2019.09.01 (日)会員の皆様月刊東洋療法

    月刊東洋療法 305号

    東洋療法305号

    月刊東洋療法305号(9月1日号)
    公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会

    目次

    *****
    1    8月9日 「はり・きゅう・マッサージの日」 普及啓発活動を実施 東洋医学・有資格者の実力をPR
    2   「はり・きゅう・マッサージの日」活動報告
    3    第6回AMDA災害鍼灸チーム育成プログラム報告 第6回AMDA南海トラフ災害対応 プラットホーム調整会議報告
    4    認知症ミニ講座(40) 新オレンジプランとは(2)
    5    医者いらず 健康長寿処方箋(68) 「カビと発酵食品」
    6    FOCUS 読み間違いやすい言葉
    7    Dr.タコの外来小咄(113)
    8    介護の言葉(2)
    9    あはきミニTopics 「診療ガイドライン」第3回
    10 インフォメーション 研修会・イベント開催予定
    11 第18回東洋療法推進大会in神奈川 参加申込締切9月10日迫る!
    12 協同組合ニュース
    13 編集後記
    *****
    以下本文


    1 「はり・きゅう・マッサージの日」普及啓発活動を実施 東洋医学・有資格者の実力をPR

     8月9日は「はり・きゅう・マッサージの日」。今年も全国各地で普及啓発活動が実施された。国民に安全・安心を訴え、東洋医学や有資格者の実力をPRする活動に多くの笑顔が広まった。その一端をご紹介する(P2)。
     一方で、国家資格の無い無免許の施術によるトラブルが急増している。免許保持者の「厚生労働大臣免許保有証」の普及率も増加中ではあるが、まだまだ一般国民目線で国家資格を有する者、有しない者の違いを把握することは難しく、有資格者ゆえに「広告制限」があるのも事実である。
     なお、「はり・きゅう・マッサージの日」は、平成15年11月4日付けで「日本記念日協会」に記念日登録され、はり・きゅう・マッサージに関するさまざまなイベントや普及啓発活動が実施されるようになった。


    2 「はり・きゅう・マッサージの日」活動報告

    ●北海道
     道北地区では、8月11日、愛別町の共生型交流館ぽんて駐車場において開催された「愛ベストバザール」(あいべつ地産地消友の会主催)の協賛として、同会場館内にて、はり・きゅう・マッサージの日のポスターを掲示しマッサージ・はり灸無料体験をおこないました。今年で3回目となり、天候にも恵まれ300名規模のイベントでしたが、主催者発行のチラシと特定非営利活動法人あいねっと発行のぽんて通信を全戸回覧板にて配布、町内有線放送での告知もしていただき、今年も大きな反響を呼びました。当日は10時~13時迄にマッサージ・はり灸を沢山の方が体験されました。初めてマッサージや鍼灸の施術(せじゅつ)体験される方も多くいらっしゃいました。マッサージや鍼灸の施術(せじゅつ)効果を感じてもらい、盛況で終える事が出来ました。
    (報告:米沢 和人 よねざわよりと)
     道東地区では、はり・きゅう・マッサージの日のイベントを、8月4日帯広競馬場において実施しました。13時30分からマッサージの体験と、チラシを配布。体験施術(せじゅつ)は60名近くの方が訪れ、盛況であった。体験を通してイベントの趣旨や、施術は有資格者のところで受けるよう説明もでき、理解していただいた。
     また、第3レースをイベント協賛レースとして、レース前に、CSテレビの中継チャンネルに出演し、PRもおこなった。当日は釧路からも参加いただき、ボランティア併せて16名の協力をいただいた。
    (報告:羽山 康雄 はやまやすお)
     道南地区では渡島総合振興局内ポールスターショッピングセンター内イベントスペースにおいて、8月4日13時~15時、はりきゅうマッサージの啓蒙活動として市民の皆様へ無料体験を受けていただきました。マッサージ32名・はり7名・美容はり6名の方に施術(せじゅつ)しました。
    (報告:三浦 維子 みうらもとこ)

    ●岩手
     今回で4回目となる「鍼灸マッサージ県民公開セミナー2019」は、8月4日、アイーナを会場に会員38名(秋田県師会会員1名を含む)の参加により開催された。
     毎年好評のマッサージ、はり、きゅうの無料体験及び美顔鍼そして健康体操指導のブースを設置し、のべ116名の県民が来場され盛況であった。
     来場者には、「8月9日ははり・きゅう・マッサージの日」と「あなたの健康は鍼灸マッサージの国家免許保有者が守ります」を印刷した「うちわ」を配布して啓発活動をおこなったほか、イベント参加会員治療院一覧表を配布した。そして、鍼灸マッサージ施術(せじゅつ)を体験しながらその良さを感じてもらい、無免許施術(せじゅつ)による健康被害に注意するよう語りかけた。
     また、会場内の展示パネルには、全鍼師会作成の各種無免許対策ポスターや鍼灸に関する各種掲示物と岩手県師会の活動内容を掲示した。体験者からは「効果の高さに驚いた」という声が聞かれ、来年の開催に向けてより意義のあるイベントであった。
     (報告:佐藤 明 さとうあきら)

    ●埼玉
     5月18日に川口市主催の介護フェスティバルが開催され、「はり・きゅう・マッサージの日」を市民の皆様に知ってもらう取り組みとして、一般市民を対象に無料マッサージ体験会を企画した。約127人の市民に施術(せじゅつ)をすることが出来た。
    (報告:山岸 克也 やまぎしかつや)

    ●石川
     8月12日に石川こども交流センターに於いて、おやこ・はり・きゅう・マッサージ教室をおこなった。
     紙芝居でわかりやすく夏の冷えの怖さを教え、その後に経穴や施術(せじゅつ)方法の紹介をおこなった。特に今年はもぐさの紹介に主眼を置き、乾燥させたよもぎを練ってもぐさを作る体験やよもぎ茶の試飲の人気が高く出た。30名以上の参加があり好評を博した。(報告:松邑 健司 まつむらけんじ)

