2024.11.01 (金)会員の皆様月刊東洋療法

    月刊東洋療法363号

    月刊東洋療法363号(電子ブック版)

    月刊東洋療法363号(PDFカラー版)(3.88MB)
    月刊東洋療法363号(PDF白黒版)(3.18MB)

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    目次

    1  第23回東洋療法推進大会in徳島 開催 大会テーマ「新たな潮流・生み出す未来」
       熱気あふれる大会にのべ640名が集う(特別講演1・特別講演2・保険講演・シンポジウム1・シンポジウム2・懇親
       会・臨床研究発表・つぶやき)
    2  はり、きゅう、マッサージ施術費助成制度一覧2024【北海道編・東北編】
    3  Dr.タコのちょっとエッセイ 「自立と相互依存から利他へ」
    4  人生の最終段階における医療・ケアについて
    5  中医学コラム(6)
    6  JIMTEF災害医療研修 アドバンスコースに参加して
    7  お知らせ
    8  令和7年度 行事カレンダー(予定)
    9  インフォメーション 研修会・イベント開催予定
    10 協同組合ニュース
    11 編集後記

    *****

    以下本文


    1 第23回 東洋療法推進大会in徳島開催 大会テーマ「新たな潮流・生み出す未来」

     熱気あふれる大会に延べ640名が集う
    【写真:開会式、会長、徳島県会長、県知事代理、徳島市長、ビデオメッセージの皆様】

     令和6年9月29日・30日、徳島グランヴィリオホテルにおいて「第23回東洋療法推進大会 in 徳島」が開催され、WEB
    を含む参加者は2日間延べ640名を超えた。
     開会式では、長嶺 芳文(ながみねよしふみ) 全鍼師会(ぜんしんしかい)会長の開会挨拶で始まり、高島 弘和(たかしまひ
    ろかず) 徳島県師会会長の歓迎の挨拶に続き、徳島県県知事代理、 遠藤 彰良(えんどうあきよし)徳島市長のご来賓祝辞をい
    ただいた。また、顧問で内閣府特命担当大臣の自見(じみ)はなこ氏、衆議院議員 伊佐 進一(いさしんいち)氏、日本医師会
    会長 松本 吉郎(まつもときちろう)氏、日本医師会副会長 釜萢 敏(かまやちさとし)氏からビデオメッセージで祝辞をいただ
    いた。ご来賓紹介・祝電披露後に往田 和章(おおたかずあき)全鍼師会(ぜんしんしかい)副会長が閉式の言葉を述べ、長嶺
    (ながみね)新体制の下、熱気あふれる2日間のスタートを切った。
                                        (広報IT委員 中川 紀寛 なかがわとしひろ)

    ◆内容
    ■9月29日
    【講師顔写真】

    ●特別講演 1 (一般公開講座)

    演題:「現代人の抱える不調と東洋医学の可能性」
    講師 丸岡(まるおか)いずみ氏

     徳島県出身でキャスター・コメンテーターの丸岡(まるおか)いずみさんに「現代人の抱える不調と東洋医学の可能性」につ
    いてご講演いただきました。
     丸岡さんがうつ病を発症してお世話になったクリニックには、鍼灸院が併設されていたようです。東洋医学の問診にかける時
    間の長さに驚かれておりました。西洋医学との違いとして「治療というよりも相談にのってもらっている感覚」
    「病気そのものではなく人間そのものを丁寧にみている」「東洋医学はココロとカラダをトータルで整えることができる療法」と述べられていました。東洋医学と西洋医学のアプローチの違いをわかりやすく説明してくださいました。
     丸岡さんが所属する日本心理学会で、鍼灸治療により寝つきや睡眠の質などの改善がみられたとする研究発表があったとご紹
    介がありました。「休む・睡眠」が現代人の抱える不調であり、世界中で「睡眠」について関心を持っているとのことです。丸
    岡さんは、鍼灸治療は睡眠で悩んでいる人の助けになる、とおっしゃっていました。病院を受診して改善されない場合は、鍼灸
    治療を受けていただきたいです。
    丸岡さんは「小児はり」についてご友人方とお話しされることがあるようです。小児はりは日本独自のもの、もっと世界に広がればいいのにとありました。私自身小児はりに力をいれているので、丸岡さんから小児はりのお話があってうれしかったです。世界にとは難しいですが、まずは私の住む徳島から広まるよう努力していきたいです。
    講演会を通して、年齢・性別を問わず鍼灸の受療率を高めるための課題や可能性を見つけることができました。
                                      (徳島県師会理事 中谷 桜子 なかたにさくらこ)

    ●特別講演 2

    演題:「フェムテックに鍼灸マッサージを ~やさしいAIとNudge(ナッジ)で実現できる~」
    講師 関西医療大学 フェムテック寄附講座 特任教授 菅 万希子(すがまきこ)先生

     本講演では、鍼灸マッサージ治療の有効性を評価するために、患者の主観的評価と実際の治療効果とのギャップをAI技術を用
    いたデータ分析で明らかにすることが目的とされています。主に不定愁訴に対する鍼灸マッサージ治療の効果が施術者、患者双
    方によるアンケートにより調査され、因果推論分析により個々の患者に最適な経穴の選択が可能であると示唆されていました。
     また、治療効果の科学的評価に基づく鍼灸マッサージ治療事業のビジネスモデルが提案されており、このモデルではAI技術を
    活用して治療の可視化を図り、アプリによる施術環境の利便性向上がめざされていると述べられていました。
                                       (フェムテック委員長 清水 洋二 しみずようじ)

    ●保険講演

    演題:「令和6年度あはき療養費の料金改定について」
    講師 全鍼師会(ぜんしんしかい)副会長・保険委員長 往田 和章(おおたかずあき)

