表がおこなわれました。
    (1)「ESクレドを取り入れた経営の紹介」 神奈川県師会:林 秀卓(はやしひでたか)先生
    (2)「あん摩、はり、きゅう施術所の営業実態と経営への意識に関する調査
    ~保健所届け出業種別における分析~」 埼玉県師会 :近藤 宏(こんどうひろし)先生
    (3)「自律神経失調症と考える症例への按摩マッサージ施術について」
    滋賀県師会 :寺倉 巧治(てらくらこうじ)先生
    (4)「肺癌患者の延命治療に経絡治療が有用な一症例」 大阪府師会 :宮脇 優輝(みやわきゆうき)先生
    (5)「デイサービスにおける良導絡測定の活用法の検討」 神奈川県師会:石綿 教史(いしわたのりふみ)先生
    (6)「杉山和一検校の江の島道標について」 神奈川県師会:西村 博志(にしむらひろし)先生
    (7)「つわりには身柱穴置鍼を」 青森県師会 :福井 宏郷(ふくいひろさと)先生
    (8)「頚椎捻挫における鍼灸施術の有用性」 岡山県師会 :吉田 智恵(よしだちえ)先生
    (9)「アレルギー性鼻炎に対する鍼治療の一症例」 愛知県師会 :岩間 敏彰(いわまとしあき)先生
    (10)「耳介治療とてい鍼」 愛知県師会 :荒深 公泰(あらふかきみひろ)先生
    (11)「てい鍼による子午治療 ―皮膚に刺入しない鍼による治験―」 静岡県師会 :黒山 幸男(くろやまゆきお)先生
    今年度は3時間の発表時間の枠をとり報告をしていただきました。会場との活発な意見交換ができ、充実した分科会となりました。ご多忙の中、臨床発表をしていただいた先生方、誠にありがとうございました。
    (報告:西村 博志 にしむらひろし)


    ■第10分科会 保険推進委員会
    「社会保障制度の行方とあん摩マッサージ指圧・はり・きゅう療養費」
    【写真:吉田 よしだ 審議官】
    本年度は厚生労働省より吉田 学(よしだまなぶ)大臣官房審議官にお越しいただき、「社会保障制度の行方とあはき療養費」の演題でご講演いただきました。
    保険分科会のみならず、全鍼師会を含めたいわゆる業界団体で、審議官という厚生労働省幹部がお越しになり、ご講演いただくということは、歴史上初めてのことであり、社会保障制度に関する本会に寄せる厚生労働省の期待が伺われる分科会となりました。
    労働人口減少、超高齢化社会の到来により、ますます厳しさを増す社会保障制度の行方をご解説いただき、あはき療養費の今後の展望も含めご講話いただきました。
    また前段で二階 俊博(にかいとしひろ)衆議院議員の名代として、地元名古屋から伊藤 忠彦(いとうただひこ)衆議院議員にもご講話いただき、
    本会が推進する「一部負担金でかかれる制度」「訪問施術制度」を政権与党としてどう取り組んでいくかをお話いただき、前参議院議員 大江 康弘(おおえやすひろ)様からもご発表いただきました。
    本会の「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の利益ではなく、国民全体の利益に資する制度つくり」といった主張が、国の中枢に徐々に届きつつあるということを示唆した分科会となりました。
    (報告:往田 和章 おおたかずあき)


    ■第11分科会 地域健康つくり委員会
    「保健医療の専門職として新総合事業に関わるには」~介護は国から地域へ~
    【写真:パネリスト】
    地域健康つくり委員会では、今年の介護保険制度の改正により「地域包括ケアシステム」の構築が掲げられ、新総合事業が市町村に義務化されたが、その新総合事業に鍼灸マッサージ師がどのように関わりどのように位置づけされるのかが議論された。
    分科会ではまず、この新総合事業の内容について、介護医療に精通しているシルバー産業新聞社編集課長の橋村 寿人(はしむらひさと)氏を招いて、介護保険制度の現状や今後の目指す方向性等についてご講演いただいた。その後、神奈川県師会の林 秀卓(はやしひでたか)氏、地域健康つくり委員の狩野 裕治(かのうゆうじ)氏、地域健康つくり委員会委員長の長嶺 芳文(ながみねよしふみ)氏による事例紹介が行われた。最後に会場からの質問を受ける形でシンポジウムがおこなわれた。橋村(はしむら)氏からは、各自治体にある推進協議会に団体として参加をしていくことや、地域ケア会議に参加をして各専門職とネットワークを構築していくことの必要性が説かれた。 (報告:高野 広行 たかのひろゆき)


