2021.04.01 (木)会員の皆様月刊東洋療法

    月刊東洋療法324号

    月刊東洋療法324号(電子ブック版)
    月刊東洋療法324号(PDF版)
    以下、テキスト版


    目次

    *****

    1  令和2年度 第5回理事会開催 【ハイブリッド会議】
    2  役員選任に関する告示
    3  令和3年度 定時総会開催のお知らせ
    4  スポーツ鍼灸マッサージ師指導者育成講習会のお知らせ
    5  医者いらず 健康長寿処方箋(87)「マスク依存症と自粛強要社会の不条理」
    6  Dr.タコの外来小咄(132)
    7  FOCUS ファシリテーターとは
     人権を考える ~高齢者編~ その1「超」高齢社会における高齢者を取り巻く様々な問題
    9  新型コロナウイルス感染防止ガイドライン 第6版(改訂)のお知らせ
    10 日本災害医学会 開催!
    11 認知症ミニ(55) コロナフレイル
    12 インフォメーション 研修会・イベント開催予定
    13 令和3年度 行事カレンダー(予定)
    14 協同組合ニュース
    15 編集後記

    *****
    以下本文


    1 令和2年度 第5回理事会 【ハイブリッド会議】開催
    ~令和3年度 事業計画案・予算案を承認~

     令和3年3月11日12時30分より、令和2年度第5回理事会が開催され、理事18名(内オンライン10名)、監事3
    名(内オンライン2名)が出席した。業務執行理事は、公益各事業の業務執行状況を報告した後、令和3年度の事業計画案、
    及び予算案について討議された。

    1)令和3年度定時総会について
      日時:5月23日(日)13時から17時(12時受付開始)
      会場:ワイム貸会議室四谷三丁目4階(東京都新宿区四谷3丁目)※ハイブリッド方式で開催
    2)令和3年度事業計画案、予算案について
      公益各事業・運営委員会計画、法人運営、予算案について承認。
    3)第20回東洋療法推進大会in大阪について
      日時:10月17日(日)12時30分から18日(月)13時
      会場:都シティ大阪天王寺5・6階(地下鉄「天王寺駅」直結)※ハイブリッド方式で開催予定
    4)施術管理者研修について
      東洋療法研修試験財団より要請のあった、施術管理者研修におけるファシリテーターを派遣するための研修部会を設置す
      る。
    5)選挙管理委員会
      委員長の江原 章浩(えはらあきひろ)氏(埼玉県師会)より、役員改選の実施スケジュールが上程され承認された。今
      回の役員改選における投票は郵送形式で統一される。


    2 役員選任に関する告示

     令和3年度任期満了に伴う本会の役員(理事及び監事)の選任については、公益社団法人全日本鍼灸マッサージ師会定款第
    16条、第24条、第25条の規定及び役員選任に関する規程に基づき、下記のとおり実施することをここに告示する。

    1、選任の方法と投票日
      役員の選任については、選挙管理中央委員会が候補者を募り、令和3年5月23日(日)の定時総会において代議員の投
      票により選出し、これを決議する。投票については、コロナ禍のため代議員皆様のご参集を控えていただき、郵送(レ
      ターパック)による投票とする。
    2、立候補の資格について
     (1)立候補できる会員資格は正会員に限る。
     (2)理事及び監事に同時に立候補することはできない。
     (3)代議員は辞任した後でないと立候補することができない。
     (4)選挙管理委員は候補者や推薦者になることができない。
    3、立候補の届出方法
     (1)所定の立候補届出書に、理事については10名以上、監事については複数名の正会員の推薦者を記入し届け出るもの
      とする。(立候補届出書は、選挙管理中央委員会より取り寄せること)
     (2)立候補者は、選挙広報の原稿を800字以内(データ)にて選挙管理中央委員会へ提出のこと。
    4、立候補届出期間
     (1)4月2日(金)から4月15日(木)とし、立候補届出書は4月15日(木)までに、全鍼師会会館内の選挙管理中
      央委員会へ提出または書留郵便にて必着するように送付すること。
     (2)立候補者は、期間内に選挙広報の原稿をデータにて選挙管理中央委員会へ提出のこと。
    5、立候補者氏名の公表
      立候補者氏名は5月1日発行月刊東洋療法に掲載する。尚、立候補者の氏名・住所・所属師会及び推薦者などは、5月
      10日(月)迄に代議員へ文書またはメールにて通知する。
    6、選挙運動期間
      候補者の選挙運動期間は5月11日(火)から5月22日(土)までとする。
    7、選任結果の発表と公表
      6月1日(火)に本会のホームページ及び7月1日発刊の月刊東洋療法に公表する。
    8、その他
      その他、役員(理事及び監事)の選任に関することは、全鍼師会会館内の選挙管理中央委員会へお問い合わせ下さい。
     (TEL 03-3359-6049)(E-mail zensin@zensin.or.jp
    以上
    令和3年4月1日
    公益社団法人全日本鍼灸マッサージ師会 選挙管理委員長 江原 章浩(えはらあきひろ)


