2024.08.01 (木)会員の皆様月刊東洋療法
東洋療法 臨時追悼号
東洋療法 臨時追悼号(電子ブック版)
東洋療法 臨時追悼号(PDFカラー版)(4.60MB)
東洋療法 臨時追悼号(PDF白黒版)(6.71MB)
*****
目次
1 伊藤 久夫(いとうひさお)前会長「お別れの会」開催
これまでの感謝をこめて
2 追悼の言葉
(公社)全日本鍼灸マッサージ師会会長 長嶺 芳文(ながみねよしふみ)
(公社)大阪府鍼灸マッサージ師会会長 廣野 敏明(ひろのとしあき)
鍼灸マッサージを考える国会議員の会会長・参議院議員 衛藤 晟一
(えとうせいいち)
内閣府特命担当大臣/参議院議員 自見 はなこ(じみはなこ)
衆議院議員 伊佐 進一(いさしんいち)
参議院議員 臼井 正一(うすいしょういち)
日本医師会副会長 釜萢 敏(かまやちさとし)
(公社)日本鍼灸師会代表理事 中村 聡(なかむらさとし)
(社福)日本視覚障害者団体連合 竹下 義樹(たけしたよしき)
(公社)日本あん摩マッサージ指圧師会会長 安田 和正
(やすだかずまさ)
(公社)東洋療法学校協会会長 清水 尚道(しみずなおみち)
(公社)全国病院理学療法協会会長 平野 五十男(ひらのいさお)
日本理療科教員連盟会長 工藤 滋(くどうしげる)
(一社)日本東洋医学系物理療法学会会長 山口 智(やまぐちさとる)
(公社)全日本鍼灸学会会長 若山 育郎(わかやまいくろう)
(公財)東洋療法研修試験財団理事長 奈良 信雄(ならのぶお)
(公財)国際医療技術財団理事長 小西 惠一郎
(こにしけいいちろう)
3 編集後記
*****
以下本文
1
伊藤 久夫(いとうひさお)前会長「お別れの会」開催
これまでの感謝をこめて
令和6年7月15日、去る4月14日に逝去された 公益社団法人全日本鍼灸マッサージ師会(以下全鍼師会:ぜんしんしかい) 伊藤 久夫(いとうひさお)前会長の「お別れの会」が都シティ大阪天王寺で開催され、顧問で内閣府特命担当大臣 参議院議員の自見(じみ)はなこ氏、鍼灸マッサージを考える国会議員の会会長 参議院議員 衛藤 晟一(えとうせいいち)氏、衆議院議員 伊佐 進一(いさしんいち)氏等、生前ご縁のあった方々約200名が参集した。
会場では、黙祷の後に故人を偲ぶスライドショーが放映された。続いて生前、親交の深かった全鍼師会(ぜんしんしかい)相談役 中野 義雄(なかのよしお)氏、大阪府師会 業(ぎょう)の先輩である福島 次巳(ふくしまつぎみ)氏、大阪府師会(しかい)監事であり同志の西村 久代(にしむらひさよ)氏より心温まるお別れの言葉が捧げられた。
次に参加の皆様へ主催者の全鍼師会(ぜんしんしかい) 会長 長嶺 芳文(ながみねよしふみ)氏、大阪府師会 会長 廣野 敏明(ひろのとしあき)氏、ご子息の伊藤 裕也(いとうゆうや)氏よりユーモアをまじえながらのお礼の挨拶があり、最後に主催者、参加者一人ひとりから故人への献花、献杯がおこなわれて閉会した。
なお、これまでの功績を讃えられ、この度「旭日小綬章」が贈られた。
2追悼の言葉
◆ 伊藤 久夫(いとうひさお)先生、長い間業界の為に
本当にありがとうございました
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会 会長 長嶺 芳文(ながみねよしふみ)
伊藤(いとう)先生は、当会は元より鍼灸マッサージ業界団体において唯一無二の存在でありました。
2017年(平成29年)より、全日本鍼灸マッサージ師会会長に就任。あはき等法推進協議会の代表を務めると共に、あはき療養費における受領委任制度や施術管理者制度の導入の他、あはきガイドライン案の策定等様々な場面で業界に於ける重要な役割を担ってこられました。
また、人柄についても多くの方々から慕われ、役割や立場を超えて、行政職員の皆様や政治家の方々など伊藤会長の周囲には常に大勢の人達が集まり、伊藤先生を囲む集まりでは、常に笑いが絶えませんでした。
一年前に病が見つかり医師から余命宣告を受けた後も、今後のあはき業界や本会の運営についての将来を心から心配し考え、後輩の私達に頻繁に会う機会を作ってくださいました。
今思えば、お身体も相当お辛かったと思います。それでも、私達後輩やこの業界のため、命を削ってご尽力されたのだと思っております。
伊藤(いとう)先生が残してくださった「数多くの言葉や考え方」は私達にはとても大切な宝物です。
伊藤(いとう)会長の志を後世に繋ぐためにも、私達は努力研鑽し続けなければならないと理事一同、心を引き締めてまいります。
あはき業界を支えてくださっている皆様に於かれましても、どうか今後とも伊藤(いとう)会長の志を繋いでいくため、全日本鍼灸マッサージ師会ならびにあはき業界にお力をお貸しいただきたくお願い申し上げます。
伊藤(いとう)会長が心安らかに永眠出来ますよう、謹んでご冥福をお祈りいたします。
◆ 伊藤(いとう)会長を偲んで
公益社団法人 大阪府鍼灸マッサージ師会 会長 廣野 敏明(ひろのとしあき)
2024(令和6)年4月14日(日)、伊藤 久夫(いとうひさお)先生(公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会会長、公益社団法人 大阪府鍼灸マッサージ師会前会長)が72歳で、ご逝去されました。
伊藤(いとう)会長は、鍼灸マッサージ業界の団体において永きにわたり大変重要な存在であり、これまでのご功績は計り知れません。
大阪では、1982年(昭和57年)、30歳の時に理事となられ、若きリーダーとしての活躍が始まりました。1996年(平成8年)には副会長、2004年(平成16年)に第6代会長に就任され、7期14年間、新会館建設や公益社団法人への移行、全国大会の開催、数々の公益事業を推進されるとともに、大阪府東洋療法協同組合の理事長としても、療養費取扱いの利便性を図るためのレセプトシステム開発にも尽力されました。
2017年(平成29年)より、全日本鍼灸マッサージ師会会長に就任されると、文字通りわが国の業界のリーダーとして活躍の場を広げられました。どんな時も何よりも人のつながりを大切にされ、国会議員や行政職員、関係団体、都道府県師会(しかい)の役員、会員に至るまで、幅広く対話を通して信頼関係を築き上げるお人柄は、多くの関係者から慕われる存在でした。
特に、厚生労働省の医政局、保険局、老健局との協議を定期的におこなえるよう各方面に働きかけられたことや、地域包括ケアシステムにおける「あはき師」の位置づけの確立、無免許問題、療養費の受領委任制度や施術管理者研修の整備など、伊藤(いとう)会長がいなければ進まなかったことは数多くあります。
近年は、関西 医療大学に、あはきのフェムテック研究のため寄附講座を設置、教育と認定制度、ビジネスモデル構築などに向けて奔走されていました。
昨年8月に膵臓がんの診断を受け、闘病生活を送られていましたが、最後まで業界に対する熱い想いに溢れ、亡くなられる3週間前まで、関係者との協議や交流を欠かさず、後進の育成のために普段と全く変わらない生活を送られていました。
大好きな業界に身を投じ、最後まで業界のことを想い続けた伊藤(いとう)会長らしい生き様だったと、悲しみの中、数々の想い出が蘇ります。伊藤(いとう)会長のことですから、道半ばであったとはいえ、「人生に一点の悔いもない」と断言されることでしょうね。本当に最後の最後まで、一度たりとも辛そうな顔を見せられたことも、愚痴や弱音を吐かれたこともなく、いつも明るい笑顔で私たちを導いてくださいました。
身近におられた方々は皆、同様に感じられていたと思います。
私自身20年以上、側(そば)においていただき、数えきれないほどのご指導をいただきました。お教えいただいたことに、まだまだ遠く及びませんが、伊藤(いとう)会長のお言葉を胸に刻み、天国から安心して業界を見ていただけるよう、前を向いて進んでいきたいと思います。
伊藤(いとう)会長、本当にありがとうございました。長い間、お疲れ様でした。
ゆっくり休んでください。謹んで、ご冥福をお祈りいたします。
◆ 故・伊藤久夫先生への追悼文
鍼灸マッサージを考える国会議員の会会長
参議院議員 衛藤 晟一(えとうせいいち)
最初に、故・伊藤 久夫(いとうひさお)先生の訃報に対し、謹んで追悼の辞を捧げます。
一年ぐらい前から体調を崩されたとお聞きしていましたが、昨年暮れに4団体長との昼食を取りながらの会合で活発な意見交換をさせていただき安心していました。
ところが、4月14日に悲しい訃報が届き、信じられない気持ちでいっぱいでした。伊藤(いとう)会長、72歳は早すぎますよ!