    ■総括
    【写真:中野 なかの 大会実行委員長・実行委員集合写真・愛知県師会長から東京都師会長へバトンタッチ】
    「東洋療法の伝統と可能性を求めて」をテーマとした「第14回東洋療法推進大会in愛知」がホテルメルパルク名古屋において延べ1600人を超す参加者を得て盛大に開催された。特別講演には超人気の林 修(はやしおさむ)氏を迎え「いつやるか?今でしょ!」をテーマに会場いっぱいの聴衆を魅了した。また、招待講演、シンポジウム、各部局による分科会、会員発表等々、多岐にわたる内容の中、特に厚生労働省より吉田 学(よしだまなぶ)大臣官房審議官をお迎えしての「社会保障制度の行方とあはき療養費」、同じく昨年に引き続き医政局より医事専門官(今年は相馬 大輔 そうまだいすけ 氏)をお迎えし「無免許者との差別化の方策と方向性」は大きな関心と期待感で熱気に包まれた。
    今回は経費等の都合上、準備段階から当日の受付に至るまで運営陣のアイデアと大変な努力で大会運営の省力化が図られました。しかし、そのためにご参加の皆様や関係者の皆様にご不便をおかけしたのではと存じ、心よりお詫び申し上げます。
    なお、開催地の山ノ下(やまのした)会長はじめ愛知県師会の皆様、実行委員の皆様、関係者の皆様、大変ご苦労様でした。来年に繋がる意義ある内容、元気をもらえる講演、素晴らしい会場、業友との交流、どなたでも参加できる大会、来年度も是非ご参加をおすすめします。なお、来年は9月22・23日東京で開催いたします。 (大会実行委員長 中野 義雄 なかのよしお)

    ありがとうございました。

    2 都道府県師会会長会報告

    【写真:会場の様子】
    11月8日、東京都・ホテル ルポール麹町において、都道府県師会会長会が開催され、各師会長(代理含む)・全鍼師会業務執行理事、併せて54名が出席された。
    全鍼師会会長 杉田 久雄(すぎたひさお)氏は「東洋療法推進大会in愛知」の盛会について御礼を述べるとともに、この会議での意見を全鍼師会事業につなげていきたいと挨拶された。会議では、各事業報告と今後の計画、定款及び諸規定の変更について等、活発な意見交換がなされた。長野県師会では、健康サポート事業として(公社)長野県看護協会に続いて、(公社)長野県介護福祉士会とも連携できたことを報告。今後、(公社)日本介護福祉士会にもこの報告があがるので、各師会でも連携ができるのでは、との提案があった。
    (報告:廣野 敏明 ひろのとしあき)

    3 協同組合研修会報告

    【写真:馬場 ばば・柴田 しばた・往田 おおた 講師】
    11月7日、東京都BIZ新宿において、日本鍼灸マッサージ協同組合研修会が開催され、全国から多数の会員が参加した。
    研修は3コマで、「マイナンバー制度について」顧問公認会計士の馬場 章嘉(ばばあきよし)氏が解説、次に「鍼灸マッサージ治療院経営について」新潟江戸しぐさ研究会代表等多くの要職に就かれる柴田 光榮(しばたみつえ)氏が講演された。多くの「老舗」を取材し、そこから見えてくる経営の秘訣、思想や哲学、伝統と革新、接客、社員や後継者育成等には多くの共通点があるという。治療院経営においても、まずは「経営理念」を明確にし実践することが重要と、ユーモアを交えて楽しくお話しされた。
    最後に「療養費取扱いについて」全鍼師会の往田 和章(おおたかずあき)保険局長が登壇。療養費制度の現状と課題と解説された後、グループワーク形式で、全国各地での療養費取扱いについてディズカッション。時間の経つのを忘れさせるほどの熱気に包まれた。
    (報告:廣野 敏明 ひろのとしあき)

    4 視覚障害局ニュース
      サイトワールド 2015 視覚障害委員 小澤 繁之(おざわしげゆき)