    1.往療の解釈変更について
    2.往療料について
    3.訪問施術料について
    4.特別地域加算について
    5.申請書の記載方法について

     往療については往療料と訪問施術料に分離されること。往療料については突発的に通所できない患者に対して出向き、訪問施
    術料についてはあらかじめ施術者と患者の間で施術する日程を申し合わせて施術に出向くこと。訪問施術料の事例や支給申請書
    の記載方法、記入例などの解説がされた。
                                          (保険委員 中川 紀寛 なかがわとしひろ)


    ■9月30日
    【写真:座長、会場風景、専門官、シンポジスト等】

    ●シンポジウム1 (組織&将来ビジョン等検討委員会)

    テーマ「新たな潮流・生み出す未来」

     2024年の組織&将来ビジョン シンポジウムでは、業界の将来を見据え重要なテーマが議論された。清水 洋二(しみずよ
    うじ)フェムテック委員長がフェムテックの現状とアンケート調査の重要性を説明し、続いて協同組合の石川 英樹(いしかわひ
    でき)理事長が購買事業、共済事業、教育情報事業等、これを一つにまとめネットワーク化した事業についての説明を報告。尾
    野(おの)は昨年の将来ビジョンアンケートをAIで再分析した結果を発表し、往田和章(おおたかずあき)保険委員長は療養費
    経営に関するアンケート結果の中間報告をおこない、新規患者の獲得が難しい現状について50%以上の施術者が悩んでおり、
    月間売上高も20から50万円以下が全体の7割弱という厳しい現実も示され、会員の収入状況や業界の課題が浮き彫りになっ
    た。後半では、収入向上や新規患者獲得に向けた議論がおこなわれ、予約システムの導入やSNSを活用した広報活動の重要性が
    指摘され、若年層へのアプローチ強化が提案された。
                                  (組織&将来ビジョン等検討委員長 尾野 彰 おのあきら)

    ●シンポジウム2 (法制委員会)

    テーマ「広告ガイドラインと無免許問題」

     今回は広告のガイドライン検討会の終了を受け、厚生労働省 医政局 医事課の栁田 聡(やなぎたさとし)専門官をお迎えし、
    検討会での内容の報告と、それに携わった石川 英樹(いしかわひでき)副会長の報告という形で開催しました。また、これに先
    立ち都道府県師会から質問事項を受付、その回答をいただき、当日参加者の中からも何名か質問を受けました。
     全鍼師会(ぜんしんしかい)として、「業態+(プラス)治療院」が名乗れるようになったことは、国民にとって何をすると
    ころかはっきりわかることは大変望ましい状態になったと考えています。また、我々免許保持者のガイドラインの中に、無免許
    対策が盛り込まれていることは、一定の成果があったと考えています。これからはこの状態をしっかり守っていくために、無免
    許対策をしっかりおこなうことが免許保持者の責務であり、都道府県の責務になってくると考えています。国家資格を取った免
    許保持者が、有意義な施術と国民の安心安全を守れる環境を作ることが重要であると考えています。
                                          (法制委員長 森 孝太郎 もりこうたろう)


    ●懇親会

    琴で出迎え優美な演奏アトラクション&本場の阿波踊りのリズム
    ひとつになって踊りだす♪ビッグウェ~ブを堪能
    【写真:琴演奏、アトラクション、ご来賓、阿波踊り】

     東洋療法推進大会in徳島の懇親会は、大会と同じグランヴィリオホテル内で開催され、地元選出の国会議員・県議会議員・市
    議会議員・県医師会をはじめ鍼灸マッサージ業界関係団体の代表者等のご臨席を賜り205名が集う賑やかな宴席となりまし
    た。
     今回は過去に例がない初企画として、参加者を会場入口付近でお琴によるウェルカム生演奏で迎え、更にバイオリンや和楽器
    により前半のアトラクションの一環として高貴且つ優雅な演奏が披露されました。
     余興のメインでは徳島の伝統芸能である阿波踊りの有名連である「娯茶平(ごじゃへい)」を招き、雄大な踊りの実演がおこ
    なわれ、「踊る阿呆に見る阿呆」と言われるキャッチフレーズの如く明るく軽やかな気持ちで阿波踊りのリズムに包まれ、参加
    者が一体となって楽しく盛り上がりました。
     世界三大潮流と言われる鳴門の渦潮でもまれた地魚や阿波尾鶏(あわおどり)を食し、業友(ごうゆう)同士が明日「生み出
    す未来」を語り合う貴重な場となり、今後への「渦」を実感する有意義な時間を共有するひとときでした。
     最後に、次期開催県である石川県に対し、参加者から能登半島地震及び豪雨災害に対する真心の募金活動がおこなわれ、閉会
    となりました。
                                     (徳島県師会 副会長 八百原 義正 やおはらよしまさ)


    ★東洋療法推進大会 in 徳島 臨床研究発表

    (全鍼HPにて10月20日から11月20日までオンデマンド配信中)
    今回は、全国から4名のエントリーがありました。それぞれ実際の臨床体験から独自の視点でまとめており魅力的な発表でした。発表者は以下の先生たちです。

    1.(公社)京都府鍼灸マッサージ師会 髙橋 聡一(たかはしそういち)氏
    「肩関節痛の臨床研究」
    2. (公社)大阪府鍼灸マッサージ師会 樋口 理恵(ひぐちりえ)氏・山岡 美穂(やまおかみほ)氏 他3名
    「産後の腰痛に対する骨盤ベルト装着と鍼治療併用のランダム化比較試験(第二期)終了後の追跡調査」
    3. (公社)東京都はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧師会 岡野 信久(おかののぶひさ)氏
    「ダブルワークで豊かになる」
    4. (一社)長野県はり灸マッサージ師会 城田 知訓(しろたとものり)氏
    「訪問マッサージにおける訪問リハビリとの連携の重要性について」~2症例報告からの考察~
                                    (学術委員長 小川 眞悟 おがわしんご)


