2018.07.02 (月)会員の皆様月刊東洋療法

    月刊東洋療法 291号

    東洋療法291号
    月刊東洋療法291号(7月1日号)
    公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会

    目次
    *****
    1 厚生労働省「あはき療養費に関する受領委任の取扱いについて」
    保険局より通知発出!!
    2 平成30年度 定時総会開催
    3 厚生労働大臣免許保有証の申請受付が始まりました!
    4 News 新任師会長のご紹介
    5 全国 鍼灸マッサージ《施術費》助成制度Ⅲ〔徳島県~福岡県編〕
    6 広告に関するアンケート協力のお願い
    7 医者いらず 健康長寿処方箋(54) 「汎動物学的血圧論」
    8 第67回(公社)全日本鍼灸学会学術大会(大阪)報告
    9 第68回(公社)全日本鍼灸学会学術大会(愛知)開催案内
    10 Dr.タコの外来小咄(99)
    11 インフォメーション 研修会・イベント開催予定
    12 第17回東洋療法推進大会in鹿児島 ご案内第3弾
    13 臨床発表演題募集
    14 編集後記
    *****
    以下本文

    1 厚生労働省
    『あはき療養費に関する受領委任の取扱いについて』
    保険局より通知発出!!

    平成30年6月12日、厚生労働省保険局長より、「はり師、きゅう師及びあん摩マッサージ指圧師の施術に係る療養費に関する受領委任の取扱いについて」、併せて「はり師、きゅう師及びあん摩マッサージ指圧師の施術に係る療養費の審査委員会の設置基準について」、「はり師、きゅう師及びあん摩マッサージ指圧師の施術に係る療養費に関する指導及び監査について」とする通知が発出された。
    通知の冒頭には、「はり師、きゅう師及びあん摩マッサージ指圧師の施術に係る療養費については、患者の負担が軽減され、患者が施術者から適切に施術を受けられ、施術者から保険者に対して適切に療養費が請求されるよう、今般、受領委任の取扱いを導入し、下記のとおり取り扱うこととしたので、遺漏のないよう御配慮願いたい」と記されている。 (厚生労働省ホームページ:
    http://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/iryouhoken13/01.html)
    これにより、業界の長年にわたる懸案事項であった「受領委任制度」が始まる。受領委任の取扱いを希望する施術者は、地方厚生(支)局〔地方厚生(支)局が所在しない都府県にあっては地方厚生(支)局都府県事務所〕へ申出に関する書類一式を提出する必要がある。提出書類には、「確約書」、「施術管理者選任等証明」、「療養費の受領委任の取扱いに係る申出」、「勤務形態確認票」などが含まれる。
    各施術所の業務形態に合わせ、これらの書類一式を、受領委任の取扱いを開始する平成31年1月1日から受領委任の取扱いを希望する施術者は、平成30年7月2日から平成30年10月31日までの間に、また、平成31年1月4日以降に受領委任の取扱いを希望する施術者は、平成31年1月4日以降、随時提出しなければならない。
    当該申出に関する具体的な手続については、平成30年6月下旬までに各地方厚生(支)局のウェブページで掲示し、受領委任の取扱いを希望する施術者は、申出をおこなう施術所の所在地(出張専門施術者の場合は自宅住所)を管轄する地方厚生(支)局のウェブページを確認すること。なお、当該申出に対する地方厚生(支)局長及び都道府県知事の承諾については、平成31年1月初旬以降、申出をおこなった施術者に対して通知するとともに、地方厚生(支)局のウェブページで受領委任を取り扱う施術所(施術者)の一覧を掲示する予定である。
    平成31年1月1日より委任を開始する保険者等については平成30 年11月30日までに、平成31年4月1日より委任を開始する保険者等については平成31年3月1日までに、厚生労働省のウェブページで掲示する予定となっている。
    また、平成30年6月20日付で平成30年10月1日より変更となる同意書の書式および再同意が3カ月ごとの口頭同意に代わり、6カ月ごとの書面同意が義務化となり(変形徒手矯正術に関しては従来通り1カ月ごとの再同意)、再同意の前には施術報告書を提出する仕組み(努力義務)が導入される件についての通知が発出された。
    新たな同意書は特にマッサージにおいて書式の詳細化が図られたが、それと併せて同意書を交付する医師に向けた交付上の留意点が記載された裏面も示され、同意書交付拒否の一因となっていた医師や保険者の取扱いに対する誤解がある程度払しょくされる事が期待される。(保険局)