    【写真:サイトワールド抄録】
    今年で10回を迎えた、視覚障害者向け総合イベント「Sight World」は、11月1日から3日間東京で開催された。開会式では記念式典がおこなわれ功労者の表彰などがあり、華やかなオープニングだった。
    内容は講演会、ワークショップ、学会などと42のブースでは最新のテクノロジーや関連商品が紹介され、一部では販売もおこなわれた。情報関連では点字ディスプレイやソフトウェア、拡大読書器などが多数であったが、ソフトバンクの視覚障害者向けのiPhone使用レッスンソフトやタブレット向けのデイジー再生ソフトなどが目新しく、興味深かった。また生活関連ではパナソニック、日立、三菱電機、オリンパスなどがテレビやクッキングヒーター、電話機やファックス、ICレコーダーなどを出品していた。
    毎年開催されるこのイベントは、視覚障害者にとって、仕事や生活に関連する最新情報を直接感じることができる有意義なひと時である。ぜひ来年は出かけてみてはいかがでしょうか。お問い合わせは、毎月第2水曜・第4木曜の電話相談日まで。

    5 認知症ミニ講座(5) 家族や周囲はどうすればいいの?

    認知症になる可能性は誰にでもあります。私達と同様、認知症を患った方々の心情も様々です。また、「認知症の本人は自覚がない」という考えも大きな間違いであり、最初に症状に気づき、誰より一番不安になって苦しむのは本人なのです。
    認知症の人は理解力が落ちているものの、感情面はとても繊細です。あたたかく見守り適切な援助を受ければ、自分でやれることも増えていくでしょう。認知症という病気を理解して、さりげなく自然で優しいサポートを心がけましょう。(政府広報オンラインより転載)

    【参考】「認知症」の人のために家族が出来る10ヵ条
    1.見逃すな「あれ、何かおかしい?」は、大事なサイン
    認知症の始まりは、ちょっとしたもの忘れ、単なる老化現象とまぎらわしく、気づくことができるのは、身近な家族だからこそです。
    2.早めに受診を。治る認知症もある。
    認知症が疑われたら、まず専門医に受診すること。認知症に似た病気や、早く治療すれば治る認知症もあるので、きちんと診断してもらうのは不可欠です。
    3.知は力。認知症の正しい知識を身につけよう。
    アルツハイマー型認知症と脳血管性認知症では、症状の出方や進行、対応が違います。特徴をよく知って、快適に生活できるよう、その後の家族の生活や介護計画づくりに役立てましょう。
    4.介護保険など、サービスを積極的に利用しよう。
    家族だけで認知症の人を介護することはできません。サービスは「家族の息抜き」だけでなく、本人がプロの介護を受けたり社会に接したりする大事な機会です。
    5.サービスの質を見分ける目を持とう。
    介護保険サービスは、利用者や家族が選択できるのが利点。質の高いサービスを選択する目が必要です。
    6.経験者は知恵の宝庫。いつでも気軽に相談を。
    一人で抱え込まずに経験者に相談し、共感し合い、情報を交換することが、大きな支えとなります。
    7.今できることを知り、それを大切に。
    知的機能が低下し、進行していくのが多くの認知症です。失われた能力の回復を求めるより、残された能力を大切にしましょう。
    8.恥じず、隠さず、ネットワークを広げよう。
    認知症の人の実態をオープンにし、公的な相談機関や私的なつながり、地域社会、インターネットなどのさまざまな情報を上手に使い、介護家族の思いを訴えていきましょう。
    9.自分も大切に、介護以外の時間を持とう。
    「介護で自分の人生を犠牲にされた」と思わないように自分自身の時間を大切にして下さい。介護者の気持ちの安定は、認知症の人にも伝わるのです。
    10.往年のその人らしい日々を。
    認知症になっても、その人の人生が否定されるわけではありません。人生の幕引きまで、その人らしい生活を続けられるよう、家族で話し合いましょう。
    (出典元:公益社団法人認知症の人と家族の会 ホームページより)

    6 医者いらず 健康長寿処方箋(23)

    健康科学研究所所長・大阪市立大学医学部名誉教授 井上 正康(いのうえまさやす)
    〈現在、多くの府県師会より講演依頼を受けています。ぜひ貴師会でも!〉

    井上 正康(いのうえまさやす)先生は、癌や生活習慣病を「活性酸素」やエネルギー代謝の観点と、地球や生命の歴史という大きな視野で研究されている国際的研究者です。専門書、一般書のご執筆をはじめ、マスメディアでも大活躍、「予防医療」の研究と普及に取り組まれています。