    ●福井
     8月11日にハピリン2F夏休みの自由研究「よもぎのワンダーランド」にて、はりきゅう講座や福井県立大学 学長 進士 五十八(しんしいそや)先生による講演「花札と若越八景」がおこなわれた。
     よもぎからもぐさになるまでの工程を説明し実際にもぐさをさわってもらう体験を親子づれの方達に紹介したり、会員によるはりきゅう講座として手三里に煙の出ない灸をあて前屈がどれだけ柔らかくなるか体験していただくことやツボを使った体操を披露した。はり・きゅう・マッサージの日のイベントに杉本知事が訪れご挨拶いただくことは、初めてのことであった。
     また、スタンプラリーも行い5つのツボを知っていただくために5つの場所にハンコを用意しハンコを押した方にヨモギ餅のサービスをしました。
    (報告:吉中 善弘 よしなかよしひろ)

    ●岐阜
     8月4日、岐阜市岩戸公園内の鍼聖 平光 一角(ひらみついっかく)・鏡嶋 兵庫(かがしまひょうご)翁 碑前にて毎年恒例の鍼供養祭を実施しました。今年は記録的な猛暑であったが、例年通り記念碑前庭付近の清掃活動と市民に対しチラシを配布した。各地区では保健所の表敬訪問をし、あはきの普及啓発活動をおこなった。
     (報告:松尾 将典 まつおまさのり)

    ●静岡
     8月4日に静岡の沼津労政会館で健康フェスタが開催され、一般含め45名の参加があった。今回のテーマは「食と健康」。午前の健康講座は、静岡県栄養士会管理栄養士の佐野(さの)ちえみ先生。健康的食生活の基本と、特定機能性食品や機能性表示食品について分かりやすく教えていただいた。
     午後は、有限会社いんやん倶楽部の栄養士 梅崎 和子(うめざきかずこ)先生に陰陽の調和を基本とした献立を中心に講演いただいた。全体を通して、臨床の場で患者様にアドバイスする際に、活用できる情報が満載の講座であった。また、午後からは、奉仕施術も並行して実施し、県民の皆様に鍼灸マッサージを知ってもらう、良い機会となった。(報告:渋谷 哲平 しぶやてっぺい)

    ●京都
     8月4日、バザールタウン綾部アスパと、8月11日、京都市最大のアーケード三条会商店街にて啓発チラシの配布と体験施術(せじゅつ)を施行しました。綾部においては、地元の新聞社による取材があり、記事として大きく取り上げられました。
     また、広大なアーケード街の活動においては、数店の無資格者による営業に警鐘を鳴らし、市民に安心・安全への理解を深める機会になりました。
    (報告:田口 幸三郎 たぐちこうざぶろう)

    ●和歌山
     8月4日10時より、無免許・無資格施術(せじゅつ)が危険且つ違法であることを一般県民の方々に理解していただくため、無免許・無資格施術防止街頭キャンペーンを実施いたしました。
     県内の関係団体である全和歌山鍼灸マッサージ師会・和歌山県視覚障害者福祉協会との共同活動として、無免許・無資格施術(せじゅつ)の違法性と、危険であることを訴求するパンフレットと、団扇を手渡しながら、街行く人々に呼びかけました。
     なお、パンフレットには、安心・安全な施術所(せじゅつしょ)として、当会会員の施術所(せじゅつしょ)のリストを掲載し、国家資格を持った施術者(せじゅつしゃ)の下で鍼灸マッサージ施術を受けていただくよう、強く推奨しました。
     ことのほか暑さ厳しい当日ではありましたが、JR和歌山駅前には、多くの参加者を得て、熱心な活動の結果、意義ある催しとなりました。
    (報告:畠中 常男 はたけなかつねお)

    ●鳥取
     8月18日、米子市・ふれあいの里を会場に、「はり・きゅう・マッサージの日」の記念イベントとして無料講演会、相談会、鍼、マッサージの無料体験会を開催し、広く県民向けに啓発活動をおこなった。
     講演会では、会員の三田(みた)先生による「寝たまんま体操~自分でできる寝たきり改善メソッド~」が今回も開かれ、たとえ病気・けが等で寝たきりになっても、或いは体力・健康維持のために、動かせるところを動かすとの目的で、20数種類の簡単な運動を実際に来場した皆様におこなっていただいた。
     講演会終了後は、無料体験会・相談会をおこない、30数名の方に鍼やマッサージの体験を、相談会では数名の方にご自身の病気に対する鍼灸マッサージでの施術(せじゅつ)方法、及び健康管理での鍼灸マッサージの活用についてなどの相談に対応させていただいた。全く初めての方もおられたが、会員の丁寧な説明と施術(せじゅつ)を受け、「はじめてのはり体験とても良かったです!」、「マッサージ後、体が軽く歩け、楽になりました」のほか、「免許の件もギモンに思うところでしたのですっきりしました。やはり、免許を持っている所で!ですよね」などの声をいただき、好評のうちに終了した。
    (報告:山下 泰男 やましたやすお)

    ●愛媛
     8月11日、松山市総合コミュニティセンターにて活動をおこないました。
     7ヶ月の赤ちゃんはじめ40歳代~80歳代の男女に参加していただき、ゼンシン体操→親子スキンタッチ→健康相談→施術の順で、少人数ながら、パワーポイントを使っての説明に頷いたり質問したり、体を動かしたり、国家資格保有者による施術(せじゅつ)を体験していただくことで来場者の方々に啓蒙できたと思います。
    (報告:田窪 京子 たくぼきょうこ)


    3 第6回  AMDA(アムダ)災害鍼灸チーム育成プログラム報告

     7月27日・28日の2日間開催され、1日目は菅波(すがなみ)代表によるAMDAの活動における3原則(1.誰でも他人の役に立ちたい気持ちがある。2.この気持ちの前には民族、宗教、文化等の壁はない。3.援助を受ける側にもプライドがある。)やローカルイニシアティブ(現地主導)・ネガティブリスト(1.被災者に迷惑をかけない。2.医療事故を起こさない。3.他の派遣者の創意工夫を非難しない)についての講義があり、引き続き熊本地震災害・西日本豪雨災害の活動報告がおこなわれた。2日目第1幕はAMDAが求める活動と鍼灸師の役割と題し朝日医療大学校副学校長 山口 大輔(やまぐちだいすけ)先生による講演で、鍼灸師としてファシリテーターとなった活動を拝聴した。
     2日目第2幕は、AMDA災害鍼灸活動における連帯協定の可能性と課題について、小西 惠一郎(こにしけいいちろう)氏・内田 輝和(うちだてるかず)氏・松浦 浩市(まつうらこういち)氏・菅波 茂(すがなみしげる)氏によるディスカッション方式で討議された。
     2日間での印象は菅波(すがなみ)代表の言葉が1番重く印象深かった。
    (報告:災害対策担当理事 吉田 高行 よしだたかゆき)