    2 平成30年度 定時総会開催

    【写真:会場の様子、答弁する会長】

    平成30年5月27日午後1時より、東京都千代田区のホテル・ルポール麹町3階において、公益社団法人全日本鍼灸マッサージ師会の平成30年度 定時総会が開催された。
    代議員90名、書面による議決権行使1名、委任状出席11名、計102名出席(当日欠席1名)の下、次の提出議案を慎重審議の末、すべての議案が原案通り承認された。
    第1号議案 平成29年度活動を含む事業報告の承認の件
    第2号議案 平成29年度収支決算報告と監事による監査報告の承認の件
    第3号議案 平成30年度活動を含む事業計画の報告について
    第4号議案 平成30年度収支予算報告について
    第5号議案 地方提出議案の件
    第6号議案 その他の件
    地方提出議案では、関連して「あはき療養費」の「受領委任制度」や、厚生労働省での「広告に関する検討会」等について質疑応答があった。また、日本鍼灸師会との事業連携について、「今、一緒にできること」から始めるために協議中であると報告があった。
    広報局からは、来年春を目途にホームページの全面リニューアルを考えていると報告した。
    翌5月28日、同会場において全日本鍼灸マッサージ師連盟総会が開催され、来賓として「鍼灸マッサージを考える国会議員の会」の会長 伊吹 文明(いぶきぶんめい)衆議院議員、事務局長の衛藤 晟一(えとうせいいち)参議院議員をはじめ、馳 浩(はせひろし)衆議院議員、門 博文(かどひろふみ)衆議院議員、田村 憲久(たむらのりひさ)衆議院議員、加藤 勝信(かとうかつのぶ)衆議院議員(厚生労働大臣)、松本 純(まつもとじゅん)衆議院議員、福岡 資麿(ふくおかたかまろ)参議院議員、片山(かたやま)さつき参議院議員、古川 俊治(ふるかわとしはる)参議院議員、武見 敬三(たけみけいぞう)参議院議員ら(代理の方を含む)が出席された。
    当日、公務により訪中されていた全鍼連盟の最高顧問 二階 俊博(にかいとしひろ)衆議院議員(自民党幹事長)からは、祝辞とともに、あはき業界に対する力強い応援のメッセージが届けられた。
    その後、日本鍼灸マッサージ協同組合総代会と、「あはき療養費の受領委任制度」説明講習会が開催された。

    3 厚生労働大臣免許保有証の申請受付が始まりました!

    あなたの免許を証明できる厚生労働大臣免許保有証を手にする1年に1度のチャンスです。
    【申請方法】
    1.https://skmsys.oitsk.jp/houser にアクセスし必要な登録をおこなって下さい。
    2.上記ページで登録終了後、「保有証」の「交付申請書」、及び「写真貼付用紙」をダウンロード・印刷して下さい。
    3.(公財)東洋療法研修試験財団ホームページの案内(http://www.ahaki.or.jp/doc4.pdf)を参照して、必要な書類を揃えて所属の都道府県師会に申請して下さい。
    【平成30年度厚生労働大臣免許保有証の受付日程】
    ●受付:平成30年7月1日(日)~8月31日(金)
    ●送付日:平成31年2月上旬送付予定
    まだ所有されていない方は必ず申請して下さい!

    4 News 新任師会長のご紹介(5月31日現在報告)

    【写真:廣野師会長】
    大阪府師会 廣野 敏明(ひろのとしあき) 会長
    (事務所)
    〒545-0011 大阪市阿倍野区昭和町2-10-5
    公益社団法人 大阪府鍼灸マッサージ師会
    TEL 06-6624-3331 FAX 06-6624-5141
    E-mail:info@osmk.osaka.jp

    5 全国鍼灸マッサージ≪施術費≫助成制度Ⅲ〔徳島県~福岡県編〕

    国民の高齢化が進む中、鍼灸マッサージは、医療・介護のみならず、健康の保持・増進(介護予防)の分野においても大きな役割を果たす可能性があります。肉体的・精神的愁訴、苦痛の軽減、機能改善を図ることによって、日常生活の活動性の維持、増進、ひいては自立性の維持、向上に寄与することはもちろん、全体の医療費削減に繋がることも期待されます。
    しかし一方で、「健康保険が使えない」ことを理由に鍼灸治療を受療しない人たちが、数多く存在していることもあり、市区町村の一部で鍼灸マッサージに掛かる経済的負担を軽減する「助成制度」が実施されています。
    以下、全国の鍼灸マッサージ施術費・助成制度第3弾を紹介します。