    3 令和3年度 定時総会開催のお知らせ

     定時総会を下記の通り開催いたしますので、任期中の代議員各位のご出席をお願い申し上げます。代議員には別途ご案内文
    書をお送りしますので、出欠等については必ず期日内にご回答下さいますようお願いいたします。 (事務局)
    ●日時 令和3年5月23日(日)13時から17時(12時受付開始)
    ●場所 ワイム貸会議室四谷三丁目 4階 Room F・G 東京都新宿区四谷3丁目12 丸正総本店
    (※地下鉄「四谷3丁目駅」下車)
    ●内容 令和2年度事業報告・決算報告、令和3年度事業計画・予算、地方提出議案等 (役員選挙含む)
    【参考】5月24日(月)は連盟総会、協同組合総代会を開催予定です。


    4 スポーツ鍼灸マッサージ師指導者育成講習会のお知らせ
    スポーツ・災害対策委員会

     昨年は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点からやむなく中止となりました「スポーツ鍼灸マッサージ師指導者育成講
    習会」を今年は形を変えて復活します!
     会期は令和3年6月19日(土)・20日(日)、オンライン【Zoom】講習会として開催いたします。詳細は下記をご確
    認下さい。
     本来なら年に1回皆様とお会いして顔の見える関係を築き、盛り上がりたかったのですが、今年までは我慢したいと思いま
    す。来年こそは是非リアル開催が出来ればと願っているところです。しかし、これまで遠方でなかなか参加できない、時間が
    合わず参加できないといった声を多数いただいている中で、オンライン講習会はその問題を解消できるものと期待していま
    す。是非、多くの皆様にご参加していただきたいと思います。
    ※新型コロナウイルス感染症拡大防止の影響でスポーツイベント等が中止や縮小されている関係上A級・S級認定要件を見直さざるを得ない状況です。A級・S級認定要件、配信方法について変更がある場合は、全鍼ホームページにて掲載いたしますのでご確認をお願いいたします。

    ■開催要項
    (オンライン【Zoom】講習会となります)
    1.日時:6月19日(土)開室(かいしつ)10時45分から
                 開会11時から16時30分
         6月20日(日)開室(かいしつ)9時15分から  
                 開会  9時30分から16時30分
    2.会場:ワイム貸会議室四谷三丁目   
         〒160-0004 東京都新宿区四谷3-12 丸正総本店ビル6階 ※会場には入室できません
    3.受講資格:会員・非会員にかかわらずスポーツに関心があり、今後の活動を希望するはり師・きゅう師・あん摩マッサー
      ジ指圧師のいずれかの者(はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師のいずれかの養成校へ通う、スポーツに関心のあ
      る学生)
    4.受講料:全鍼師会会員
         ・新規A級、平成30年度以前の認定取得者は新規扱い 8,000円
         ・平成30年度認定され、平成31年度(令和元年度)は認定されなかった者 8,000円
         ・令和元年度認定者 5,000円  
            日鍼会(にっしんかい)会員・全日本鍼灸学会会員・学校協会所属教員・日マ会会員 8,000円  一般あはき師
       10,000円  あはき師養成校 学生 3,000円
        ※ 受講費は申込締切日6月11日(金)までに完納すること。
        ※ 2年以内に認定条件を満たさない場合は認定を失効する。
    5.申込受付:5月6日(木)開始 6月11日(金)締切
      今回から申込方法はGoogle(グーグル)フォームを使用します。※現在作成中ですので次号で掲載します
    6.問い合わせ先: 仲嶋 隆史(なかじまたかし) jiji@pop01.odn.ne.jp
                   朝日山 一男(あさひやまかずお) asahiyamao@ybb.ne.jp

    ◆振込先    郵便局払込取扱票(青伝票にて)
        口座記号番号 00160-8-31031
        加入者名 公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会
        フリガナ シャ)ゼンニホンシンキュウマッサージシカイ
        ※通信欄にスポーツ講習会参加費、所属団体名、都道府県名、参加種別、氏名を必ず明記すること。

    ※6月11日(金)までに 登録と振込が完了している方に6月14日(月)以降に参加方法をメールにてご連絡します。
    ※お振込時に発行される利用明細票(振替払込請求書兼受領証)をもって領収書に代えさせていただきます。
    ※お振込後のキャンセル及び返金はおこないません。


    5 医者いらず 健康長寿処方箋(87)