    「腸内細菌との共存共栄」

    戦後の日本では、毎日の食事における乳製品や良質な蛋白質の増加などが健康の増進や寿命の延長に大きな役割を果たしてきた。古来より、遊牧民族が飢餓や劣悪な環境を生き抜けてきた理由にも栄養豊かなタンパク質と乳食品が挙げられる。母乳や牛乳で育つ乳幼児と異なり、成人の多くは飲むとお腹が張って下痢をするなどで牛乳が飲めなくなる。これは乳糖不耐症と呼ばれる現象で、その理由は母乳や牛乳に含まれている乳糖が原因である。乳糖は哺乳類のミルクにだけ存在し、乳児では小腸の乳糖分解酵素で処理されて栄養やエネルギー源となる。しかし、離乳期を過ぎると小腸の酵素活性が急速に低下し、分解されなかった乳糖が大腸にまで到達する。大腸には乳糖を餌とする多くの腸内細菌が共生しており、これを急速に乳酸、酢酸、ギ酸などに代謝する。これらの有機酸は大腸を刺激して蠕動運動を亢進させるために下痢をしてしまうのである。日本人も離乳後に乳糖分解酵素が低下するので、母乳やミルクを飲めるのは生後の一定期間だけである。幼児がいつまでもミルクを飲み続けると母親に排卵が起こらず、新たには妊娠できない仕組みになっている。これは全ての哺乳類に備わっている離乳機構であり、乳児の命綱である母乳を兄弟や父親に奪われない為の仕組みとして進化してきた。成人してもミルクを飲める大人は突然変異種なのである。牛乳にはラクツロースと呼ばれる糖が含まれているが、これもヒトの小腸では分解されないので大腸に到達し、そこで共生細菌の栄養分となる。ラクツロースは乳酸菌やビフィズス菌を増加させ、アンモニアを分解して便を軟らかくするので慢性便秘や肝臓病の治療に利用されている。セルロースやラクツロースは腸内細菌により水素にも代謝されるので、潰瘍性大腸炎による粘膜障害や体重減少を軽減してくれる。牛乳を加熱処理するとラクツロースが約200倍に増加するので、特に高齢者には温めた牛乳が大腸機能の保護や便通改善、および骨粗鬆症の予防などにも有効である。
    小腸で分解されずに大腸の共生微生物により代謝される食材に食物繊維がある。食物繊維は野菜や海藻などの細胞壁を構成する消化されにくい成分の総称であり、セルロース、ペクチン、グルコマンナン、アガロース、アルギン酸、カラゲナンなど、実に多様である。ワカメやヒジキは乾燥重量の60~70%も食物繊維が占めている優れた食品素材である。野菜の主要繊維であるセルロースなどはヒト大腸の共生細菌のセルラーゼで分解されるが、多くの欧米人の腸内細菌は海藻の食物繊維を分解できない。嬉しい事に、日本人の多くは海草を分解する腸内細菌を持っているので、海藻からも食物繊維を摂取する事ができる。米や麦は約4kcal/g のエネルギーを産生するが、食物繊維の有効エネルギー量は低く、特に海草類のエネルギー量は極めて少ないのでダイエット食品としてもお勧めである。乳糖、ラクツロース、食物繊維などは腸内細菌により乳酸、酢酸、ギ酸、酪酸、プロピオン酸、および水素やメタン(オナラの主成分)などに代謝される。腸内の水素産生菌とメタン産生菌の比率は民族や食事により大きく異なる。水素産生菌が多い人では腸の蠕動運動が早くて軟便傾向に、メタン産生菌が多い人では蠕動運動が遅くて便秘気味になる。腸内細菌叢の総重量は1kg近くもあり、「肝臓に匹敵する臓器」と考えられる。古くより「医食同源」や「薬食同源」と云う概念があるが、これらの基盤にも腸内細菌が果たす役割は大きく、今後の研究の発展が期待される。

    7 FOCUS 「償還払い」と「受領委任払い」

    「償還払い」とは、一般に公的医療保険等において、患者が医療サービスの提供事業者に費用の全額をいったん支払い、その後で自ら保険者へ請求をおこなって支給を受けるという制度をいいます。簡単に言うと「後払い」ということで、療養費の制度においては償還払いが原則とされています。
    一方、「受領委任払い」とは、患者が保険者への保険者負担分の請求を、事業組合等に委任し、代わりに保険者に請求をおこなってもらうことです。
    「受領委任払い」は「償還払い」の患者・利用者の手間を代行するしくみと言えます。
    他方、「一部負担金でかかれる制度」は、これらと根本的に異なり、患者は自己負担金を支払うのみとするしくみのことです。