    都道府県、市、年齢・条件等、金額、回数 の順番に記載。
    徳島県、徳島市、国民健康保険被保険者、800円、年36回
    香川県、三木市、70歳以上、1,000円、年12回
    愛媛県、松山市、満70歳以上 マッサージのみ、1,000円、年6回
    愛媛県、松山市、国民健康保険被保険者 はり・きゅうのみ、1,000円、月10回
    愛媛県、四国中央市、70歳以上 身体障がい2級以上 療育手帳A・B、1,000円、月1回
    愛媛県、新居浜市、国民健康保険被保険者 後期高齢者医療被保険者 はり・きゅう、1術1,400円 2術1,500円、月15回
    愛媛県、西条市、国民健康保険被保険者 後期高齢者医療被保険者 はり・きゅう、1術1,270円 2術1,510円、初月1か月15回 2か月以降 年10回
    愛媛県、今治市、満70歳以上 マッサージのみ、1,000円、年4回
    愛媛県、今治市、国民健康保険被保険者 はり・きゅう、1術初回2,160円 2回目以降1,170円 2術初回2,860円 2回目以降1,360円、初月15回 2か月目以降 月10回
    愛媛県、今治市、小児はり、540円、初月1か月15回 2か月以降年10回
    愛媛県、今治市、後期高齢者医療被保険者、1術1,170円 2術1,360円、初月15回 2か月目以降 月10回
    愛媛県、東温市、65歳以上、1,000円、月3回
    愛媛県、東温市、後期高齢者医療被保険者、1,000円、月3回
    愛媛県、伊予市、国民健康保険被保険者 はり・きゅう、1術1,190円 2術1,490円、月15回
    愛媛県、伊予市、後期高齢者医療被保険者 はり・きゅう、1術1,190円 2術1,490円、月10回
    愛媛県、大洲市、国民健康保険被保険者 はり・きゅう、1術1,000円 2術1,200円、月15回
    愛媛県、八幡浜市、国民健康保険被保険者 はり・きゅう、1術1,100円 2術1,300円、月10回
    愛媛県、八幡浜市、後期高齢者医療被保険者 はり・きゅう、1術1,100円 2術1,300円、月10回
    愛媛県、西予市、65歳以上 身体障がい3級以上(非課税世帯)、1,000円、年24回
    愛媛県、西予市、後期高齢者医療被保険者、1,000円、年24回
    愛媛県、宇和島市、国民健康保険被保険者 はり・きゅう、1術1,100円 2術1,200円、月10回
    愛媛県、宇和島市、後期高齢者医療被保険者 はり・きゅう、1術1,100円 2術1,200円、月10回
    愛媛県、上島町、国民健康保険被保険者 はり・きゅう、1術1,230円 2術1,500円、月5回
    愛媛県、上島町、小児はり、600円、月5回
    愛媛県、上島町、後期高齢者医療被保険者 はり・きゅう、1術1,230円 2術1,500円、月5回
    愛媛県、久万高原町、満65歳以上 身体障がい3級以上 はり・きゅうのみ、1,000円、月3回
    愛媛県、久万高原町、後期高齢者医療被保険者 はり・きゅうのみ、1,000円、月3回
    愛媛県、砥部町、満70歳以上 身体障がい2級以上 療育手帳A、1,000円、 年12回
    愛媛県、砥部町、後期高齢者医療被保険者、1,000円、年12回
    愛媛県、内子町、40~64歳、700円、年4回
    愛媛県、内子町、65歳以上、1,000円、年4回
    愛媛県、内子町、後期高齢者医療被保険者、1,000円、年4回
    愛媛県、伊方町、満40~64歳、800円、年24回
    愛媛県、伊方町、満65歳以上、1,500円、年24回
    愛媛県、伊方町、後期高齢者医療被保険者、1,500円、年24回
    愛媛県、鬼北町、国民健康保険被保険者 後期高齢者医療被保険者 はり・きゅうのみ、1,000円、月4回
    愛媛県、松野町、国民健康保険被保険者 後期高齢者医療被保険者 はり・きゅうのみ、1,000円、月3回
    愛媛県、愛南町、満65歳以上 後期高齢者医療被保険者、1,000円、月2回
    高知県、高知市、65歳以上の国民健康保険被保険者 後期高齢者医療被保険者(30年4月より往療使用可)、600円、年15回
    高知県、南国市、65歳以上(往療使用可)、800円、年12回
    高知県、四万十市、70歳以上または障がい者手帳1・2級所持者(往療使用不可)、1,000円 施術料2000円未満はその半額、年12回
    高知県、土佐清水市、70歳以上 または障がい者手帳3級以上で65歳以上または脳血管障害で障がい者手帳3級以上は20歳以上(往療使用不可)、1,000円、年8回
    福岡県、福岡市、国民健康保険被保険者 はり・きゅうのみ、1,000円、月8回まで
    福岡県、みやま市、みやま市居住の市民、1,000円、2か月10回まで
    福岡県、大野城市、国民健康保険被保険者 はり・きゅう、1術650円 2術770円、月10回まで
    福岡県、小郡市、後期高齢者医療被保険者、1,300円、年60回まで
    福岡県、久留米市、国民健康保険被保険者、1,000円、月5回まで
    福岡県、筑後市、国民健康保険被保険者 後期高齢者医療被保険者、 1,000円、月8回まで
    福岡県、飯塚市、75歳以上の方 国民健康保険被保険者 後期高齢者医療被保険者、1,800円、年48回

    ※本調査は平成30年3月、主にインターネット上で検索したものであり、全て網羅されていない、現時点で変更になっている等の可能性があります。そのような事柄がある場合にはご一報いただけますと幸いです。
    メール:zensin@zensin.or.jp

    6 広告に関するアンケート協力のお願い(広報局)

    現在、厚生労働省・医政局において「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師及び柔道整復師等の広告に関する検討会」が開催されており、構成員として当会法制局にも招聘があり出席させていただいております。検討会の目的は、国民に対する「あはき・柔整(じゅうせい)等」の広告内容のあり方について検討をおこなうことであり、検討内容には、「無資格類似業者の広告のあり方について」も含まれております。
    つきましては、あはき業界からの意見を広くお聞きしたく存じますので、本匿名アンケートに先生ご自身の声をご記入頂きますようお願い申し上げます。
    また、併せて一般の方に向けたアンケートも用意いたしました。友人知人の方、ご自身のホームページやSNSにリンクを貼るなどしてご協力をいただけますと幸甚に存じます。
    ≪施術者向け≫https://goo.gl/forms/FB8RchWMU3oE3WWu2
    ≪一般向け≫https://goo.gl/forms/65yJWkLg5ABwPKfs2

    7 医者いらず 健康長寿処方箋(54)

    健康科学研究所所長・大阪市立大学医学部名誉教授 井上 正康(いのうえまさやす)
    井上 正康(いのうえまさやす)先生は、癌や生活習慣病を「活性酸素」やエネルギー代謝の観点と、地球や生命の歴史という大きな視野で研究されている国際的研究者です。現在、多くの府県師会主催の公開講座で講演され大好評を博しています。ぜひ貴師会でも!!
    ご連絡は下記URLより。
    健康科学研究所HP http://www.inouemasayasu.com/seminar/