さて、伊藤(いとう)会長とは、私が2007年に参議院に鞍替えをして全国比例区で当選をしたあと、大阪でお会いしたのが初めてだと思います。大阪人らしくとても気さくな人柄で直ぐに打ち解けて鍼灸マッサージ業界について熱く語りあったことを覚えています。
その後、杉田(すぎた)会長の後を受け2017年に全国会長にご就任されました。当時、長年の懸案事項である鍼灸マッサージの受領委任制度導入について最後の詰めをしている状況でしたが、私も鍼灸マッサージを考える国会議員の会の事務局長として厚生労働省保険局の濱谷(はまたに)審議官や矢田貝(やたがい)室長と頻繁に連絡を取り健保連等の説得に奔走していました。一方で伊藤(いとう)会長が4団体の結束が崩れない様にしっかりと調整をしていただいており本当に助かりました。
私には、20数年前の苦い思い出として受領委任制度導入の一歩手前で団体側の結束が崩れ涙を飲んだ経験があり、伊藤(いとう)会長のリーダーシップと調整能力の高さに感謝した次第です。
その結果、2018年にまとまり、翌年から施術所も保険者も参加型の導入になり全面的な制度化に至らず残念でしたが、長年出来なかった制度を条件付でも導入したことは、大きな一歩であると自負しています。
又、医政局マターの問題である無資格者との差別化対策として伊藤(いとう)会長中心に7団体と協議を重ねて厚生労働大臣免許保有証である携帯用カードの作成(任意)や看板の設置等、そして研修制度の確立を目指して頑張っていたことが昨日の様に思い出されます。
伊藤(いとう)会長、色々と仕事をしましたね!まだ、道半ばの課題も多々あり伊藤(いとう)会長の出番ですと相談をしたいのですが・・・、残された者たちで問題解決のため懸命に取り組むことをお誓い申し上げます。
伊藤(いとう)会長、どうかゆっくりお休みください。
◆ 内閣府特命担当大臣
参議院議員 自見(じみ) はなこ
伊藤 久夫(いとうひさお)会長のご逝去の報に接して以来、悲しみは尽きません。心よりお悔やみ申し上げます。
伝統的な東洋療法を通じて人々の健やかな暮らしを支えるとともに、鍼灸マッサージ師の皆様の活躍の推進に多大な情熱を注ぎ精力的に活動される一方で、私や秘書にも温かいご理解とご支援を賜った柔和なお人柄の伊藤 久夫(いとうひさお)会長にもうお会いできないということが、いまだに受け止めきれない気持ちです。
高齢化に伴い医療や介護のニーズも高まる日本において、治療やリハビリテーションのほか日常からの健康作り、ロコモ・フレイル予防などの必要性が増大する一方で、若いアスリートのパフォーマンス向上や、妊産婦の健康維持にも鍼灸マッサージ師の皆様の専門性が求められていることを語り合い、国が実施する出産・子育て応援交付金制度の使途について「鍼灸マッサージ」が明示されるようになるなど、伊藤 久夫(いとうひさお)会長とともに取り組んだ日々が昨日のことのように思い出されます。
価格の明示、過剰な連続施術など業界をめぐる課題への取組にも心血を注がれた伊藤 久夫(いとうひさお)会長のご遺徳に深く感謝するとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。
伊藤 久夫(いとうひさお)会長、本当にありがとうございました。どうかこれからも、遠くから私たちを見守っていてください。
◆ 衆議院議員 伊佐 進一(いさしんいち)
「いさ先生、今日は夕方ごろから四谷で飲んでますねー」
伊藤(いとう)会長のお誘いは、いつもあまりに急でした。時に、「もっと早く言ってよー!」と胸の内で文句を言いながら、でも結局は伊藤(いとう)会長のあの笑顔にひかれて、遅い時間に合流してしまいます。気づくと、夜更けまで伊藤(いとう)会長や全鍼(全はり)の皆さんと一緒にマイクを握り、熱唱していることなんて、ざらにありました。
でも、僕は知っていました。急に誘いが来るのは、事前に伝えて調整して飲むよりも、気楽に来たい時に来てもらって、来たくないときは「急な誘いなので」と気安く断れるようにという、会長なりの私への配慮でした。会長との最後の飲み会は、珍しく事前にお誘いがありました。だいぶお元気になられた様子で、少人数でゆっくりとお話しできました。そのときもニコニコした笑顔が印象的でしたが、まさか、それが最後のお別れになるとは。。。
会長と最初にお会いしたのは、京橋の狭い狭い居酒屋でした。地元の全日本鍼灸マッサージ師会のメンバーのお口添えもあり、まだまだ駆け出しの議員の私をお誘い頂きました。それから、折あるごとに、鍼灸師やあんまマッサージ指圧師のおかれた環境、そして高齢者を取り囲む医療や療養の現状についても教えて頂きました。伊藤(いとう)会長のお話はいつも、自分の団体のためだけではなく、国民生活をどうよくするか、高齢者の生活をどう守るかといった視点に貫かれていました。だからこそ、政治家の諸先輩の方々を含め多くの方からの共感を得て、
仲間をここまで増やせていけたんだろうと思っています。私自身も、伊藤(いとう)会長の熱い思いに押され、政策研究と国会質疑を重ね、介護予防につながるような成果を得られたこともありました。こうして、伊藤(いとう)会長の情熱は、全鍼(ぜんしん)のメンバーにとどまらず、周りの人を大きく動かしていく力がありました。
最後の飲み会では、何度となく「これからも、頼むよ!」とお声がけを頂きました。伊藤(いとう)会長、安心してください。長嶺(ながみね)会長や全鍼(ぜんしん)のみなさんのお声も頂きながら、これからも伊藤(いとう)会長の思いであった国民生活と高齢者の心身の健康を守るため、一生懸命頑張ってまいります。
天国の飲み会にはせ参じるのは、やっぱり相当遅れるかもしれませんが、必ず行きますので、大好きなビールを飲みながら気長に待っていてください。
◆参議院議員 臼井 正一(うすいしょういち)
伊藤 久夫(いとうひさお)先生のご逝去の報に接し深い悲しみを覚えております。謹んで御霊に哀悼の誠を申し上げます。
伊藤 久夫(いとうひさお)先生が、平成29年5月に全日本鍼灸マッサージ師会(しかい)の会長に就任されてから長きに渡り、国民の健康保持増進や予防、医療・介護の分野で、真の国民医療として位置づけるために、精力的に取り組まれてこられました。伊藤 久夫(いとうひさお)先生の豊かな知識、絶え間ない献身、鍼灸マッサージ普及のために注いだ情熱と不断の努力は、鍼灸マッサージ師の価値を高め、多くの国民に健康と幸福をもたらすことができました。
私も伊藤 久夫(いとうひさお)先生と健康経営勉強会などでご一緒させて頂いた記憶や、いつお会いしても優しい笑顔と柔和なお人柄が、走馬灯のように思いだされてなりません。
伊藤 久夫(いとうひさお)先生の逝去は貴会にとって計り知れない喪失ですが、先生が遺されました遺産は、長嶺 芳文(ながみねよしふみ)会長をはじめ全日本鍼灸マッサージ師会の会員の皆さまに、きっと引き継がれることと存じます。
伊藤 久夫(いとうひさお)先生の偉大な業績とその人間性を讃え、思い出を心に刻みつつ、生前のご指導に深い感謝を捧げ、お別れの挨拶とさせていただきます。
伊藤 久夫(いとうひさお)先生、天寿を全うされた 今、安んじてお休みください、ありがとうございました。
◆伊藤久夫(いとうひさお)前会長を偲んで
日本医師会 副会長 釜萢 敏(かまやちさとし)
伊藤 久夫(いとうひさお)先生のあまりに早すぎる訃報に接し、哀惜の念に堪えません。
伊藤(いとう)先生は、大阪府鍼灸マッサージ師会会長を14年、そして2017年からは全日本鍼灸マッサージ師会の会長を務めてこられました。この間、先生は一貫して、国民の皆様にいかに安心・安全な施術を提供するかに心を砕かれ、会を構成される鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、視覚障害者の方々のためにまさに全力を尽くされました。幅広い領域のさまざまな皆様とのつながりを大切にされ、業界の発展に大きく貢献されたご生涯であったと存じます。
伊藤(いとう)先生とは、厚生労働省の審議会等でもご一緒させていただきましたが、大変穏やかで包容力のあるお人柄で、さまざまな課題に対して粘り強く真摯に取り組んでおられたお姿が思い出されます。長年にわたり職責を務められたのも、優れたリーダーであるだけでなく、誠実さをもって多くの方々と信頼関係を築いてこられたからこそであると存じます。日本医師会の活動にも大変ご理解・ご協力を賜りましたことを、改めて心より感謝申し上げます。
これからさらに伊藤(いとう)先生がお力を発揮されるという時に、志(こころざし)なかばで旅立たれましたことは、さぞ心残りであられたことと存じ、ご家族皆様のお悲しみはいかばかりかと拝察いたします。
伊藤(いとう)先生のご遺志は、長嶺 芳文(ながみねよしふみ)会長先生をはじめ全日本鍼灸マッサージ師会の皆様方が引き継いでくださいます。どうぞ、天国から、業界の発展をお見守りください。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
◆ 故伊藤 久夫(いとうひさお)前会長への追悼文
公益社団法人 日本鍼灸師会 代表理事 中村 聡(なかむらさとし)
伊藤 久夫(いとうひさお)先生のご逝去に対し心よりお悔やみ申し上げます。
私が伊藤(いとう)先生と初めてお会いしたのは、平成10年頃でありました。
大阪府鍼灸マッサージ師会の阪南事務所で、有田(ありた)会長や竜田(たつた)先生らとお話させていただいた折に伊藤(いとう)先生も同席されていたのが、初めての出会いでありました。