    第6回 AMDA(アムダ)南海トラフ災害対応  プラットホーム調整会議報告

    会場:岡山国際交流センター8階イベントホール
    会期:7月28日 13時30分~17時30分
    参加者:協力医療機関責任者、市町村長他医療業務行政、鍼灸マッサージ業団及び養成学校関係者、自衛隊関係者、その他協力団体各社、県立大学看護学生、各組織総勢200名強

     エネルギッシュで活気に満ちた雰囲気の中、片岡(かたおか)総社市長や関係者のご挨拶があり、出席者が紹介された。西日本豪雨災害被災者・被災施設でもある真備記念病院 村松(むらまつ)院長の発災から完全復興までの取り組み、問題点について細かく語られ、災害のすごさを感じさせられた。次いでAMDAと昨年以降新しく協定を結んだ団体の紹介がおこなわれ、我々鍼灸マッサージ師会と鍼灸師会も皆様の前で一言ご挨拶をさせていただきました。
     続いて、南海トラフの新着状況の紹介として、AMDAの最新システムとしてロジスティック部隊を構成、南海トラフ発生時には早急に医療班を結成。構成員は、調整員1名・医師1名・看護師1名を軸とし、臨床検査技師・薬剤師・鍼灸師・理学療法士ほか10名以内。基本結成活動期間を1週間(6泊7日)、4週間で医療体制を確保、8週間で撤収を基本とする内容である。
     最後に、菅波(すがなみ)代表より「我々医療ボランティアは今後成長変化する必要性を感じ、温かい飯と、眠りの環境を整え、自衛隊と同じように良い条件下で活動ができるようにした。支援をしたい人は医療班だけでなく多くの人が望んでいる。協力していただける方々とともに活動することは良質のボランティア活動を提供できる条件である。今後ロジスティックを考え活動して行く。また、今後の災害医療として急性から必要なのは鍼灸マッサージである。痛みに対しても、自律神経に対しても鍼灸は素晴らしい効果を発揮する。急性期の薬剤が整うまでの間のファーストチョイスは鍼灸マッサージだと思う」と話された。
    (報告:災害対策委員 松浦 浩市 まつうらこういち)



    4 認知症ミニ講座(40) 新オレンジプランとは(2)

     厚生労働省の認知症施策で「認知症の人の意思が尊重され、出来る限り住み慣れた地域の良い環境で自分らしく暮らしを続けることが出来る社会を実現する」ことを目的に、団塊の世代が75歳以上となる2025年に向けて策定されました。正式には認知症施策推進総合戦略といいます。認知症の人は2025年には約700万人にのぼると言われており、環境整備は重要なポイント。認知症高齢者にやさしい地域づくりに向けて、認知症という病気に対する啓蒙も含め、医療・介護・介護予防・住まい・生活支援を包括的にケアするための戦略です。
     会報303号に引き続き、新オレンジプランの中核である「7つの柱」(4~7)を紹介します。

    4.認知症の人の介護者への支援
       認知症の方の家族など、介護者の負担軽減や生活と介護の両立を推進します。
       初期段階の負担軽減のための「認知症初期集中支援チーム」などによる対応や、家族向けの認知症介護教室の普及など
      も含まれ、情報共有や憩いの場としての「認知症カフェ」も推進されています。
    5.認知症の人を含む高齢者にやさしい地域づくりの推進
      認知症のあるなしに関らず、高齢者が暮らしやすい社会を目指し、ハード面・ソフト面を整備・サポートします。行政だ
         けでなく、企業や支援機関等の活動によって「生活支援」「環境整備」「就労・社会参加支援」「安全確保」を目指しま
       す。
    具体的には、以下のような項目が挙がっています。
     ・家事や買い物などの支援サービスの提供
     ・高齢者向け住宅の確保、バリアフリー化の推進
     ・独居の方を地域で見守る体制の整備、虐待や身体拘束の防止
    6.認知症の予防法、診断法、治療法、リハビリテーション、介護モデルなどの研究開発及びその成果の普及の推進
       いまだに明らかとなっていない認知症のメカニズムの解明を進め、予防法、診断法、治療法、リハビリテーションモデ
      ル、介護モデル等の研究開発と普及促進をおこないます。
       そのほか、ロボット技術やIT技術を活用した介護支援機器や安全確保など、予防から治療、介護まで、高品質な対応
      を目指す項目です。
    7.認知症の人やその家族の視点の重視
       認知症の方とご家族の視点に立った取り組みをおこなうことは、全ての施策において共通する理念です。
       これから先も増え行く認知症高齢者にやさしい地域づくりは、医療・看護・介護などを担う行政、生活支援サービスを
      おこなう民間、地域のそれぞれが自発的に役割を果たしながら連携し、地域社会全体が一体となって認知症高齢者を支え
      ていくという地域包括ケアシステムの実現を目指す中にあります。認知症の方、高齢者に限らず、地域が住民個人を見守
      るという地域コミュニティ機能の再生が重要となります。


    5 医者いらず 健康長寿処方箋(68)

    健康科学研究所所長・大阪市立大学医学部名誉教授 井上 正康(いのうえまさやす)

    井上 正康(いのうえまさやす)先生は、癌や生活習慣病を「活性酸素」やエネルギー代謝の観点と、地球や生命の歴史という大きな視野で研究されている国際的研究者です。現在、多くの府県師会主催の公開講座で講演され大好評を博しています。ぜひ貴師会でも!!
    ご連絡はURLより。http://www.inouemasayasu.net