    健康科学研究所所長・大阪市立大学医学部名誉教授 井上 正康(いのうえまさやす)

     井上 正康(いのうえまさやす)先生は、癌や生活習慣病を「活性酸素」やエネルギー代謝の観点と、地球や生命の歴史と
    いう大きな視野で研究されている国際的研究者です。現在、多くの府県師会主催の公開講座で講演され大好評を博していま
    す。ぜひ貴師会でも!!
    ご連絡はURLより。http://www.inouemasayasu.ne

    「マスク依存症と自粛強要社会の不条理」

     本年も早々に新型コロナ緊急事態宣言が発動され、その延長と飲食業界をスケープゴートにした自粛時短強要が続いてい
    る。政府の決断を促した小池(こいけ)都知事に加え、専門家会議の会長が「感染経路の大半は不明だが、飲食店が怪しいと
    思う」などとエビデンスと反する耳を疑う非科学的発言をされた事で、“本当に彼らが都政の責任者や政府を指導する専門家
    なのか?自分が何か悪い夢でも見ているのではないか?”と言い知れぬ不安が脳裏を横切った。メディアも相変わらず無意味
    なPCR陽性者数を発表し続け、スパコン富岳の呼気画像が“口内はコロナの巣窟!”との印象操作で国民を震え上がらせてマス
    ク依存症を増悪させている。今では大都会から田舎の過疎地に至るまで、マスク姿が屋内外の異様な日常風景と化してしまっ
    た。他者に感染させない“鼻出しマスク”で排除された受験生や不着用で搭乗を拒否された方々は、行動の如何を問わずマスク
    ヒステリーの被害者である。“幽霊の正体観たり枯れ尾花”ではないが、ヒトの脳は得体の知れないモノに恐怖を感じて忌避行
    動を起こすようにデザインされているのである。
     吸気と供に侵入するコロナウイルスをマスクで排除する試みは“鶏小屋の金網で蚊の侵入を防げ!”と主張するに等しく、
    “竹槍でグラマンを落とせ!”と根性論で叫んでいた大戦中の大本営(だいほんえい)発表と大差がない。一方、鶏が金網で逃
    げられない様に、咳やくしゃみで飛散する唾液中のウイルスは多少トラップされ、手で顔を頻繁に触る人ではウイルスの移動
    も減少するので、発症者にはマスクも意味がある。しかし、デンマークでおこなわれた大規模比較試験では、“新型コロナの
    感染拡大予防にマスクは無効である”とのエビデンスが報告されている。
     実は、食事の度に口腔粘膜には無数の小さな傷が生じており、ここから病原菌が入らない様に唾液中にIgA抗体や様々な感
    染防御因子が分泌されている。しかも、傷口から毎日数千万個もの活性化された白血球が出てきて口内を常時パトロールして
    いる。戦闘モードの彼らは活性酸素や一酸化窒素(NO)を常に放出しながら病原体を分解排除しているので、不安定なRNA
    遺伝子などは簡単に断片化されてしまう。日本のPCR検査では40~45サイクルも増幅して感染力のないウイルスのRNA断
    片を検出して多数の偽陽性数を出している。口腔内での熾烈な攻防戦を1週間近く繰り返した末に傷口から侵入したコロナウ
    イルスは血管壁のACE2受容体に結合して感染する。一方、インフルエンザは気道粘膜のシアル酸を介して感染して短い潜伏
    期で発症する。インフルエンザとコロナの感染特性の差を理解することが感染予防策の鍵となる。
     ACE2を介して感染する新型コロナの病態の本質は血管炎と血栓症である。従来のコロナ風邪もこじらせると重症化して血
    栓症などで高齢者の命取りとなっていた。“風邪が万病の源”と言われる所以である。新型コロナは突然変異で感染力が従来の
    6倍に増強し、インフルエンザよりも感染しやすくなった。感染防御に重要な自然免疫系は、活性酸素やインターフェロンな
    どでウイルスを排除するので後続のウイルスは感染しにくくなる。“ウイルス干渉”と呼ばれるこの現象のお蔭で今年はインフ
    ルエンザが世界的に激減し、小児の手足口病なども1%以下に抑制された。新型コロナはインフルエンザよりも感染力は強い
    が、風邪と同様の病原性なので大半は無症状で経過するが、免疫力の低下した高齢者ではこれまでよりも注意が必要である。