    「汎動物学的血圧論」

    太古の生命は深海の熱水鉱床近くで誕生したバクテリアの様なモノであり、やがて彼らから多細胞生物が生まれた。その体が大きくなるにつれて、心臓や血管を持った魚類の様な体型の動物へと進化してきた。海では浅い場所から1万m近い深海にまで分布する魚類の身体にかかる水圧は深度に応じて大きく変化する。深い場所では高い水圧で身体が押し潰される可能性があるが、彼らの身体の内外には水圧の差が無い為にその様な不具合は起こらない。どの様な深度でも中性浮力を維持できる魚類は、低い血圧でも血液を楽に循環させることができる。事実、魚類の血圧は20~40mmHgと驚くほどの低血圧である。海水には高濃度の塩分が含まれているが、魚類は血圧を変化させる仕組みを持たないので、いくら塩分を摂取しても高血圧にはならない。しかし、彼らが両生類となり大気圧がかかる陸へ上がり、哺乳類へと進化すると事情は一変した。身体の大きさや形態により血圧が大きく変化したのである。
    哺乳類の血圧はネズミ、ウサギ、イヌなどでは約110mHg、ヒトでは120、ウシでは160、ゾウでは240、そしてキリンでは260mmHgにもなる。キリンでは心臓が地上から約3mの高さにあり、脳はさらに2mも高い場所にあるので、粘度の高い血液を脳に十分に届けるには2m以上もの水圧が必要となる。彼らが頭を下げて心臓から3mも下にある水を飲む際には、その静水圧に血圧が加算されて480mmHgもの圧が頭部にかかる。一方、その体勢から一気に頭を持ち上げると頭部の血圧が激減して脳貧血に陥りかねない。これでは水を飲んだり高所の餌を食べる度に脳貧血と脳卒中を繰り返すことになる。しかし、そこは良く出来たものであり、彼らの頸静脈には血液の逆流を防止する静脈弁があり、後頭部には奇驚網(別名ワンダーネット)と呼ばれるダムの様な血管網があり、脳血流量が激変しないように緩衝装置として働いている。彼らが水を飲む時は奇驚網(別名ワンダーネット)が血液を取り込んで脳へ一気に流入することを防ぎ、首を上げた時には逆に血液が放出されて脳貧血を防いでいるのである。
    首が短くて奇驚網(別名ワンダーネット)や頸静脈の逆流防止弁が無い直立歩行の人間には下肢の静脈に逆流防止弁があり、下半身の浮腫を防いで脳への血流を確保している。宇宙へ行く際には全身に大きなG(重力加速度)がかかるので、脳血流の変化が最小になる様に進行方向に垂直になる体位でシャトルに乗らなければならない。また、無重力の宇宙空間では、正常血圧でも下半身の血液が上半身に移動して脳の過剰血流に悩まされる。しかし、時間が経つと心拍数はそのままで血圧が約10 mmHg程度低下した状態で落ち着き、身体が逆立ちしても顔が赤く腫れたり浮腫に悩まされることはなくなる。
    血圧は脳が必要とする栄養と酸素を確実に供給できる様に脳の血圧中枢で厳密に制御されている。この為、加齢により動脈硬化が進むと年齢に応じて血圧が上がるように制御されている。以前は正常な血圧は“年齢+90mmHg”と規定されていた。年齢に応じて血圧の正常値を変えるこの発想は今でも大変優れた考え方である。老若男女の正常血圧を年齢に関係なく140mmHgと規定する現在の日本の基準は
    誤りであり、年齢や動脈の状態に応じて個々人の正常血圧を決めるべきである。特に高齢者では、不用意に降圧剤を用いると脳の酸欠と栄養不足を招いて認知症を加速させる危険性がある。
    哺乳類では体重に応じて心臓の重量や心拍数も大きく変化する。例えば、心臓の重量はネズミで3g、ヒトで300g、キリンで10kg、ゾウで20kg、シロナガスクジラでは640kgにもなる。本川 達雄(もとかわたつお)氏の「ゾウの時間ネズミの時間」によると「体重が大きくなると寿命が長くなり、心拍数は少なくなる。しかし、いずれも心臓が約15億回拍動するとお迎えが来る」との事である。事実、1分間の心拍数はネズミで約500回、ウサギで200回、イヌで120回、ヒトで60回、ウマで40回、ゾウで30回である。これに対応して寿命はネズミで2年、ウサギで4年、イヌで13年、ライオンで30年、ヒトで~90年(…ん?)、ゾウで約80年である。確かに野生動物は“総心拍数15億回限界説”に従って寿命を迎えている様である。しかし、これでは人間は約26歳でお迎えが来ることになる。確かにこれは有史以前の野生的人類の寿命である。野生動物としての寿命限界を50年以上も超えた現代人は、文明や文化を武器にして快適な環境内に自己を封じ込めて家畜化した人工的生命体なのである。人生はトレードオフである。寿命90歳時代を迎えた現代人は、文明の恩恵と引き換えに様々な病気を抱え込むことになった。21世紀病とも言える様々なアレルギー疾患や加齢と共に増加する癌はその代表的疾患である。