    ★つぶやき 実行委員として大会準備から携わって
    【写真:大会旗、スタッフ集合】

    (公社)徳島県鍼灸マッサージ師会 副会長 林﨑 隆(はやさきたかし)

     始まりは、昨年の5月に全鍼師会(ぜんしんしかい)前会長の伊藤 久夫(いとうひさお)先生と副会長の廣野 敏明(ひろの
    としあき)先生から「コロナ禍でWebのみの開催となった第19回大会のリベンジとして、来年の大会を徳島で開催をしません
    か!」とご提案いただきました。持ち帰って、徳島県師会の理事会にて協議し、お引き受けすることになりました。
     最初は県師会として何を準備していいのかもわからず、実行委員長でもある廣野(ひろの)先生を始め、前年度開催県の岩手
    県師会、そして全鍼師会(ぜんしんしかい)事務局に、まさにひとつひとつご教示いただきました。
     徳島県師会においても実行委員会を立ち上げ、その中でいろいろな提案が出ましたし、それを大会へ反映させるべく、実行委
    員長 廣野(ひろの)先生、及び全鍼師会(ぜんしんしかい)事務局と相談しながら進めて来ました。開催場所のホテル探し、開
    催日の決定、特別講演の講師の推薦、懇親会のアトラクション、地元のお土産屋さんの選定等々、準備することは多岐にわたり
    ましたが、準備が進むにつれて、徳島県師会の会員の気持ちがひとつになっていくことを肌で感じましたし、これまでにない結
    束感が生まれてきました。最終的に、なんと徳島県師会の全会員の42%が大会に参加し、大会の運営を支えてくれました。
     大会を徳島で開催させていただいたお陰で、徳島県師会がひとつにまとまったように感じておりますが、これも全て、大会の
    開催を勧めて下さった全鍼師会前会長の伊藤 久夫(いとうひさお)先生、実行委員長の廣野(ひろの)先生、そして大会をお支
    えいただいた全鍼師会(ぜんしんしかい)の役員の皆さま、事務局の皆さまのおかげであると感謝しております。
     最後になりますが、ご参加いただいた全国の皆さまには本当にありがとうございました。
     是非、皆さまと来年の開催地金沢でお目にかかれることを楽しみにしております。


    2 はり、きゅう、マッサージ施術費助成制度一覧2024

     国民の高齢化が進む中、鍼灸マッサージは、医療・介護のみならず、健康の保持・増進(介護予防)の分野においても大きな
    役割を果たす可能性があります。肉体的・精神的愁訴、苦痛の軽減、機能改善を図ることによって、日常生活の活動性の維持、
    増進、ひいては自立性の維持、向上に寄与することはもちろん、全体の医療費削減に繋がることも期待されます。
     しかし一方で、「健康保険が使えない」ことを理由に鍼灸治療を受療しない人たちが、数多く存在していることもあり、市区
    町村の一部で鍼灸マッサージにかかる経済的負担を軽減する「助成制度」が実施されています。

    【北海道編】

    市区町村、制度内容の順番で記載
    ・札幌市 65歳以上 1,000円 年5回
    ・旭川市 70歳以上 視覚障害の施術所のみ 500円 年8回

    【東北編】

    ◎青森県
    市区町村、制度内容の順番で記載
    ・青森市、70歳以上(前年度市民税非課税) 1,000円 年10回
    ・八戸市、70歳以上の高齢者、65歳以上の身体障がい者手帳所持者(4級以上)、65歳以上の愛護手帳所持者(A・Bと
    も) 800円を年9回
    ・弘前市、65歳以上 500円 年5回

    ◎秋田県
    市区町村、制度内容の順番で記載
    ・秋田市、後期高齢者医療被保険者 800円 年15回
    ・大館市、 65歳以上 1,000円 年6回
    ・能代市、 65歳以上(市民税非課税) 800円 年10回
    ・湯沢市、 65歳以上 1,000円 年10回
    ・羽後町、 65歳以上 1,000円 年6回
    ・東成瀬村、 65歳以上 1,000円 年6回

    ◎山形県
    市区町村、制度内容の順番で記載
    ・酒田市、満71歳以上 1,000円 年6回
    ・鶴岡市、70歳以上 1,000円 年6回
    ・天童市、65歳以上 1,000円 年4回
    ・寒河江市、70歳以上 1,000円 年3回
    ・山形市、70歳以上 1,000円 年5回
    ・南陽市、70歳以上 800円 年12回
    ・米沢市、70歳以上 800円 年12回
    ・遊佐町、70歳以上 1,000円 年5回
    ・上山市、70歳以上 1,000円 年10回

    ◎福島県
    市区町村、制度内容の順番で記載
    ・福島市 65歳以上で一人暮らしの方、6ヶ月以上寝たきりの状態にある20歳以上の方の介護者、重度認知症高齢者で寝たき
    りと同程度であると判断される65歳以上の方の介護者 1,000円 年12回
    ・郡山市、65歳以上のねたきりまたは認知症の方を介護する60歳以上の同居家族、75歳未満の身体障がい者の方 1,00
    0円 年12回
    ・鏡石町、満70歳以上の方 満65歳以上で後期高齢者医療制度の被保険者の方 1,000円 年12回
    ・南会津町、70歳以上 1,000円 年12回
    ・矢吹町、満70歳以上の方、満65歳以上の身体障害者手帳所持者で1・2級の方 1,000円 年6回
    ・須賀川市、70歳以上の人、65歳以上で身体障害者手帳1・2 級をお持ちの方 1,000円 年12回