    8 Dr.タコの外来小咄 (68)

    この時期になると「税金の無駄遣いがあきらかに」などと発表されます。見直されたとはいえ新型インフルエンザのパンデミックに対して相当分の抗インフルエンザ薬がいまだに備蓄されていて、使用期限が来ると廃棄されているようです。ある意味税金ですから、切れる前に安く流通させるのも手じゃないですかね?製薬会社には迷惑でしょうけど、ぶつぶつ。

    ◎「やめない」でも「やる」
    「今日は市の健診のついでに、胃カメラもお願いします。胸のレントゲンと大腸ガン検診はやってるので大丈夫です」
    「はあ、そうですか、もちろん結構ですよ」
    「最近なんだかノドがゼーゼーしてさ、タバコ吸うからかなあと思うんだけど」
    「この際だから言いますけどね、胃ガン、肺ガン、大腸ガンが心配で毎年健診受けてるようですけど、それでもタバコやめないのはおかしくないですか?ほんとにコワイのならまず禁煙でしょう!」
    「わかっちゃいるけど」でなく「わかってないからやめられない」

    ◎しわがよって足がむくんで
    「せんせい、わたし足がむくんでるんですけど大丈夫でしょうか?」
    「どれどれ、そうですね、少し浮腫がありますね。でも前からあるでしょう?」
    「ですけど、ヘルパーさんがちゃんと病院で見て貰いなさいって」
    「血圧が高いのとおしっこに蛋白が少し出るから浮腫みやすいんだな。しょっぱいものを減らして、寝るときは少し足を高くして寝ればいいですよ」
    「心配ないですか」
    「これくらいならひどくないですよ。老人ホームにいけばみなさんこんな足をしてますから(失礼)。顔にはシワが寄る足は腫れる、大なり小なりそんな
    もんでしょう、気にしなくて大丈夫」
    「はあ」
    温泉に行ってお互いのからだを見比べれば安心するかも!

    ◎外来は鏡
    「今日も糖尿の検査していきますか?」
    「いやあ、それが昨日お客さんが来て普段飲まないお酒をのんだりしたから・・・」
    「だったらなおさら調べたほうがいいですね。べつにここは学校でも裁判所でもなく、ただの病院ですから」
    「はあ」
    「良い悪いとかだらしないとか、罰金をとろうということじゃないんです。いってみれば鏡ですね。自分の姿を写して、髪が乱れてるとか、鼻くそが付いてるとか、気づいて治すためにあるんです」
    僕もいい鏡になるために綺麗に磨いておかなくちゃ!

    ◎眠れないのは誰のせい?
    「痔が痛くて市販のぬりぐすりつけてらんだすばって腫れてきて歩いても痛いんだすよ」
    「そうですか、じゃあまず注入する軟膏を出しますから、それでひどいときは座薬を使ってみましょう。それでも良くならなければさすがに外科に行かないとね」
    「おっかねえす」
    「おっかない?」
    「どこの外科に行ったらいいかわがらねえし、どうすべ~」
    「その時は教えますからもちろん、今から心配しないで」
    「それに入れ歯が合わなくて痛いんだすよ、どうすべ~」
    「さすがにそれは歯医者だなあ」
    「ねむれねえからまたいつもの睡眠薬もください、いや~どうすべどうすべ~」
    さきのことばかり考えて答えのでない迷路に入ってるから眠れない。今、目の前のことに淡々と対処する、「嘆き節」だけ余計なんです

    +++++
    Dr.タコ 昭和40年生まれ、慶應義塾大学医学部卒。田んぼに囲まれたふるさとで診療する熱き内科医。

    9 不快な症状を自分で治す簡単ツボ療法

    自分の手で簡単にでき、しかも効果の期待できるツボ療法を症状別に紹介するコーナーです。もちろん、専門的な診断・治療は医師、鍼灸マッサージ師などに委ねなければなりません。ツボ療法は、あくまでも手軽な日常の養生法の一つとしてご活用下さい。