    8 第67回(公社)全日本鍼灸学会学術大会(大阪)報告

    平成30年6月2日~3日ハイアットリージェンシー大阪、森ノ宮医療大学において第67回(公社)全日本鍼灸学会学術大会(大阪大会)が『健康・長寿を支える鍼灸学』~新たなるエビデンスとナラティブへの挑戦~をテーマに開催されました。主な演題は森ノ宮医療大学学長 荻原 俊男(おぎはらとしお)先生の「超高齢社会と健康長寿~超高齢社会における高齢者医療の課題~」、立命館大学総合心理学部教授 齊藤 清二(さいとうせいじ)先生の「医療におけるナラティブとエビデンスの統合的活用-実践と研究の観点から-」などで、超高齢社会におけるナラティブなアプローチを考える2日間でした。
    (広報委員 清水 洋二 しみずようじ)

    9 第68回(公社)全日本鍼灸学会学術大会(愛知)開催案内

    平成31年5月10日~12日名古屋国際会議場にて第68回(公社)全日本鍼灸学会学術大会(愛知大会)が『女性のミカタ』~Hari-Kyu for women's lives~をテーマに開催されます。この学術大会は、全日本鍼灸学会としては初めての「女性」をFeatureした内容となっており、一億総活躍時代、女性のライフケアにおける鍼灸術(Art of Hari-Kyu)に学術的考察を加え、全ての女性のための日本鍼灸術(Art of Japanese Hari-Kyu)の新たな胎動にしたいとの思いで開催されます。
    今後のプログラム等の詳細はhttp://taikai.jsam.jp/を参照下さい(7月までは前大会が掲載されています)。
    (広報委員 清水 洋二 しみずようじ)

    10 Dr.タコの外来小咄(99)

    この時期は気温の乱高下がすごいです。朝10度だったのがお昼には30度近くなったり。かと思うとお昼でも14度。診察室は肌を出しますからヒーターを入れることも。お年寄りは寒(さむ)がりの方が多く、冬支度で来られます。肌にたどり着くと汗びっしょり!簡単に衣替えというわけにはいきませんね!

    ◎クスリは申し訳ない?
    「ちょっとカゼ気味で、のどが痛いので市販薬を飲んでいました」
    「そうですか、じゃあ、いつもの薬の他に風邪薬も出しておきましょうか?」
    「いいですか、熱もないのに、これぐらいの症状でクスリだしてもらえるか、なんだか申し訳なくて・・」
    「申し訳ない?!」
    (誰に申し訳ないんだろう?ボクにかな?厚労省かな?あるいは納税者にかな?んなわけないよな・・)
    「どうしましたか?またこばなしのネタでも考えてるんですか?」
    「え”っ!」

    ◎経鼻(けいび)内視鏡
    「胃カメラをしてもらいたいんですけど」
    「はい、いいですよ」
    「それで、なんか鼻から入れるのが楽だって聞いたんですが、やってますか?」
    「いえ、うちはやってないですね。でものどからでもそんなにつらくはないですよ」
    「そうですか、どうしようかな」
    (あれも一本いくらするかごぞんじないでしょうけどねえ・・)
    「はいっ?」
    (友人の医師は「経鼻(けいび)は下手な医者がやるんで、オレはラクにできるって腕に自信があるから、普通の内視鏡でもぜんぜん平気だよ」っていってたけどなあ)
    「じゃあ、せっかくだからやってください!」
    「はい、喜んで!!」
    ちなみに経鼻(けいび)が向いている職業は?警備員(けいび良いん)

    ◎新型インフルエンザの恐怖
    「あのう、今日はおくすりを3ヶ月分もらうことはできませんか?」
    「そんなにですか、かまいませんけど、どこかに出かけるんですか?」
    「ええ、娘のところにしばらく帰ることにしたんですが、娘が『新型インフルエンザが流行したらしばらく家から出られなくなるから』ってクスリを多めにもらってくるようにっていうんです」
    「!!!でも、もし・・まあ、どんな『もしも』も、同じですね」
    じゃあ病院に近づかないのが一番ですから、すぐに帰ってね

    ◎社会の窓
    「最近、こばなしのネタが、外来を離れてるんじゃないのかい?」
    「そんなことないよ。往診の行き帰りも外来だし、がいらいには農家の人、サラリーマン、先生や弁護士さんも、いろんな人が来る。いわば、社会をのぞく窓みたいなもんだからね」
    「そうか、ネタがなくなってきたのかと思ったよ」(ドキッ)
    「それで、君の‘社会の窓’も全開というわけだね」
    「えっ、ホントだ、こりゃ失礼」
    でもなんで「社会の窓」なんでしょうね(昔そういう番組があったそうで)

    +++++
    Dr.タコ 昭和40年生まれ、慶應義塾大学医学部卒。田んぼに囲まれたふるさとで診療する熱き内科医。

    11 インフォメーション 研修会・イベント開催予定

    各地での研修会・イベント情報をお知らせいたします。多くの方のご参加をお待ちしています。
    詳細・申込については各師会事務所へお問い合わせ下さい。(変更等がある場合もございますので事前にご確認下さい)
    なお、全鍼師会HP:トップページ内「事務局より」もご参照下さい。