    ※変更となっている場合もありますので、各市町担当窓口にご確認ください。


    3 Dr.タコのちょっとエッセイ 自立と相互依存から利他へ

     息子さんに先立たれて独居のおばあちゃん、落ち着かないので安定剤の注射をして欲しいという。ちょっと淋しくて「ご近所
    の人と話しをすれば少し気が紛れることもあるでしょう」と言うと「町の人とは話が合わないし、人の世話になりたくない、自
    分のことは自分で何でもやってきたし、これからも出来ます」とのお返事。

     精神的な弱みをさらし、うち明けることをさける風潮を感じます。涙を見せたり、腹を割って話したりする事は特殊なことな
    のでしょうか?「人に頼るのは弱い人間だ、人は強くあらねばならない、それが自立している生き方だ」と。
     「7つの習慣(その後8つの習慣も出ました)」の著者スティーブン・R・コヴィー(よく耳にする‘Win Win ウィンウィ
    ン’という言葉を広めた人)は、依存→自立→相互依存が人間の成長過程のプロセスであると言います。親や家庭に依存していた
    子供が独立し、自立して地域社会で自らの役目を果たすようになり、やがてお互いに助け合いの世界に馴染んでいく・・・。
     もともと人生や社会は相互依存的なものであり、精神的・肉体的に自立した人間が、社会や地域のコミュニティーのために知
    恵と力を出して助け合って暮らしていくかたちが最良なあり方だ、と彼はいいます。
     しかし自立を最善の形態ととらえる価値観の中では、早晩行き詰まり、孤独と無力感にとらわれてしまうような気がします。
    コロナ禍で政権の首長は「今の時代は自助、共助、公助です」といって顰蹙を買いました。自らの努力が必要なことはわかりま
    すが、言葉不足だと思います。自助=自己責任とは違うのです。
     ホームレスの方が生活苦から思い悩み、「なんとなく」どうせ死ぬならと公園の掃除やゴミ拾い、学童の見守りをするうち
    に、子供達からありがとうと言葉をかけられるようになり、次第に生きがいを取り戻した、という話を聞いたことがあります。
     介護サービスの一環としてグループホームが成長してきました。家事は出来るが一人では不安があるという方が数人で生活し
    ます。共同生活を始めるとなぜか認知症が改善することは珍しくないそうです。「役割を与えられ人のために何かをする、何か
    ができる」ということが喜びや生きがいになり活動性を取り戻すきっかけになるのでしょうか。相互依存的な形の有効性を示し
    た例かもしれません。
     これとは逆に、一人暮らしが容易でなくなり施設に入って食事や入浴まで世話になるようになると、あっという間に介護度が
    上がる、つまり日常活動レベルが低下してしまう方 がいます。「上げ膳・据え膳」で全て手伝ってあげることは本人の活動性を
    低下させてしまいかねないというジレンマです。
     人には五欲(食欲・性欲・睡眠欲・名誉欲・財欲)の他に「人のために何かできると嬉しい」欲があると言った人がいます。
    世界中で震災や事故が多発している昨今、「スーパーボランティア」なる言葉も生まれました。「困っている人がいたら放って
    おけない」と、引退し好きなことをしていい立場にいながら、ひたすら人助けのために日本中を奔走する、数百人の救助隊を尻
    目に、彼は30分で遭難児を発見して世間を仰天させました。
     秘密を探ろうとインタビューされたその方の目は生きる喜びに満ちていました。まさに宮沢賢治の雨ニモマケズにでてくるデ
    クノボーの生き方ではないか。
     医学的にも利他行動で自身の健康度が上がるという報告があります。高血圧の高齢患者を2グループに分け、毎週40ドル
    (=6千円)を3週間続けて渡し、一つのグループにはそのお金を「自分のために使って」と指示し、もう一つのグループには
    「誰か他 の人のために使って」と伝えたのです。
     結果、他 の人のためのグループは、自分のためのグループに比べて著しく血圧が下がったのです!しかもその有効性は健康的
    な食事や頻繁なエクササイズによる効果と同等だった。他にも同様の報告は多数あり、医学的にもボランティア活動や「感謝の
    気持ち」が健康長寿に利するということが裏付けられているのです。
     薬でも運動でもなく、気持ちのありようが血圧を下げ寿命を伸ばすかも、と言う事実には驚かされますし、勇気をもらえま
    す。ただ「自分が健康になりたいがために、他 の人のために働く」となると、利他ではなく自分が入っているのでビミョーで
    す。
     そんな見返りなど意に介さず、スーパーボランティアたる彼は、今日もあちこちの被災地で人々のために汗を流しているので
    す、きっと。 タコも頑張ろうっと!
    +++++
    Dr.タコ
    昭和40年生まれ、慶應義塾大学医学部卒。
    田んぼに囲まれたふるさとで診療する熱き内科医。


    4 人生の最終段階における医療・ケアについて
     顧問弁護士 井上 雅人(いのうえまさと)

     人生100年時代といわれる今日(こんにち)、元気なうちから自分の終末期における医療やケアについてよく話し合って決
    めておくことが必要だと言われています。このことについて国が実施している国民の意識調査の結果を紹介します(約5年ごとに実施、直近の調査は令和4年度)。
     この調査では様々な質問がされていますが、「人生の最終段階において、最期を迎えたい場所」については、場合を分けて以
    下のとおりとなっています。
    <ケース1> 病気で治る見込みがなく、およそ1年以内に徐々にあるいは急に死に至ると考えたとき。〔医療機関41.6%〕
    〔介護施設10.0%〕〔自宅43.8%〕〔無回答4.6%〕
    <ケース2> 末期ガンと診断され、状態は悪化し、痛みはなく、呼吸が苦しいといったとき。〔医療機関51.7%〕〔介護施
    設14.7%〕〔自宅32.2%〕〔無回答1.4%〕
    <ケース3> 慢性の重い心臓病と診断され、状態は悪化し、痛みはなく、呼吸が苦しいといったとき 〔医療機関54.7%〕
    〔介護施設13.9%〕〔自宅29.6%〕〔無回答2.3%〕
    <ケース4> 認知症と診断され、状態は悪化し、自分の居場所や家族の顔が分からない状態のとき 〔医療機関29.7%〕〔介
    護施設53.1%〕〔自宅14.7%〕〔無回答2.5%〕