     繰り返される非常事態宣言と不毛な自粛強要により疲弊した国民は平常心を失い、ワクチンに対して過剰な期待を抱く様に
    なった。従来のワクチンは病原体を用いる死菌ワクチンや生ワクチンなどであるが、今回は大半が遺伝子ワクチンである。遺
    伝子ワクチンの開発は米国の9.11同時多発テロ後に起こった炭疽菌テロ事件に端を発している。これに危機感を強めたペ
    ンタゴンが軍事物資として開発を始め、米国、中国、ロシア、フランスなどで密かに進められてきた。遺伝子ワクチンはどの
    様な病原体に対しても短期間に低コストで大量生産可能であるが、何故か20年以上も陽の目を見ることはなかった。何億人
    もの健常者に接種するワクチンには極めて高い安全性が要求され、何年もの開発期間が必要である。しかし、今回はパンデ
    ミックで世界中がパニックに陥り、安全試験が無視されて一気に表舞台に躍り出た。この為に安全性が不明の遺伝子ワクチン
    をいきなり無数の健常人に接種する非常識な人体実験が世界中で進められている。
     昨年秋にEUで新型コロナがミンクに感染し、強毒株(きょうどくかぶ)の誕生を心配したベルギーなどで全頭(ぜんと
    う)が殺処分された。動物のコロナワクチンは古くから研究されてきたが、特に猫コロナでの研究が進んでいる。猫コロナで
    は腹膜炎が起こるが、ワクチンを接種された全例が2年以内に死亡する事が判明している。18年前のSARSでもコロナワク
    チンが注目されたが、変異しやすいRNAウイルスでは抗体依存性感染増強(ADE)と呼ばれる致死的副反応が起こり、サイ
    トカインストームで死亡する事からワクチン開発が凍結された。同様の理由からエボラ、エイズ、C型肝炎などのRNAウイル
    スでも安全なワクチンは未だに開発されていない。遺伝子ワクチン開発の製薬企業はその情報を熟知しており、これが動物実
    験を省略(或は既知情報を非公開に)してイキナリ接種を強行した理由かも知れない。現在、短期間での副反応が少ないとし
    て接種が継続されているが、血栓症の症例や死者が出て北欧では接種を中断する国が増えている。実は、体内で特異的に合成
    されたスパイク蛋白質と血管壁のACE2受容体が結合する事により何が起こるかは誰も知らないのである。これが血栓を形成
    したり、ADEなどの修羅場的副反応への序曲でない事を祈りたい。
     日本では土着コロナによる毎年の免疫軍事訓練に加え、昨年春までに大量の中国人旅行者と共に入国した新型弱毒株で早期
    に免疫強化訓練を済ませている。土着コロナに毎年暴露し、一年前に中国人旅行客が持ち込んだ弱毒株に2度も無症候性感染
    している日本人は既にワクチンを数度接種したのと同じ免疫状態にあり、ウイルス干渉でインフルエンザの死亡者を激減させ
    て超過死亡数を世界一少なく抑える事ができた。新型コロナの無症候性感染者ではIgG抗体の体内半減期が約36日であり、
    感染した1年後には抗体価が測定限界以下になる。しかし、免疫記憶が保存されているので大半の日本人では再感染しても防
    御反応が速やかに活性化される。この様な理由から、安全性が不明な遺伝子ワクチンを慌てて接種する医学的必要性はどこに
    も診られない。百歩譲ってワクチンを接種するなら、冬型コロナが元気づく11月頃が意味のある投与時期である。海外での
    ワクチン争奪戦で安倍(あべ)前首相が大枚を叩いて購入した遺伝子ワクチンの入荷が大幅に遅れているが、これは国民に
    とって大いなる福音となるかも知れない。どちらに転んでも販売企業には濡れ手(ぬれて)に泡のドル箱となるであろう。
     多くの国民はワクチンさえ接種すれば元の生活に戻れると期待しているが、接種の有無に関わらず新型コロナは感染を繰り
    返しながら人々の生活に溶け込んでいくであろう。しかし、それまでに人々が失うものはあまりにも大きい。政府が購入した
    高価なワクチンも備蓄に回し、SARSの様な新型強毒変異株が国内で急増する様な際にのみ限定的に緊急使用する事を提案し
    たい。この不条理に対して医学関係者が口を閉ざして火中の栗を拾わない事は、己の存在意義を無いに等しくするものであ
    り、近代医学史での拭い難い汚点となるであろう。