当時、大阪府鍼灸マッサージ師会と静岡県保険鍼灸マッサージ師会は、あはき療養費取り扱いの拡大の対策として、「寝たきり予防大作戦」と称し、あはき師が地域に参入することの働きかけを協議し、両府県で在宅施術の実務が出来る者を教育していこうとお話をしていました。
伊藤(いとう)先生と私は当時まだまだ若手であり、諸先輩方より組織のあり様をご教授頂きつつ、実務をこなしていく日々でありました。
その後、伊藤(いとう)先生も私も地方師会の役職を務めながら、あはき師の療養費取り扱い拡大にエネルギーを注ぎ、お互いに中央組織の役員としても働き、中央の会長職に至りました。
あはき療養費の取り扱いが、現在の様に全国で多くの利用者に支持されていることを思うと、あはき師による国民への社会貢献に、伊藤(いとう)先生は大きく寄与をされたものと思います。
伊藤(いとう)先生の功績は、全日本鍼灸マッサージ師会、大阪府鍼灸マッサージ師会と、中央のあはき関連団体の誇りであり、早過ぎる旅立ちは非常に残念なことであります。
これからは伊藤(いとう)先生の教えを受けた多くの後輩が意思を繋いで、あはき業界の発展に寄与されることを祈念申し上げまして、追悼の辞とさせていただきます。
合掌
◆ 伊藤 久夫(いとうひさお)さんを偲んで
社会福祉法人 日本視覚障害者団体連合 会長 竹下 義樹(たけしたよしき)
故伊藤 久夫(いとうひさお)さんの生前におけるご活躍に敬意を表するとともに、突然のご逝去に接し謹んで哀悼の意を表します。
伊藤さんは長年にわたり自ら鍼灸治療に従事し、全鍼師会(ぜんしんしかい)を含めた業界の統一と協同歩調を維持するためご尽力されました。私自身はあはきに従事していない立場ではありますが、視覚障害あはき師の業権(ぎょうけん)擁護のために活動してきました。しかし、業界内部で考え方の相違や組織の内情から足並みが揃わないことがある度に伊藤さんに相談し、アドバイスを得たりご尽力を賜りました。伊藤さんは温厚な人柄であったからこそ、いつも私の話を丁寧に受け止めていただいたものと思いますし、伊藤さんが業界の発展に苦心されていたことを強く印象付けられました。今後は伊藤さんの思いを十分に理解し、微力ながらあはき業界の発展に努力することをお約束し、伊藤さんへのお別れの言葉とします。
◆ 公益社団法人 日本あん摩マッサージ指圧師会 会長 安田 和正
(やすだかずまさ)
伊藤(いとう)先生、あまりにもお早い旅立ちに、口惜しさと、悲しみとが混在して心の整理がつきません。
幾度となく大阪の街での先生とお仲間との語らいは私にとりましては、かけがえのないひと時でした。
先生の「久夫(ひさお)スマイル」とまわりへのお心づかいは私の中にしっかり刻みこまれていますよ。
学識経験者としての先生にはまだまだ教えを乞うことが計り知れぬ程ありました。
とにかく残念でなりません。
先生、そちらの世界はどうですか。これからも私たちへの思いを忘れないで見守ってくださいね。
今 今はただご冥福を祈るばかりです。
伊藤 久夫(いとうひさお)先生、安らかにおやすみください。
◆ 公益社団法人 東洋療法学校協会 会長 清水 尚道(しみずなおみち)
伊藤(いとう)先生、臨床とともに長年にわたる業団(ぎょうだん)でのご公務、本当にお疲れ様でした。また、大変お世話になった者の一人として、あらためて感謝申し上げます。ありがとうございました。
私が森ノ宮医療学園の理事長に就任して以来、様々な場面でご指導いただくことがあり、あはき師の現状そして将来について、業団(ぎょうだん)の代表として、また臨床家として常に高い意識を持っておられることを日々感じておりました。その見識やリーダーとしての統率力は卓越したものがあり、明るいお人柄の伊藤(いとう)先生の周りには、いつも多くの方が集まっておられました。
また、東洋療法学校協会の会長になってからは、さらにご一緒させていただく機会も増え、同じ大阪ということもあり、とても親しくしていただきました。
そのご厚意には本当に感謝しており、いつもお酒の席で笑っておられたお姿が今でも目に浮かぶようです。
体調を悪くされた後、復帰されて以前と変わらず公務をこなされているように、お見受けしておりましたので、この度の突然の訃報に触れ、本当に大きなショックを受けたところでございます。
あはき師としての成長は、臨床経験による日々の研鑽に加え継続的な知識の習得にあり、その役割を業団(ぎょうだん)の皆様が担っておられ、その基盤となる教育は養成校に委ねられています。
したがって養成校の責任は大変重く、少なくとも卒業時に患者さんの前に立つことができる教育をしていかなければならないと考えております。東洋療法学校協会では、各加盟校の教育の質を高めていくために、これからも業団(ぎょうだん)の先生方と連携を取りつつ事業を進めていく必要があり、もっと伊藤(いとう)先生のご意見をお聞きしたいと思っておりましたので、それがかなわなくなったことは、本当に残念でなりません。
あはき師の現状や養成校を取り巻く環境は決して楽観できるものではなく、様々な課題に取り組んでいかなければならない状況であり養成校教育に携わる者として、あはきの発展に貢献できるように伊藤(いとう)先生の熱い思いをしっかりと受け継いでいきたいと考えております。
これからも、伊藤(いとう)先生の思いを胸に、「学校協会の加盟校は、いい教育をしているな」と思っていただけるように役割を果たしてまいる所存です。
伊藤(いとう)先生、本当にありがとうございました。謹んでご冥福をお祈りいたします。
◆ 弔いの言葉
公益社団法人 全国病院理学療法協会 会長 平野 五十男(ひらのいさお)
全日本鍼灸マッサージ師会の第9代会長だった伊藤 久夫(いとうひさお)先生のご逝去の報を受け、心よりお悔やみを申し上げます。
昨年あたりから闘病生活を送っていることは、風の便りに聞いておりましたが、こんなにも早く悲報が届くとは思ってもいませんでした。
また、超高齢社会といわれる中で72歳の生涯はあまりにも短く、これからの活躍が期待されていただけに残念に思えてなりません。
故人は、あはき関係7団体で構成する「あはき等法推進協議会」の代表として、長年に亘り、あはき師が抱える諸問題の解決に向け、厚生労働省や関連団体に対して、奔走を続けてきた功績は多大であり誠に偉大なものがあります。
やり残した仕事がたくさんあり、さぞかし無念だとは思いますが、これからは天国から私たちをあたたかく見守り続けて下さい。
本協会を代表し、ご冥福をお祈り申し上げ、弔いの言葉といたします。
◆ 日本理療科教員連盟 会長 工藤 滋(くどうしげる)
伊藤 久夫(いとうひさお)先生のご逝去を悼み、お別れのご挨拶を申し上げます。
この度は伊藤(いとう)先生の突然の訃報に接し、驚くと同時に哀惜の念に堪えません。昨年11月に開催された東洋療法研修試験財団第2回生涯研修検討委員会では、委員長として司会進行を務められ、いつものようにお元気なご様子でしたので、あまりに急なことに、今も信じられない気持ちでおります。
伊藤(いとう)先生は、約1万人の会員を有する全日本鍼灸マッサージ師会というあはき業(ぎょう)最大の団体の会長を7年近くお務めになり、鍼灸のみならずあん摩マッサージ指圧も含めたあはき業(ぎょう)のための活動にご尽力されて来られました。また、そのお立場から、あはき関係団体で構成する様々な会の委員長という重責も担っておられました。会議では対立する意見が出た際にも、両者の考えをお聞きになり、話し合いを通じて1つの方向にまとめていく手腕を発揮されておられました。
全日本鍼灸マッサージ師会は、視覚障害委員会も設置されており、会員の皆様が視覚障害者のことを常に気に掛けてくださっている温かな組織です。そしてそのような団体の長(おさ)であった伊藤(いとう)先生は、私が対面式の会議に出席すると、必ず声を掛けてくださり、様々なお話をしてくださいました。その明るく朗らかな声が、今も耳に残っております。
あはき業界は今、多くの難題に直面しております。そのような時に伊藤(いとう)先生のお力を借りることができないのは、大変不安でなりません。けれども、いつまでもそのような気持ちでいることはできませんので、関係団体で協力し合い一丸となって、課題解決に取り組んでいく所存です。
長い間、お忙しい毎日をお過ごしだったと思いますので、どうかゆっくりとお休みください。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
◆ 伊藤久夫会長を偲んで
一般社団法人 日本東洋医学系物理療法学会 会長 山口 智(やまぐちさとる)
○温かいお人柄
伊藤(いとう)会長には、鍼灸や手技療法の業界や学会でお会いすることが多く、いつも笑顔で温かいお心遣いをいただきました。
伊藤(いとう)会長は、2004年に大阪府鍼灸マッサージ師会の会長に就任され、新会館建設、また多くの公益事業を推進されましたが、特に療養費に関するレセプトシステムの開発にご尽力されました。
2017年には全日本鍼灸マッサージ師会の会長に就任され、同会の事業を積極的に推進し、鍼灸手技療法の業団(ぎょうだん)に多大な功績を残されました。
2022年に私が実行委員長として開催した第72回全日本鍼灸学会東京大会には、ご来賓として出席していただきました。この時には、これからの業団(ぎょうだん)の果たす役割や学会との連携など示唆に富む多くの事柄をご指導いただき、いつもながらの極めて温かいお人柄に接したことを懐かしく想い出します。