     ケース1について、なぜそう考えるのかという質問がされており、「医療機関で最期を迎えたい」と回答した人の中では、介
    護してくれる家族等に負担がかかるからという回答が最も多く、次いで、急変したときに自分や家族が不安だからという回答で
    した。ケース1で「自宅で最期を迎えたい」と回答した人の理由としては、多い順に、住み慣れた場所で最期を迎えたいから、
    最期まで自分らしく好きなように過ごしたいから、家族等との時間を多くしたいから、家族等に看取られて最期を迎えたいから
    で、その他に経済的負担が大きいからという回答などもありました。最期を迎えたい場所は常に同じではなく、病状や認知機能
    の状態などによって変わってくることがよくわかる結果となっています。
     上記で家族等に看取られてという理由がありましたが、看取りに関して紛争になった事案の裁判の判決(令和6年8月)を紹
    介しておきます。本件は、訪問看護ステーションを運営する会社(被告)の訪問看護を受けていたAが、ある日自宅で容態が急
    変し、その際、被告の看護師の指示で救急車が呼ばれ、Aに心肺蘇生術が施されましたが病院で亡くなりました。Aの子である
    B(原告)は、上記の訪問看護契約をした際に、Aと主治医及び被告との間で、Aの終末期の最終段階における医療・ケアは、
    在宅での看取りによるとの合意がされていました。だから被告の看護師には救急活動を要請するかの判断を仰ぐためAの主治医
    に連絡する義務があったのに、これに反して救急車を呼ぶよう指示し、Aは在宅での看取りを受けられずに死亡したなどと主張
    し、被告に対して慰謝料の支払いを求めた事案です。判決は、在宅での看取りが当然に心肺蘇生をしないということと同じ意味
    とは言えないことや、いかなる場合であっても救急要請をせず先に主治医に連絡するなどの具体的な希望までは被告に伝えてい
    なかったとして原告の請求を棄却しました。先々に起こりうる様々な場面を想定して予め対応を決めておくことはなかなか難し
    いことですが、本件はどこまで具体的な内容についての合意ができていたかが問題になった事案であるといえます。
     先の意識調査では、「病気で治る見込みがなく、およそ1年以内に徐々にあるいは急に死に至ると考えたときに、どのような
    医療を望みますか」という質問もあります。これについての回答では、「投薬や点滴」については5割以上が「望む」と回答し
    たのに対して、「口から十分な栄養をとれなくなった場合、首などから太い血管に栄養剤を点滴すること(中心静脈栄養)」
    は、「望む」が19.4%、「望まない」が46.5%、「鼻から管(くだ)を入れて流動食を入れること(経鼻(けいび)栄
    養)」はそれぞれ11.8%・54.5%、さらに、「呼吸ができにくくなった場合、気管に管(くだ)を入れて人工呼吸器につ
    なげること」は11.6%・57.3%となります。また、「心臓や呼吸が止まった場合の蘇生処置(心臓マッサージ、心臓への
    電気ショック、人工呼吸などをおこなうこと)」は、望むが20.7%、望まないが53.8%でした。
     終末期にどのような医療やケアを望むかは、その人らしい人生を全うするために重要なことだといえますが、本人が家族や友
    人、支援者らと話合って決めていても、その後認知症等になって自分の意思を表明することが難しくなることもあります。その
    ような場合、急変時に本人が望む医療の内容が医療機関に伝わらなければ本人の意思を実現することはできません。ある地域で
    は、救急要請があったときに、医療・ケアに関する本人の意思が確実に伝わるように、その意思を記載した書面を指定の筒に入
    れて冷蔵庫に保管しておくこととし、そのことを消防当局と情報共有しているところもあります。高齢者の一人暮らし世帯が増
    えている今日(こんにち)、予め決めておくことだけではなく、決めたことが確実に伝わるための工夫も必要だといえます。


    5 中医学(ちゅういがく)コラム(6)

    北京中医薬大学国際学院 名誉顧問・名誉主任 梅野 弘樹(うめのひろき)
    梅野(うめの)先生は、北京に本拠地を置く世界中医薬学会連合会常任理事として、「黄帝内経(こうていだいけい)研究会」(毎週)、「中医学(ちゅういがく)講座」(隔月)、「太極拳教室」(毎月2回)を通して、日本での中医学(ちゅういがく)普及に努めておられます。
    連絡先:shiga-skm-shikai@leto.eonet.ne.jp電話:(077)526-4199 (077)523-4114