    最終回「自律神経失調症」
    掌の押し揉みがじんわり効く

    【症状】
    自律神経とは、呼吸、循環、消化などの機能を自律的に行っている神経のことで、私達の意志とは無関係に働いています。この自律神経の働きが乱れると、疲れやすい、だるい、冷える、のぼせる、不眠、動悸、頭重、食欲不振、肩背痛、腰痛、微熱、息切れ、嘔吐、発汗過多または減少、月経障害、更年期障害、不安、もの忘れなど、様々な症状が現れてくる。
    【ツボ】心包区(しんぽうく)
    【治療】
    掌には多くのツボが密集している。その中で、自律神経失調症の人に効くのは、心包区と言われる部分。掌のほぼ中央で、中指と人差し指のまたの間から約2cm下がったあたりから始まる部分。押すと圧痛があるはずなので、親指の腹で軽く円を描くようにして、気持ちの良い程度の力で、よく押し
    もみして下さい。
    健康はあなたの財産です。昔から「治療より養生」。健康な時こそ身体を大切に。「疲労は万病の元」その日の疲れはその日のうちに回復させましょう。
    今号で「簡単ツボ療法」は最終回となります。今までご愛読いただき、ありがとうございました。

    10 インフォメーション 研修会・イベント開催予定定

    各地での研修会・イベント情報をお知らせいたします。多くの方のご参加をお待ちしています。詳細は各師会へお問い合わせ下さい。

    月日 師会名 時間 場所 内容 一般参加 参加費 生涯研修単位 の順番で記載。
    12月6日 北海道 9時~12時10分 函館総合福祉センター バランスボールトレーニングとリハビリ1、栄養学考察骨粗鬆症について~リスク管理とかかりつけ治療院としての役割~ 可 一般1500円 学生500円 道鍼師会1000円 申し込み:0138-27-0222臼井 4単位
    12月6日 青森 10時~13時 青森市ふれあいの館 普通救急救命Ⅰ 可 無料 4単位
    12月6日 福島 14時~17時 泉崎さつき温泉 スポーツケアでの医療面接・カルテ記録、体表解剖学について 可(事前
    予約) 無料 4単位
    12月6日 新潟 15時~16時30分 雅 関節リウマチの鍼灸治療 可 会員無料 一般500円
    12月6日 石川 10時30分~12時30分 社会福祉会館 筋骨格系の触診マニュアル実習、現代鍼灸臨床論通読 可 無料
    2単位
    12月6日 岐阜 10時~13時 岐阜県鍼灸マッサージ会館
    緩和ケアについて、鍼灸の為になる話 可 無料 4単位
    12月6日 広島 10時~15時 広島市社会福祉センター 保険取扱いについて、マイナンバーについて 可 会員1000円 会員外3000円(弁当代含) 5単位
    12月13日 栃木 10時~15時 栃木福祉プラザ 【第3回学術研修会】鍼灸マッサージにおける医療連携の役割 可 無料 6単位
    12月13日 群馬 10時30分~16時 群馬県社会福祉総合センター スポーツによる使い過ぎ症候群、絞扼性神経障害の鍼灸 マッサージ治療 可 県師会会員・学生無料 会員・一般3000円 4単位
    12月13日 埼玉 10時30分~17時30分 川口友愛センタービル 地域健康つくり初級者講習会 可 会員4000円 一般8000円 8単位
    12月13日 兵庫 10時~13時 さらら仁川 モビリゼーションテクニック仙腸関節その2 可(事前予約) 会員・学生無料 一般2000円 4単位
    12月13日 奈良 9時~ 鴻ノ池陸上競技場 奈良マラソンフィールドワーク 可 なし 8単位
    12月13日 徳島 13時30分~16時30分 あわぎんホール 訪問マッサージの理論と評価と実技について 可 無料 4単位
    12月18日 滋賀 10時~15時 アヤハレークサイドホテル 保険研修会 可 無料 6単位
    12月20日 高知 13時30分~16時40分 高知市 小高坂更生センター スポーツケアと実践テーピング講座Ⅱ、麻痺・拘縮に対する理学療法的アプローチⅡ 可 会員外1000円 学生500円 4単位
    12月27日 和歌山 10時~12時15分 和歌山県鍼灸マッサージ会館 スポーツマッサージ研修 不可 無料 3単位
    1月10日 北海道 10時~14時45分 函館市 総合福祉センター 不妊治療への東洋医学的アプローチ 可 道鍼会員2000円 一般2000円 学生1500円
    申込:0138-27-0222 臼井 5単位
    1月10日 神奈川 13時~16時15分 ホテルKSP 認知症鍼灸治療の実際 可 会員1000円 準会員・学生500円 一般無料 4単位