○伊藤(いとう)会長とお約束した難聴の鍼灸と手技療法の発展
数年前に呉竹学園の坂本 歩(さかもとあゆみ)理事長より、難聴に対する鍼灸治療について全鍼師会(ぜんしんしかい)で取り組みたいとの意向があり、私に協力の要請がございました。伊藤(いとう)会長と直接お話をしたところ、国会内に難聴議連が結成されており、自見(じみ)はなこ参議院議員より鍼灸を検討したいという要望があり、国内外の研究状況や臨床の現状について、まとめていただきたいとのお話をいただきました。伊藤(いとう)会長はこうしたチャンスをうまく活かすことによって、わが国の鍼灸が大きく発展すると確信されていました。伊藤(いとう)会長の強いご依頼にお応えし、難聴に関する国内外の文献や耳鼻科領域の鍼灸の現状について整理し、自見(じみ)はなこ事務所に提出いたしました。その後、この議連の責任者が埼玉県選出の大塚 拓(おおつかたく)衆議院議員で、鍼灸をぜひ組入れたいとの意向があり、私に協力要請がございました。この件は伊藤(いとう)会長との固いお約束ですので、
「難聴に対する鍼灸治療」を政治を通して大きく発展させるため全力投球で邁進いたします。
私が3年前に会長を拝命した日本東洋医学系物理療法学会は、鍼通電療法・手技療法・あはき教育を3本柱とし、重要な事業と位置づけ、その発展に向けてそれぞれ専門委員会を設立いたしました。あん摩マッサージ指圧を基本とした手技療法を担当している学会は、これまでわが国にはございません。特に手技療法においては、その臨床的な効果やメカニズムを含めた科学的根拠を確立するために、精力的な活動を展開してまいります。伊藤(いとう)会長にご指示いただいたとおり、高度な技術と知識を有する専門手技療法師の育成、さらに、この分野の啓発・普及に努力する所存でございます。
伊藤(いとう)会長、会長とお約束した2つの難題に、微力ではございますが精進してまいりますので、どうぞ在天の彼方から温かく見守ってください。
伊藤(いとう)会長のご冥福を心よりご祈念申し上げ、追悼の辞とさせていただきます。
◆ 追悼 伊藤久夫先生のご逝去を悼む
公益社団法人 全日本鍼灸学会 会長 若山 育郎(わかやまいくろう)
2020年から始まった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、我が国の多くの産業や業種に重大な影響をもたらしましたが、2024年6月現在、外国人旅行客はほぼCOVID-19前の状態に戻り、飲食や販売の業界においても大いに回復しつつあります。
一方、鍼灸業界はというと、なかなか以前の状態に戻ってきているとは言い難い状況ではないかと思います。COVID-19感染拡大後3年間は計画していた事業が十分に進まない時期が続きました。また、学術大会についても、当初は中止を余儀なくされ、その後は現地開催に加えて、いわゆるハイブリッド開催と呼ばれる一部のプログラムをオンラインでライブ配信あるいは大会終了後にオンデマンド配信することがほぼ必須になりました。したがって、事業はあまり進まないのにも拘わらずハイブリッド開催に要するコストが増大し、またそれに伴う会員減少も
相まって、鍼灸学術団体としては依然として厳しい日々が続いています。
さて、こうした時に何が一番大事かと言えば、業界全体の団結と結束ではないかと思います。特に貴会をはじめとする業団と弊会のような学術団体がお互いに情報を共有し、鍼灸の将来について検討し協力していく体制が非常に重要になってくると存じます。貴会は、弊会とともに日本東洋医学サミット会議(JLOM)のフルメンバーでもあり、国民のための鍼灸医療推進機構(AcuPOPJ)のメンバーでもありますので、今まで以上に密に連携をお願いしたいと考えていたところでした。
その矢先に伊藤 久夫(いとうひさお)先生の訃報が寄せられました。伊藤(いとう)先生は、周りの誰もが「業界や鍼灸マッサージ師のことを第一に考えておられる」と言われるように業界にとってはかけがえのない存在でした。また、行政と連携して新しい制度や仕組みを進め、来年度の弊会の学術大会(名古屋)のテーマでもある“フェムテック”についても先頭を切って積極的に推進されました。
伊藤(いとう)先生は、はり、きゅう、あん摩マッサージ指圧は、人にやさしい手当であると常に言っておられました。また、奈良・平安の時代から国民大衆に親しまれ受け入れられている治療であるとも言っておられました。今は確かに厳しい時期ではありますが、それを乗り越え、伊藤(いとう)先生に安心していただけるような業界にしていけるよう業団(ぎょうだん)の方々と共に努めてまいります。
伊藤(いとう)先生、どうぞこれからも鍼灸業界を見守っていただきますようお願いします。本当にありがとうございました。謹んでご冥福をお祈りいたします。
◆ 公益財団法人 東洋療法研修試験財団 理事長 奈良 信雄(ならのぶお)
伊藤 久夫(いとうひさお)前会長のご冥福をお祈りし、謹んでお別れの言葉を申し上げます。
当財団と全日本鍼灸マッサージ師会を含めた関係7団体との関係を振り返りたいと思います。
あはき師の資質向上を図るため、昭和63年のあん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師 等に関する法律の一部改正により、あはき師学校・養成施設の入学資格が引き上げられ、教育課程を拡充するとともに、厚生大臣免許となりました。政府では行財政改革の真っただ中、国家試験や免許登録にかかる事務を厚生省が自らおこなうことは避け、これら事務をおこなう指定試験(登録)機関制度が採用されました。この試験(登録)事務をおこなう公正中立な団体として、関係7団体のご尽力のもと平成2年に当財団が設立されました。関係7団体は言わば当財団の生みの親であり、当財団の運営にも多大なご支援、ご協力を賜っているところです。
伊藤 久夫(いとうひさお)前会長には、7年もの長期間にわたり、評議員として当財団における重要事項の審議に携わっていただき、常に建設的なご意見を頂戴しました。また、生涯研修検討委員会など各種委員会においても大変お世話になってきました。特に印象深かったのは、令和3年に始まった施術管理者研修です。療養費の受領委任の届け出には施術管理者としての必要な知識等の研修が必須の要件とされ、その研修の企画運営を当財団が担うことになりました。伊藤久夫(いとうひさお)前会長には、当財団が登録研修機関になるためにご協力を
賜り、また、施術管理者研修実施委員会の委員をお引き受けいただき、研修の内容や実施法などの下地作りにご尽力下さいました。そのおかげをもって、令和3年1月に第1回の施術管理者研修の開催に漕ぎつけることができました。折しもコロナ禍に見舞われ、通常の研修より多くの課題や困難を乗り越えての開催でした。この最初の立ち上げ、準備をしっかりとご議論、ご助言いただけた結果、今日では安定した研修の実施に至っており、改めて深く感謝を申し上げる次第です。
あはき師の活躍、およびあはき師業界の発展のために全力を傾注されてきた伊藤久夫(いとうひさお)前会長のご意思は、これからも後世に引き継がれていくものと確信しております。どうか安らかにお眠りください。
◆追悼文
公益財団法人 国際医療技術財団 理事長 小西 惠一郎(こにしけいいちろう)
伊藤 久夫(いとうひさお)先生とのいにしえのご交誼を懐かしく振り返り、在りし日のお姿を偲びつつ印象的な往時の思い出を綴りたいと存じます。
もとより全鍼師会(ぜんしんしかい)と本財団とのご縁は、1995年4月1日に遡り、当時の関野 光雄(せきのみつお)先生が本財団の評議員にご就任された時から始まっており、その後、藤井 成幸(ふじいせいこう)先生から杉田 久雄(すぎたひさお)先生へと引き継がれ、今日に至るまでの30年間、長きにわたりご指南を頂戴致してまいりました。
去る2018年8月31日、伊藤 久夫(いとうひさお)会長から赤坂の料亭に呼び出され、第17回 東洋療法推進大会in鹿児島で「災害時のあん摩マッサージ指圧師・鍼師・灸師の役割と課題」をテーマとした講演のご依頼を賜り、喜んでお引き受け致しました。
その年の10月14日、鹿児島での講演当日、伊藤(いとう)会長の強力なリーダーシップのもと全鍼師会(ぜんしんしかい)と国連での総合協議資格を有するアムダ(AMDA)と本財団の3機関で災害鍼灸マッサージ医療分野における連携協力協定書を締結し、調印致しました。
おかげさまで伝統医療協力プロジェクトの一層の推進に向け、展望が開かれました。
お別れに際し、ご生前の国民医療の向上に資する数多くのご功績に衷心より敬意を表しますとともに、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
3
〈編集後記〉
伊藤 久夫(いとうひさお)先生の「お別れ会」に多くの方々が参集いただきありがとうございました。おかげさまで無事に滞りなく終えることができました。
今後は、伊藤(いとう)先生の遺志を継ぎ、長嶺(ながみね)会長のもとで理事一同前進してまいりたいと思いますので今後ともよろしくお願いいたします。
(広報IT委員 中川 紀寛 なかがわとしひろ)
以上本文
奥付
発行所 〒160-0004 東京都新宿区四谷 3-12-17
全鍼師会(ぜんしんしかい)会館内
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会