    月日、師会(しかい)名、時間、場所、内容、一般参加、参加費、生涯研修単位の順番で記載。

    7月1日、北海道、14時30分~16時、わくわくホリデーホール、ちょっとカイロっぽいお話、可、会員・所属治療院従業員・学生1,000円 一般2,000円、2単位
    7月1日、茨城、13時~17時、茨城県立盲学校、テーピング(足関節)、可、会員2,000円 会員外5,000円 学生1,000円 付添500円、5単位
    7月1日、石川、10時30分~12時30分、石川県立盲学校、鍼灸マッサージを担う諸君へ、可、無料、2単位
    7月6日、兵庫、13時~16時30分、垂水勤労市民センター、ITによる眼球疲労の鍼灸マッサージ治療、可、無料、3単位
    7月8日、東京、11時~17時、新橋ビジネスフォーラム、スポーツ鍼灸「障害への対処法」、可、無料、8単位
    7月8日、広島、10時~15時、広島市西区区民文化センター、てい鍼(しん)とスポーツ鍼灸マッサージ アロマテラピー入門、可、会員1,000円 会員外4,000円 学生2,500円、5単位
    7月8日、香川、10時~14時、池戸商工センター、保険鍼灸マッサージについて、可、会員無料、4単位
    7月9日、山形、13時~16時、南陽の里、高齢者へのマッサージの実際、 不可、無料、4単位
    7月15日、栃木、10時30分~15時30分、栃木県防災館 宇都宮市道の駅ロマンチック村、防災体験、われわれに出来る災害時の救護習得、可、無料、5単位
    7月15日、群馬、13時~15時30分、新前橋町公民館、高齢者の鬱・その原因と対策、可、会員・一般3,000円 学生無料、3単位
    7月22日、青森、10時~15時15分、八戸市福祉公民館、治療としてのバランス療法、可、2,000円、6単位
    7月22日、神奈川、10時~17時、湘南医療福祉専門学校、耳の疾患~難聴・耳鳴り病因と治療法 代表者臨床発表 介護保険制度改正のポイントと介護予防、可、神奈川会員1,000円 全鍼(ぜんしん)会員2,000円 会員外3,000円 学生500円、7単位
    7月22日、兵庫、10時30分~16時、神戸市勤労会館、腸内フローラについての最新医療 経絡治療における脈状診、可、無料、6単位
    7月22日、和歌山、10時~12時15分、和歌山県師会会館、スポーツマッサージ研修、不可、無料、3単位
    7月22日、島根、10時~15時、ライトハウスライブラリー、生命の設計図と身体の無意識世界 健康長寿の処方箋:さらば生活習慣病、不可、1,500円、5単位
    7月22日、山口、10時~15時15分、周南市新南陽ふれあいセンター、施術所でおこなうテーピング(1)、可、会員2,000円 会員外2,500円 学生1,500円、6単位
    7月22日、鹿児島、10時~16時、かごしま県民交流センター、健康保険療養費取扱いについて、可、会員・学生無料 会員外2,000円〈事前申込要〉、7単位
    7月29日、北海道、13時30分~15時、かでる2・7、スポーツ医学講座(1)(北海道マラソンでのボランティアマッサージ講習兼ねる)、可、会員2,500円 会員外5,000円、2単位
    7月29日、山形、13時~16時、酒田市地域福祉センター、健康保険取り扱い研修会、可、無料、4単位
    7月29日、福島、10時~15時15分、郡山市立中央公民館、地域健康つくり指導者研修会、可、無料、6単位
    7月29日、千葉、10時~16時30分、千葉県師会事務所、神経内科領域における鍼灸マッサージの実際 鍼灸マッサージ師のための神経生理学と精神 神経疾患 鍼灸マッサージ師のための痛みの神経生理学、可、2,000円、 6単位
    7月29日、愛媛、9時~16時、今治ワールドプラザ内わ~ぷらホール、【はりきゅうマッサージの日】親子スキンタッチ ゼンシン体操 東洋医学による健康相談 あん摩マッサージ指圧・鍼の無料体験、可、無料、2単位
    7月29日、高知、13時30分~15時30分、高知県立県民文化ホール、健康を基軸とした地方創生、可、無料、3単位
    7月29日、佐賀、9時45分~15時30分、メートプラザ佐賀、脳卒中 急性期の初期対応 いつどのように疑うか? 普通救命講習、可、会員3,500円 会員外5,000円 学生1,500円、6単位
    8月3日、兵庫、10時30分~16時、明石商工会議所、これまでの治療院経営について スポーツ鍼灸の現状と課題―東京1964VS2020―、可、 無料、6単位
    8月4日、東京、10時~12時、東京都師会会館、鍼灸の思想に学ぶ会、可、会員無料 会員外500円、2単位
    8月5日、青森、10時~17時、青森市ふれあいの館(やかた)、実践鍼灸実技講座 Part3、可、10,000円、8単位
    8月5日、東京、10時~16時、東京都障害者福祉会館、臨床技術研究会、可、会員無料 会員外500円、5単位
    8月5日、石川、10時30分~12時30分、石川県立盲学校、『現代鍼灸臨床論』通読「肩関節痛」、可、無料 2単位
    8月5日、岡山、10時~15時、おかやま西川原プラザ別館、膝関節痛に対する鍼治療(仮) 膝関節術後の漢方療法について(仮)、可、会員2,000円 ※岡山県鍼灸師会会員同額 会員外4,000円 学生1,000円、5単位