    6 Dr.タコの外来小咄(132)

     いよいよワクチン接種が始まりました、医療従事者が優先というので、会う人に聞かれます「先生はもう打ったんだすべ」
    タコは第一弾の選に漏れてまだ打っていません!現時点で第2弾の予定は未定です。副反応も騒がれるなか、全国民が悩まし
    い時期を過ごすことになりそうですが、忍の一字ですね。

    ◎(コロナ予想)接種証明書は何のため
    とある国ではすでに接種した人に接種証明書を発行し、ないと公共施設が利用できない、飛行機にも乗れないとする動きです
    予防効果100%でないとか異論はありますが、接種を奨励する意味でしょうか
    しかし、感染者が人口の1%にも満たない日本では、健康で元気な方の動きすら制限されてしまいかねず、これが差別や錦の
    御紋とならぬことを祈りたい
    「え~と接種証明書はお持ちですか?」
    「いえ、持ってませんが」
    「すいません、そういう方は当院ではお断りしているんです」
    「え!!病院なのに」とならないと良いんですけど

    ◎(コロナ予想)自治体レースにしないでね
    「本日、一番接種率が高いのは○○県□□市で64%です」
    毎朝ニュースで流れるようになりました
    自治体の役所には連日苦情の電話が
    「なんで、うちらは接種が進まんのじゃ」
    「また流行したらどうするんですか、責任取れるんですか?」
    などなど、世界的には奇跡的に回避できているこの国であえて言いたい、メディアはもう少し賢くなれないものか

    ◎(コロナ予想)君はうつのかい?
    「君は医療従事者だから、優先接種の対象なんだろ、いいよな」
    「コロナ患者に接しない医療者は後回しにしろって言う人もいるけどね」
    「それほど前線が迫ってるように感じないからね、日本は」
    「それにしてはエボラ出血熱が身近に迫ってるかのような煽り方ではある」
    「ところで、きみはもちろん打つんだろう」
    「打たなきゃ示しがつかないじゃないか」
    「なんだか気乗りしない言い方だね」
    「ぶっちゃけ優先接種といえばいいけど、人間モルモットでもあるわけで」
    「ははは、やはりそう思うのかい」
    最新とはいえ未知の手法のワクチンだからね

    ◎(コロナ予想)微小生物に社会が分断されませんように
    「どうしてこの街にはワクチンが入ってこないんですか」
    「ベッド数が世界一なのに、医療崩壊するって軟弱すぎません?」
    「あなた、みんな我慢してるのになんで旅行したり会食してるの」
    2020年の日本の超過死亡数(平年の死者数をもとにした予想死者数より多い場合で、パンデミックの影響の死者数を推定
    する)は、心疾患・脳血管障害・ガンも含め、世界でも珍しく減っています
    ムードやメディアに流されず、情報を冷静に評価して皆仲良く暮らしたいと願うタコなのです

    +++++
    Dr.タコ 昭和40年生まれ、慶應義塾大学医学部卒。田んぼに囲まれたふるさとで診療する熱き内科医。


    7 FOCUS ファシリテーター(facilitatior)とは

     効率的かつスムーズな会議等を実現するための進行役のこと。中立的な立ち位置から意見の対立を調整したり、積極的な意見交換を促したりするなど、有意義な会議をおこなううえで重要な役割を果たし、話し合いの場がその目的に到達できるよう支援すること。つまり、「問題解決」「教育や学習」「創造活動」などをうまく進めるための支援を目的とします。ファシリテーターの主な役割は、参加者から言葉を引き出し、会議を円滑に進行することです。ファシリテーター自身が意見を持つことは悪いことではありませんが、自身の意見が会議に大きく影響してしまっては元も子もありません。ファシリテーターとして会議に参加する際は、自身の役割を忘れないように注意が必要です。
    (広報IT委員 中川 紀寛 なヵがわとしひろ)


    8  人権を考える ~高齢者編~ その1

    「超」高齢社会における高齢者を取り巻く様々な問題
    顧問弁護士 井上 雅人(いのうえまさと)