TEL.03-3359-6049 FAX.03-3359-2023
全鍼師会
ホームページURL https://www.zensin.or.jp
E-mail zensin@zensin.or.jp
協同組合
ホームページURL https://www.jammk.net/
E-mail jamm@jamm.or.jp
名称 鍼灸マッサージ情報誌 東洋療法
代表者 長嶺 芳文 (ながみねよしふみ)
発行人 長嶺 芳文 (ながみねよしふみ)
編集人/広報IT委員長 廣野 敏明(ひろのとしあき)
以上
********************
(公社)全日本鍼灸マッサージ師会 広報IT委員会
〒160-0004
東京都新宿区四谷3丁目12-17
TEL:03-3359-6049
FAX:03-3359-2023
URL:https://www.zensin.or.jp
メール:zensin@zensin.or.jp
********************
東洋療法 臨時追悼号(PDFカラー版)(4.60MB)
東洋療法 臨時追悼号(PDF白黒版)(6.71MB)
*****
目次
1 伊藤 久夫(いとうひさお)前会長「お別れの会」開催
これまでの感謝をこめて
2 追悼の言葉
(公社)全日本鍼灸マッサージ師会会長 長嶺 芳文(ながみねよしふみ)
(公社)大阪府鍼灸マッサージ師会会長 廣野 敏明(ひろのとしあき)
鍼灸マッサージを考える国会議員の会会長・参議院議員 衛藤 晟一
(えとうせいいち)
内閣府特命担当大臣/参議院議員 自見 はなこ(じみはなこ)
衆議院議員 伊佐 進一(いさしんいち)
参議院議員 臼井 正一(うすいしょういち)
日本医師会副会長 釜萢 敏(かまやちさとし)
(公社)日本鍼灸師会代表理事 中村 聡(なかむらさとし)
(社福)日本視覚障害者団体連合 竹下 義樹(たけしたよしき)
(公社)日本あん摩マッサージ指圧師会会長 安田 和正
(やすだかずまさ)
(公社)東洋療法学校協会会長 清水 尚道(しみずなおみち)
(公社)全国病院理学療法協会会長 平野 五十男(ひらのいさお)
日本理療科教員連盟会長 工藤 滋(くどうしげる)
(一社)日本東洋医学系物理療法学会会長 山口 智(やまぐちさとる)
(公社)全日本鍼灸学会会長 若山 育郎(わかやまいくろう)
(公財)東洋療法研修試験財団理事長 奈良 信雄(ならのぶお)
(公財)国際医療技術財団理事長 小西 惠一郎
(こにしけいいちろう)
3 編集後記
*****
以下本文
1
伊藤 久夫(いとうひさお)前会長「お別れの会」開催
これまでの感謝をこめて
令和6年7月15日、去る4月14日に逝去された 公益社団法人全日本鍼灸マッサージ師会(以下全鍼師会:ぜんしんしかい) 伊藤 久夫(いとうひさお)前会長の「お別れの会」が都シティ大阪天王寺で開催され、顧問で内閣府特命担当大臣 参議院議員の自見(じみ)はなこ氏、鍼灸マッサージを考える国会議員の会会長 参議院議員 衛藤 晟一(えとうせいいち)氏、衆議院議員 伊佐 進一(いさしんいち)氏等、生前ご縁のあった方々約200名が参集した。
会場では、黙祷の後に故人を偲ぶスライドショーが放映された。続いて生前、親交の深かった全鍼師会(ぜんしんしかい)相談役 中野 義雄(なかのよしお)氏、大阪府師会 業(ぎょう)の先輩である福島 次巳(ふくしまつぎみ)氏、大阪府師会(しかい)監事であり同志の西村 久代(にしむらひさよ)氏より心温まるお別れの言葉が捧げられた。
次に参加の皆様へ主催者の全鍼師会(ぜんしんしかい) 会長 長嶺 芳文(ながみねよしふみ)氏、大阪府師会 会長 廣野 敏明(ひろのとしあき)氏、ご子息の伊藤 裕也(いとうゆうや)氏よりユーモアをまじえながらのお礼の挨拶があり、最後に主催者、参加者一人ひとりから故人への献花、献杯がおこなわれて閉会した。
なお、これまでの功績を讃えられ、この度「旭日小綬章」が贈られた。
2追悼の言葉
◆ 伊藤 久夫(いとうひさお)先生、長い間業界の為に
本当にありがとうございました
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会 会長 長嶺 芳文(ながみねよしふみ)
伊藤(いとう)先生は、当会は元より鍼灸マッサージ業界団体において唯一無二の存在でありました。
2017年(平成29年)より、全日本鍼灸マッサージ師会会長に就任。あはき等法推進協議会の代表を務めると共に、あはき療養費における受領委任制度や施術管理者制度の導入の他、あはきガイドライン案の策定等様々な場面で業界に於ける重要な役割を担ってこられました。
また、人柄についても多くの方々から慕われ、役割や立場を超えて、行政職員の皆様や政治家の方々など伊藤会長の周囲には常に大勢の人達が集まり、伊藤先生を囲む集まりでは、常に笑いが絶えませんでした。
一年前に病が見つかり医師から余命宣告を受けた後も、今後のあはき業界や本会の運営についての将来を心から心配し考え、後輩の私達に頻繁に会う機会を作ってくださいました。
今思えば、お身体も相当お辛かったと思います。それでも、私達後輩やこの業界のため、命を削ってご尽力されたのだと思っております。
伊藤(いとう)先生が残してくださった「数多くの言葉や考え方」は私達にはとても大切な宝物です。
伊藤(いとう)会長の志を後世に繋ぐためにも、私達は努力研鑽し続けなければならないと理事一同、心を引き締めてまいります。
あはき業界を支えてくださっている皆様に於かれましても、どうか今後とも伊藤(いとう)会長の志を繋いでいくため、全日本鍼灸マッサージ師会ならびにあはき業界にお力をお貸しいただきたくお願い申し上げます。
伊藤(いとう)会長が心安らかに永眠出来ますよう、謹んでご冥福をお祈りいたします。
◆ 伊藤(いとう)会長を偲んで
公益社団法人 大阪府鍼灸マッサージ師会 会長 廣野 敏明(ひろのとしあき)
2024(令和6)年4月14日(日)、伊藤 久夫(いとうひさお)先生(公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会会長、公益社団法人 大阪府鍼灸マッサージ師会前会長)が72歳で、ご逝去されました。
伊藤(いとう)会長は、鍼灸マッサージ業界の団体において永きにわたり大変重要な存在であり、これまでのご功績は計り知れません。
大阪では、1982年(昭和57年)、30歳の時に理事となられ、若きリーダーとしての活躍が始まりました。1996年(平成8年)には副会長、2004年(平成16年)に第6代会長に就任され、7期14年間、新会館建設や公益社団法人への移行、全国大会の開催、数々の公益事業を推進されるとともに、大阪府東洋療法協同組合の理事長としても、療養費取扱いの利便性を図るためのレセプトシステム開発にも尽力されました。
2017年(平成29年)より、全日本鍼灸マッサージ師会会長に就任されると、文字通りわが国の業界のリーダーとして活躍の場を広げられました。どんな時も何よりも人のつながりを大切にされ、国会議員や行政職員、関係団体、都道府県師会(しかい)の役員、会員に至るまで、幅広く対話を通して信頼関係を築き上げるお人柄は、多くの関係者から慕われる存在でした。
特に、厚生労働省の医政局、保険局、老健局との協議を定期的におこなえるよう各方面に働きかけられたことや、地域包括ケアシステムにおける「あはき師」の位置づけの確立、無免許問題、療養費の受領委任制度や施術管理者研修の整備など、伊藤(いとう)会長がいなければ進まなかったことは数多くあります。
近年は、関西 医療大学に、あはきのフェムテック研究のため寄附講座を設置、教育と認定制度、ビジネスモデル構築などに向けて奔走されていました。
昨年8月に膵臓がんの診断を受け、闘病生活を送られていましたが、最後まで業界に対する熱い想いに溢れ、亡くなられる3週間前まで、関係者との協議や交流を欠かさず、後進の育成のために普段と全く変わらない生活を送られていました。
大好きな業界に身を投じ、最後まで業界のことを想い続けた伊藤(いとう)会長らしい生き様だったと、悲しみの中、数々の想い出が蘇ります。伊藤(いとう)会長のことですから、道半ばであったとはいえ、「人生に一点の悔いもない」と断言されることでしょうね。本当に最後の最後まで、一度たりとも辛そうな顔を見せられたことも、愚痴や弱音を吐かれたこともなく、いつも明るい笑顔で私たちを導いてくださいました。
身近におられた方々は皆、同様に感じられていたと思います。
私自身20年以上、側(そば)においていただき、数えきれないほどのご指導をいただきました。お教えいただいたことに、まだまだ遠く及びませんが、伊藤(いとう)会長のお言葉を胸に刻み、天国から安心して業界を見ていただけるよう、前を向いて進んでいきたいと思います。
伊藤(いとう)会長、本当にありがとうございました。長い間、お疲れ様でした。
ゆっくり休んでください。謹んで、ご冥福をお祈りいたします。
◆ 故・伊藤久夫先生への追悼文
鍼灸マッサージを考える国会議員の会会長
参議院議員 衛藤 晟一(えとうせいいち)
最初に、故・伊藤 久夫(いとうひさお)先生の訃報に対し、謹んで追悼の辞を捧げます。
一年ぐらい前から体調を崩されたとお聞きしていましたが、昨年暮れに4団体長との昼食を取りながらの会合で活発な意見交換をさせていただき安心していました。
ところが、4月14日に悲しい訃報が届き、信じられない気持ちでいっぱいでした。伊藤(いとう)会長、72歳は早すぎますよ!