    ※研修単位は会員のみ

    11 27年度認定訪問マッサージ師講習会開催

    【写真:往田(おおた)保険局長】
    平成27年度認定訪問マッサージ師講習会(基礎講義)が11月21日・22日の二日間にわたり東京医療福祉専門学校(東京都中央区八丁堀)で開催された。
    主催は(公社)全日本鍼灸マッサージ師会をはじめとする関連7団体がまとまり運営するマッサージ等将来研究会(会長 杉田 久雄 すぎたひさお)であり、『利用者にのぞまれる訪問マッサージ師をめざそう』をスローガンのもと、国家資格を有するマッサージ師が利用者らのニーズに対応できる資質の向上、共通のフォーマットで医師や訪問マッサージに係わる医療・介護関係者との連携を深めるための報告書の作成やマッサージによるエビデンスづくりを目指している。
    基礎講義の内容は演題が6題あり、『高齢者の医療と倫理』鈴木 由美子(すずきゆみこ)氏(日本福祉大学社会福祉学部助教)、『身体の機能解剖』
    松田 和朗(まつだわこと)氏(京都大学学際融合教育研究推進センター)、『療養費の扱いと同意書』往田 和章(おおたかずあき)氏(全鍼師会副会長・保険局長)、『高齢者の合併症とリスク管理』大越 教夫(おおこしのりお)氏(筑波技術大学学長 神経内科)、『高齢者の心理』稲富 正治(いなどみまさはる)氏(川崎幸(さいわい)クリニック臨床心理士)、『初期評価・報告書・施術録の書き方』尾野 彰(おのあきら)氏(全鍼師会理事・学術委員)の計14単位であった。
    受講者からは、講習会の内容はわかりやすく、マッサージ師にとって有意義な講義で、いずれの講義も臨床に即役立つ物であり大変参考になったとの声を多数いただいた。
    初日の講習会終了後におこなわれた情報交換会では、全国から集まった方々が活発に意見を交わし、交流を深めた。
    1月(大阪会場)2月(東京会場)に行われる実技講習では、ベテラン講師陣による徒手筋力検査等の各種評価法の他、機能回復訓練の実技などが予定されている。
    (報告:認定訪問マッサージ実行委員会)

    12 お知らせ

    ○事務所移転
    11月20日、石川県師会事務局が移転しました。
    《新住所》
    〒921-8105
    金沢市平和町1-3-1 石川県平和町庁舎B館3階
    電話・FAX:076-259-6628

    ○年末年始の休館のお知らせ
    平成27年12月26日(土)より平成28年1月3日(日)まで全鍼師会
    会館を休館させていただきます。
    年始の開館は1月4日(月)からになりますので、よろしくお願いいたします。
    (事務局)

    13 協同組合ニュース

    協同組合の生命保険「新保障制度」。視覚障害をお持ちの先生もお申込みいただける団体割引が効いた家計にも優しい生命保険です。
    特にオプションで申込む「医療保障」は、入院1日目から日額5000円が給付され、保険料水準はどこにも負けません。さらに電話による無料医療相談付き。様々な疾病に関する専門家が365日、24時間体制でご質問にお答えします。
    資料ご希望の方、損保・生保についてご相談のある方は、協同組合・相談室までお気軽にお電話下さい。
    相談室フリーダイヤル:0120-89-1186
    皆様からのお電話をお待ちしています。

    14 編集後記

    「問題解決を図るよりも、新しい機会に着目して創造せよ。」これは経営学者、ピーター・ドラッカーの言葉で、過去の出来事や原理原則に基づく問題を解決しようと努力するよりも、新たなチャンスに着目して開発、創造することに力を注いだ方が良いとの教え。世の中の事態は刻一刻と変化し、問題は次々と起こるし、いつまでも無くならない。また、問題に固執すると人や組織の弱みや不得手なところばかりに目が行きやすく、考えが病的になりやすいとも指摘する。逆に、強みや得意な部分に目を向け、そこを伸ばすことに努めることで事態が変化、前進し、いつの間にか問題が消えてしまうことも起こりうるとのこと。なるほど。一年間、好き勝手に書いた駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
    (広報局長:廣野 敏明 ひろのとしあき)