     新型コロナウイルス感染者数は、首都圏で緊急事態宣言が発せられた後、減少していましたが、ここにきて下げ止まりの傾
    向がみられるとともに、変異したウイルスへの感染者が増加傾向にあります。このような中で、新型コロナワクチン接種が医
    療従事者から開始されており、4月半ばからは「高齢者」への接種が始まる予定となっています。では高齢者とは何歳からを
    いうのでしょうか?高齢者の用語が使われる場面によって変わってくる場合もあり、法律等で一律に何歳からを高齢者とする
    と定められているわけではなく「○歳以上の高齢者」という表現がよく見られます。もっとも、世界的にみると国際連合(国
    連)の世界保健機構(WHO)の定義では65歳以上の人とされています。そして65歳から74歳までは「前期高齢者」、
    75歳以上は「後期高齢者」と呼ばれています。後期高齢という言葉は皆さん聞かれたことがあるかと思いますが、日本の
    75歳以上の保険制度は後期高齢医療保険制度と呼ばれており、世帯の所得などに応じて自己負担割合が軽減されています。
     全人口に占める高齢者の割合(高齢化率)が高くなった社会を「高齢化社会」と呼ぶことがありますが、この言葉にも
    WHOの定義があり、この割合が7%を超えると「高齢化社会」、14%を超えると「高齢社会」、そして21%を超えると
    「超高齢社会」と呼ばれています。日本では高齢化社会を1970年(昭和45年)に、高齢社会を1995年(平成7年)
    に、そして超高齢社会を2007年(平成19年)に迎えました。7%を超えてから14%になるまでは約25年を要したに
    もかかわらず、14%を超えてから21%に達するまではその半分の約12年で、高齢者人口が急速に増えてきたことがわか
    ります。総務省の推計によると令和2年9月15日現在の高齢化率は28.7%で、21%を遙かに超えており、「超々」高
    齢社会と呼んでもよい状況となっています。また、団塊の世代が後期高齢に達する2025年頃には介護・医療等の社会保障
    費の急増が見込まれ、これは「2025年問題」と言われています。また、80代の親が50代の引きこもりの子どもの生活
    を支えるという「8050問題」などもあります。
     このような超高齢社会の中で認知症高齢者も増えています。厚生労働省の2012年(平成24年)の統計によると認知症
    高齢者は約462万人で、2025年(令和7年)には700万人を超え、65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症になる
    と推計されています。また、2012年の統計では、認知症予備軍ともいえる軽度認知症の人は約400万人といわれていま
    す。
     認知症の中核症状は、記憶障害(物事を覚えられなくなったり、思い出せなくなる)、理解・判断力の障害(考えるスピー
    ドが遅くなる、家電や ATM などが使えなくなる)、見当識障害(時間や場所、人との関係が分からなくなる)などといわれ
    ています。高齢者ではなくても昨日の晩ご飯に何を食べたのかを思い出せないことがありますが、私が過去に受けた認知症サ
    ポーター研修で教わったのは、認知症の場合は「何を食べたか」ではなく「食べたこと自体」を思い出せなくなるということ
    でした。認知症の判定テストとしては、長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)がよく用いられています。「100から
    7を引くと?それからまた7を引くと?」などの質問があり、インターネットでも出てきますので一度試してみられてはいか
    がでしょうか。
     このような認知症の症状によって、それまで普通にできていた日常生活の色々なことが徐々に(人によっては急速に)でき
    なくなり、それに伴って高齢者の権利が侵害される出来事が起きており日々いろいろな相談を受けます。例えば、判断能力が
    低下した高齢者が悪徳商法によってお金を騙し取られたり(台風の後に高齢者宅を訪ねて屋根の修理が必要だと偽って修理し
    たかのように見せかけて修理代金を騙し取る等)、金銭管理が困難になった高齢者から通帳等を預かった知人等がそれをよい
    ことにお金を使い込んでしまったというようなことです。また、高齢者への虐待も問題になっており、認知症が重い高齢者の
    ほうが生命・身体・生活に関する危険を伴う虐待を受けた割合が多いという統計がでており、高齢者、中でも認知症高齢者の
    権利擁護が重要になっています。特に近年は高齢夫婦のみの世帯や高齢者の単身世帯が増えていること、また、親族との交流
    が長年途絶えている人が少なくなく、身内の援助を受けることができない場合もあって問題は一層深刻化しています。他方
    で、認知症の高齢者のいる家族等にも影響が出ています。例えば、重い認知症の夫が施設に入るので、妻が入所費用を支払う
    ために夫名義の定期預金を解約しようと思って銀行に行くと、本人(夫)が窓口に来なければ解約できないと言われて費用が
    支払えず困ったという事案などが生じています。次回は人権という観点から超高齢社会で起きている問題について詳しくお話
    していきたいと思います。


    9 新型コロナウイルス感染防止ガイドライン第6版(改訂)のお知らせ

     DSAM(ディーサム)にて作成し、全鍼師会HPに掲載されている「新型コロナウイルス感染防止ガイドライン」が、3月
    4日第6版の改訂がされました。ご確認下さい。
     緊急事態宣言は解除されましたが、患者やスタッフ・施術者を守るために、一層気を引き締めて、感染リスクを回避するよ
    うに十分ご注意下さい。
    詳細は全鍼HP https://www.zensin.or.jp/albums/abm.php?f=abm00000689.pdf



    10 日本災害医学会 開催!