さて、伊藤(いとう)会長とは、私が2007年に参議院に鞍替えをして全国比例区で当選をしたあと、大阪でお会いしたのが初めてだと思います。大阪人らしくとても気さくな人柄で直ぐに打ち解けて鍼灸マッサージ業界について熱く語りあったことを覚えています。
その後、杉田(すぎた)会長の後を受け2017年に全国会長にご就任されました。当時、長年の懸案事項である鍼灸マッサージの受領委任制度導入について最後の詰めをしている状況でしたが、私も鍼灸マッサージを考える国会議員の会の事務局長として厚生労働省保険局の濱谷(はまたに)審議官や矢田貝(やたがい)室長と頻繁に連絡を取り健保連等の説得に奔走していました。一方で伊藤(いとう)会長が4団体の結束が崩れない様にしっかりと調整をしていただいており本当に助かりました。
私には、20数年前の苦い思い出として受領委任制度導入の一歩手前で団体側の結束が崩れ涙を飲んだ経験があり、伊藤(いとう)会長のリーダーシップと調整能力の高さに感謝した次第です。
その結果、2018年にまとまり、翌年から施術所も保険者も参加型の導入になり全面的な制度化に至らず残念でしたが、長年出来なかった制度を条件付でも導入したことは、大きな一歩であると自負しています。
又、医政局マターの問題である無資格者との差別化対策として伊藤(いとう)会長中心に7団体と協議を重ねて厚生労働大臣免許保有証である携帯用カードの作成(任意)や看板の設置等、そして研修制度の確立を目指して頑張っていたことが昨日の様に思い出されます。
伊藤(いとう)会長、色々と仕事をしましたね!まだ、道半ばの課題も多々あり伊藤(いとう)会長の出番ですと相談をしたいのですが・・・、残された者たちで問題解決のため懸命に取り組むことをお誓い申し上げます。
伊藤(いとう)会長、どうかゆっくりお休みください。
◆ 内閣府特命担当大臣
参議院議員 自見(じみ) はなこ
伊藤 久夫(いとうひさお)会長のご逝去の報に接して以来、悲しみは尽きません。心よりお悔やみ申し上げます。
伝統的な東洋療法を通じて人々の健やかな暮らしを支えるとともに、鍼灸マッサージ師の皆様の活躍の推進に多大な情熱を注ぎ精力的に活動される一方で、私や秘書にも温かいご理解とご支援を賜った柔和なお人柄の伊藤 久夫(いとうひさお)会長にもうお会いできないということが、いまだに受け止めきれない気持ちです。
高齢化に伴い医療や介護のニーズも高まる日本において、治療やリハビリテーションのほか日常からの健康作り、ロコモ・フレイル予防などの必要性が増大する一方で、若いアスリートのパフォーマンス向上や、妊産婦の健康維持にも鍼灸マッサージ師の皆様の専門性が求められていることを語り合い、国が実施する出産・子育て応援交付金制度の使途について「鍼灸マッサージ」が明示されるようになるなど、伊藤 久夫(いとうひさお)会長とともに取り組んだ日々が昨日のことのように思い出されます。
価格の明示、過剰な連続施術など業界をめぐる課題への取組にも心血を注がれた伊藤 久夫(いとうひさお)会長のご遺徳に深く感謝するとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。
伊藤 久夫(いとうひさお)会長、本当にありがとうございました。どうかこれからも、遠くから私たちを見守っていてください。
◆ 衆議院議員 伊佐 進一(いさしんいち)
「いさ先生、今日は夕方ごろから四谷で飲んでますねー」
伊藤(いとう)会長のお誘いは、いつもあまりに急でした。時に、「もっと早く言ってよー!」と胸の内で文句を言いながら、でも結局は伊藤(いとう)会長のあの笑顔にひかれて、遅い時間に合流してしまいます。気づくと、夜更けまで伊藤(いとう)会長や全鍼(全はり)の皆さんと一緒にマイクを握り、熱唱していることなんて、ざらにありました。
でも、僕は知っていました。急に誘いが来るのは、事前に伝えて調整して飲むよりも、気楽に来たい時に来てもらって、来たくないときは「急な誘いなので」と気安く断れるようにという、会長なりの私への配慮でした。会長との最後の飲み会は、珍しく事前にお誘いがありました。だいぶお元気になられた様子で、少人数でゆっくりとお話しできました。そのときもニコニコした笑顔が印象的でしたが、まさか、それが最後のお別れになるとは。。。
会長と最初にお会いしたのは、京橋の狭い狭い居酒屋でした。地元の全日本鍼灸マッサージ師会のメンバーのお口添えもあり、まだまだ駆け出しの議員の私をお誘い頂きました。それから、折あるごとに、鍼灸師やあんまマッサージ指圧師のおかれた環境、そして高齢者を取り囲む医療や療養の現状についても教えて頂きました。伊藤(いとう)会長のお話はいつも、自分の団体のためだけではなく、国民生活をどうよくするか、高齢者の生活をどう守るかといった視点に貫かれていました。だからこそ、政治家の諸先輩の方々を含め多くの方からの共感を得て、
仲間をここまで増やせていけたんだろうと思っています。私自身も、伊藤(いとう)会長の熱い思いに押され、政策研究と国会質疑を重ね、介護予防につながるような成果を得られたこともありました。こうして、伊藤(いとう)会長の情熱は、全鍼(ぜんしん)のメンバーにとどまらず、周りの人を大きく動かしていく力がありました。
最後の飲み会では、何度となく「これからも、頼むよ!」とお声がけを頂きました。伊藤(いとう)会長、安心してください。長嶺(ながみね)会長や全鍼(ぜんしん)のみなさんのお声も頂きながら、これからも伊藤(いとう)会長の思いであった国民生活と高齢者の心身の健康を守るため、一生懸命頑張ってまいります。
天国の飲み会にはせ参じるのは、やっぱり相当遅れるかもしれませんが、必ず行きますので、大好きなビールを飲みながら気長に待っていてください。
◆参議院議員 臼井 正一(うすいしょういち)
伊藤 久夫(いとうひさお)先生のご逝去の報に接し深い悲しみを覚えております。謹んで御霊に哀悼の誠を申し上げます。
伊藤 久夫(いとうひさお)先生が、平成29年5月に全日本鍼灸マッサージ師会(しかい)の会長に就任されてから長きに渡り、国民の健康保持増進や予防、医療・介護の分野で、真の国民医療として位置づけるために、精力的に取り組まれてこられました。伊藤 久夫(いとうひさお)先生の豊かな知識、絶え間ない献身、鍼灸マッサージ普及のために注いだ情熱と不断の努力は、鍼灸マッサージ師の価値を高め、多くの国民に健康と幸福をもたらすことができました。
私も伊藤 久夫(いとうひさお)先生と健康経営勉強会などでご一緒させて頂いた記憶や、いつお会いしても優しい笑顔と柔和なお人柄が、走馬灯のように思いだされてなりません。
伊藤 久夫(いとうひさお)先生の逝去は貴会にとって計り知れない喪失ですが、先生が遺されました遺産は、長嶺 芳文(ながみねよしふみ)会長をはじめ全日本鍼灸マッサージ師会の会員の皆さまに、きっと引き継がれることと存じます。
伊藤 久夫(いとうひさお)先生の偉大な業績とその人間性を讃え、思い出を心に刻みつつ、生前のご指導に深い感謝を捧げ、お別れの挨拶とさせていただきます。
伊藤 久夫(いとうひさお)先生、天寿を全うされた 今、安んじてお休みください、ありがとうございました。
◆伊藤久夫(いとうひさお)前会長を偲んで
日本医師会 副会長 釜萢 敏(かまやちさとし)
伊藤 久夫(いとうひさお)先生のあまりに早すぎる訃報に接し、哀惜の念に堪えません。
伊藤(いとう)先生は、大阪府鍼灸マッサージ師会会長を14年、そして2017年からは全日本鍼灸マッサージ師会の会長を務めてこられました。この間、先生は一貫して、国民の皆様にいかに安心・安全な施術を提供するかに心を砕かれ、会を構成される鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、視覚障害者の方々のためにまさに全力を尽くされました。幅広い領域のさまざまな皆様とのつながりを大切にされ、業界の発展に大きく貢献されたご生涯であったと存じます。
伊藤(いとう)先生とは、厚生労働省の審議会等でもご一緒させていただきましたが、大変穏やかで包容力のあるお人柄で、さまざまな課題に対して粘り強く真摯に取り組んでおられたお姿が思い出されます。長年にわたり職責を務められたのも、優れたリーダーであるだけでなく、誠実さをもって多くの方々と信頼関係を築いてこられたからこそであると存じます。日本医師会の活動にも大変ご理解・ご協力を賜りましたことを、改めて心より感謝申し上げます。
これからさらに伊藤(いとう)先生がお力を発揮されるという時に、志(こころざし)なかばで旅立たれましたことは、さぞ心残りであられたことと存じ、ご家族皆様のお悲しみはいかばかりかと拝察いたします。
伊藤(いとう)先生のご遺志は、長嶺 芳文(ながみねよしふみ)会長先生をはじめ全日本鍼灸マッサージ師会の皆様方が引き継いでくださいます。どうぞ、天国から、業界の発展をお見守りください。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
◆ 故伊藤 久夫(いとうひさお)前会長への追悼文
公益社団法人 日本鍼灸師会 代表理事 中村 聡(なかむらさとし)
伊藤 久夫(いとうひさお)先生のご逝去に対し心よりお悔やみ申し上げます。
私が伊藤(いとう)先生と初めてお会いしたのは、平成10年頃でありました。
大阪府鍼灸マッサージ師会の阪南事務所で、有田(ありた)会長や竜田(たつた)先生らとお話させていただいた折に伊藤(いとう)先生も同席されていたのが、初めての出会いでありました。
当時、大阪府鍼灸マッサージ師会と静岡県保険鍼灸マッサージ師会は、あはき療養費取り扱いの拡大の対策として、「寝たきり予防大作戦」と称し、あはき師が地域に参入することの働きかけを協議し、両府県で在宅施術の実務が出来る者を教育していこうとお話をしていました。