    【はりきゅうマッサージの日】
    8月5日、北海道(帯広)、13時~16時、帯広競馬場、チラシ配布 マッサージ体験コーナー、可、無料、―
    8月5日、北海道(函館)、10時~14時、ポールスターショッピングモール イベントスペース、はり マッサージ無料体験、可、無料、―
    8月5日、北海道(室蘭)、10時~14時、長崎鍼灸マッサージ治療院、 会員による臨床報告他、可、会員3,000円 会員外5,000円、3単位
    8月5日、岩手、11時~14時30分、アイーナ、公開講座「皮膚を刺激するだけで生活習慣病が改善!」 無料施術体験コーナー 健康づくりコーナー等、 ―、無料、6単位
    8月5日、神奈川、10時30分~16時、川崎市医師会館、広汎性発達障がいへの理解と援助 赤ちゃんマッサージの要点と注意点 赤ちゃんマッサージの実際等、可、無料、6単位
    8月5日、石川、13時30分~16時30分、小松市カブッキーランド、ふれあい親子はりきゅうマッサージ教室、可、無料、―
    8月5日、和歌山、10時~、JR和歌山駅西口付近、無資格対策事業 チラシ等街頭配布、―、―、―
    ※研修単位は会員のみ

    12 第17回東洋療法推進大会 in 鹿児島 ご案内第3弾

    多くの皆様のご参加をお待ちしています。
    大会テーマ 「明治維新150年と東洋療法 ~敬天愛人~」
    開催日時 平成30年10月14日(日)12時~15日(月)13時
    会場 鹿児島サンロイヤルホテル
    〒890-8581 鹿児島市与次郎1丁目8番10号
    TEL.099-253-2020 http://www.sunroyal.co.jp/
    参加費 全鍼師会(ぜんしんしかい)会員 10,000円(付添無料)/一般有資格者 15,000円/学生:学校申込 2,000円・当日 3,000円
    懇親会 14日(日) 18時30分~20時30分
    参加費 10,000円
    宿泊 (料金は1泊朝食、税金・サービス料込)

    No ホテル名 料金 会場より の順番で記載
    シングル:S ツイン:T
    1 ≪主会場≫鹿児島サンロイヤルホテル S:11,000円 T:10,000円 T:13,000円(1名利用) ─
    2 城山ホテル鹿児島 S:16,000円 T:14,500円 タクシー約25分
    3 ホテル法華クラブ鹿児島 S:8,000円 T:7,000円 タクシー約20分

    受付期間 平成30年8月1日~9月10日
    申込方法 会員のお申込みは、各師会で取り纏めをお願いいたします。
    会員各位は、所属の都道府県師会にご連絡下さい。取り纏め用紙(FAX送信用)は全鍼師会(ぜんしんしかい)ホームページ鹿児島大会バナー内よりダウンロードしてご利用下さい。
    一般の方は、上記用紙を使い「一般」と明記し受付期間中にFAX〈086-232-4220:㈱シモデンツーリスト〉まで送信して下さい。
    ※参加される方は、早めに交通手段を予約されることをお勧めいたします。
    お問合せ先:全鍼師会(ぜんしんしかい)事務局 TEL 03-3359-6049 FAX 03-3359-2023

    13 臨床発表演題募集

    《第17回東洋療法推進大会 in 鹿児島 学術委員会分科会からのお願い》
    ★募集演題数:約8題
    ★発表日時:平成30年10月14日~15日の期間で開催予定
    (詳細が決まり次第ご連絡いたします)
    ★場所:鹿児島サンロイヤルホテル 学術委員会分科会会場
    ★担当部局:学術委員会

    《演題募集要項》
    会員による臨床発表。臨床報告(一例報告、集積報告など)について治験例を募集します。日々の臨床において、まれな疾患に対する治験例、著功を奏した治験例などが対象となります。ご発表に際しては抄録をお送り頂き、学術委員で査読をおこない選考します。皆様の積極的な発表をお待ちしております。

    ◇応募資格
    (公社)全日本鍼灸マッサージ師会会員に限ります。筆頭演者としての応募は1人1題に限定します。

    ◇応募期間
    平成30年7月2日~7月31日まで
    この期間内に下記要領で抄録原稿をお送り下さい。
    (期限内で抄録が作成できない場合は演者と演題だけでもお知らせ下さい)

    ◇応募方法
    ・演題、筆頭演者を記載して下さい。
    ・在籍都道府県と所属を記載して下さい。
    (例:福岡県・○○治療院、東京都・○○鍼灸大学○○教室 など)
    ・キーワード(5語以内)を記載して下さい。キーワードは、演題内容を正確に代表するもので、なるべく短い用語を使用し、類似した用語の並列はさけて下さい。
    ・本文は1200字以内で記載して下さい。明らかに字数がオーバーしている場合には受け付けませんのでご了承下さい。
    ・原則として応募は、メールの添付ファイルまたはCD-Rを郵送にて受け付けます。
    ・受付後の演題採否などはE-mailで連絡致しますので、必ずメールアドレスを記載して下さい。
    ・発表は1人10分です。(発表時間8分、質疑応答2分)

    ◇送付先
    ・郵送の場合
    〒160-0004 東京都新宿区四谷3-12-17
    (公社)全日本鍼灸マッサージ師会 学術委員会
    ・E-mailの場合
    zensin@zensin.or.jp

    ◇お送りいただくもの
    ・郵送の場合
    1.抄録原稿を記録したCD-R1枚
    2.抄録原稿をA-4用紙に印刷したもの
    3.筆頭演者の連絡先などを記載した紙:氏名、氏名フリガナ、郵便番号、住所、電話番号、メールアドレス
    ・E-mailの場合
    1.抄録原稿を記録した添付ファイル
    2.筆頭演者の連絡先をメールに記載:氏名、氏名フリガナ、郵便番号、住所、電話番号、メールアドレス