     地球からみて宇宙の中心が北極星ならば、人体の中心は臍や丹田(たんでん)であり、宇宙には全てを動かす見えない力が作
    用しているならば、人体においても全てを支配する見えない力が作用しているに違いないと考え、それに該当するものが気や経
    絡である。経絡を流れる気の作用が失調すると病になると考え、病にならないようにするためには気を養う必要があり、まずは
    気そのものを知る必要がある。人体を永い時間をかけて観察した結果、「外丹」(がいたん)と「内丹」(ないたん)に辿り着
    いた。外丹(がいたん)とは秦王朝から始まった煉丹術のことで、後の製薬化学の前駆をなすものである。水銀の原料となる丹
    砂(たんしゃ・辰砂(しんしゃ)ともいう)を熱すると水銀になるのだが、この水銀に硫黄(いおう)を反応させると再び丹砂
    (たんしゃ)に戻ること、それと丹砂は鉱物なので腐敗しないことから、道士が願う不老不死とオーバーラップしたのかもしれ
    ない。一方の内丹(ないたん)は天地と交わり、人体と自然が合することを目的とする手段で、これを「天人合一」(てんじん
    ごういつ)と表現している。内丹(ないたん)の効用は次の5つ言われている。
    (1)内丹(ないたん)修行者の人生を変えることができる。修行者は内丹(ないたん)に励むことによって争いを避け、自由
    な思考により老荘思想を実践することができるようになるからである。
    (2)自分自身で情緒を制御できるようになる。自我を制御し、冷静で明朗な性質を維持できるようになるからである。
    (3)潜在能力を覚醒させることができる。顕在意識より潜在意識を高める方が、未知の可能性を引き出すことができるように
    なるからである。
    (4)健康でいることができる。内丹(ないたん)の基本的発想は、上下左右のバランスなので、内丹(ないたん)によって全
    体的バランスを取ることは健康に繋がると考えるからである。
    (5)寿命を延ばすことができる。有名な内丹家は全て長寿だったことがその証しというわけである。
    道教が目指すものは前述した通り、不老長寿を実現する神仙思想である。そのためには次の8つが提唱されている。
    (1)辟穀(へきこく・米、黍、麦、粟、豆の五穀を絶つことである。なぜなら身体を蝕むのが「三尸虫」(さんしちゅう)だ
    と考えられていたからである。
     三尸虫(さんしちゅう)とは3つの丹田に住む虫を指し、上丹田には青古(せいこ)、中丹田には白姑(はくこ)、下丹田に
    は血尸(けつし)が住むとされている。もし青古(せいこ)が原因ならば聾唖(ろうあ)、鼻閉(びへい)、脱毛を引き起こ
    し、白姑(はくこ)ならば心肺疾患や精神疾患、血尸(けつし)ならば骨病(こつびょう)や胃腸病を引き起こす)
    (2)服餌(ふくじ・中医薬方剤(ちゅういやくほうざい)を服用することである)
    (3)導引(どういん・肉体的運動のことである。導引を代表するものに「五禽戯」(ごきんぎ)がある。華佗(かだ)の創作
    によるもので、虎熊鹿猿鳥の動きを模倣しておこなう)
    (4)守一(しゅいつ・存思法(そんしほう)ともいい、瞑想のことである。瞑想によって経絡を流れる気の流れを良くするこ
    とが目的である)
    (5)金丹(きんたん・煉丹法(れんたんほう)ともいい、外丹(がいたん)のことである)
    (6)周天(しゅうてん・腎水(じんすい)と心陽を交流させることである。腎水(じんすい)を別名「陰虎」、心陽を別名
    「陽龍」と呼び、人体の陰陽を代表する両者が交流することが健康に繋がるのである)
    (7)房中(ぼうちゅう・性交による養生法である。みだりに精を漏らさないことが重要になる)
    (8)胎息(たいそく・呼吸法のことである。正しい呼吸によって生命活動の元となる気を取り入れるのである)
     道教は中国大陸で生まれた土着宗教のために最高神が存在しない。一応、各時代によって最高神を祀ってきたが、最初から今
    日まで統一されていない。太上老君(たいじょうろうくん)、元始天尊(げんしてんそん)、玉皇上帝(ぎょくこうじょうて
    い)等が歴代の最高神として祀られてきた。最高神ですら明確化されていないので、死生観においては決定的な思想を持ち合わ
    せていない。しかし次の3つは、道士が持つ死生観として押さえておいてもよさそうである。
    (1)功徳を積んだ者は天界に行くことができるが、積まなかった者は地獄に行く
    (2)天界から地獄まで7つの段階があり、上位6つが天界、最下位が地獄である。
    天界か地獄かの2択ではない(ちなみに秦の始皇帝や魏の曹操(そうそう)は地獄に分類されている)
    (3)天界にもさらに非常に細かい段階がある。まず欲界、色界、無色界の3つの世界があり、欲界とは生前に殺生、窃盗、邪
     淫の罪を犯さなかった者のみが行ける世界をいう。ここでは10,000年間、過ごすことになる。色界とは生前に怒ったこと
    のない者が行ける世界で、ここでは100,000,000年間、過ごすことになる。無色界とは生前に嘘、お世辞、悪口を言わ
    なかった者が行ける世界をいう。ここでは一億劫年間(一劫の一億倍が一億劫である。一劫とは100年に一度、天女が40里
    四方の岩山に舞い降りて来て、羽衣で岩山をさっと撫でて、その摩擦で岩山が完全に消滅するまでの時間をいう)、過ごすこと
    になる。この無色界で善行を積めば、上位の天界に進むことができ、災いのない永遠の生命を得ることができる。ここではこの
    気の遠くなる時間単位に注目しておいていただきたい。