    「カビと発酵食品」

     快適な温度と水に僅かな栄養分があればカビは何処にでも生息できる。台所、風呂、クーラーや洗濯機の中などにカビが生え易いのはこの為である。カビは見た目が悪くて喘息やアレルギー疾患の原因となる事から目の敵にされてきたが、ヒトは彼らの恩恵を受けながら今日まで生き延びてきたのである。カビや酵母などの菌類はお酒や調味料を造るのに不可欠であり、日々の食卓や生活の様々な面を豊かな文化で支援してくれている。
     穀物や果物を醗酵させたお酒は人生に潤いを与え、日々の生活になくてはならないものである。既に紀元前6千年にはメソポタミアでワインが造られていた。糖分の多い葡萄を醗酵させるには酵母だけで充分である。しかし、糖分の少ない穀物で醸造酒を造るには、先ずカビのアミラーゼでデンプンを分解してブドウ糖を作らせ(糖化)、その後に酵母で醗酵させる二段仕込みが基本である。古くより東南アジア、台湾、ミクロネシア、南米、環太平洋地域では口で噛んで発酵させる“口噛み酒”が主な醗酵酒であった。これは唾液のアミラーゼでデンプンを糖化した後に酵母で発酵させる醸造法である。カビの中からアミラーゼを多く含む種類が見つかり、やがて酒造りでは“口噛み”の代わりにカビを使う様になった。カビの種類は地域により大きく異なり、東アジアでは主にクモノスカビで、日本ではコウジカビでお酒を造るのが主流となった。蛋白分解能の低いクモノスカビでは高蛋白の穀物を用いる事により紹興酒の様に濃厚な旨味の酒ができる。一方、蛋白分解能の強いコウジカビで蛋白や栄養分が多い玄米を醗酵させると雑味が生じる。この為に日本酒ではデンプンが主体の精米を醗酵させるスッキリとした旨味の吟醸酒が主流になった。それでも日本酒のアミノ酸濃度はビールより10倍も高い為、調理の際にお酒を加えると格段に旨くなる。
     蛋白の多い大豆をコウジカビで醗酵させたのが味噌や醤油である。醤油の元祖である“醤”は平安時代に中国から渡来し、日本で独自の工夫が加わって現代の醤油に進化した。味噌の語源は醤油になる前の“未醤”であり、コウジの種類により様々な味を醸す。大豆を米麹で醗酵させた米味噌や大豆麹で醗酵させた八丁味噌はアミノ酸が多く、蛋白含量も10~20%と肉並みである。日本食の定番である味噌汁は旨味を凝縮した高栄養スープなのである。昔は各家庭ごとに異なる麹カビで味噌を造り、その味を自慢し合っていた事から“手前味噌”なる言葉が生まれた。
     カビによる蛋白や核酸の分解物が旨味の本体であり、様々な美味しい保存食を生み出してきた。納豆菌が付着した藁で蒸し大豆を包んで醗酵させた納豆のネバネバは旨味成分のグルタミン酸が特殊な様式(γ-グルタミル結合)で重合したポリグルタミン酸である。これはグルタミン酸の数だけ負の荷電を持つ鎖状の高分子であり、小腸粘膜や胆汁中の酵素γ-GTPでのみ特異的に分解される。この酵素はお酒を飲んだ翌日に血中で上昇する事から肝機能検査にも利用されている。
     北大路 魯山人(きたおうじろさんじん)は “納豆は手を抜かずに混ぜるほど旨くなる”と述べているが、これは箸で掻き混ぜると鎖状のポリグルタミン酸が切れて旨味成分のグルタミン酸が遊離してくるからである。事実、納豆は掻き回すほど旨味や甘味がドンドン強くなる。納豆はビタミンKも多く含んでおり、グルタミン酸と共に骨を強くしたり血液凝固系を強化してくれる。納豆に含まれるナットキナーゼは血栓を溶解する酵素であり、血栓症の予防に有効である。毎朝の味噌汁と納豆は日本人の健康を陰で支えてきた優れモノなのである。バナナの葉にはクモノスカビが付いており、これで蒸し大豆を包んで発酵させたのがインドネシアの乾燥納豆テンペである。しかし、同じ仲間でも旨味と健康効果では和製ネバネバ納豆の敵ではない。
     カビの醗酵作用は海産物でも古くから利用されてきた。魚編に堅いと書く“鰹”は縄文時代から食べられてきたが、季節により沢山獲れ過ぎると腐ったりカビが生えていた。鰹節はこのカビ被害から考案された保存食であり、大宝律令(たいほうりつりょう)の時代には干しカツオとして献納品にされていた。炙って燻製にしたカツオに水を好むカワキコウジカビを付着させ、蛋白、脂肪、核酸などをユックリと分解させながら水分を15%以下に乾燥させると雑菌やカビも生えなくなる。旨味成分のイノシン酸が凝縮された鰹節をカンナで削った花鰹は、そのまま食べても出汁を採っても天下一品の世界遺産である。鰹出汁には一番出汁、二番出汁、合わせ出汁などがある。火を消した熱湯に削り節を加えて数分後に布巾で軽く濾すとエグ味のない豊潤な味と香りの一番出汁ができる。これは吸い物、茶碗蒸し、蕎麦汁、うどん汁などに最適である。一番出汁の出汁ガラを入れて沸騰させた後に弱火で5分ほど煮出し、火を止めて新しい削り節を加えて数分後に濾すと濃厚な味の二番出汁ができる。煮物、鍋物、炊き込みご飯などに嬉しい優れモノである。鰹出汁のイノシン酸が昆布出汁のグルタミン酸やシイタケのグアニル酸と一緒に味覚受容体に作用すると旨味の相乗効果を発揮する。日本酒にはグリシンやコハク酸も多く含まれており、これらが鰹節や昆布の旨味と協働して脳内で絶妙な味を創生する。伝統的直感を進化させてきた和食と日本酒の相性が良いのはこの為である。旨いものにはそれなりのワケがある。