    以上本文
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    ◇鍼灸マッサージ師等国民年金基金
    新規加入者 キャンペーン!
    期間:平成27年12月1日~平成28年3月31日
    《キャンペーン内容》
    ●新たにご加入された方に、全国デパート共通券・図書カードのいずれか3000円分をプレゼント。
    ●さらに抽選で50人に1人、月額掛金相当額(上限3万円)の全国デパート共通券が当たる!
    国民年金基金は、自分で納めた掛金を年金として受取る貯蓄型です。
    年金は、65歳から受取れます。
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    フリーダイヤル0120-151289
    (土・日・祝日を除く9:00~17:00)
    http://www.hari-kyuu.org/ (HPリンク先で24時間受付)
    ※資料請求をしていただくと、加入をご検討されている方の掛金・年金額等のプランを作成いたします。

    ◇パルス(低周波治療器
    Lasper-A ラスパーエース Version-2
    理想の波形 ラスパーウェーブ
    それは、ソフトな当たりでしっかりした刺激を確実に伝える理想の波形です。
    ラスパーエース バージョン2 本体価格45000円+消費税
    [クラスⅡ/特管]認証番号219ALBZX00005000
    ●設定周波数 微妙な治療の周波数帯を完全カバーした24段階ロータリースイッチ(電子音表示)
    ●最大出力電圧をアップ 経皮電極用(高)モードは最大42Vp-pから48Vp-pにパワーをアップ。経皮通電の物足りなさを幾分解消させました。
    ●ラスパーウェーブ
    ●チャンネル間の干渉がない
    ●治療時間を液晶で表示
    ●電子音で操作を確認
    ●携帯に便利な軽量設計
    ●仕様:
    ・出力チャンネル数 4チャンネル
    ・定格電圧 DC7.5V(単2形乾電池×5本)
    ・最大出力電圧 48Vp-p
    ・最大出力電流 3.4mArms(500Ω負荷時)
    ・出力周波数 連続モード 0.1Hz~100Hz
    間欠モード 3.0Hz~100Hz
    ・ミックスモード 3&10Hz、3&15Hz、3&30Hz、3&50Hz
    ・治療タイマー 5、10、15、20、25、30分
    ・安全装置 ゼロスタート方式、出力レベルインターロック
    電源ヒューズ、3.15A
    ・寸法 H88×W235×D165±5mm
    ・重量 570g(電池除く)
    ●本体及び付属品
    ●消耗品

    製造販売業者 株式会社テクノリンク
    総発売元 株式会社カナケン
    本社: 〒225-0002
    神奈川県横浜市青葉区美しが丘2-17-39
    TEL_045-901-5471(代)
    FAX_045-902-9262

    大阪営業所:TEL_06-6935-3016代表
    FAX_06-6935-3017
    新潟営業所:TEL_025-286-0521代表
    FAX_025-286-8870
    福島営業所:TEL_024-961-7211代表
    FAX_024-961-7221
    仙台出張所:TEL_022-287-6273代表
    FAX_022-287-6218

    ◇全鍼師会 110番補償制度 好評発売中!
    この制度は会員の先生方が、安心して日常の業務に専念いただけるよう、不慮の施術事故をはじめ院内施設の不備や日常生活中の事故により損害賠償責任を負った時に、その損害をお支払いするものです。
    ※会員以外の方は加入できません。(更新日6月1日)

    ・掛金と補償額についてはお問合せ下さい。

    お問合せ:日本鍼灸マッサージ協同組合
    TEL:(03)3358-6363
    ■元受保険会社 三井住友海上火災保険株式会社

    以上広告




    以下奥付

    発行所 〒160-0004 東京都新宿区四谷 3-12-17 全鍼師会会館内
    公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会
    TEL.03-3359-6049 FAX.03-3359-2023
    全鍼師会
    ホームページURL http://www.zensin.or.jp
    E-mail zensin@zensin.or.jp
    協同組合
    ホームページURL http://www.jamm.or.jp
    E-mail jamm@jamm.or.jp
    名称 鍼灸マッサージ情報誌 月刊東洋療法
    代表者 杉田 久雄(すぎたひさお)
    郵便振替 00160-8-31031
    銀行口座 りそな銀行 新宿支店 普通口座 1717115
    名義/公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会

    発行人 杉田 久雄(すぎたひさお)
    編集人/広報局長 廣野 敏明(ひろのとしあき)
    購読料 3600円 〒共(会員は会費より)

    口座名のフリガナは「シヤ)ゼンニホンシンキユウマツサージシカイ」となります

    以上