伊藤(いとう)先生と私は当時まだまだ若手であり、諸先輩方より組織のあり様をご教授頂きつつ、実務をこなしていく日々でありました。
その後、伊藤(いとう)先生も私も地方師会の役職を務めながら、あはき師の療養費取り扱い拡大にエネルギーを注ぎ、お互いに中央組織の役員としても働き、中央の会長職に至りました。
あはき療養費の取り扱いが、現在の様に全国で多くの利用者に支持されていることを思うと、あはき師による国民への社会貢献に、伊藤(いとう)先生は大きく寄与をされたものと思います。
伊藤(いとう)先生の功績は、全日本鍼灸マッサージ師会、大阪府鍼灸マッサージ師会と、中央のあはき関連団体の誇りであり、早過ぎる旅立ちは非常に残念なことであります。
これからは伊藤(いとう)先生の教えを受けた多くの後輩が意思を繋いで、あはき業界の発展に寄与されることを祈念申し上げまして、追悼の辞とさせていただきます。
合掌
◆ 伊藤 久夫(いとうひさお)さんを偲んで
社会福祉法人 日本視覚障害者団体連合 会長 竹下 義樹(たけしたよしき)
故伊藤 久夫(いとうひさお)さんの生前におけるご活躍に敬意を表するとともに、突然のご逝去に接し謹んで哀悼の意を表します。
伊藤さんは長年にわたり自ら鍼灸治療に従事し、全鍼師会(ぜんしんしかい)を含めた業界の統一と協同歩調を維持するためご尽力されました。私自身はあはきに従事していない立場ではありますが、視覚障害あはき師の業権(ぎょうけん)擁護のために活動してきました。しかし、業界内部で考え方の相違や組織の内情から足並みが揃わないことがある度に伊藤さんに相談し、アドバイスを得たりご尽力を賜りました。伊藤さんは温厚な人柄であったからこそ、いつも私の話を丁寧に受け止めていただいたものと思いますし、伊藤さんが業界の発展に苦心されていたことを強く印象付けられました。今後は伊藤さんの思いを十分に理解し、微力ながらあはき業界の発展に努力することをお約束し、伊藤さんへのお別れの言葉とします。
◆ 公益社団法人 日本あん摩マッサージ指圧師会 会長 安田 和正
(やすだかずまさ)
伊藤(いとう)先生、あまりにもお早い旅立ちに、口惜しさと、悲しみとが混在して心の整理がつきません。
幾度となく大阪の街での先生とお仲間との語らいは私にとりましては、かけがえのないひと時でした。
先生の「久夫(ひさお)スマイル」とまわりへのお心づかいは私の中にしっかり刻みこまれていますよ。
学識経験者としての先生にはまだまだ教えを乞うことが計り知れぬ程ありました。
とにかく残念でなりません。
先生、そちらの世界はどうですか。これからも私たちへの思いを忘れないで見守ってくださいね。
今 今はただご冥福を祈るばかりです。
伊藤 久夫(いとうひさお)先生、安らかにおやすみください。
◆ 公益社団法人 東洋療法学校協会 会長 清水 尚道(しみずなおみち)
伊藤(いとう)先生、臨床とともに長年にわたる業団(ぎょうだん)でのご公務、本当にお疲れ様でした。また、大変お世話になった者の一人として、あらためて感謝申し上げます。ありがとうございました。
私が森ノ宮医療学園の理事長に就任して以来、様々な場面でご指導いただくことがあり、あはき師の現状そして将来について、業団(ぎょうだん)の代表として、また臨床家として常に高い意識を持っておられることを日々感じておりました。その見識やリーダーとしての統率力は卓越したものがあり、明るいお人柄の伊藤(いとう)先生の周りには、いつも多くの方が集まっておられました。
また、東洋療法学校協会の会長になってからは、さらにご一緒させていただく機会も増え、同じ大阪ということもあり、とても親しくしていただきました。
そのご厚意には本当に感謝しており、いつもお酒の席で笑っておられたお姿が今でも目に浮かぶようです。
体調を悪くされた後、復帰されて以前と変わらず公務をこなされているように、お見受けしておりましたので、この度の突然の訃報に触れ、本当に大きなショックを受けたところでございます。
あはき師としての成長は、臨床経験による日々の研鑽に加え継続的な知識の習得にあり、その役割を業団(ぎょうだん)の皆様が担っておられ、その基盤となる教育は養成校に委ねられています。
したがって養成校の責任は大変重く、少なくとも卒業時に患者さんの前に立つことができる教育をしていかなければならないと考えております。東洋療法学校協会では、各加盟校の教育の質を高めていくために、これからも業団(ぎょうだん)の先生方と連携を取りつつ事業を進めていく必要があり、もっと伊藤(いとう)先生のご意見をお聞きしたいと思っておりましたので、それがかなわなくなったことは、本当に残念でなりません。
あはき師の現状や養成校を取り巻く環境は決して楽観できるものではなく、様々な課題に取り組んでいかなければならない状況であり養成校教育に携わる者として、あはきの発展に貢献できるように伊藤(いとう)先生の熱い思いをしっかりと受け継いでいきたいと考えております。
これからも、伊藤(いとう)先生の思いを胸に、「学校協会の加盟校は、いい教育をしているな」と思っていただけるように役割を果たしてまいる所存です。
伊藤(いとう)先生、本当にありがとうございました。謹んでご冥福をお祈りいたします。
◆ 弔いの言葉
公益社団法人 全国病院理学療法協会 会長 平野 五十男(ひらのいさお)
全日本鍼灸マッサージ師会の第9代会長だった伊藤 久夫(いとうひさお)先生のご逝去の報を受け、心よりお悔やみを申し上げます。
昨年あたりから闘病生活を送っていることは、風の便りに聞いておりましたが、こんなにも早く悲報が届くとは思ってもいませんでした。
また、超高齢社会といわれる中で72歳の生涯はあまりにも短く、これからの活躍が期待されていただけに残念に思えてなりません。
故人は、あはき関係7団体で構成する「あはき等法推進協議会」の代表として、長年に亘り、あはき師が抱える諸問題の解決に向け、厚生労働省や関連団体に対して、奔走を続けてきた功績は多大であり誠に偉大なものがあります。
やり残した仕事がたくさんあり、さぞかし無念だとは思いますが、これからは天国から私たちをあたたかく見守り続けて下さい。
本協会を代表し、ご冥福をお祈り申し上げ、弔いの言葉といたします。
◆ 日本理療科教員連盟 会長 工藤 滋(くどうしげる)
伊藤 久夫(いとうひさお)先生のご逝去を悼み、お別れのご挨拶を申し上げます。
この度は伊藤(いとう)先生の突然の訃報に接し、驚くと同時に哀惜の念に堪えません。昨年11月に開催された東洋療法研修試験財団第2回生涯研修検討委員会では、委員長として司会進行を務められ、いつものようにお元気なご様子でしたので、あまりに急なことに、今も信じられない気持ちでおります。
伊藤(いとう)先生は、約1万人の会員を有する全日本鍼灸マッサージ師会というあはき業(ぎょう)最大の団体の会長を7年近くお務めになり、鍼灸のみならずあん摩マッサージ指圧も含めたあはき業(ぎょう)のための活動にご尽力されて来られました。また、そのお立場から、あはき関係団体で構成する様々な会の委員長という重責も担っておられました。会議では対立する意見が出た際にも、両者の考えをお聞きになり、話し合いを通じて1つの方向にまとめていく手腕を発揮されておられました。
全日本鍼灸マッサージ師会は、視覚障害委員会も設置されており、会員の皆様が視覚障害者のことを常に気に掛けてくださっている温かな組織です。そしてそのような団体の長(おさ)であった伊藤(いとう)先生は、私が対面式の会議に出席すると、必ず声を掛けてくださり、様々なお話をしてくださいました。その明るく朗らかな声が、今も耳に残っております。
あはき業界は今、多くの難題に直面しております。そのような時に伊藤(いとう)先生のお力を借りることができないのは、大変不安でなりません。けれども、いつまでもそのような気持ちでいることはできませんので、関係団体で協力し合い一丸となって、課題解決に取り組んでいく所存です。
長い間、お忙しい毎日をお過ごしだったと思いますので、どうかゆっくりとお休みください。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
◆ 伊藤久夫会長を偲んで
一般社団法人 日本東洋医学系物理療法学会 会長 山口 智(やまぐちさとる)
○温かいお人柄
伊藤(いとう)会長には、鍼灸や手技療法の業界や学会でお会いすることが多く、いつも笑顔で温かいお心遣いをいただきました。
伊藤(いとう)会長は、2004年に大阪府鍼灸マッサージ師会の会長に就任され、新会館建設、また多くの公益事業を推進されましたが、特に療養費に関するレセプトシステムの開発にご尽力されました。
2017年には全日本鍼灸マッサージ師会の会長に就任され、同会の事業を積極的に推進し、鍼灸手技療法の業団(ぎょうだん)に多大な功績を残されました。
2022年に私が実行委員長として開催した第72回全日本鍼灸学会東京大会には、ご来賓として出席していただきました。この時には、これからの業団(ぎょうだん)の果たす役割や学会との連携など示唆に富む多くの事柄をご指導いただき、いつもながらの極めて温かいお人柄に接したことを懐かしく想い出します。
○伊藤(いとう)会長とお約束した難聴の鍼灸と手技療法の発展
数年前に呉竹学園の坂本 歩(さかもとあゆみ)理事長より、難聴に対する鍼灸治療について全鍼師会(ぜんしんしかい)で取り組みたいとの意向があり、私に協力の要請がございました。伊藤(いとう)会長と直接お話をしたところ、国会内に難聴議連が結成されており、自見(じみ)はなこ参議院議員より鍼灸を検討したいという要望があり、国内外の研究状況や臨床の現状について、まとめていただきたいとのお話をいただきました。伊藤(いとう)会長はこうしたチャンスをうまく活かすことによって、わが国の鍼灸が大きく発展すると確信されていました。伊藤(いとう)会長の強いご依頼にお応えし、難聴に関する国内外の文献や耳鼻科領域の鍼灸の現状について整理し、自見(じみ)はなこ事務所に提出いたしました。その後、この議連の責任者が埼玉県選出の大塚 拓(おおつかたく)衆議院議員で、鍼灸をぜひ組入れたいとの意向があり、私に協力要請がございました。この件は伊藤(いとう)会長との固いお約束ですので、