    6 FOCUS 読み間違いやすい言葉

    日常使用している言葉には読み間違いやすい言葉が意外に多い。ご参考まで。
    1. 敬意を表す:(けいいを)「あらわす」ではなく「ひょうす」。「あらわす」と読むのは「表わす」。
    2. 気忙しい:「きいそがしい」ではなく「きぜわしい」。
    3. 細々とした作業:「ほそぼそ」ではなく「こまごま」。
    4. 一段落:「いちだんらく」ではなく「ひとだんらく」。
    5. 手紙を認める:(手紙を)「みとめる」ではなく「したためる」。
    6. 出生届:「しゅっせい(とどけ)」ではなく「しゅっしょう(とどけ)」。
    7. 骨を埋める:(骨を)「うめる」ではなく「うずめる」。
    8. 新手の:「しんしゅの」ではなく「あらての」。
    9. 物の理:(物の)「り」ではなく「ことわり」。
    10.あり得る:「ありえる」ではなく「ありうる」。
    11.縁の地:「えん」(の地)でななく「ゆかり」。
    12.声を荒らげる:(声を)「あらげる」ではなく「あららげる」。
    13.腹鼓を打つ:「はらづつみ」(を打つ)ではなく「はらつづみ」。
    14.仲違い:「なかちがい」ではなく「なかたがい」。
    15.顔色を失う:「かおいろ」(を失う)ではなく「がんしょく」。「顔色を変える」のときは「かおいろ」。
    16.古から:「ふるくから」ではなく「いにしえから」。「古くから」と書けば「ふるくから」。
    17.自ずから:「みずから」ではなく「おのずから」。「自ら」は「みずから」。
    18.早急に:「そうきゅう」(に)ではなく「さっきゅう」。ですが、近年は「そうきゅう」も可となったようです。
    19.杏仁豆腐:「あんにん」(豆腐)ではなく「きょうにん」。これも圧倒的に「あんにん」と読む人が多く、今では「きょうにん」と言っても通じない。
    20.出雲大社:(出雲)「たいしゃ」ではなく「おおやしろ」。これも、正式名称よりも間違いが多い。



    7 Dr.タコの外来小咄(113)。

     最近では安全といわれる日本国内でもテロに警戒が必要です。例えば発電所、化学工場、電車、地下鉄、政府機関や多くの人が集まる施設など。そう考えてみるとタコの田舎にはほとんどそういったものは見あたりません(笑)。天災はあり得ますが、皆様も安心安全を求めて田舎に行くのもお勧めの時代かも!

    ◎ハイハイからハイカイまで
    「マゴはカワイイのう、ホントに邪気がないのう」
    「おばあちゃんも赤ちゃんの頃はああやってオムツしておんぶしてもらって」
    「そうじゃったろうね」
    「(いまはまたオムツされてますけど)よくヒトは四つ足から二足で立ち、そのうち3足(一本は杖)になり、また四つんばいに戻る、っていいますもんね」
    「はっきりいう先生じゃのう」
    「無邪気から邪気が出てきてまた恍惚に戻る、ハイハイしてたのが徘徊するようになって」
    「俳句を詠むということじゃろな」「ははは」
    自分は今折り返し地点?なので、ここがてっぺんなのか?!(あくまでフィクションの会話です、すいません)

    ◎いかのおすし
    「子どもの防犯標語で‘いかのおすし’って知ってるかい」
    「うん、知らない人についていかない、他人の車にのらない、おおごえを出す、
    すぐ逃げる、何かあったらすぐしらせる」
    「緊急時にいかのおすしって悠長だなと思うけどね」
    「まあね、ヤリイカなのか、ホタルイカもあるしな」
    「アホか」
    「よほど‘知らない大人は人さらいと思え’のほうがわかりやすいね」
    標語もあんまりだじゃれが多すぎて覚えられません

    ◎五回の誤解
    「おまえそれじゃ話が違うじゃないか、そんなやつだとは思わなかったよ、がっかりだ」
    「まあまあ、何か誤解があるようだな」
    「誤解なんかないよ」
    「五回ぐらいあるさ」「?」
    「君は君が持つ僕のイメージと話をする、僕は僕がイメージする君に、君が僕だと思ってるイメージを念頭に置きながら返答する。僕と僕のイメージ、君と君のイメージ、少なくともここには4人いてやりとりしてるかもしれない」
    「????なんだそれ」
    勘違いとすれ違いと思い違いのなかにあるわけさ

    ◎いまがゴール
    「今でしょ、がはやったけど、結局何が言いたいんだかよくわかんないんだ」
    「学生に(勉強するのは)先延ばしにしないで今でしょ、が当初の意味じゃないか」
    「今の瞬間に集中ってやってたら疲れたよ」
    「この一瞬といっても、瞬間にはきりがないわけで、僕らはつい、今を目的への手段にしてないかってことだとも思う。高校3年は大学の受験勉強、大学4年は就活、部活も大会の準備ってなぐあいに」
    「そうだな」
    「じつは、今がゴールなのにさ」
    「今がゴールなわけないだろう」
    「ほらね、昨日まで思っていた“希望に満ちた明日”は今日だろ、いまがゴールでしょ」
    今が目的地だったことに気がつくのが「今でしょ」かも
    +++++
    Dr.タコ 昭和40年生まれ、慶應義塾大学医学部卒。田んぼに囲まれたふるさとで診療する熱き内科医。



    8 介護の言葉(2)

     専門用語って「聞いたことはある」けれど、正確に説明しようとすると難しいものです。もう一度介護の用語を確認しなおして、多職種連携に役立てましょう。

    ●地域包括ケアシステム
     厚生労働省のHPには「重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築を実現していきます。(一部抜粋)」とあります。
     これは一見聞こえは良いですが、要は少子高齢化が進むと税収は減少し、社会保障費は増大するので国は資金が無いので、要介護状態になっても病院や施設に入所するのではなく、自宅でなんとか生活してくださいってことです。もちろん住み慣れた自宅で穏やかに暮らせるのであれば理想的です。ただそのささやかな願いを叶えるためには健康と経済と社会との繋がりが必要です。老後2,000万円問題で老後資金のことが話題になっておりますが、健康状態や住んでいる地域のサービスの充実度で老後に必要な資金は大きく変わります。
     地域包括システムの成否のカギはまさにマンパワーで、様々なサービスの担い手の質の向上、連携強化が重要です。我々鍼灸マッサージ師が地域の中で困っている人々の頼れる存在になることこそ、地域包括システムの実現に一歩近づく大きな原動力になると信じています。