     令和3年3月15日から17日まで第26回日本災害医学会総会・学術集会が「善真美(ぜんしんび)の探求 2011年
    から10年の時を経て、災害時の保健医療の更なる発展 生命・人権・尊厳を守る」をテーマに開催されました。今年は新型
    コロナウイルス感染症拡大防止のためWEBでの開催となりました。内容は新型コロナウイルス感染症禍における災害時の感
    染症対策がメインでありましたが、東日本大震災から10年目ということもあり、この10年を振り返ってあらためて防災・
    災害時の危機管理の意義を問い、さらに「より良い復興」を模索する内容が多く見られました。
     今回もDSAM(ディーサム)から8題(一般口演1題、ポスター発表7題)をエントリーし、全鍼師会からは5題発表しま
    した。
    ■発表演題
     1)台風19号「支援者・受援者の両視点から災害を見つめる」 榎本 恭子(えのもとやすこ)先生
     2)台風19号「災害支援報告と地域住民との連携の重要性」 榎本 恭子(えのもとやすこ)先生
     3)災害研修は災害に対する最高の武器 朝日山 一男(あさひやまかずお)先生
     4)「大阪府内の新型コロナウイルス感染症関連病院での鍼灸マッサージ 施術活動と身体愁訴について」 古田 高征(ふ
        るたたかゆき)先生
     5)COVID-19クラスターが発生した病院に対するDSAMの健康支援活動 
       ~コロナ禍における鍼灸マッサージ施術の有用性と課題~ 仲嶋 隆史(なかじまたかし)先生
                              (報告 スポーツ・災害対策委員長 仲嶋 隆史 なかじまたかし)


    11 認知症ミニ講座(55) コロナフレイル

     新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛が長期化し、今まで楽しんできた近所の方との交流、カラオケ、またはデイサー
    ビス(通所介護)など一切を諦め、ひたすら自宅にこもるなど、過度の行動自粛によって、高齢者の体力と気力が低下し、一
    気に老化が進む人が増加する状態を「コロナフレイル」といいます。
     要介護とならないためにも、自発的にフレイルの悪い連鎖を断ち切る必要があります。とりわけ、運動、栄養、コミュニ
    ケーションの3点が特に重要になります。
    ■「コロナフレイル」にならないために
     1)感染予防を徹底しながら、活動量を増やす: 基本的な感染予防(①三密回避、②マスク着用、③手洗い励行など)を
       徹底しながら、活動量を増やすことが重要です。人の少ない時間帯、場所を見計らって散歩や買い物に出かけるなど、
       各自工夫しましょう。また YouTube(ユーチューブ) などの動画サイトでは、室内でできる体操やトレーニングなど
       がたくさん紹介されており、参考になります。
     2)充分な栄養、水分摂取: 特に独居の高齢者は、ついつい食事が疎かになりがちです。特にタンパク質やビタミン類を
       充分に摂取すること、特に夏場は熱中症にならぬよう、のどが渇かなくても、こまめに水分を摂取するよう心がけま
       しょう。
     3)人とのつながりの確保のために、積極的なオンライン活用を: 人とのつながりがなくなると、フィジカル・フレイル
       だけでなく、メンタル・フレイルも悪化します。高齢になると、どうしても新しい電子機器の使用には躊躇しがちで
       す。しかし今や誰でも持っているスマートフォンにはカメラが付いており、相手の顔を見ながら会話する、というビデ
       オ通話が手軽にできます。話し相手の笑顔が見えるだけで、楽しさが何倍にも広がります。
                                       (広報IT委員 中川 紀寛 なかがわとしひろ)


    12 インフォメーション 研修会・イベント開催予定

    各地での研修会・イベント情報をお知らせいたします。多くの方のご参加をお待ちしています。
    詳細・申込については各師会事務所へお問い合わせ下さい。 (変更・中止等がある場合もありますので必ず事前にご確認下
    さい)
    なお、全鍼師会HP:トップページ内「全鍼ニュース」もご参照下さい。

    月日、師会(しかい)名、時間、場所、内容、一般参加、参加費、生涯研修単位で掲載

    4月4日、石川、10時30分から12時30分、石川県庁平和町分室 【ハイブリッド】、加賀・三策塾 「症例検討会」、
    可、無料、2単位
    4月4日、大阪、10時から15時40分、大阪府鍼灸マッサージ会館、「保険取扱講習会」、可、大阪府師会会員無料 会
    員外2,000円、6単位
    5月2日、石川、10時30分から12時30分、石川県庁平和町分室 【ハイブリッド】、加賀・三策塾 「症例検討会」、
    可、無料、2単位
    5月2日、大阪、10時から15時40分、大阪府鍼灸マッサージ会館、「保険取扱講習会」、可、大阪府師会会員無料 会
    員外2,000円、6単位
    ※研修単位は会員のみ


    13 令和3年度 行事カレンダー(予定)