    ◇連絡先
    臨床発表に関するご質問はE-mailでのみ受け付けます。
    zensin@zensin.or.jp 全鍼師会(ぜんしんしかい)学術委員会宛へお願いします。

    14 編集後記

    「言った」「言わない」水掛け論は、仕事、プライベートに関わらず、しばしば遭遇します。
    そんな時、どうしたら一番良いのでしょう。お互いに言い張ると、どこまでも平行線、どんどんこじれますよね。言った言葉の意味が、意図することと違って解釈されて、そうなってしまうこともあります。「私の確認不足でした、申し訳ございません。」と、どちらかが折れれば、「いや、こちらこそ勘違いでした。」と、なるといいですね。「確認不足」と言えば、双方に責任があることを暗に言うことになります。大事なことは、その場でメモを取り、互いに認識を同じにする作業も大切です。会議では議事録です。家庭においては、一々そんなことしませんから、必ず自分から折れるように心がけています。「家庭の幸福は家内への降伏にある」とは、某首相の有名な格言だとか。
    (広報局長:廣野 敏明 ひろのとしあき)
    以上本文
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    ◇季刊あとはとき
    この秋、あはき団体が一緒につくる新規刊行物がスタートします!
    あはきの現況や最新の話題を知り、あはきの未来を考え、患者さんや他の医療職と交流することを通してあはきに共感する人が増えるよう願って発行する雑誌です。
    年4回発行(季刊)B5判50頁
    編集:あとはとき編集委員会
    発行所:アルテミシア
    販売:全国の書店・WEB書店
    予価:980円(税込)

    ◇国民年金にゆとりをプラス。自分で入る公的な個人年金。
    鍼灸マッサージ師等国民年金基金
    ご加入できる方は、20歳以上50歳未満の国民年金の第1号被保険者として保険料を納めている方です。
    基金加入時点で、国民年金の保険料を免除(半額免除等を含む)されている方は、ご加入できません。
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    フリーダイヤル0120-151289
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    ※資料請求をしていただくと、加入をご検討されている方の掛金・年金額等のプランを作成いたします。

    ◇ロゴマーク入り高級白衣発売中
    〈特徴〉
    *鍼灸マッサージ師専用のデザインで、ユニチカ製生地を使用。
    *生地はたて編みニットで動きやすく強い白衣です。吸汗・防汚・静電仕様。
    *表はポリエステル100% 裏はポリエステル65%、綿35%
    *胸に輝くロゴマーク!
    *しわになりにくく家で洗濯ができ、ノーアイロンでOKです。
    *襟、ポケットの縁は、さわやかなホワイトブルー(紳士用)とホワイトピンク(婦人用)
    *上衣はラグラン袖、背中にはセンタープリーツが入り、動きやすいデザインです。
    *スラックスはツータック。
    *胸ポケットに治療院の刺繍もできます。(有料)
    ※サイズ(特SS・特M・特L・特LL)・値段等はお問い合わせ下さい。

    日本鍼灸マッサージ協同組合 TEL(03)3358-6363
    FAX(03)3359-2023
    ●総発売元 (株)ユア・ユニフォーム

    ◇パルス治療器 KANAKEN
    Lasper-A(ラスパーエース)
    KE-115 45,000円+税
    〔クラスⅡ/特管〕
    認証番号 219ALBZX00005000
    ○ラスパーウェーブ(患者様に心地よい刺激の波形です)
    ○チャンネル間の干渉がない(波形の乱れが生じません)
    ○治療時間を液晶表示(1分刻みで残り時間を表示)
    ○電子音で操作を確認(ON/OFF設定時・タイマー・エラー)
    ○携帯に便利な軽量設計(570g但し電池入れず本体のみ)

    株式会社カナケン
    本社: 〒225-0002
    神奈川県横浜市青葉区美しが丘2-17-39
    TEL_045-901-5471(代)
    FAX_045-902-9262
    オンラインショップ http://e-kenkou.jp/
    E-mail info@kanaken.co.jp
    大阪営業所:TEL_06-6935-3016(代) FAX_06-6935-3017
    新潟営業所:TEL_025-286-0521(代) FAX_025-286-8870
    福島営業所:TEL_024-961-7211(代) FAX_024-961-7221
    仙台出張所:TEL_022-287-6273(代) FAX_022-287-621

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    発行所 〒160-0004 東京都新宿区四谷 3-12-17
    全鍼師会会館内
    公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会
    TEL.03-3359-6049 FAX.03-3359-2023
    全鍼師会
    ホームページURL http://www.zensin.or.jp
    E-mail zensin@zensin.or.jp
    協同組合
    ホームページURL http://www.jamm.or.jp
    E-mail jamm@jamm.or.jp
    名称 鍼灸マッサージ情報誌 月刊東洋療法
    代表者 伊藤 久夫(いとうひさお)
    郵便振替 00160-8-31031
    銀行口座 りそな銀行 新宿支店 普通口座 1717115
    名義/公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会

    発行人 伊藤 久夫(いとうひさお)
    編集人/広報局長 廣野 敏明(ひろのとしあき)
    購読料 3,600円 〒共(会員は会費より)

    口座名のフリガナは「シヤ)ゼンニホンシンキユウマツサージシカイ」となります

    以上