「難聴に対する鍼灸治療」を政治を通して大きく発展させるため全力投球で邁進いたします。
私が3年前に会長を拝命した日本東洋医学系物理療法学会は、鍼通電療法・手技療法・あはき教育を3本柱とし、重要な事業と位置づけ、その発展に向けてそれぞれ専門委員会を設立いたしました。あん摩マッサージ指圧を基本とした手技療法を担当している学会は、これまでわが国にはございません。特に手技療法においては、その臨床的な効果やメカニズムを含めた科学的根拠を確立するために、精力的な活動を展開してまいります。伊藤(いとう)会長にご指示いただいたとおり、高度な技術と知識を有する専門手技療法師の育成、さらに、この分野の啓発・普及に努力する所存でございます。
伊藤(いとう)会長、会長とお約束した2つの難題に、微力ではございますが精進してまいりますので、どうぞ在天の彼方から温かく見守ってください。
伊藤(いとう)会長のご冥福を心よりご祈念申し上げ、追悼の辞とさせていただきます。
◆ 追悼 伊藤久夫先生のご逝去を悼む
公益社団法人 全日本鍼灸学会 会長 若山 育郎(わかやまいくろう)
2020年から始まった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、我が国の多くの産業や業種に重大な影響をもたらしましたが、2024年6月現在、外国人旅行客はほぼCOVID-19前の状態に戻り、飲食や販売の業界においても大いに回復しつつあります。
一方、鍼灸業界はというと、なかなか以前の状態に戻ってきているとは言い難い状況ではないかと思います。COVID-19感染拡大後3年間は計画していた事業が十分に進まない時期が続きました。また、学術大会についても、当初は中止を余儀なくされ、その後は現地開催に加えて、いわゆるハイブリッド開催と呼ばれる一部のプログラムをオンラインでライブ配信あるいは大会終了後にオンデマンド配信することがほぼ必須になりました。したがって、事業はあまり進まないのにも拘わらずハイブリッド開催に要するコストが増大し、またそれに伴う会員減少も
相まって、鍼灸学術団体としては依然として厳しい日々が続いています。
さて、こうした時に何が一番大事かと言えば、業界全体の団結と結束ではないかと思います。特に貴会をはじめとする業団と弊会のような学術団体がお互いに情報を共有し、鍼灸の将来について検討し協力していく体制が非常に重要になってくると存じます。貴会は、弊会とともに日本東洋医学サミット会議(JLOM)のフルメンバーでもあり、国民のための鍼灸医療推進機構(AcuPOPJ)のメンバーでもありますので、今まで以上に密に連携をお願いしたいと考えていたところでした。
その矢先に伊藤 久夫(いとうひさお)先生の訃報が寄せられました。伊藤(いとう)先生は、周りの誰もが「業界や鍼灸マッサージ師のことを第一に考えておられる」と言われるように業界にとってはかけがえのない存在でした。また、行政と連携して新しい制度や仕組みを進め、来年度の弊会の学術大会(名古屋)のテーマでもある“フェムテック”についても先頭を切って積極的に推進されました。
伊藤(いとう)先生は、はり、きゅう、あん摩マッサージ指圧は、人にやさしい手当であると常に言っておられました。また、奈良・平安の時代から国民大衆に親しまれ受け入れられている治療であるとも言っておられました。今は確かに厳しい時期ではありますが、それを乗り越え、伊藤(いとう)先生に安心していただけるような業界にしていけるよう業団(ぎょうだん)の方々と共に努めてまいります。
伊藤(いとう)先生、どうぞこれからも鍼灸業界を見守っていただきますようお願いします。本当にありがとうございました。謹んでご冥福をお祈りいたします。
◆ 公益財団法人 東洋療法研修試験財団 理事長 奈良 信雄(ならのぶお)
伊藤 久夫(いとうひさお)前会長のご冥福をお祈りし、謹んでお別れの言葉を申し上げます。
当財団と全日本鍼灸マッサージ師会を含めた関係7団体との関係を振り返りたいと思います。
あはき師の資質向上を図るため、昭和63年のあん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師 等に関する法律の一部改正により、あはき師学校・養成施設の入学資格が引き上げられ、教育課程を拡充するとともに、厚生大臣免許となりました。政府では行財政改革の真っただ中、国家試験や免許登録にかかる事務を厚生省が自らおこなうことは避け、これら事務をおこなう指定試験(登録)機関制度が採用されました。この試験(登録)事務をおこなう公正中立な団体として、関係7団体のご尽力のもと平成2年に当財団が設立されました。関係7団体は言わば当財団の生みの親であり、当財団の運営にも多大なご支援、ご協力を賜っているところです。
伊藤 久夫(いとうひさお)前会長には、7年もの長期間にわたり、評議員として当財団における重要事項の審議に携わっていただき、常に建設的なご意見を頂戴しました。また、生涯研修検討委員会など各種委員会においても大変お世話になってきました。特に印象深かったのは、令和3年に始まった施術管理者研修です。療養費の受領委任の届け出には施術管理者としての必要な知識等の研修が必須の要件とされ、その研修の企画運営を当財団が担うことになりました。伊藤久夫(いとうひさお)前会長には、当財団が登録研修機関になるためにご協力を
賜り、また、施術管理者研修実施委員会の委員をお引き受けいただき、研修の内容や実施法などの下地作りにご尽力下さいました。そのおかげをもって、令和3年1月に第1回の施術管理者研修の開催に漕ぎつけることができました。折しもコロナ禍に見舞われ、通常の研修より多くの課題や困難を乗り越えての開催でした。この最初の立ち上げ、準備をしっかりとご議論、ご助言いただけた結果、今日では安定した研修の実施に至っており、改めて深く感謝を申し上げる次第です。
あはき師の活躍、およびあはき師業界の発展のために全力を傾注されてきた伊藤久夫(いとうひさお)前会長のご意思は、これからも後世に引き継がれていくものと確信しております。どうか安らかにお眠りください。
◆追悼文
公益財団法人 国際医療技術財団 理事長 小西 惠一郎(こにしけいいちろう)
伊藤 久夫(いとうひさお)先生とのいにしえのご交誼を懐かしく振り返り、在りし日のお姿を偲びつつ印象的な往時の思い出を綴りたいと存じます。
もとより全鍼師会(ぜんしんしかい)と本財団とのご縁は、1995年4月1日に遡り、当時の関野 光雄(せきのみつお)先生が本財団の評議員にご就任された時から始まっており、その後、藤井 成幸(ふじいせいこう)先生から杉田 久雄(すぎたひさお)先生へと引き継がれ、今日に至るまでの30年間、長きにわたりご指南を頂戴致してまいりました。
去る2018年8月31日、伊藤 久夫(いとうひさお)会長から赤坂の料亭に呼び出され、第17回 東洋療法推進大会in鹿児島で「災害時のあん摩マッサージ指圧師・鍼師・灸師の役割と課題」をテーマとした講演のご依頼を賜り、喜んでお引き受け致しました。
その年の10月14日、鹿児島での講演当日、伊藤(いとう)会長の強力なリーダーシップのもと全鍼師会(ぜんしんしかい)と国連での総合協議資格を有するアムダ(AMDA)と本財団の3機関で災害鍼灸マッサージ医療分野における連携協力協定書を締結し、調印致しました。
おかげさまで伝統医療協力プロジェクトの一層の推進に向け、展望が開かれました。
お別れに際し、ご生前の国民医療の向上に資する数多くのご功績に衷心より敬意を表しますとともに、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
3
〈編集後記〉
伊藤 久夫(いとうひさお)先生の「お別れ会」に多くの方々が参集いただきありがとうございました。おかげさまで無事に滞りなく終えることができました。
今後は、伊藤(いとう)先生の遺志を継ぎ、長嶺(ながみね)会長のもとで理事一同前進してまいりたいと思いますので今後ともよろしくお願いいたします。
(広報IT委員 中川 紀寛 なかがわとしひろ)
以上本文
奥付
発行所 〒160-0004 東京都新宿区四谷 3-12-17
全鍼師会(ぜんしんしかい)会館内
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会
TEL.03-3359-6049 FAX.03-3359-2023
全鍼師会
ホームページURL https://www.zensin.or.jp
E-mail zensin@zensin.or.jp
協同組合
ホームページURL https://www.jammk.net/
E-mail jamm@jamm.or.jp
名称 鍼灸マッサージ情報誌 東洋療法
代表者 長嶺 芳文 (ながみねよしふみ)
発行人 長嶺 芳文 (ながみねよしふみ)
編集人/広報IT委員長 廣野 敏明(ひろのとしあき)
以上
********************
(公社)全日本鍼灸マッサージ師会 広報IT委員会
〒160-0004
東京都新宿区四谷3丁目12-17
TEL:03-3359-6049
FAX:03-3359-2023
URL:https://www.zensin.or.jp
メール:zensin@zensin.or.jp
********************