    ●多職種連携
     ここでお伝えする多職種連携とは一人の対象者さんをチームで支えるということです。
     適切なケアマネジメントの下に医療・介護・福祉等が連携し効率的なサービスを提供します。
    多職種連携で重要となるのは、それぞれの専門職の相互理解です。家を建てるのに設計士が図面を書き、その指示の下にそれぞれの職人が仕上げていきます。サッシ屋さんが勝手に窓の大きさを決めて窓を入れたり、トイレを勝手に増やしたりはしません。脳梗塞片麻痺の患者さんを支えるチームを作る場合、まずはその人の病状を正確に把握し主治医を中心に必要な治療計画を立てます。また病気以外にも在宅生活を続けられるよう生活上のニーズを出し、改善出来るように支援していきます。
     多くの場合ケアマネが医師・看護師・リハ職・ヘルパー等のチームを作りそれぞれの専門性を生かし対象者の在宅生活を支援します。
     我々がそのチームに入る為には、ケアマネに鍼灸マッサージ師は何が出来るかを理解してもらう必要があります。また我々もそのチームの特性を理解し情報を共有しなくてはなりません。
     自分たちの強みをどう社会に伝えていき。また他職種の理解を深めることが必須となってくることでしょう。

    ●地域ケア会議
     地域ケア会議とは地域包括システムの理念に基づき、多職種連携をスムーズに進めるための会議です。ただ実際にサービスを提供しているチームではなく、提案された個別ケース(困難事例等)の支援をその場で構成されたチームで課題分析していきます。その目的は(1)地域支援ネットワークの構築 (2)高齢者の自立支援に資するケアマネジメント支援 (3)地域課題の把握 などです。
     地域によって開催頻度・日程は違うと思いますが、このような場にも積極的に参加していただくことにより、自身の資質の向上や新たなネットワーク構築に役立ちます。地元の地域包括支援センターに問い合わせれば情報が受け取れると思いますので挑戦してみてください。
    (介護委員会)


    9 あはきミニTopics 「診療ガイドライン」第3回

    あはき施術が掲載されているガイドラインはどれ Part2
    -あはき(主にはき)施術を推奨していない診療ガイドライン-
     前回(304号)は、「診療ガイドライン(以下 GL と記します)」のなかであはき(特にはき)施術を推奨する記載があるものでした。今回はその逆であはき(主にはき)施術を推奨していないことが記されているGLを紹介いたします。

    ■推奨度はあるが、鍼灸は推奨されていないもの(2019年1月)

    №、疾患、報告年、ガイドライン名称、作成者、出版社/書誌情報の順番で掲載
    1、頚椎症性脊髄症、2005、頚椎症性脊髄症診療ガイドライン、日本整形外科学会診療ガイドライン委員会(編集)、頚
      椎症性脊髄症ガイドライン策定委員会(編集)、南江堂
    2、間質性(かんしつせい)膀胱炎、2007、間質性(かんしつせい)膀胱炎診療ガイドライン、日本間質性(にほんかん
      しつせい)膀胱炎研究会ガイドライン作成委員会(編集)、ブラックウェルパブリッシング
    3、がん補完代替医療、鍼は、放射線障害による唾液分泌障害を緩和するか?鍼治療は、がん性疼痛に有効か?鍼治療は、が
      ん患者の吐き気、悪心を改善するか?鍼治療は、呼吸機能を改善するか?鍼治療は、緩和ケアの患者のQOLを改善する
      か?鍼治療は、緩和ケアの患者にとって安全か?鍼治療は、化学療法の副作用を軽減するか?鍼治療は、がんの進行を抑
      制するか、延命に貢献するか?、2009、がん補完代替医療ガイドライン第1版、日本緩和医療学会
      https://www.jspm.ne.jp/guidelines/cam/cam01.pdf
    4、円形脱毛症、2010、日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン2010、日本皮膚科学会、毛髪科学研究会、日皮
      会誌 120(9)、1841-1859、2010
    5、顔面神経麻痺(Bell麻痺とHunt症候群)、2011、顔面神経麻痺診療の手引き-Bell麻痺とHunt症候群-2011年
      版、編集)日本顔面神経研究会、金原出版
    6、頚椎後縦靭帯骨化症(こうじゅうじんたいこっかしょう)、2011、頚椎後縦靭帯骨化症(こうじゅうじんたいこっか
      しょう)診療ガイドライン2011、監修:日本整形外科学会/日本脊椎脊髄病学会 編集:日本整形外科学会診療ガイド
      ライン委員会/頚椎後縦靭帯骨化症診療ガイドライン策定委員会、南江堂
    7、慢性頭痛 3.「緊張型頭痛の治療法で薬物療法以外にどのようなものがあるか」、2013 慢性頭痛の診療ガイドライ
      ン2013、監修:日本神経学会(しんけいがっかい)、日本頭痛学会 編集:慢性頭痛の診療ガイドライン作成委員
      会、医学書院
    8 過敏性腸症候群(IBS)、2014、機能性消化器疾患診療ガイドライン2014-過敏性腸症候群(IBS)、編集:
      日本消化器病学会、南江堂
    9、妊娠出産、2016、エビデンスに基づく助産ガイドライン-妊娠期・分娩期 2016、日本助産学会
      http://www.jyosan.jp/uploads/files/journal/JAM_guigeline_2016.pdf
    10、円形脱毛症、2017、日本皮膚科学会 円形脱毛症診療ガイドライン2017年版、日本皮膚科学会円形脱毛症ガイ
       ドライン作成委員会、https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AA_GL2017.pdf
      「鍼灸の記載がある日本の診療ガイドラインの調査(2019年1月) 関西医療大学 若山 育郎(わかやまいくろう)、
       深澤 洋滋(ふかざわようじ)、川崎 寛二(かわさきかんじ)*(*現金沢大学附属病院東洋医学科)」より改編

     今回のGL一覧では、あはき施術で扱っている症状のGLが多数含まれていることに気付かれると思います。今回のGLは、あはき施術が加わることを医師が否定的に考えている症状となっていますので、今回のGL一覧に記載されている症状に対して施術をおこなう場合は、今後は特に注意をしていただけると幸いです。
     次回は、あはきに関する記載はあるが、特に推奨度が示されていないGLを紹介いたします。



    10 インフォメーション 研修会・イベント開催予定

     各地での研修会・イベント情報をお知らせいたします。多くの方のご参加をお待ちしています。
     詳細・申込については各師会事務所へお問い合わせ下さい。(変更等がある場合もありますので事前にご確認下さい)
    なお、全鍼師会HP:トップページ内「事務局より」もご参照下さい。