    6 JIMTEF(ジムテフ)災害医療研修アドバンスコースに参加して
    【写真:会場の様子、グループワーク】

     8月24から25日開催の第17回JIMTEF災害医療研修 アドバンスコースに参加しました。
     参加の動機は、かねてよりあん摩マッサージ指圧師、鍼灸師(はり師、きゅう師)に門戸を開いているJIMTEFに関心があった
    ことと、令和6年能登半島地震でボランティアの誘いを受けたものの、いざ本気で行くつもりで計画を進めるうちに、専門知識
    を得ることが重要な事前準備の1つだと気づいたことです。
     JIMTEFの研修は、アドバンスコースの前にベーシックコースを受講します。
     災害医療の体系的な知識や過去の災害での活動の実際、各医療従事者の視点での活動の実際など、一般の書籍等では得られな
    い専門知識を幅広く学びます。Web研修で、1か月の期間内に合計17時間を受講します。働きながらの学習としてはなかなか
    のボリュームです。
     ベーシックコース修了者はアドバンスコースの受講が可能になります。
     今回の会場は東京・幡ヶ谷のJICA東京で2日間、三療師(参加者の免許構成:鍼灸師、鍼灸あん摩マッサージ指圧師、あん摩
    マッサージ指圧師)のほか、各種医療関連の国家資格、医療関係団体資格を取得している参加者と共に避難者の受入や本部運営
    をゲーム化した体験ワークや災害食の調理体験をしました。ゲームとはいえ、何もかもが不足している中で避難してきた人達を
    受入れ、安全衛生を保ち、得体の知れない突発イベントに息つく間もなく対応し続けるという、出口の見えない混乱の継続を経
    験することができました。ゲームであってもそれは恐怖の一言でした。また災害食の準備は配給から始まり、こちらもまた混乱
    の疑似体験をすることができました。この2日間を通じて深く印象に残ったのは「混乱」と「恐怖」です。被災された方はもち
    ろんのこと、自身も被災しながら支援者として働く現地職員の混乱と恐怖は非常に大きいことを知ることができました。DSAM
    がなぜ支援者支援として求められているか、その重要性を再認識することができた貴重な機会となりました。
     災害医療に関する研修はさまざまな団体等でおこなわれていますが、あはき三療以外の視点をもつこと・被災地に絶対に負荷
    をかけない自己完結、自己責任を旨とした活動について具体的に準備をしたい人にぜひお薦めしたい研修でした。

      ((公社)東京都はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧師会会員 あん摩マッサージ指圧師 嶋田 江利香 しまだえりか)


    7 年末年始の休館のお知らせ

    令和6年12月28日(土)より令和7年1月5日(日)まで全鍼師会(ぜんしんしかい)会館を休館させていただきます。
    年始の開館は1月6日(月)からとなりますので、よろしくお願いいたします。
                                                      (事務局)

    8 令和7年度 行事カレンダー(予定)

    日程、行事名、場所の順番で記載
    5月25日、定時総会・全日本鍼灸マッサージ師連盟総会・日本鍼灸マッサージ協同組合総代会、大阪府(大阪市)
    9月28日・29日、第24回 東洋療法推進大会 in 石川、石川県(金沢市)
    11月8日、日本協同組合研修会、東京都(未定)
    11月9日、都道府県師会会長会、東京都(未定)
    ※他に各種研修会等の予定があります。


    9 インフォメーション 研修会・イベント開催予定

    各地での研修会・イベント情報をお知らせいたします。多くの方のご参加をお待ちしています。詳細・申込については各師会事
    務所へお問い合わせ下さい。
    (変更・中止等がある場合もありますので必ず事前にご確認下さい)
    なお、全鍼師会HP:トップページ内「全鍼ニュース」もご参照下さい。

    月日、師会(しかい)名、時間、場所、内容、一般参加、参加費、生涯研修単位の順番で記載
    11月2日、北海道(釧根〈せんこん〉三療)、15時から16時30分、釧路市観光国際交流センター、スポーツ障害に対す
    る理療治療~肘関節と足関節を中心に~、可、会員無料 会員外2,000円、2単位
    11月3日、北海道(道東)、9時から12時、釧路市観光国際交流センター、筋の触察と評価・運動療法~頚肩背部・上肢、
    可、会員無料 会員外2,000円、4単位
    11月3日、茨城、10時から16時、茨城県総合福祉会館、立体造顔美容鍼の座学とデモンストレーション、現場で使える介
    護技術、可、会員2,000円 会員外5,000円 学生1,000円 付添500円、6単位
    11月3日、石川、10時30分から12時30分、石川県立盲学校【ハイブリッド】、加賀・三策塾 「症例報告」、可、無
    料、2単位
    11月3日、大阪、10時から15時50分、大阪府鍼灸マッサージ会館、保険取扱講習会、可、会員・学生無料 会員外1,0
    00円、6単位
    11月3日、奈良、13時30分から15時30分、Zoomのみ、頚肩腕痛(けいけんわんつう)の身体診察と鍼灸治療の実際
    (仮題)、可、4,000円/回 ※HPをご覧ください、2単位
    11月10日、青森、10時から16時、青森市 ふれあいの館、頭痛に対する現代・東洋両面の考え方、頭痛に対する現代・東
    洋鍼灸治療&操体法(そうたいほう)の実際 ※実技あり 軽装で参加、可、会員無料 全鍼会員3,000円 会員外5,000円、
    5単位
    11月10日、長野、10時30分から15時、松本市信州スカイパーク やまびこドーム、松本マラソン ランナーズケア、不
    可、無料、5単位
    11月10日、和歌山、8時から17時、和歌山マリーナシティ、和歌山ジャズマラソン ランナーに対するマッサージボラン
    ティア、不可、無料、5単位
    11月10日、高知、13時30分から15時45分、高知県立盲学校、フェムテック、可、会員外3,000円、3単位
    11月17日、東京、14時から17時10分、東京呉竹医療専門学校【ハイブリッド】、不妊治療 女性不妊症に対する鍼灸治
    療のエビデンスと鍼灸あん摩マッサージ指圧師の役割、可、無料、4単位
    11月17日、兵庫、10時から12時、姫路市市民会館、消化器疾患と自律神経の関係と鍼灸治療のメカリズム、可、無料、
    2単位
    11月24日、福島、10時から16時30分、いわきゆったり館、地域健康つくり指導者研修会in福島県いわき市、可(要予
    約)、無料、5単位
    11月24日、埼玉、8時30分から12時、川越水上公園、小江戸川越ハーフマラソン ボランティア施術、可、無料 ※賠償
    責任保険加入必須、5単位
    11月24日、石川、13時から15時、金沢市文化ホール【ハイブリッド】、【県民公開講座】ツボで寄り添う~女性のリズ
    ムと東洋医学~、可、無料、2単位
    11月24日、岐阜、10時から13時、岐阜県鍼灸マッサージ師会会館、東洋医学臨床の基礎 そもそも論 臨床応用編~内科
    疾患及び運動器の疾患への対応法~、可、無料、3単位
    11月24日、大阪、13時30分から16時、都シティ大阪天王寺、【府民公開講座】健康寿命を延ばす簡単筋トレ、「免疫
    ケア」あなたの健康をサポート、可、無料、4単位
    11月24日、和歌山、13時から15時30分、和歌山県JAビル【ハイブリッド】、【和歌山県・和歌山県師会共催(全和歌
    山県師会協賛)学術研修会】保健医療行政について、フェムテック・フェムケアの正しい知識、不可、3,000円、3単位
    11月24日、島根、10時から15時、大田市 あすてらす、漢方薬入門、不可、1,500円、5単位
    11月24日、山口、14時から15時30分、周南市シビック交流センター、【県民公開講座】 薬膳と養生、可、無料、2単