    日程、行事名、場所 を掲載

    5月23日、令和3年 定時総会 ※ハイブリッド形式、東京(四谷三丁目)
    5月24日、令和3年 全日本鍼灸マッサージ師連盟総会 日本鍼灸マッサージ協同組合総代会 ※ハイブリッド形式、東京(四
    谷三丁目)
    6月19・20日、スポーツ指導者育成講習会 ※オンライン形式、東京(四谷三丁目)
    10月17・18日、東洋療法推進大会in大阪 ※ハイブリッド形式、大阪(天王寺)
    11月14日、都道府県師会会長会 ※ハイブリッド形式、東京(四谷三丁目)
    他に各種研修会等の予定がありますが、コロナ禍の影響により変更になることもあります。


    14 協同組合ニュース

    110番補償制度(医療事故等に備える賠償保険)は6月1日更新です

     今年も110番補償制度更新の時期となりました。ご加入者の皆様には3月に更新案内をお送りしていますので、案内に従ってお手続き願います。未加入の先生方でご希望の方には新年度パンフレットをお送りしますので、協同組合までご連絡下さい。
     これまで長年事故とは無縁だから大丈夫、とは言えません。まさか!ということがいつ起きるかわからない世の中です。
    備えはできていますか?
    お問合せは、協同組合・保険担当まで。
    TEL : 03-3358-6363 FAX : 03-6380-6032
    Mail : jamm@jamm.or.jp


    15 編集後記

     最近「コロナフレイル」「コロナ認知症」などという言葉を耳にいたします。「認知症ミニ」のコーナーでもご紹介したよ
    うに、新型コロナウイルスの感染拡大で、外出自粛が長期化することにより高齢者の体力と気力が低下し、一気に老化が進む
    人が増加する状態を「コロナフレイル」といいます。これからは新しい生活様式の中、新しい生活様式に対応した形で高齢者
    が要介護に向かわないために、心身ともに積極的に活動できるように取り組んで、このコロナ禍という難局を乗り越えていく
    必要があると思います。鍼灸マッサージ師にも何か「コロナフレイル」を予防するお手伝いができると思います。わたしたち
    も一緒に考えてみませんか。
                                       (広報IT委員 中川 紀寛 なかがわとしひろ)
    以上本文 以下広告


    以下広告

    ◇全鍼師会 110番補償制度 好評発売中!
    この制度は会員の先生方が、安心して日常の業務に専念いただけるよう、不慮の施術事故をはじめ院内施設の不備や日常生活中の事故により損害賠償責任を負った時に、その損害をお支払いするものです。
    ※会員以外の方は加入できません。(更新日6月1日)

    ・掛金と補償額についてはお問合せ下さい。
    ※2021年6月1日始期より、日常生活に基づく事故の支払限度額が新DX型・新0型とも3,000万円に変更となります。
    お問合せ:日本鍼灸マッサージ協同組合
    TEL:(03)3358-6363
    ■元受保険会社 三井住友海上火災保険株式会社

    ◇サンケイワーク
    治療院用 水で空気を洗う空気浄化機
    さまざまな空気中の汚れ、ニオイ、浮遊菌、PM2.5、花粉、アレルギー物質を確実に吸着する水の洗浄力をフィルターに活用。
    ・お灸のニオイ、院内にしみ付いたニオイを除去!
    ・院内の感染予防に効果的!
    ・院内に、滝の空気を再現!
    水フィルター式空気清浄機の働き 空気を吸い込み、水で空気を洗います。(フィルタ交換不要)

    お問合せ:日本鍼灸マッサージ協同組合 TEL:03-3358-6363
    発売元:株式会社サンケイワーク

    以上広告


    発行所 〒160-0004 東京都新宿区四谷 3-12-17
    全鍼師会(ぜんしんしかい)会館内
    公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会
    TEL.03-3359-6049 FAX.03-3359-2023
    全鍼師会(ぜんしんしかい)
    ホームページURL  http://www.zensin.or.jp
    E-mail   zensin@zensin.or.jp
    協同組合
    ホームページURL  http://www.jamm.or.jp
    E-mail    jamm@jamm.or.jp
    名称   鍼灸マッサージ情報誌  月刊東洋療法
    代表者   伊藤 久夫(いとうひさお)
    郵便振替 00160-8-31031
    銀行口座 りそな銀行 新宿支店 普通口座 1717115
    名義/公益社団法人  全日本鍼灸マッサージ師会
    発行人   伊藤 久夫(いとうひさお)
    編集人/広報IT委員長 廣野 敏明(ひろのとしあき)
    購読料   3,600円  〒共

    口座名のフリガナは「シヤ)ゼンニホンシンキユウマツサージシカイ」となります


    以上

    ********************
    (公社)全日本鍼灸マッサージ師会 事務局
    〒160-0004
    東京都新宿区四谷3丁目12-17
    TEL:03-3359-6049
    FAX:03-3359-2023
    URL:https://www.zensin.or.jp
    メール:zensin@zensin.or.jp
    ********************