    月日、師会(しかい)名、時間、場所、内容、一般参加、参加費、生涯研修単位の順番で記載

    9月1日、山形、13時30分~17時、山形市福祉文化センター、山形まるごとマラソン「鍼灸ボランティア」総括、選手ケアの理論と実技、診察・診断とカルテの記入法、可(有資格)、会員外1,000円、6単位
    9月1日、福島、6時45分~10時30分、伊達市保原中央交流館前、伊達ももの里マラソン大会ボランティアマッサージ、可、無料、5単位
    9月1日、福島、10時~15時15分、福島市保健福祉センター、地域健康つくり指導者研修(2)、可、無料、6単位
    9月1日、富山、13時30分~15時45分、富山県鍼灸マッサージ師会館、統合医療のことについて、可、1,000円、3単位
    9月1日、石川、10時30分~12時30分、石川県立盲学校、加賀・三策塾、可、無料、2単位
    9月1日、大阪、10時~15時40分、大阪府鍼灸マッサージ会館、保険取扱講習会、可、無料、6単位
    9月1日、鳥取、10時30分~15時30分、鳥取市障碍者福祉センター、さわやか会館、中国伝統医療の宇宙論・日本鍼灸の鏡として『黄帝内経』(こうていないけい)読む、可、会員1,000円 会員外2,000円 一般無料、5単位
    9月1日、広島、9時~16時、廿日市市スポーツセンター、廿日市市スポーツ大会施術ボランティア活動、不可、無料、5単位
    9月1日、山口、10時~15時30分、山口小郡地域交流センター、受領委任払い制度の現状と将来像、膀胱炎と頻尿、前立腺がんとその対策と予防、可、会員1,500円 会員外3,000円、5単位
    9月8日、岩手、9時30分~15時、岩手県立盛岡視覚支援学校、腰部脊柱管狭窄症の診かたと鍼灸手技療法、不可、1,000円、6単位
    9月8日、宮城、13時~17時、仙台市荒町市民センター、変動経絡検索法入門、一症例からスキルアップのヒントを探る、可、会員2,000円 一般3,000円 学生無料、5単位
    9月8日、茨城、13時~17時30分、茨城県立盲学校、症例報告会、明日から使える! 実践『Mーtest』診断即治療、可、会員2,000円 会員外5,000円 学生1,000円 付添500円、6単位
    9月8日、京都、13時~16時10分、京都府鍼灸マッサージ師会会館、美容鍼灸、可、京都府師会会員500円 一般1,000円 学生500円、4単位
    9月8日、兵庫、10時~13時30分、さらら仁川、肩こり、腰痛予防、可、会員無料、一般2,000円 学生1,000円、4単位
    9月8日、広島、10時~15時、広島市南区民文化センター、悪性疾患・難治性疾患の鑑別法と治療、可、会員1,000円 会員外4,500円 学生2,000円、5単位
    9月8日、鹿児島、10時~15時、かごしま県民交流センター、頭痛・顔面神経麻痺に対する鍼灸手技療法の最近の進歩~病態に基づく神経・筋・椎間関節に対する治療の実際~、可、県師会会員外3,000円、5単位
    9月15日、青森、10時~14時30分、弘前市社会福祉センター、自律神経、治療のヒント頚椎疾患、可、無料、5単位
    9月15日、群馬、13時~16時、群馬県社会福祉総合センター、手首・足首の捻挫に対するマッサージ治療、可、会員・学生無料 一般3,000円、4単位
    9月15日、埼玉、10時30分~16時、川口友愛センタービル、解剖学講義、可、会員5,000円 会員外10,000円 学生1,000円、6単位
    9月15日、福井、10時30分~16時30分、福井市地域交流プラザ、災害医療概論、避難所運営ゲームHUG、災害支援ボランティアの必要性と実際、今後の災害支援ボランティア活動について、可、富山・石川・福井師会会員無料 他県会員5,000円(資料代) 一般無料、6単位
    9月15日、奈良、10時30分~15時30分、奈良市商工会議所、受領委任払いについて、筋膜リリースとMSTについて、可、会員外2,000円 学生無料、6単位
    9月15日、愛媛、9時~12時、松山市総合福祉センター、普通救命講習会、可、無料、4単位
    9月16日、岐阜、10時~13時、じゅうろくプラザ、東京大学附属病院の鍼灸治療の実際、可、無料、4単位
    9月22日、京都、13時~16時10分、京都府鍼灸マッサージ師会会館、アスリートのコンディショニング、可、京都府師会会員500円 一般1,000円 学生500円、4単位
    9月22日、全和歌山、13時~16時、和歌山市 新橘ビル、保険研修会:受領委任協定について今日までの状況と留意点、不可、無料、―
    9月22日、愛媛、10時~15時、愛媛県男女共同参画センター、痛みの治療とコンディショニング~セルフケア、セルフマネージメントを治療でどのように生かすか?~、可、500円(資料代)、4単位
    9月26日、長野、16時~17時、松本盲学校、松本盲学校理療部公開講座、可、無料、1単位
    9月28日~29日、北海道、15時~18時30分 9時~14時30分、札幌第一ホテル、躍進大会:鍼灸マッサージ業界の中央情勢について、近代経営について、治療院経営について、腰痛について、可、無料、9単位
    9月29日、福島、10時~15時、会津若松市文化センター、会津若松市健康まつりでのボランティアマッサージ、不可、無料、5単位
    9月29日、富山、14時~16時、サンシップとやま、健康長寿のための冷え対策、可、無料、3単位
    9月29日、静岡、9時~13時30分、静岡中央福祉センター、普通救命講習2、可、無料、6単位
    9月29日、佐賀、9時45分~14時30分、メートプラザ佐賀、女性鍼灸師による女性目線で作り上げた鍼灸院の軌跡~新米鍼灸師がベテラン鍼灸師と同じ土俵に立つためにおこなった工夫~、可、会員3,500円 会員外10,000円 他県師会会員3,500円 学生無料、5単位
    10月4日、埼玉、未定、亀田医療大学、解剖実習、可、10,000円 学生不可、4単位
    10月6日、福島、10時~15時15分、郡山市中央公民館、臨床一般口演発表「不定愁訴」、可(事前申込)、無料、6単位
    10月6日、埼玉、13時~17時30分、呉竹医療専門学校、耳介治療セミナー、可、5,000円、6単位
    10月6日、富山、13時30分~15時45分、富山県鍼灸マッサージ師会館、耳介療法(じかいりょうほう)入門、可、1,000円、3単位
    10月6日、石川、10時30分~12時30分、石川県立盲学校、加賀・三策塾(症例検討会)、可、無料、2単位
    10月6日、大阪、10時~15時40分、大阪府鍼灸マッサージ会館、保険取扱講習会、可、無料、6単位
    10月6日、島根、10時~15時、ビッグハート出雲、腰部脊柱管狭窄症の間欠跛行に対する鍼灸の実際と効果機序、不可、1,000円、5単位
    10月13日、北海道、10時30分~14時、北海道札幌視覚支援学校附属理療研修センター、腰痛について、可    、無料、3単位
    10月13日、北海道、9時50分~12時50分まで、旭川盲人福祉センター、非特異性腰痛の評価と理療治療、可、1,000円、4単位
    10月13日、青森、10時~15時15分、八戸液化ビル、顔面マッサージ、解毒の鍼、可、3,000円、6単位
    10月13日、宮城、13時~16時、トークネットホール仙台、耳鼻咽喉科疾患と鍼灸マッサージ、可、会員3,000円 一般5,000円 学生無料、4単位
    10月13日、栃木、10時~15時、パルティとちぎ男女共同参画センター、四肢関節のモビライゼーションについて、可、無料、6単位
    10月13日、長野、10時~16時、信州スポーツ医療福祉専門学校、鍼灸マッサージ学会「手技療法講習会」、可、会員5,000円 会員外有資格者9,000円、6単位
    10月13日、鳥取、10時30分~15時30分、県立生涯学習センター県民ふれあい会館、医療過誤と治療院の近代経営、可、会員1,000円 会員外2,000円 一般無料、5単位
    ※研修単位は会員のみ