    12月1日、石川、10時30分から12時30分、石川県立盲学校【ハイブリッド】、加賀・三策塾「学会・大会参加報告
    会」、可、無料、2単位
    12月1日、大阪、10時から15時50分、大阪府鍼灸マッサージ会館、保険取扱講習会、可、無料 会員外1,000円、6
    単位
    12月1日、愛媛、10時から15時30分、松山市男女共同参画センターCOMS 【ハイブリッド】、新しい腰痛の概念と鍼灸
    治療~脳と脊椎のdysfunctionを意識した鍼灸治療の実際~、可、会員・学生無料 県外全鍼師会会員・日鍼会(にっしんかい)
    会員2,000円 会員外有資格者5,000円、4単位
    12月7日、福島、13時30分から18時10分、郡山市高齢者文化休養センター逢瀬荘、手技相互実技切磋琢磨研修&鍼灸
    マッサージ効果を上げる「正しい入浴法」理論と実際、可(要予約)、無料、6単位
    12月8日、岩手、9時30分から12時、アイーナ【ハイブリッド】、業界の中央情勢について、在籍55年間を振り返って
    2、不可、無料、3単位
    12月8日、栃木、10時から15時、ライトキューブ宇都宮【ハイブリッド】、胃腸疾患におけるあはき治療、可、無料、6
    単位
    12月8日、埼玉、10時30分から16時、埼玉県師会会館、女性のライフサイクルに対応する鍼灸治療 ※後日アーカイブ配
    信あり、可、埼玉会員5,000円 全鍼会員7,000円 会員外15,000円 学生3,000円、6単位
    12月8日、静岡、13時30分から15時30分、あざれあ、保険取扱実務者講習会、不可、無料、3単位
    12月8日、徳島、13時から16時、ホテル千秋閣、小児はりの可能性、可、会員・学生無料 会員外3,000円、4単位

    ※研修単位は会員のみ


    10 協同組合ニュース

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    E-mail:jamm@jamm.or.jp    Tel:03-3358-6363


    11 編集後記

     先日、私の地元であります大津健康フェスティバルに参加しました。ステージ発表では『太極拳をやってみよう』と題し夫婦
    で太極拳を演舞させて頂きました。太極拳はゆっくりとした動きの中で呼吸法もあり何より身体の深部筋肉を使います。まさに
    2024健康フェスティバルで掲げられている『伸ばそう健康寿命、身につけよう健康習慣』にピッタリな舞台発表となりまし
    た。観覧席では立ち上がり私達と一緒に太極拳をして下さる市民の姿も見られ大変嬉しく思いました。いつでもどこでも一人で
    も行える太極拳を日常生活に取り入れ皆様の健康維持・増進に繋げていただけると本望です。私も引き続いて月2回の太極拳教
    室(滋賀県鍼灸マッサージ会館)に通い、末永く健康で仕事ができる施術師でありたいと願います。
                                         (広報IT委員 中川 紀寛 なかがわとしひろ)

    以上本文


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    会員の先生方が、安心して日常の業務に専念いただけるよう、不慮の施術事故をはじめ院内施設の不備や日常生活中の事故により損害賠償責任を負った時に、その損害をお支払いするものです。
    ※会員以外の方は加入できません。(更新日6月1日、中途加入もできます。)

    ・掛金と補償額についてはお問合せ下さい。

    お問合せ:日本鍼灸マッサージ協同組合
    TEL:(03)3358-6363
    ■元受保険会社 三井住友海上火災保険株式会社
    万が一の収入減を補償する所得補償保険やおケガや病気に備える団体生活総合
    補償保険も募集しています。是非ご活用ください。
    (更新日8月1日、中途加入もできます。)

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    お申し込み:日本鍼灸マッサージ協同組合
    電話03-3358-6363

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    発行所 〒160-0004 東京都新宿区四谷 3-12-17
    全鍼師会(ぜんしんしかい)会館内
    公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会
    TEL.03-3359-6049 FAX.03-3359-2023
    全鍼師会
    ホームページURL  https://www.zensin.or.jp
    E-mail   zensin@zensin.or.jp
    協同組合
    ホームページURL  https://www.jammk.net/
    E-mail    jamm@jamm.or.jp
    名称   鍼灸マッサージ情報誌  東洋療法
    代表者   長嶺 芳文(ながみね よしふみ)
    郵便振替 00160-8-31031
    銀行口座 りそな銀行 新宿支店 普通口座 1717115
    名義/公益社団法人  全日本鍼灸マッサージ師会
    発行人   長嶺芳文(ながみねよしふみ)
    編集人/広報IT委員長 廣野 敏明(ひろの としあき)
    購読料   年1,800円  〒共

    口座名のフリガナは「シヤ)ゼンニホンシンキユウマツサージシカイ」となります

    以上