    11 第18回 東洋療法推進大会 in 神奈川 参加申込締切9月10日迫る!

     10月20日・21日、神奈川県新横浜プリンスホテルで開催される東洋療法推進大会の申込期限が迫っています。参加される方はお早めにお手続きをお願いいたします。
    ◆申込み方法
     全鍼HP内イベントセミナーの東洋療法推進大会in神奈川の中の申込書をダウンロードし、9月10日(必着)で下電観光バス株式会社  FAX:086-231-2730 までお送り下さい。
     ※会員は師会で取り纏めている場合がありますので、師会事務所へ至急お問い合わせ下さい。
     皆様のご参加をお待ちしています。 (大会実行委員会)


    12 協同組合ニュース

     ロゴマークは、有資格者のしるし。協同組合では、シール・プレート等 様々なロゴマーク商品を販売しておりますが、このロゴマークを最もアピールできるのが袖看板とスタンド式看板です。夜間は蛍光灯がロゴマークと治療院名を明るく浮き上がらせます。在庫わずかとなりました。1ヶ月後に消費税アップを控えた9月限定の特価販売をいたします。
     消費税、送料込み価格は、袖看板50,000円、スタンド式看板55,000円です。
     ご注文、お問合わせは、協同組合・購買担当まで。
     お電話お待ちしております。
    協同組合・購買担当
    TEL:03-3358-6363 メール:jamm@jamm.or.jp


    13 編集後記

     「反省はしても後悔はするな」と松岡 修造(まつおかしゅうぞう)氏が言います。誰しもミスはしてしまうものですが、してしまった事について後から悔やむのが後悔。自分の行動を振り返って、どこが至らなかったかを考えることが反省です。この二つは全く違いますよね。悔やむだけに留まっていては成長がありません。自分の行動ミスは、自分の視野や視点、捉え方、考え方に原因があったはずです。自分以外の人や環境に原因があると考えれば反省もなく成長もありません。毎年、東洋療法推進大会の後には反省を繰り返しておりますが、なかなか成長できていない実行委員の私は、もっと反省しないといけませんね。申し訳ございません。しかし、今年の神奈川大会も申込み期限が迫り、準備も大詰め。担当理事、委員、職員一丸となって、全国から一人でも多くの会員先生をお迎えしたいと奮闘しております。10月20日、新横浜で皆様とお会いできることを楽しみにしております!
    (広報IT委員長:廣野 敏明 ひろのとしあき)
    以上本文



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    ◇~よい治療はよい鍼で~ (まえだのはり)
    ・様々な鍼灸治療用鍼を皆様にお届けします。
    ・手仕上げ極上ステンレス鍼、銀鍼、金鍼など種類が豊富。
    ・お求め安い量産型《井印ステンレス鍼》
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    ・鍼灸鍼はすべて日本国内にて製造・・・安心の日本製鍼灸鍼です。
    ・商品のお問い合わせ、ご注文は日本鍼灸マッサージ協同組合まで・・・
    03-3358-6363

    鍼灸鍼、ディスポ鍼、鍼灸用具の製造販売
    株式会社 前田豊吉(まえだとよきち)商店
    〒167-0052 東京都杉並区南荻窪1-22-15
    電話03-3332-7634
    http://www.needlemaeda.com
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    奥付

    発行所 〒160-0004 東京都新宿区四谷 3-12-17 全鍼師会会館内
    公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会
    TEL.03-3359-6049 FAX.03-3359-2023
    全鍼師会 ホームページURL  http://www.zensin.or.jp
    E-mail   zensin@zensin.or.jp
    協同組合 ホームページURL  http://www.jamm.or.jp
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    名称   鍼灸マッサージ情報誌  月刊東洋療法
    代表者   伊藤 久夫(いとうひさお)
    郵便振替 00160-8-31031
    銀行口座 りそな銀行 新宿支店 普通口座 1717115
    名義/公益社団法人  全日本鍼灸マッサージ師会
    発行人   伊藤 久夫(いとうひさお)
    編集人/広報IT委員長 廣野 敏明(ひろのとしあき)
    購読料   3,600円  〒共(会員は会費より)

    口座名のフリガナは「シヤ)ゼンニホンシンキユウマツサージシカイ」と
    なります

    以上